呪いの王人になる   作:カリカリベーコン蒼海

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ラジワフ様、ソーシロー様、誤字報告ありがとうございます!

まだまだ見にくいですが、宜しければどうぞ!!


第十一話

巴マミは自分の家へ宿儺を案内しようとした矢先

 

「暫し待て」

 

立ったまま、目を瞑る。

数十秒程、その状態で過した後に

 

「ふむ、では行こう」

「何か話してた?」

「鋭いな、式神達に連絡していた」

「そっか、もう良いの?」

「あぁ」

 

悠仁と歩く道中、さっきまでの事が夢なんじゃ無いかと思える程、穏やかな空気が流れてる。

どうしよう、何か話をしたいけど、顔を見れない。

分からない、悠仁と居ると緊張と同時に心の中が温かくなる。

何も言わず隣を歩いてくれる、私の歩幅と合わせてくれる、悠仁にとっての私はどういう存在なんだろう?

私はもう、家族も居ない、友達とも疎遠になりつつあって、親類は私の処遇で揉めていたから寄りつけない。

側にいてくれるのは悠仁だけ、でも悠仁に聞いてもきっと答えてはくれない。

おかしい、ちょっとだけムカムカしてきた。

家族の事はキッパリ大切だって言うくせに。

 

巴マミは気付かぬ内に足早になる、悠仁は不可解な面持ちで合わせる

 

「おい」

「えっ!?何かしら?」

「着いたぞ」

「うぇ?」

 

もうマンションの前に来ていたらしい。

 

「(落ち着きなさい。巴マミ、冷静に、戦う時と一緒よ)」

 

自分に言い聞かせ、宿儺を家に上げる。

 

「あっ、そう言えば家の方は大丈夫なの?」

「問題無い、昂太朗を経由して連絡済みだ」 

「あのちょっと変わってる人ね」

「一、二時間程度の時間は確保している」

「そっか」

 

もう少し一緒に居られる事に喜びを見出す反面、用事が終われば帰るだろうと思い、寂しさを募らせる。

悠仁をリビングへ連れていき、私は台所に入った。

 

「(宿儺様、少々お時間宜しいでしょうか?)」

「(どうした、裏梅)」

 

裏梅から思念が飛んでくる

 

「(宿儺様のご指示通り、不死の女の始末完了致しました。宿儺様の予想通り魔法少女の力は失っておりましたが、不死は健在、魂ごと凍らせ砕きました)」

「(そうか、よくやった)」

「(それともう一つ)」

「(なんだ?)」

「(昂太朗が鹿目家に入り浸っていたので連れ帰りました)」

「(………裏梅、母さんとは接触していないな?)」

「(はい、ご帰宅前でした)」

「(ならば良い、今日は休め)」

「(承知致しました、失礼します)」

 

念話が終わる頃、巴マミが茶菓子を持ってリビングに来る。

 

「(また何か話してた、でも先に)聞いても良い?」

「あぁ、全て話そう」

 

悠仁の話から、キュゥべえが言っていた事は事実である事。

魔法少女から人に戻る事は出来るが魔法を失う事。

魔女になっても人に戻せる事。

今の所、悠仁のみ可能な技術と言う事だった。

 

「人に戻る、確かにそれも一つの選択だ。しかし、大なり小なりあの獣に目を付けられている事を忘れてはならん」

「悠仁としては魔法少女を続けて欲しいのね」

「……残酷な事を言っているのは承知している、無理にとは言わんが」

「分かってるわ、続けるのが最善だって………、ねぇ悠仁、今回の一件で、私が…人じゃないって知ったと思うのだけど……

「共にいる」

「!」

「何やら気にしていると思ったがその程度か」

「だって!私、人間じゃない、人を襲う怪物なのよ?死ぬのが……正しいこと、なの」

「下らん、正否のみが人間であるまいに」

「だって……だってっ」

「側なぞどうでも良い、そんな事で巴マミという人間を推し量るなぞ間違いだ」

 

なんなの、何で……何で欲しい言葉をくれるの?

悠仁は変わらない、魔女の正体を知ったのに。

あぁ、もう、認めるしか無い、私は貴方の事が…

 

 ♫♪ ♫♪ 

「ん?」

 

悠仁の携帯から着信が響く

 

「すまん、電話だ」

「……早めに戻って来て」

 

電話に出ながら、廊下の方に歩く悠仁を見送る。

イヤイヤ、イヤイヤ!!何が「…早めに戻って来て」よ。落ち着くのよ、巴マミ。

さっきから冷静でいられない。

そりゃ悠仁は、頼りになって、家族思いで、無愛想だけど優しくて、微妙な変化にも気付いてくれるけど…………

って違う!!一旦悠仁の事を考えない様にしよう、

じゃなきゃ話せなくなる、深呼吸、深呼吸よ巴マミ。

 

「何をしている?」

「!、今日は色々あって疲れたから気持ちを落ち着けていたの」

 

電話を終えた宿儺が、リビングに戻っ来た。

 

「それよりも誰からの電話だったの?」

「母さんだ、今さっき家に帰ったらしく電話を掛けてきた」

 

鹿目詢子さん、悠仁のお母様で悠仁の事を沢山教えて下さった人

会社でも第一線で働いている姿は、私も尊敬をして止まない

 

「やっぱり遅い時間に悠仁を入れちゃった事、不味かった?」

「いや、寧ろ歓迎していた。マミに料理を振る舞って来いとの事だ」

「悠仁のご飯食べられるのは有り難いけど、良いの?」

「問題無い、父さんが家に居る」

「あっ、そっか…、他には?」

「…………それだけだ」

 

何か間が空いたような?

 

      数分前、宿儺が廊下で電話していた時

 

「何だ母さん。連絡は入れただろう」 

「友達経由だけどね、それよりも!今巴ちゃんの家に居るんでしょ?私的には娘が増えるのは構わないんだけど、まだ子供なんだからキスまでにしときな」

「はっ?」

「アレ?意外、やるつもりじゃないの?」

「巫山戯ているのなら切るぞ。」

「ったく、冗談の通じない子ねぇなら料理でも振る舞って来なさい。10時頃に迎えに行くから」

「そこまで掛らん」

「悠仁が家族の時間減らして巴ちゃんと居るって事は何かあったんでしょ。なら責任取りなさい」

「……相分かった」

「じゃ、頑張るんだよ」

 

言いたい事言って電話を切る母

我が母ながら勘が鋭い、母さんなりの心配なんだろう。

が、茶化す癖はどうにかして貰いたいものだ

 

           現在に戻る

 

「とりあえず、冷蔵庫と台所を借りる」

「えぇ、良いわ。何か手伝いましょうか?」

「冷蔵庫を見てから考える」

 

悠仁と二人きりの時間はあっという間で、迎えの時間になった

 

「うちの息子、ホントに愛想が終わってるけど仲良くしてね。悪い奴じゃないからさ」

「はい、悠仁は優しいですから」

「(お〜、君付けじゃ無くなってる。やるなうちの子)そっか、巴ちゃんの事情は知ってるから、何時でも悠仁を誘ってやって」

「おい、勝手に決めるな」

「良いじゃん、娘に欲しい子だし」

「……………さっさと帰るぞ」

 

眉をひくつかせ、車に乗る

 

「はぁ~、サヨナラの一言も言えないのか」

「いえ、いつもの事ですし」

「マジ?帰ったら説教案件。じゃあね巴ちゃん、おやすみなさい」

「おやすみなさい、詢子さん」 

 

見えなくなっていく車を見つめ数分立ち尽くし、家に戻る。

誰も居ないリビングは心做しか寒い

 

「ふぁ〜あ、色々あったし今日は早めに寝ましょう」

 

朝日を楽しみに私は夢へと旅立つ




オリキャラの昂太朗やこの世界での裏梅との出会いについてはもう少ししたら書こうと思ってます
後、雑に処理したオリキャラ魔法少女ですが、完全な不老不死では無く、死ににくいというだけで殺せます
不老不死を願う魔法少女が他に居ても可怪しくないのに、古代から生きてる奴とか見た事無いですし、それが出来るなら多分キュゥべえ地球に来ないと思います

宿儺様!、必要素材等の準備は整っております!来て下させぇ、どうか御慈悲を!!
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