星見雅(偽)   作:─────

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任務を終えた六課は、調査員とボンプを連れて零号を出た。

 

「……突発的な作戦行動でしたが、無事に終わってよかったです。ようやく一息つけるでしょうか。徴発した学会のナビボンプも、ここで返却しましょう」

「このチビすけ、どこを取ってもウチのボンプより優秀だったよね」

「ちょっと!うちのボンプちゃんたちが聞いたら泣いちゃうよ!」

 

そんな六課の会話に、調査基地のレイが

 

「……あぁ、このボンプなら当学会のものではない。「独立調査チーム」を率いているこちらの方の私物だ」

「…………機密保持契約プラス1、ですね」

 

先程まで存在感のなかった、「独立調査チーム」のリーダーを見た悠真がそう言うと、暁が無言で近づいて彼女に契約書を差し出した。

 

「……次も逃さない」

「予定のない日は?」

「ひぇっ、わ、私尋問されちゃうの……!?」

 

二人の雅から迫られ、冷や汗を流す「独立調査チーム」のリーダー。

 

「……いつもながら、人をビビらせるのが上手ですねえ課長。片方は言葉足りないし、片方は単刀直入すぎるし」

「「……む、そうだっただろうか?」」

「は、ハモった……!」

「コホン、課長曰く、あなたたち調査チームと再び協力できる機会があれば、逃したくはないとのことです。私たちはまだ公務中ですから、戻って報告をしなければいけませんね。私たちは先に失礼します」

 

そう言われて、六課の面々は踵を返すが、しかしその表情には覇気がない。

報告の二文字がこれほどまでに六課を苦しめるのである。

見かねた暁は

 

「報告が終わったら、デザートバイキングに行こう」

「先日も行きませんでしたか?」

「蒼角も行っていいの!?」

「皆で行こう、貯金ならいくらでもあるからな」

 

あんぱん、タダメシ、なんでもいいから食べたい、メロン、それぞれの思惑は違うものの、こうして六課の面々は覇気を取り戻してH.A.N.D.本部へと戻って行ったのだった。

 

──────────

 

「ねー!それおいしい!?」

「あぁ、とても良い」

「じゃあ蒼角もそれ食べる!」

 

蒼角がケーキが並べられた机へとトテトテ走ってゆく。

一方で雅は無言でメロンケーキにメロンパフェ、とにかくメロンを食している。

柳の机には陳列されたあんぱんたち。

デザートビュッフェにあんぱんが存在したのはかなり幸運だったのではないだろうか?

その横で悠真はいくつか適当に見繕ったスイーツをゆっくりと食べている。

 

「あ〜、課長!そんな焦って食べるからクリームがこぼれてますよ〜」

「……?あっ!」

「……暁、落ち着いて食べるといい。時間はまだ残っている」

「お前に言われたくない、なんだそのメロンの量は、メロン地獄じゃないか」

「ふん、胃もたれ必至のクリーム地獄のお前にだけは言われたくないな」

 

「「……貴様ッ──!」」

 

「副課長〜!」

「はい、お二人とも。こちらメロンパフェです」

 

二人は差し出された二つのパフェをそれぞれ手に取って黙々と食べ始める。

 

「うむ、やはりメロンがあるからこそ……」

「やっぱりクリームが……」

 

「「…………」」

 

「ろ、六課は今日も平和ですねぇ〜、副課長?」

「…………えぇ」

 

六課は今日も、平和な一日を過ごした。

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