あの体験をあなたにもう一度   作:ぼーる

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委員長飯田くん

「リカバリーガール、授業が終わったので、軽傷者連れて来ました〜。」

「終わったね。一人先に休んでるよ。奥に来な。」

「あ、あの〜、、緑谷少年は起きてますでしょうか、、、私も講評を伝えに来たんですが、、、」

 

オールマイトがいるのを見た瞬間、リカバリーガールがすごい形相になった。

 

「あんたが先生やっときながら生徒になんて無茶させてんだい!!!!??危険を判断して途中で手をいれるのが教師の役目さね。あんたはもう教師やめちまいな!!!」

「す、すみません、、、、、」

「あの子、右手は入試のときほどの大怪我だったよ。あんまり大きな声では言えないけどね、後継者だからって無茶させ続けるのは、むしろ遠回りだよ。あんたがちゃんと責任もって見てやんな。

はい、、、、本当にすみません、、、

 

何やらオールマイトとリカバリーガールがひそひそ話している。

 

保健室の奥に行くと、緑谷くんが起きていた。

 

「お、起きてたんだね。訓練終わったよーおつかれさま。あ、オールマイトが講評を伝えに来てるよ。」

「ありがとう双葉さん。」

「怪我どんな感じなの?」

「今はまだ体力が戻ってないから起き上がれないけど、別にそこまでひどいわけではないよ。骨は全部くっついてるし。今日だけ固定して、明日の朝もう一回治癒してもらったら元通り。」

「それは大丈夫な怪我の部類じゃないんだよ。緑谷くん。リカバリーガールがすごいだけだよ。ほんとに」

「、、、はい、、、、ごめんなさい」

 

オールマイトが入ってくる。

「よっ緑谷少年。怪我は大丈夫かな。ささっと講評を伝えるね。」

 

 

その後、A組のみんなの傷の診断を隣で見て、リカバリーガールから色々学んだ。

 

 

 

******

 

 

翌日のHR。

相澤先生が口を開く。

「今日はお前らに、、、、」

 

さあ、今日は何から始まるのか、デスゲームか!?大除籍大会か!?(なんだそれ)

 

「学級委員長を決めてもらう。」

 

「「「学校っぽいのきたあああ!!!!」」」

 

 

というわけで、委員長決めが始まったのだが、こんなの満場一致で飯田くんでは、、?

The委員長な見た目&振る舞いだし。爆豪くんとかが暴言で壊していくヒーロー科の風紀を、めっちゃ引き締めてくれてるもんね。爆豪くんに恐れず注意できるのなんて、飯田くんだけだよ、ほんと。

 

と思っていたのだが、そうでもなかった。

ほぼ全員が、委員長をやりたいと手を上げている。

そうだったわ、雄英高校ヒーロー科、人を助けるヒーローに憧れている子どもたちのトップオブトップ。

そのうえ、おそらく全員が中学で素晴らしい内申の成績で卒業しているはず。

ただの陽キャ軍団なだけじゃなくて、みんな生徒会ぴーぽーだった。そういえば。

 

あの、クラスをまとめる性格には程遠い爆豪くんですら手上げてるし、おどおどしている印象のある緑谷くんだって手を上げている。

逆に上げてないのわたしくらい、?

、、あれ、あとひとり手を上げてないイケメンを見つけた。たしか氷を使っていたはず。一瞬でビルを凍らせた、不思議なコスチュームの。轟くんだっけ、、、。

後ろの方の席で、手を上げていない。まあ、他に委員長になってほしい人がいるのかな。

 

 

 

「みんな!委員長という重大な役職、なりたい者がなれるものではないだろう。ここは投票にしないか!」

 

うん、その発言でもうあんたが委員長でいいよもう。

 

「時間内に決まりゃ、なんでもいいよ。」

 

相澤先生はブレませんね。

 

「それなら、自薦はなしにしねえか。だいたいのやつが自分にいれるだろうし、そうしたら、自分以外に投票しようとしてるやつの票の重みが大きすぎる。」

 

お、轟くんのナイス発言。1票の価値ってやつだね。

 

結局それにしたがって、投票が始まった。

 

 

 

******

 

 

自分投票なしの公正な投票の結果、

委員長:飯田くん ......7票

副委員長:八百万さん....5票

以下: 緑谷くん........3票

    蛙水さん........2票

    轟くん..........2票

    わたし..........1票

 

となった。まだクラスが始まって2日しか経ってないし、なんとなく誠実そうな人に票が集まったって感じかな。

そしてやっぱり飯田くんが一番。納得です。

副委員長の八百万さんにも納得かな。

 

「一年間学級委員長を務めさせていただく飯田天哉です!精一杯がんばります!!」

 

「「「よろしくおねがいしまーす!」」」

 

 

 

******

 

今日のお昼休みは、飯田くん、お茶子ちゃん、緑谷くんのグループに誘われて学食に行った。

 

「飯田くん、学級委員長頑張ってね!僕、飯田くんに投票したよ!」

「む!そうなのか緑谷くん。ありがとう!君たちの期待に応えて精一杯責務を全うするよ!!」

「飯田くん、生まれながらの委員長気質やね、、。あ、わたしはちなみにデクくんに入れたよ!」

「俺もだ!」

「そうなんだ!ありがとう、でも期待に添えなくてごめんね。」

「ああ、みんなの分まで頑張るぞ!」

 

「それにしても、共美ちゃん、、、」

「うん、、、」

 

わたしは、会話にうんうん頷きながら黙々とハンバーグ定食に舌鼓を打っていた。

昨日はお弁当だったけど、学食も気になったから来てみれば、何だこのうまさは!!!!!???

ランチラッシュはいくらで買えますか?うちに呼びたいのですが。

会話に加わらずほぼずっと口をいっぱいにしていたら、呆れの視線が集まってきた。

 

「お腹、、すいてたの、、?」

「ほひほん!はっへほいひいんはほん!!!」

「、う、うん。」

 

うまうま

〈ストック〉しとこ。

 

 

そうして平和な昼休みを過ごしていたのだが、、、、

 

______ジリリリリリリリリリリリリリ____

 

「セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください。___繰り返します。セキュリティ3が___」

 

 

あまりに驚いて、最後のひとくちを口に入れてすぐにごっくんする。

 

「ちょっと共美ちゃん!なに最後のひとくちちゃんと食べとるの!!!?」

「腹が空いては戦はできぬって言うじゃん!!!」

「君たち!そんなことを言っている場合じゃない!避難するぞ!!」

「うん!」

 

学食からすぐに廊下に出るが、すでに生徒がいっぱいでぎゅうぎゅうとして、わたしは人の荒波に飲まれてしまった。

うええ、雄英来てから3日だけど、満員電車とは無縁の生活だったのにこんなところで経験するとは、、、、

 

まわりの、特にヒーロー科の2・3年生の生徒たちが、パニックになっている生徒たちに向かって「落ち着いて!!」と声をかけているが、パニックは収まらない。

こういうときに冷静に行動できるのがヒーロー科なんだな、やっぱり違うなぁと呑気なことを考えつつ、わたしはむぎゅううと潰されつつある。

 

すると突然誰かの影が上を通過した。そのまま影は止まらず、向こうの壁にドン!と衝突する。

 

「皆さん!落ち着いて!ただのマスコミです!だいじょーぶ!!!」

 

い、飯田くん!!!!

 

パニックはどんどん収まっていく。

 

さ、さすが委員長!!

飯田くんの声が契機となって2・3年ヒーロー科の人たちの声も届きはじめ、この件は一件落着となった。

 

 

******

 

 

雄英バリアの前、教員たちは集まって騒然としていた。

雄英バリアが何者かに壊されていた。でも、破壊という感じではない。すべてが砂状になっている。破壊というより、()()、、?

 

雄英は日本トップのヒーロー科を持つ超有名高校。

(ヴィラン)の攻撃対象になることに備えて、非常に厳重なセキュリティ下に置かれている。

雄英バリアは、殴る蹴るではもちろん、あらゆる個性による攻撃もできるだけ耐えうるように作られている。

はずだった。

 

「こんなこと、ただのマスコミにできるか、、?」

「いや、マスコミは使われただけ。俺は計画的な(ヴィラン)の犯行だと見てます。」

「、、、これは、セキュリティを見直す必要があるね、、」

 

不穏な空気が流れる。

 

 

******

 

対して1年A組の教室はとても明るい雰囲気で、

 

「飯田くん!かっこよかったね!!」

「おまえ、やっぱり委員長だな!!」

「委員長よろしくね!!」

「これからも頑張れよ委員長!!」

 

飯田くんが感動で天井を仰いでいた。

 

 




ともみん
[ランチラッシュのはんばあぐ]をゲット!!ジューシーな肉汁たっぷりの食感が口の中に広がる!!!
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