容易には辿り付けない場所にて、見滝原市の調査に魔法少女を赴かせその結果を受けた
「魔女を襲う怪物ねぇ、原因は一向に掴めない。マミに聞いても同じ答えしか返ってこない、他の場所でも似た報告はある、でも最初に減少が確認されたのは見滝原市……そしてその怪物の力なのか゛ワルプルギスの夜゛並の異常が観測されたが直ぐに消えた」
何だろうね、思考を誘導されている。漠然としていて何とも言い難いが、確実に魔女は減っている
グリーフシードを回収出来ない、もう少し見滝原市を調べておきたいけれど……
「頼んでいた子は辞めちゃったからなぁ、あの子は自らの願いでそう簡単には死なない。そんな子が手を引いた、何故か他の魔法少女を経由して報告し、直ぐに何処かへ行ってしまい、軽い恐慌状態でもあったらしい。そんなにヤバいなら僕の方に文句でも言いに来る筈」
では何故言いに来ないのか、人間の感情は理解出来る所とそうでは無い部分と複雑だ
単なる感情論であれば良い、だが脅迫等された結果ならば?有り得ない話では無い、今までに無かった現象が起きている以上、相手に知性があると考えられる
「他の魔法少女を送っても二の舞にしかならないだろうねぇ、……しょうが無い僕が直接確かめに行くのが最善手かな」
人畜無害の姿をしたキュゥべえは見滝原市へと向かう
呪いの王の策略に飲み込まれた事には気付かない
自身に干渉出来る存在なんて今の今まで居はしなかったのだから当然である、それ故キュゥべえの行動を軽率と評するのは出来ない
狩る側でいる事に慣れた人類が熊や狐といった害獣や鯨等を食べる事に[可哀想だから]という理由で抗議するのと同様だ
狩られる側になるなんて欠片も思っていない、故に何処までも傲慢になれる
悪人面の男とトマトの花を想起させる愛らしい少女が並んで歩くという、獅子と子猫が同じ檻に居る様な不可思議の光景が広がっていた
「朝から不満全開ね、でも妹さんにも、妹さんの時間があるの。余り一緒にいたら友達や彼氏に会い辛いわ」
「マミ、訂正してやる。まどかには友人は居るが彼氏は居らん」
「シスコンでストーカーは救えないわよ」
「俺が観ているのではなく、式神が観ているのだ」
「一緒でしょ、年頃の女の子に過干渉は嫌われるわよ」
「…………」
何も言えなくなる、まどかに嫌われるそんなもの想像するだけで身の毛がよだつ。
大丈夫だ、虎杖悠仁と本気で殺し合った九相図゛脹相゛を思い出せ、高々150年程度しか生きて居ない奴だって虎杖悠仁と良好な関係を築いていた。
少々境遇が異なるが、きっと何とかなる
そう考えつつも、見る見るうちに血の気の失せていく宿儺
「ご、御免なさい悠仁、まさかそんなに追い詰めるとは思わなくて…」
「この俺が追い詰められる?、面白い冗談だ」
「何でそこで虚勢を張るの、大丈夫だから何かあれば妹さんにフォローいれてあげるから」
「……………頼む」
宿儺は初めて自らの口で他人に縋った、前世を含めても初、
知らず知らずの内に偉業を成した巴マミはそんな事は露知らず、宿儺に頼られた事を心中で歓喜する
「うふふ、良いわいつも助けて貰ってるしお相子よ」
「……ところでマミ、俺と一緒に歩くなぞ物好きのすること。友人が離れていっても俺は知らん」
あからさまに話題を変える宿儺、気付きながら話を合わせる巴マミ
「以外、心配してくれているの?ありがとう、でも良いの私と一緒に居たら知らなくて済む事を知るわ、だから良いの」
「そうか、諦めが早いのだな」
「諦めるなって言いたいの?」
「いや、その逆だ、諦めが付いて良かったと思っている」
「酷いわね、そこは普通諦めるなって言う所でしょ」
「マミには出来ん、お前は誇り高い人間だ、巻き込んで苦しませる位なら自分一人で背負う」
「…そんなに良い子じゃないよ、私」
「マミがどう思おうとも俺の評価は変わらん」
「そっか、ありがとう………」
心ここに有らずな瞳を浮かべる少女、見兼ねたのか無愛想に言葉を押し出す
「置いて行かれぬ様に精進するのだな」
「えっ?」
「俺は産まれながらに強者、それだけの事」
意味を理解するのに数瞬費やし、マミは自然と口角が上がる
「ふっ何それ、遠回しすぎよ、フフ」
「ぬっ……」
「ホント素直じゃないわ。悠仁、貴方と出会えて良かった」
こんな日が何時までも続く、あの日まではそう私は思っていた
別の方の作品ですが、呪いの王がダンまち世界に転生する話を読みました
ストンっと納得出来る様な素晴らしい呪いの王が描かれていて、尊敬が止みません!!
めっちゃ更新楽しみです!
明日はファンパレに宿儺様が来ますし、年末は最高です!