あの体験をあなたにもう一度   作:ぼーる

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初めての投稿の第1話です。


夏休み最終日、個性発現

 

 

 

公園には青い葉がしげっていて、美しい色の木漏れ日が地面にうつっているような夏のある日、

小さな子どもたちが水鉄砲を振り回しているのを、

 

私は病院の一室の窓から眺めていた。

 

 

 

「(まじで私何してるんだろうな、、、)」

 

 

昨日まで、、いや、見栄はりました。今日の朝までやってました。すいません

私は、溜めに溜めていた夏休みの宿題に追われ、昨日の夜からガチ徹夜していたのだ。

 

 

 

「(小学校の頃まで夏休みは31日まであったのに、、、。中学校はどうして31日まで休みにしてくれないんだろ、、)」

 

 

 

別にもう1日夏休みが長ければ、宿題が余裕を持って終わっていたとかいうわけではない。

確実に、もう1日エアコンのきいた部屋でガリガリ君を堪能して、Toutubeに明け暮れ、宿題に手をつけるのは当然今日の夜からだっただろう。

 

私は、私の計画性のなさには圧倒的な自信がある。

それはもう類稀なるほどの。

ぜったいに自慢することではないけど。

 

 

それがこんなところで牙を向いてくることになるとは思っていなかった。

確かに寝不足だったから不注意ではあったけど。

 

 

 

 

 

でも、、、

やはり夏休みがあと1日ずれていたら、、

いや、登校時間が10分でも遅かったら、こんなことにはならなかったはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 

 

チュンチュンチュン(雀の鳴き声)

 

やっべ朝だ!!でも歴史のレポートはあと300字だけ!

これは、終わるぞ!

 

 

朝5時、私はそう思っていた。

計画性はまったくないくせに、追い詰められたらなんだかんだ本気でやれば、宿題は終わってしまう。毎年なんとか、命を賭しながら宿題を完遂している。

 

 

さっきまで、「今年ばかりはヤバすぎる、、私の夏休み宿題大会連勝記録に傷がつく!!!!」と思ってたんだけど、、、

 

 

 

   今年もいけるっっっ!!!!!!

 

 

 

 

毎年なんとか最後までいけてしまって、そんな感じだから計画性のなさは直らないのだろうけど、。

 

 

 

ったく、なんで受験生なのに学校はこんなに宿題を出してくるんだよ!

と心の中で叫びながら、赤いネクタイを締めてスカートを履く。

いそいで1階へ階段をかけ降りる。

 

私はどんなに時間がなくても朝ご飯だけは抜かない主義なのだ。

レーズンパンをくわえて、レポートをカバンにつっこんで、外に飛び出した。

 

 

 

 

「(残りは朝のHRの間にやろう。

  よし。希望が見えてき、、、)」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーードンっーーーーーーーーーーー

 

 

 

とてつもない衝撃を感じた。

 

 

 

 

******

 

 

 

 

というのがさっきのできごとである。

そうです。トラックにはねられました、わたし。

気づいたら病院でねてるわけですねぇ、、

 

 

ちょうど今、看護師さんが私が目を覚ましたのに気づき、お医者さんが何があったのかを説明し終わって、病室から出ていったところだ。

ほんとうにごめんなさい。

 

 

 

 

でもどうせ学校行けないなら宿題やんなくてよかったな、、

いや、宿題やらなかったらぐっすり寝てるわけだから、不注意にならず急ぎもせず、事故んなかったのか。

あれ、事故がなかったなら、学校行けてるわけだから宿題を、、、

 

 

 

 

とか言いながら、

はっきりいって暇なのである。

さっきまであんなに濃密だったのに!

1秒を争っていたのに!

何だよ、と思いながら私は暇つぶしの方法を必死に考えた。

 

 

 

頭には包帯が巻かれてて、右足もぐるぐる巻き。かゆいのにかけない。ツライ

左手は首からつられている。

右手と左足は元気。とても

お医者さんからは、

「頭を打ったから一応勉強はやめて安静にしときなさい。

受験生なんだね!勉強できないのは辛いかもしれないけど、たいへんだね!」

という、逆接の「けど」の使い方間違ってない?、と思ってしまうコメントをいただいた。

 

 

 

 

 

「(こういうときに個性でもあれば、勉強じゃない受験対策ができるのに、、、)」

 

 

 

 

題名からもちろんお察しの通り、私は雄英志望である。

でもねえ、個性がない。個性がない。

個性があれば、こういう暇な時間に個性を扱う練習ができるのに。

まだ中学3年生の夏だから、現実見てないだけなんだけどね。

だからとりあえず学力で届きそうな雄英高校を考えているわけだ。

でも、ヒーローに憧れてしまったから仕方がない。

 

 

 

小さな頃から、合気道だけやってきた。

かなり板についていて、ブレーキがかかりきっていない1tトラックにはねられて、死んでいないくらいには受け身もうまい。

武術だけで試験を突破してしまおうと思っているんだけど、やっぱ無理かな、、

 

 

 

 

窓からは子どもたちの遊び声が聞こえる。

一人、水鉄砲から無限に水が出てる子がいる。

やーめーろーよー!とか言いながら、自身を囲うようにベールをはって、まったく濡れてない子もいる。

それ楽しい、、、??

 

 

うーん、でもやっぱ個性ほしい

私が憧れた、あんなヒーローになれるような。

個性のことを考えたら一気にメンタルが死んできた。

 

そんなことをかんがえていると窓から蜂が入ってきた。

「ふわぁあわ!!!」

わたしは虫が本当にだめだ、、、これってナースコール押していいやつかな!??とか本気で考える。

落ち込んでるときに虫なんて、まさに泣きっ面に蜂だ。

ヒーローを呼びたい。

いつもなら虫に全力で対抗するんだけど、さっきまで個性のことを考えてしまって落ち込んでいたので、気力が全然なかった。

 

 

「(ヒーローは私には無理かな。)」

私は右手でピストルの形を作り、蜂にむかって、ヒーローの真似事をした。

中3にもなって厨二病か。誰も見てないよね。

わたしの憧れのヒーロー、洗濯ヒーローウォッシュ。

その定番技、クリーニングポンプショット、の真似をする。

 

「、、、、、、、、、ばん、、、、。」

 

そういって、一人ヒーローごっこをした。むなし。

 

 

はあーーーーーーーーーっ、蜂でていってくれ、とため息をつこうとしたその瞬間、ものすごい衝撃音がした。

 

 

ーーーーーーーーどおおおおん!!!

 

 

隣の病室の方と目があっている。

カラカラと小石が落ちるような音がする。

わたしの目の前の壁が半壊していた。

 

 

「(、、これって、、、、、、、)

 

  個 性 の 発 現 っ っ  !!!!!??????」

 

 

そう叫んでしまった。

 

 

 

 

 

 




主人公
名前:双葉(ふたば) 共美(ともみ)
見た目:身長は小さいめの女の子。
    髪は銀髪ボブカット
    目の色はうすめの茶色
個性:(まだ秘密)
性格:テンション高い。人よりめっちゃびっくりしやすい。一番好きなヒーローは、「洗濯ヒーロー『ウォッシュ』」(まず見た目がかわいすぎるっっ)
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