あの体験をあなたにもう一度   作:ぼーる

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体育祭に向けて①

USJ襲撃事件事件のあと、学校は2日ほど休みとなった。

そのため、今日は久しぶりの登校日。

 

私が教室に着いて席に座ると同時に、扉が開いた。

 

「、、おはよう。」

 

「「「相澤先生、復帰はええええ!!!!」」」

 

「うるさい。」

 

相澤先生は、顔が包帯グルグル巻きで絶対寝ていないといけなそうな見た目をしている。

えあれ絶対看護師さんとかに止められるやつだよね、、?止めたよね?

 

ざわざわ

 

 

「先生、お怪我は大丈夫なの?」

「ああ。婆さんの処置が大げさすぎるんだよ、、。しかも、怪我なんかで休んでいられない。重大なことが差し迫っている。」

 

 

「「「(ゴクリ)」」」

 

 

 

 

「雄英体育祭だ。」

 

 

 

 

******

 

 

 

「体育祭!わくわくするね!!!」

 

今日も今日とて学食でわいわいしている私たち。ただ、ちょっと珍しいメンバーだ。

仲の良い3人組、緑谷くん、麗日さん、飯田くんに加えて、水難エリアで共闘した、蛙吹さんと峰田くんだ。

 

御飯食べるときに人数が多いと、『ひとくち頂戴!!』っていろんな種類の食べられるからいいよね!!

え?自分で買えって?

峰田くんとか、自分のご飯を女子に食べてもらえるってだけでなんか興奮してるけど?え?

 

「ふ、双葉あ。この唐揚げ一個食べていいぜ」

「え、これ食べかけじゃん。やだよ。間接キスじゃん。」

「バレちゃあしょうがねえ!食え!」

 

わあわあ

 

 

「体育祭、、、全国に放映されて、スカウト目的のプロヒーローも観るんだもんね、、僕も頑張らないと!!!」

「ということでさ、今日、体育館εを予約してるんだけど、みんな一緒に訓練、どうかな?」

 

そうなのである。今日の朝に雄英体育祭のことを聞いてからすぐ予約をしにいった。朝の時点ではまだまだ体育館は空いていたので、今日の使用も予約でき、急ぐ必要なかったかなと思いきや、、、、

さっき昼に見たら4日先まで全部埋まってた。先に予約しといて良かった〜。

 

「む!俺も予約しにいったのだが、もうすでにほとんど埋まっていて途方にくれていたところだったんだ!ご一緒してもいいかな?」

「飯田くん!ぜひぜひ〜」

「私も!!」

「麗日さんもぜひ来てほしんだけど、顔がなんだか麗らかじゃないよ?」

 

「私もいいかしら。」

「僕も!」

「男子3、女子3ということは!合コン!しかもオイラも余らない完璧な人数!!」

「、、峰田くん。来なくていいよ」

「双葉!ウソだ!冗談だ!!!オイラも入れてくれえぇ」

「、、、、AHAHA」

「乾いた笑いをやめろおぉ!」

 

 

とりあえず今日は6人で訓練をする運びとなった。

 

 

 

******

 

 

さて。体育館ε。

監督教官はオールマイト。

 

「じゃあ、僕は体育館の周りをひたすら走っているから!何かあったなら呼んでくれ!」

「う、うん。」

「「「(体育館来てくれた意味あるのかな、、、?)」」」

「飯田少年!気を付けてな!」

 

「私は、どうしようかしら。誰か組手をしてくれる相手がいればいいのだけれど。」

「梅雨ちゃん!私、相手に隙を見て接近できるように体術得意になりたくて。手伝ってくれへん?」

「ありがとう。それじゃあっちらへんで。よろしく頼むわ。」

 

「オイラは自分のもぎもぎを使って、はね飛ぶように移動できるようになりたいから、その練習するぜ。体育館の向こうらへん一帯、床とか壁にもぎもぎ散りばめてるかもしれないから、くっつかないように気を付けてくれ!」

「はーい」

「峰田少年。素早くはね飛ぶとき動体視力が大切だからな!怪我しないように集中して頑張れ!」

「オールマイト、了解だぜ!」

 

「僕は、、どうしようかな、。オールマイト、少しアドバイスをもらってもいいですか?」

「全然構わないよ!」

「それと、、双葉さん、ごめん。ちょっとオールマイトと二人で話してもいい?」

「お、秘密の特訓だね。了解!」

 

 

さて、私は何をしようかな。。。

 

 

USJ襲撃事件。

A組の生徒たちは警察の方からの取り調べがあり、(ヴィラン)たちについてわかっている情報の説明もしてもらった。

それも、70名を超えるチンピラたちからは特に何も得られなかったので、生徒たちの言葉を繋いで予測を立てたものに過ぎないけれど。

 

黒いもやもやの形の、ワープの個性の(ヴィラン)。名前は黒霧。

個性名はおそらく『ワープゲート』。青髪の敵がそう呼んでいた。

ゲートを開き、それをくぐるとワープできるような感じ。

 

そして、青い髪で『敵連合』のリーダーらしき手のひら型のマスクを付けた(ヴィラン)。死柄木弔。

相澤先生の布と肘が崩れていたことから、『崩壊』の個性だと判断。

先日マスコミの侵入事件があった際に、雄英バリアが粉々になっていたのも、こいつのせいだと考えられている。

 

最後に、黒いムキムキで脳がむき出しの(ヴィラン)。脳無。

オールマイトのおかげで捕獲でき、そのままタルタロスに連れて行かれたが、一切の抵抗がなく自分で歩くことすらできなかったらしい。

そして、タルタロスでは敵は脳波を読み取られて管理されるが、この脳無と呼ばれる敵はどうやら眠らないらしかった。眠っているように見えないというわけではなく、脳波からして眠らないのだ。

私が『眠り香』でも眠らなかったと証言し、そこから調査があって、眠るという生体機能がないのだと教えてもらった。

 

 

ちなみに、オールマイトが来る間際に、私が死柄木弔を眠らせたのは、かなり褒められた。

当ててしまえばどんな強固性でも完封できる(はずだったが、一応は脳無という例外がいる)。

ミッドナイト先生とか、上鳴くんとか、敵に届かせるのが難しい個性を届かせられる。

使い方次第では、かなり戦闘で役に立つ。

 

 

 

この襲撃事件で、私の戦い方にかなり改善点が見えてきた。

 

まずはそう。「射線の確保」である。

『眠り香』を相手に即かけられるようになった私は、対人戦においてほぼ一撃必殺。ミッドナイト先生の個性が優秀だから、相手を傷つけることなく拘束できる。

しかし、やはりどうしても射線は直線的で予測しやすい。

あの黒霧という敵に私の攻撃を予測されてしまったから、そのもやを使って私に攻撃を返してきた。

というかそもそも体全体がもやで覆われていたから、それが遮蔽物になって本体に届かなそうだったよな、と思う。

 

遮蔽物は、街中での戦闘では当たり前にあるし、例えば百ちゃんなら大きな壁か布だって創造できるだろう。そしたら勝ち目がぐっと減ってしまう。

 

そのための解決策は、3つ。

 

 

 

1つ目は機動力。

 

自ら射線を作り出すために、動く。

現在使えるのは、お茶子ちゃんの『無重力(ゼログラビティ)

ビルの屋上を飛び回るのには非常に役に立つから、敵がある建物に籠城しているときなんかは、戦闘訓練のときのように周囲の建物を飛び回って、敵の行動を相当制限できる。

 

しかしUSJの広場のような、平坦で広いグラウンドで、『無重力(ゼログラビティ)』で空中に飛んだりしたら、それは格好の的だ。

平坦な土地で射線を作り出すには、爆豪くんのような素早い横移動か、轟くんのように氷でスライドする小回りの効いた移動で、切り返しによるフェイントなどを駆使する必要がある。

 

例えば〈トラック〉の逆噴射などが思いついたが、それはだめだった。

今まで無意識に使ってたけど、『体験』の発射には、「反動」がないのだ。

『体験』は、自分の体験したものを、「()のようなもの」に乗せて飛ばしている。

その「念」には重さがない。特定の効果を持った、重さの無い弾丸を打ち出しているような状態である。その「念」に触れることで確かに衝撃や感電の効果が発生するが、「念」を撃ち出す段階ではそういうものではないのだ。

 

 

だからたぶん、個性の反動を使った移動は期待できないだろう。

機動力は、せいぜい相澤先生みたいに、身体能力とサポートアイテムで頑張るしかない。

よって筋トレ。

 

 

 

2つ目は、射線の軌道をいじること。

 

これはシンプルに、できたらいいなレベルなんだけど、、

狙撃手(スナイパー)のヒーローで実力派のヒーローは、実はあんまり多くない。

ので、調べようと思えば簡単に戦い方を検索できる。

 

少し昔のヒーローで、「レディ・ナガン」というヒーローがいたそうだ。ちょっと前に事件を起こしたそうだけど。

そのヒーローは、発射した()()()()()()()()

遠距離から一方的に相手を追い詰める戦闘スタイル。

 

私の『体験』は普段は、発射速度が優れているからピストルの形式を取っているけど、別に手でピストルの形を作らなくても発射できる。

入試のときは、両手10本の指を向けるように撃ててたし。

人差し指だけ立てて、「エクスペクト・パトローナム!」とか言って指を振っても、「念」はまっすぐ飛んでいく。

 

要は、「念」=「弾丸」ではないのだ。

「個性はイメージ」とはよく言うが、弾丸の真っすぐ飛んでいくイメージに引っ張られてはいけない。

あくまで「念」なのだから、思いのままに操れるはず。

 

ので、習得はいつになるのやら分からないが、弾丸の軌道を曲げること。

これを目指したい。

 

 

 

3つ目は、隠密性。

 

さっきはレデイ・ナガンというヒーローだったが、こっちはスナイプ先生の戦闘スタイルだ。

 

まるでサバゲーのように。

柱や壁を背にして、警戒している相手にどこにいるかを悟られず、隙をついて1発の弾で仕留める。

立ち回りの知識の有無で、強さが圧倒的に変わる部分。

 

でも、、、、スナイプ先生は今3年生の担任で、最後の体育祭に向けて非常に忙しいらしく、立ち回りの知識を教えてもらおうにも、「体育祭の後なら」と言われてしまった。

 

 

 

から、今やるべきは、筋トレしながら軌道曲げの練習だね!

 

 

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