天下の雄英高校。
トップヒーローの多くがOB・OGに名を連ね、偏差値は79超え。今年のヒーロー科の受験者倍率は300倍に達した。
教師のほとんどが前線で活躍していたこともあるヒーローたちで、今年度からはなんと、日本の、いや世界のNo.1ヒーロー、オールマイトが教師に就任した。
生徒たちは文部科学省の規定した通常の高校にカリキュラムに加え、ヒーロー基礎学をはじめとしたヒーロー科特有の授業も同時にこなす。
そんな天才秀才たちの巣窟、雄英での授業が、今日始まった!!
「「「(普通だ、、、、、)」」」
それが全員の感想である。
「はい、じゃあこの文章の中で間違ってるのはどれだ?」
マイク先生、、入試のときのDJノリノリのノリはどこへいったの、、?
英語の先生でDJなんだしさ、英語ラップで授業してくれたりするんじゃないの、、?
英語、数学、歴史、、、そんな感じで午前中の授業は、すっごく
なんだか拍子抜けって感じではある。でも決してレベルが低いっていうわけではない。
やってる内容自体はもちろん難しい。でも、そういうことじゃないんだよね。
なんかもっとこう、個性的な授業というか、相澤先生の「”自由”なのは先生側もまた然り」っていう言葉に見合った授業というか、そんな心構えをしてしまっていたから、少なくともマイク先生はもっと叫んで授業してください。
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お昼休み、お弁当を食べたり、激混みのランチラッシュの学食を楽しんだりし、午後の一発目の授業は、ヒーロー基礎学。
クラス全体がそわそわとした雰囲気に包まれている。
みんなが着席したタイミングで、突然教室のドアが勢いよく開く。
「私がっ、普通にドアからきた!!!!!」
金色の触覚、真っ白な歯がきらりと光る、筋骨隆々な肉体美。誰もが知るトップヒーロー、オールマイトが教室に入ってきた。
「わあっ!!ほんとにオールマイトだ!!!」
「やっぱ生で見るとかっけえ!!!」
「今日の授業オールマイトが持つんだ、、」
「画風が違う!!!」
「オールマイトのあのコスチュームは
各々の感想が飛び出る。
「今日は〜〜、、、これ!! BATTLE!!!
みんなにはコスチュームを着てもらうよ!!格好から入るっていうのは結構大事なもんさ!!」
教室の横から、うぃーんと全員分のコスチュームが出てくる。
何だ!このワクワク少年心をくすぐられるギミックは!!
わたしは15歳の少女であるが、こういう7〜8歳の男の子が喜びそうなもの全般、大 大 大好きだ。
というか私だけじゃなくて、A組のみんな目がキラキラである。やっぱヒーロー目指す人はそうなるよね。
自分の出席番号のかかれたケースを取り出して、透ちゃんとお茶子ちゃんたちと更衣室へ向かった。
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「ともみんの髪ってさ、すっごくさらさらできれいだよね!!一本一本が粒だって見える!」
「え、そうかな、、」
「それウチも思ってた!というかヒーロー科全員レベル高すぎん、、、?」
透ちゃんが話題を振ってくれる。
友達にそういうこと言われたのは初めて、、、。更衣室の入口にある鏡で自分の髪をじっと見てみる。
肩らへんの長さで切り揃えられたボブカット。窓のカーテンの隙間からさす日の光で、銀髪がつやりと輝く。
(きれい、、か。ロングヘアだったときシンプルに髪が邪魔でずっと短くしてたけど、また伸ばしてみようかな)
「でもお茶子ちゃんも茶髪がサラッサラだよね!あと、透ちゃんちょっと触ってみてもいい、?見た目じゃわかんない」
「うあああぼさぼさなのばれる、やめろおお〜〜〜〜」
「なんかふわふわだ!」
「小動物か」
「別に見た目とか気にしたことないんだよお。どうせ見えないし、、。私ヤオモモみたいな黒髪ロング憧れるけど、自分の髪の色が何色なのかもわからないし。」
ヤオモモって、個性把握テストで一位だった八百万さんか。たしかに、身長高くて細くてスタイルよくて、平安時代の十二単とか絶対に合うような艶やかな黒髪。
『かわいい』より、一見すれば『美しい』が勝つ。
「わたくしの、ですか?」
「うん。ヤオモモは見た目に恵まれ過ぎだよー、、、、、って、ヤオモモコスチュームそれなの!!!??」
「うええ!八百万さん、、肌色が、、、!!」
「、、まじか」
「露出がすごく多いわね、ももちゃん。大胆だわ。」
「、、、そうでしょうか、、でも大きなものを作るときは肌の面積が大きいほうが都合がいいので、しかたなく、、」
八百万さんのヒーローコスチュームは、男子たちの視線も釘付けにしていた。
みんな一度は凝視するが、私達がその男子の様子を見ていることに気づくと、すっと目をそらす。
一切遠慮せずに八百万さんの前面を食い入るように見続ける紫チビがいたけども。
というかコスチュームの破壊力で言ったら透ちゃんが1番じゃない、、?裸だよ、裸。
ちなみにわたしのコスチュームは、
上は、体にぴったりなタイツ系の、グレーのスーツシャツをインナーとして着ている。
下は、裾が広くなっている黒くて長いパンツ。腰の高めの位置で、茶色のスタイリッシュなベルトで締めている。ベルトの銀色の金具が体の中央で大人しく光る。
さらにその上から、サイズの大きめな黒いロングコートをざっくり羽織っていて、大きく動くとそのロングコートがマントみたいに広がる。コートの外側には黒い帯が所々にアクセントとしてついている。
全体的にブラックで、内側の体は細く、コートの外側は広がりを持ってゆったりとまとまっている。
そして、日の光の下に出ればほんのり白く光って見えるようなきれいな銀髪を、ファサっと上から、これまた黒いカチューシャで抑える。これはヘッドセットになっていて、コスチュームの要望を出したときにちょっとこだわった。
この大人っぽいコスチュームで真顔を保って冷徹に、腰からサイレンサー付きの拳銃とか取り出せば、映画の中のかっこいいスパイ風なんだけど、コスチューム着たワクワクで半分ニヤけているから似合わない。
あ、でも、更衣室で女子勢はすっごく褒めてくれた。髪の色とそれより下の黒のモノトーンのコントラストが、めちゃマッチしてるらしい。えへへ、、
「君たち!似合ってるじゃないか!!!」
オールマイトの一言でみんな背筋が伸びる。
そのままみんなでグラウンドβに移動して、オールマイトが試験内容の説明をしてくれた。
入試のときのような市街地演習かと思ったが、その数歩先に踏み込んで、室内での対人戦闘訓練を行うそうだ。
初めての授業でかなり高度なことをやるなあ、と思ったけども、なあA組みんなの自己紹介がてらも兼ねてるのかな。全員の個性の使い方とか見られるし、何が得意なのかとか、自分との実力の差とかもわかる。初回授業にふさわしいガイダンス的授業だなあと感じる。
「これから君たちには『ヒーローチーム』と『
「「「(、、設定がすごくアメリカンだな、、、、。)」」」
「オールマイトは学生時代にアメリカに留学してヒーローとしての腕前を鍛えていたんだ普段オールマイトの技名とかが英語だったりアメリカの地名が由来になっていたりとか笑い声とか画風がアメリカンなのもその影響が大きいと考えられてるだから今回の試験もオールマイトが状況設定を考えたのだとしたら核爆弾やテログループの存在はオールマイトらしいといえばぶつぶつぶつぶつぶつ」
緑谷くん。顔が赤いよ。また息忘れてなーい?
「、、、オホン。いいかな。それではくじ引きでチームを決めよう!!」
「え、くじ引きなの?相性とかあるんじゃ、、」
「現場ではその場にいるヒーローと協力して事件を解決することがほとんどだからね。急遽チームアップすることなんてザラさ!!」
なるほどね。
そしてくじ引きの結果、、、
緑谷&麗日チーム VS 爆豪&飯田チーム
轟&障子チーム VS 尾白&葉隠チーム
瀬呂&峰田チーム VS 芦戸&切島チーム
双葉&耳郎チーム VS 砂藤&上鳴チーム
蛙水&常闇チーム VS 口田&八百万チーム
となった。かなり楽しみな組み合わせ!!!
くじ引きの結果を各々見て、それぞれがチームメイトと作戦会議をしたりし始めた。
「よ。双葉。チームだね、よろしく。」
「よろしくね、耳郎さん。」
「響香でいいよ。その、、ともみって呼んでもいい?」
「もちろん!!」
特に作戦会議もしないまま、すぐに第一試合が始まった。まあ作戦会議はこの試合見て、所感つかんでからでいっか。
爆豪くんは絶対一人で奇襲しに来るだろうなあ、、。緑谷くんが個性発現したことを教えてもらえてなかったみたいだし、プライド高いし、一対一で勝負をつけたいと思っていそうだ。
映像を見ていると、ほんとにその通りに爆豪くんが単独で動き出した。
たぶん緑谷くんは爆豪くんがそう行動してくることを読んでいるし、爆豪くんも読まれているなんてことはわかっているだろう。それでも真っ向から勝負しに行くんだな、、
男子の因縁っていうのは、見ててドキドキわくわくする。
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緑谷くんは、昨日リカバリーガールにあれだけ言われたのにもかかわらず、右手を自分の個性でボロボロにした。右手だけじゃなく、爆豪くんの爆破によるやけど、打撲、裂傷だらけ。
毎度毎度さ、自分が怪我することにためらいがなさすぎるよ、、、。怪我って痛いよね、?緑谷くんはどこかぶっ壊れている気がする。手がぐちゃぐちゃになるってわかってて個性を使うって、どういうことですか?精神力どうなってるの?
「ウチ思ったんだけどさ、このゲーム、
「うん、そうだよね。ヒーローは
「しかもさ、
「、、たしかに。あのさ、響香ちゃん、個性でどんなことできるの?」
「ああ、わたしの個性は『イヤホンジャック』。このプラグから音を聞いて索敵したり、逆に音を流し込んでダメージを与えたりできる。」
そう言いながら、耳についたイヤホンプラグをぷらぷらと見せる。
なるほど。でも、ヒーロー側に索敵要員がいるのはすごく心強いぞ。
「じゃあさ、わたし作戦考えたんだけど、こんなのどうかな、?」
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第2試合は、障子くんの索敵によって
第3試合は、瀬呂くんと峰田くんのコンビネーションと作戦で切島くんが拘束されたところを、確保テープ巻かれる前に芦戸さん拘束を溶かして切島くんを脱出させて、近接戦闘で瀬呂くん峰田くんを押し切って、芦戸さんたちの勝利。
第4試合は、私達だ。
「よしっ、行こっか。共美!」
「うん!」