戦闘訓練の様子をモニターで見ているA組たち。
第4試合の試合内容がかなり目新しかったので、クラスメートの目を引いていた。
「屋内に
「そうですわね。砂藤さんは、気絶というより眠っているように見えます。
「そうだね、双葉少女の、建物の外からの攻撃っていうのはクリティカルな発想の転換で、すごく新しいね!でも、耳郎少女の正確な索敵技術もさすがのものだった!」
「だな。あんなに正確に位置とか把握できるものなんだな。」
「でも、位置まで把握されていたのに、上鳴くんが反射で返り討ちにしたのもすごいよね!!」
「、、、聞けば聞くほど、砂藤の出番なかったのかわいそうだな、、」
「大事のはここからだ。双葉が一人で核を回収しないといけない。そのために建物の中に入る。上鳴は、さっき完全な不意打ちに対してあんなにすばやい反射神経を見せた。それほどの相手に双葉がどう向かっていくか、だな。」
******
上鳴くんは、さっき、短時間ではあったけども少しは響香ちゃんの『ハートビートファズ』を受けていたはず。だからきっと、ある程度のダメージは溜まっているだろう。
それと、彼の個性は『帯電』であって、電気を作り出すことではない。さっきの奇襲の返り討ちで、電気の貯蔵量を減らしているはずだ。でも、もともとの量がわからないから減り幅もわからないな、、、
わからないことが多すぎる。
しかも、よりにもよって上鳴くんか、、、
残っていたのが砂藤くんだったら、私の合気道の術で、相手の強い力を利用して流して隙を作ることもできたけど、上鳴くんだと近づいてすらもらえないかもしれないからな、、、
そう考えながら建物の中を進む。
上鳴くんはたぶん核を移した部屋の前で、待っているだろう。4階より下に降りて私を待ち伏せしても、私に4階の窓から入られたらいけないし。
だから逆に3階までは安全そうだ。
結局は、私が個性を撃つか、上鳴くんが放電をするか、どっちが速いかの超短期決戦。
でも、上鳴くんの位置に想像がついているぶん、仕掛けるのはこっちからだから、有利なのは私の方。
3階の階段のもとまで来た。ここを上がれば、すぐに、勝負がはじまる。
******
____SIDE上鳴電気
試験時間はあと5分。
オレは核のある部屋の前で、窓も階段の方向もずっと警戒していた。
決まるとしたら、おそらく、超短期決戦。
でも、よーいどん、の主導権を握っているのは向こう。
だから、ひとときも集中力を切らすな。さっきみたいに奇襲に対抗しろ!!
感覚を研ぎ澄ませる。
__________フッ____
来た!!!!!
「『無差別放電・100万ボルト』!!!!!!!!」
オレの周囲を稲妻が走る。
ここで全力を出し切れ!!
確実に相手を気絶させろ!!!!
Plus Ultra!!!!!
______コンッ_____
音がしたを見る。右の、階段につながる通路。
そこには、、、
「(こんな、、、簡単なことで、、、、!!!!)うぇ、うぇ〜い、、、、」
「上鳴くん、帯電してたもの、全部出し切った、、?今のは、ただの石に〈
どやっっと、超満足げな顔の少女がそこに居た。
「上鳴くん、たぶんずっと緊張して警戒してただろうからさ、その緊張を利用したってだけ!じゃあ、核、もらっちゃうね。」
「うぇ、、、うぇ〜〜〜い、、、」
いや、まだだ、、
「うぇーい、、」
「えあちょっ!!上鳴くん!!!急に抱きつかないで!!!なに!!!」
いける。双葉の着てるロングコート、春でまだ温かい季節だけど、意外にも静電気が溜まっている。
自分のなかの残りカスまで出し切れ!いける、
「(人間スタンガン!!!!!)」
先程の放電までとはいかないが、至近距離で電流を流せばいける。せめて気絶までもっていけ!!!
「、、、ぅぐっっっ!!、、、、、、、、!!!」
全身が痺れる。
筋肉が引きつって、動かない、、、!!!!
ドサリ、と、上鳴くんが倒れた。力を使い果たしたのか、、
その上に私も倒れ込む。でも、まだ意識はある、、、、もってかれてない、、。
限界以上の電気だったのかな。
ダメージはすごく大きいけど、ここで本気を出すのがヒーローだ!!!!
試験時間は残り2分。
足が動かないし、平衡感覚がないので、立ち上がれないい、、、、、
このダメージでもし自分に『治癒』を使えば、確実に眠ってしまうだろう。試験終了までには絶対起きられない。
ほふく前進で、少しずつ、本当に少しずつ前に進む。
ここが核のある部屋、、、あ、あれか、、、
部屋の奥の角に、大きなロケットのような形のものが追いてある。
いける!!!!間に合え!!!!
すこしずつ手だけで這って地面を移動していき、
残り時間10秒のところで、なんとか核にタッチをした。
「ヒーローチーム!!! WIN!!!!!!!!」
オールマイトの声が響きわたる。
******
「ともみんすごい!!!ずっと見てたよ〜〜」
「狙撃って強いんやね!!すごくかっこよかったよ〜!!」
「耳郎さんも、正確な索敵と綿密な作戦、よかったですわ!!」
「あ、ありがと、、(にやにや)」
「えへへ、、、、」
ほめられた。うれしい、にやにや
女子たちが集まって、私と響香ちゃんをねぎらってくれる。
向こうでは、男子たちもワイワイしていた。
「、、、おい、上鳴、、、。」
「お、おう、、どうした峰田、、なんか暗くねえか、、、?」
「お前っっ!!!!なに双葉に抱きついてんだよ!!!!!ああ!!???」
「そっそこかよ!?いや、あのときは必死だったんだって!!!」
「うるせーよお前は仲間だとおもってたのにい!!!!」
「う、うわ〜!!!ヤメテーーーー!!!」
峰田くん。聞こえてるよ。
「砂藤、どんまいな!!!」
「そうだね、砂藤くん!どんまいだよ!!」
「、、、砂藤、、どんまい、、。」
「、、お前ら、、どんまい以外なんか言えよ!!!」
その後、オールマイトの講評を四人で聞き、第5試合が始まった。
第5試合は、全員優秀。
蛙水さんと常闇くんの中距離戦闘でじわじわ
戦闘訓練が終わり、保健室に運ばれた緑谷くん以外の生徒でオールマイトの総括を聞いて、その日の授業は終了となった。
私は、授業が終わり次第、A組の負傷者を集めて、みんなで保健室へ向かった。