羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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最初に一言申します。

お気に入り登録してけろ!!

はい、恥も外聞もナイデスヨ~

どうか!ぷりーず!!高評価!!!


しばらく読むだけしとりましたけども、

無謀にも、またも書きたくなってしまったのです。

今回は『鬼滅の刃』の世界です。

お楽しみいただけましたら、うれしいです。







舞って泣いて…

 友人の結婚式に参加して帰宅すると、家の中は真っ赤に染まっていた。

 

 部屋の入口付近には刀と腕が落ちており、部屋の奥からガリガリと耳障りな音が聞こえる。

 

 普通ならここで逃げ出すべきだろう。なのになぜか私は丸腰ではマズイと思い、荷物から舞で使った道具を2つ帯に差し込み歩を進め、部屋の入口まで行って中を覗いた。

 

「!!?」

 義理の両親を貪る者がそこに居た。

 

 そして、こんなタイミングで前世の記憶(・・・・・)が蘇る!!

 

(あら?ここってもしかして、『鬼滅の刃』の世界じゃね?)

 

 - マヂっすか!!? -

 

(うわっ!失敗した!!もっとちゃんと(・・・・)読んどきゃ良かった!!)

 

 

 人気が出た後に読むのも何だかなぁと思ってたら、あれよあれよという間にアニメや映画になっちゃって…世界的な人気になってやんの!

 イヤぁ…私、天邪鬼でさ!!

 だから、ちゃんと(・・・・)読んでなかったってわけさ!!

 

 

 前世の親は任侠の人。とはいえ悪事に手を染めていたわけではない。…と思う。

 だからというわけではないが、護身術と称していろんな武術を学ばせてもらった。

 まぁ自分が好きでやらせてもらっていた事も多いけどね。それはいいんだけど、でも前世ではあまり意味が無かったかもしんない。

 

 私の家族は大きな組同士の抗争に巻き込まれて殺された。

 惨状は、今とあんまり変わらない。ただし前世と今とでは状況は大きく異なる。

 鬼は銃火器を持っていない!…よね?

 

(まぁ、血鬼術なんて、もっとやべーもんがあるみたいだけど…)

 

 

 私が発した声に気づいて、3人が私の居る部屋の入口に顔を向ける。

 

 

「おやぁ~!まだ旨そうな女(・・・・・)がいるじゃねェか!!」

 

 そう言って、私に気づいたうちの2人が、襲い掛かって来た!!

 

 

(相手は全部で3人か…)

 

 

「「ガアァァ!!」」

 咄嗟に『斜陽転身』で2人を躱し、その内の1人を蹴って跳躍。襲い掛かってこなかった(・・・・・)もう一人に向かい、首筋に手刀を叩き込もうとして驚いた。

 

「一郎さん!!?」

 

 それは、私の旦那だった

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…飛鳥……」

(意識がある?状況から考えて鬼にされたばかりだと言うのに!!?)

 

「危ない!!」

「!!?」

 私は女性に抱えられて部屋の隅まで移動していた。私が居た場所を見ると、避けた2人が鋭い爪を出し、私を抱えた人を睨んでいる。私が旦那に気を取られている隙に襲い掛かって来たらしい。

 

 危なかった!完全に周りの状況を忘れてた!! ちょっと反省…

 

「また来やがった!鬼狩りがァ!!」

「いいじゃねぇか!また殺して食っちまえばいいんだ!!」

「…」

 

 すると、部屋の入口から別の人の声が…

 

「一人で行かないでくださいよ!!」

 

 私を抱えた女性と同じような服を来た男性が2人、部屋に入って来た。既に刀を抜いている。

 

「3人か…こりゃあ分が悪そうだ!」

 

 一人が窓を割って逃げ出した。もう一人がこちらに向かって来た。それを止めたのは私を抱えた女性ではなく、後から来た男性だった。もう一人は窓から逃げた鬼を追って行ったのか、もう居ない。

 

「カナエさんは残る一人を頼みます!!」

「分かりました!」

 

(えっ!残る一人って…旦那じゃん!!?)

 

 

 

 

 

 

<< カナエ視点 >>

 

「どうして邪魔をするんですか?」

 鬼は棒立ちのままで動かないでいた。逃げもしないし襲っても来ない。

 

(というよりもこの女性(ひと)、どうして私の邪魔が出来るの?)

 

(は?)

 

(えっと私、結構本気で動いてるのですが?)

 

(私!一応柱候補なんですけど!!?)

 

 

 - キィン! -

 

 

 短刀と脇差の中間くらいの長さの刀。動きも剣技も、とても素人とは思えない。それに…

 

(しかもこの人…呼吸を使ってる!!?)

 

 

「…飛鳥…もう…いいんだ。」

「!!」

 

「この…ままだと俺は…親の亡骸にしゃぶりつく!!この衝動に抗えない!!俺は…もう…たぶん、人間じゃない!!」

「そんな…」

 

「ウソでしょう!!?」

 手にも口にも血が見えない。左腕の服が裂けているのを見るに、そこから血が入ったのだろう。恐らく鬼になったばかり…。鬼になったばかりの者は、極度の飢餓状態になっていると教わった。辺りは鉄臭いほどの血の海のだというのに、その衝動に耐えていた?しかも、自我を保っている!!?

 

「カナエさんと言ったわね?あなたは一郎さんのような人を知っているんでしょう?彼を助けて!!」

 

 泣きそうな顔で私に懇願する女性…

 

 けれど…

 

「…鬼になった者が人に戻ったという話は聞いた事がありません。そもそも自我を残して人食いの衝動に耐えている鬼に会ったのも始めての事です。」

「…彼は…どうなるの?」

 

この刀(日輪刀)で、顎を切って殺すほかありません。」

「…ふざけんな…

 

「…」

 彼女の小さな呟きに、私は返す言葉が見つからない。

 

 鬼を殺すのが鬼殺隊の仕事…

 けれど、私たちは忘れていたのではないか?

 

 鬼も元は人であった事を…

 

 

 

 いつの間にか、私の後ろには隊士が二人…。

 どうやらあの2体の鬼は無事に狩れたらしい。

 

「あんた達、頼む!俺が…!!親を貪る前に…!…飛鳥を傷つけてしまう前に…!!俺が…俺で居られるうちに…!!頼む!どうか!俺を殺してくれ!!」

「一郎さん!!?」

 

「わかりました。」

「!!?」

 

 彼女が鬼の前に立ち、両手を広げる。

 

 鬼に背を向け、私達を睨んでいる。

 

 

「どいていただけませんか?」

 

「イヤよ!!絶対に!あなた達には(・・)殺させない!!」

 

「「「!!?」」」

 

 

 突然、彼女は舞い出した。鬼の周りをまわるように…

 

 突然の事に、私も他の2人も動けずにいた。

 

 

 それはとても綺麗な舞いだった。

 

 途切れる事なく流れるように…

 

 幾つかの型をなめらかに繋げるようにして舞う彼女に、いつの間にか私たちは魅入ってしまっていた。

 そしてそれは鬼も同じ…

 

 

「あぁ…飛鳥、とてもキレイだ…!」

 

 舞いは速度を増していき、彼女の目に涙が浮かぶ…

 

 彼女はその鬼とくちづけを交わし

 

 そして…

 

 その顎を斬った

 

 

 

 

 

 


 

「もうすぐ警察が来ると思います。私たちは行きますが…あなたも一緒に来ませんか?」

 カナエさんが声をかけてくれたけど、私は目を伏せ首を横に振る。

 

「ここは…私の家なんです。」

 旦那は塵となって消えてしまった。そう言えば、鬼の顎を斬ったらこうなるんだっけ…

 骨も残さず塵になるなんて…

 鬼になって間もないんだから、少しくらい残ってもよくね?

 

 しかたない…

 

 私は胸元から取り出した和紙でその塵を包んだ。

 

 何もないよりはマシだろう。とりあえず(義理の)両親と一緒の墓に入れるとしよう。

 塵以外で私の目の前に残るのは、旦那の服と指輪と腕時計。私は時計と指輪を両手で包み込み抱きしめていた。

 

 

「…」

 

「カナエさん、行きましょう!!」

 男性二人にせかされて、彼女はこの場を後にする。

 

 

 

 

 


 

 カナエは考える。

 

 自分と互角に戦った、飛鳥というあの女性がとても気になっていた。

 

 それに、あの()をかわいそうだと思ってしまった。

 あの二人が…

 一緒に暮らせたなら…などと、あり得ない事を思ってしまった。

 

 人を食わない鬼…

 鬼を愛する人…

 

「鬼と人が…仲良くできたらいいのに…」

 

 彼のような()は…今まで居なかったのだろうか?

 

 彼女のような人は…今まで居なかったのだろうか?

 

 

 もしかして、人を食べない鬼は居る?

 

 もしかして…

 

 鬼を…人に戻す事は出来る?

 

 

(私()が両親から薬学知識を授かったのは、もしかして?)

 

 

 

 もう一つ、気づいた事がある。

 彼女の持っていた刀は、短いけれど恐らく『日輪刀』!!

 それは彼女が顎を斬った鬼が塵になった事からも明らかだ。

 

(どうして彼女がそれを持っていたのかはわからないけれど…。それに…)

 

 私が鬼の顎を斬るのを邪魔していた時には黒かったその刃は、彼女が舞い出すと赫く染まっていた。

 

(あれは一体?)

 

 カナエは鬼討伐の報告書に、その事も(しる)して提出したのだった。

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主

 転生者

 何かの呼吸を使っている。

 日輪刀を持っている。

 特技:舞?

 

一郎:オリ主の旦那

 鬼にされ人を食う衝動を抑え。

 自分が自分であるうちに殺してくれと懇願する。

 

胡蝶カナエ:原作登場人物。

 柱候補 ※階級は甲(きのえ)

 

 

 




書き溜めていないので、不定期投稿になる予定…

エタらないよう、ガンバります。
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