呪いの王人になる   作:カリカリベーコン蒼海

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第六話

掌印を結び、宿儺は自身を呪いの王足らしめた呪術の秘奥を繰り出す

領域展開

 

 

伏 魔 御 厨 子

 

 

死の象徴、そう表現しても過言では無い不気味な堂が宿儺の背後に出現し、術式の付与された生得領域がこの世に舞い降りる

 

「縺舌▲縺?シ∽ス包シ∽ス輔↑縺ョ蜀咲函縺瑚ソス縺?▽縺九↑縺」

 

魔女は打って変わって苦悶の声を上げ始める

誰が観ても明らかに再生が追い付いていない

『触らぬ神に祟りなし』、魔法少女となって以降、己を上位存在であるとし神の如き振る舞いを続けた魔女は知る

己はどうしようもなく人であったと

 

「おっと、危ない危ない。グリーフシードごと斬る所であった」

 

魔女の結界は霧散し、グリーフシードが落ちて来る

 

「此処までは想定通り」

 

宿儺は足蹴にしていた、女の遺骸に向き直る

 

「家族には見せられんな」

 

生き方を変え、新たに出来た家族を愛おしく思おうとも彼は千年もの長き時間を呪いの王として過したのだ

根本まで変わる事はそうそうない

 

「領域展開」

 

宿儺の世界が降臨する、ただ今回は生得領域に術式を付与せず、更には外殻の結界も創る

様々な生き物の骨が転がる空間は、常人が視れば卒倒するだろう

 

「虎杖悠仁の技を俺が使う事になろうとはな」

 

女の遺骸に反転術式を施し、無理矢理臓腑を動かし血流を巡らせる

だが核たる魂が無ければ手回し発電機と何ら変わり無い

宿儺はグリーフシードを握りしめ、術式を発動する。呪いたる負のエネルギーと魂そのものの境界に【解】を放つ

呪いは正の呪力で浄化し、魂だけにする

 

「俺の腹の中なら異物の形はよく分かる」

 

魂を仮死状態にした女の身体へと入れる、そのまま意識が戻るまで反転術式をかけ続ける

数秒の後、女は息を吹き返す

 

「ッはぁ!ハァ、、ハアァ、、、」

 

生き返った女はゆっくりと身体を起こし、周囲を確認する

 

「!!な、何!どこなの此処は!」

「起き抜けにキャンキャンと、喧しい」

「ッ!」

 

骨の山に腰掛ける宿儺の姿を視認し女は即座に平服した

 

「あ、あの此処は何処なのでしょうか?」

「ん?此処が何処か、かぁ、見て解らんとは熟く頭の軽い女よな」

「そ、それは、つまり、、」

 

その言葉を聞き、青褪めた顔を上げシドロモドロになりながら宿儺を見る

 

「誰が面を上げて良いと言った?」

「も、申し訳ありません!」

「一々デカい声を出すな」

 

息を呑み、再び平服する

この男の一挙手一投足で自身の命運が決まる、そう感じとった

 

「女、このまま死にたくないのなら俺の質問に正直に答えろ」

「答えれば、生き返らせてくれるんですか?」

「それはお前次第だ」

「あ、ありがとう御座います!」

「何故我々を狙った?、他にも仲間はいるのか?」

「ね狙ったのは、キュゥべえから新しい魔法少女が誕生したと聞いて、その………………」

「言い淀むなら消す」

「は、はい!、すいません!!狙った理由は趣味です、最初は気に入らない一般人を殺して満足していたのですが、他の魔法少女達が私を非難し攻撃してきました。自分の邪魔をする存在を許せず、やって来た魔法少女を痛めつけました、流石に殺したらキュゥべえにも敵対されると思い、その魔法少女の家族や友人を誘導し魔女に襲わせました。その時に見た心の折れた魔法少女が堪らなく可愛く思い、以降は新米の希望に満ち溢れた魔法少女の心を折るのが趣味になったんです」

「とんだ茶番よな、他には?」

「キュゥべえから見滝原市の魔女や使い魔の減少理由を調べる様依頼されまして、調査中は見滝原市内では好きにして良いという条件で受けました」

 

キュゥべえ、あの白い獣がとうとう介入して来たか

マミと話した感じソウルジェムについて全て話していない上、奴自身が戦闘をしている所を見た事が無い

巧妙に隠しているのか、はたまた戦闘能力は無いのか、どちらにせよ情報が不足している現状で事を構えるのは愚策。奴に虚偽を掴ませ、この街から興味を無くさせるのが理想

どうするか、直接会わせるのは無し、間違いなくバレる

ならば…

 

「女、この近辺にも他の魔法少女がいるのだろう?」

「はい、そうです」

「其奴を経由し白い獣に伝えろ、街の魔女が減少した理由は魔女を喰っている謎の怪物が原因であると、そしてその怪物は獲物が減ったせいか直ぐに居なくなったと」

「はい?」

「無論、破れば今俺の手元にあるお前の魂を消す」

「!!」

「知っているか?肉体が死ねば魂だけの状態になる、では魂が死ねばどうなるか」

「そっそれは……」

「答えは虚無、流動も痛苦も無くただ意識だけが存在する場所に永遠に囚われる」

「そんな、」

「其れが嫌なら俺の言った通りにしろ、もし違えれば……分かるな?」

「しょ、承知致しました!」

 

生得領域を解除し、女を解放する

女は混乱する精神を何とか抑えつけ、宿儺に指示された事を実行する為動き出す

 

「家族と過ごす為の休日を潰しおって、代償はしっかり支払って貰わねばなぁ」

 

一人になった宿儺の言葉は虚空に溶ける

決して起こしてはならぬ龍を目覚めさせた、覚醒の産声はまだ誰も気付かない

 

 

 

 




戦闘用の式神達は、交代で3体は鹿目家の護衛に付き、残り7体は見滝原市の外で魔女を狩っています

呪いの王って規格外ですねぇ、ですが流石に原作のまどか様には敵わないですかね?
宿儺様はこの世界で何するんだろうと思いながらまた書きます
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