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さて、今回は!!
・悲鳴嶼さんと寺に居た子の再会です。
です。
二人一緒は失敗した?
長くなっちまったぜ…スンマセン…
※2024年2月15日
サブタイを『寺の子との再会』から『ほしかった一言』
に変更しました。
どうぞ!!
今日は、悲鳴嶼さんが非番の日。
原作の柱稽古で、岩柱の修行の場は山奥で行われていた。だから岩柱の館は山奥だと勝手に思ってたけれど、そんな事はなくて、私の館?から言うと蝶屋敷とほぼ同じ距離にあったりする。
蝶屋敷とは反対方向に向かい、山奥ではなく山の麓にそれはある。
なので、獪岳君には私の館に来るようにと言ってある。
※館と言ってますけど私の館は小さいよ?別に大きくなってないからね?
私の住処はここじゃないからね。
私は何度か岩柱の館に行って、悲鳴嶼さんと稽古を行った。初めて行った時にはあの修行場にも連れて行ってもらった。
岩も押させてもらったよ? w(゜o゜)w
とっても驚かれましたけど…
※要するに、悲鳴嶼さんと同じ岩を押せました。
えっ!それより大きかったの? あら、そうですか…
私は昨晩、自分の館に泊まった。もう一人、一緒に泊まった子が居るよ!
「おはようございます。」
その、もう一人が起きて来た。
「おはようございます。昨日はよく…眠れなかったみたいね?」
なんか、目がしょぼしょぼしてる。
「はい…緊張してしまって…。寝れたの明け方なんですよ…。でも、昨日はしっかり食べて来たので気合は十分です!」
気合入れる事かしら?まぁ、彼女からしたらそうかも知れないわね…
「朝ご飯にしましょう。顔洗ってらっしゃい。」
「はい」
食事を終えて、私は彼女に今日の予定を告げる。
「9時半頃に、悲鳴嶼さんと会う約束をしている子が来るの。その子と合流して(話をして)から悲鳴嶼さんの所に向かいましょう。」
「…」
まだ9時前だからね?今からそんなに緊張してどないすん?
「岩柱の館まではゆっくり歩いて1時間弱。今から緊張してたら身が持たないわよ?」
「いえ、これから来られる方と会うのも久しぶりですので…」
「あー…そういう事…」
彼女とは、悲鳴嶼さんに獪岳君を合わせると約束した後に、訪れた育手の所で知り合った。…というか見つけた。
随分と小柄な女の子がいるなぁ…と思って聞いてみると、数年前、世話になっていた寺が鬼に襲われて生き残ったとの事。
なんだか、最近聞いた話と似てるなぁ…と思って名前を聞くと、なんと『沙代』ちゃんだった。
マヂっすか!?こんな事ってある?
ってか、沙代ちゃん鬼殺隊に入ろうとしてたん?
なして?
なので理由を聞いてみた。
数年前、世話になっていた寺が鬼に襲われて、自分以外の子供が殺されてしまった。
近くの村が何者かに襲われたとの事で、辺りを捜索していたらしい。
駆けつけた人に『あの人が…』と言った視線の先には保護者しかおらず、鬼が塵になってしまった事もうまく説明できぬまま、保護者が殺人犯として連れていかれてしまった。
落ち着いてから、必死に保護者の行方を調べ、囚われていると突き止めた場所に辿り着くも、牢はもぬけの殻だった。
そこからさらに行方を辿り、鬼殺隊に属していると突き止めた。
どうすれば鬼殺隊に入れるかと情報を集め、育手を探して弟子入り。4年近く稽古を続けているという…
すげーよこの娘!行動力がハンパねー!!
ズレてる感じは受けるけど…
しかも鬼殺隊に属してるって調べ上げるまで1年以上かかってじゃん!?
牢から居なくなった人を探しあてるなんて、私の歳でもしんどいぞ!!
それをやったの4、5歳じゃん?
でも、何で鬼殺隊に入ろうと思ったん?
聞くと、政府非公認の組織との事だから、隊士に会う事は基本出来ないのだと思ったらしい。
そんなことないよ?誤解してない鬼殺隊!!
「いえ、育手の元で修行して…その辺の事は誤解だという事がわかりました。」
えっ!?誤解は既に解けてんの?
「…じゃあ何で、悲鳴嶼さんを訪ねて行かないの?」
「あ!!」
いやいや、『あ!!』じゃなくってね?
ってなわけで今回、獪岳君を合わせにいくのと一緒に連れていく事にした訳です。一応、お館様には報告済。悲鳴嶼さんにはサプライズとなってます。
驚く様子を詳細に報告してくれるようにと託っている。耀哉君もあまねさんも楽しみにしているそう。
あんたらそういうの好っきやね?私も嫌いじゃないけどさ!!
最初、『産屋敷で対面させたらいいよ』なんて言われた時はどうしようかと思ったわ!!確かにおもしゲフンゲフン!
私は良くても二人が緊張するでしょうが!!
二人にはも少し自分の立場を認識してもらいたい。
<獪岳視点>
相談役の館から岩柱の館まではゆっくり歩いて1時間弱だと飛鳥さんは言っていた。
悲鳴嶼さんと会うのはお昼前…
9時半に来るようにと言われたけど、そうすると1時間くらい時間あるよな?
俺の相談事でも聞いてくれるつもりなのかな?
それともそれまでお茶してるのか?
二人っきりで!!?
やっべぇ…!俺、めっちゃ緊張してるぞ!!悲鳴嶼さんに会うまでに持つのか!俺の心臓!?
「一人で何を悶えているのかな?」
「うわっ!ビックリした!!飛鳥さん、何で居るんですか!?」
「…普通に玄関から出て来ただけだよ?なかなか入ってこないからどうしたのかな?と思ってね。」
「…」
完全に自分の世界に入っていたらしい…なんて
「ほら、入った入った!君に合わせたい人が居るんだよ」
「えっ!合わせたい人?」
なんだよ!二人っきりじゃねェのかよ!!
館と言っても普通の一軒家程度の大きさだった。もっと大きいもんだと思ってから少し気が楽になった。でも飛鳥さんからは岩柱の館はかなりの大きさだと聞かされた。
中に入ると玄関に一人の女性…というか女の子が立っていた。
「お久ぶりです。獪岳さん。私の事、覚えていますか?」
「お前…もしかして、沙代か?」
「はい。獪岳さんが悲鳴嶼さんに会いに行かれると聞いて、ご一緒させて頂く事になりました!」
なるほど…
1時間の余裕はそう言う事か…
俺は沙代からあの日の事を聞いた。
沙代だけは俺が金を盗んだという事を信じていなかった。『でてけ』の大合唱に加わらなかったのもそれが理由。
実は沙代、朝吉の事が気になっていたらしく、あいつをこき使う広太の事が嫌いだったらしい。だからかも知れない。広太の言葉を妄信する他の奴らと違って噓かホントか見極めていたのだろう。
沙代が一番年下だったけど、実は一番大人びていたのかもしれない…
これまでの事についても話を聞いた。
全集中の呼吸を1年ほど前に覚えたようで、現在は全集中を長く続けられるように肺を鍛えているらしい。
は?
お前、10歳だよな?
ヤベェ…!俺、もっと鍛えねぇと!!
そして、出発する時間になった。
<沙代視点>
「ごめんください」
玄関は、昼間はいつも開いているらしい。敷居を越えて土間で飛鳥さんが奥に向かって声を出す。
岩柱の館には現在、岩の呼吸の隊士が数名と、育手を目指す30代の隊士が数名、それらの人の身の回りの世話をしてくれる人が数名住んでいると飛鳥さんが教えてくれた。隊士でない人は、鬼と関わり一般生活を送れなくなった人達らしい。
「こういう人達の受け皿についても考えとかんとアカンのよねェ…」
飛鳥さんが小さく呟いていた。
「ようこそおいでくださいました。どうぞこちらへ!」
年配の方が出迎えてくれて、悲鳴嶼さんの待つ部屋へと案内してくれた。
「岩柱様。お客様をお連れ致しました。」
「ありがとう。」
襖を開けてもらうと、
「お邪魔致します。」
飛鳥さんに続いて獪岳さん、私の順に敷居をまたぐ。一瞬、行兄様が首を傾げたのが見えた。
恐らく聞いていたのと人数が違う事に気づいたのだろう。
「連絡していなかったのですが、悲鳴嶼さん会いたいという方をもう一人お連れしています。」
特に隠す事でもないはずなので、飛鳥さんが伝えてくれた。
「!!やはり…。それで、どなたをお連れしたのかな?」
「私です。今日は行兄様にお詫びしたくて飛鳥さんに無理を聞いていただきました!!」
「その声は…!!まさか…!!!」
ああ…私を覚えてくれていた!でも、それは当然かも知れない。私はこの人を殺人犯にしてしまったのだから…
きっと恨んでいるだろう。産屋敷家に助けてもらったのだとしても…
「沙代です。あなたに命を救って頂いた。それなのに…私は!!ごめんなさい!ごめんなさい!!私、私!!」
私は…泣きながら謝罪する事しかできなかった…
<行冥視点>
人数が一人多いと感じていた。
獪岳だけだと思ったが、私に会いたい、もしくは飛鳥殿が私に会わせたい人がもう一人…
いったい誰が?
「…それで、どなたをお連れしたのかな?」
私の問いには飛鳥殿が答えるものと思っていた。しかし聞こえて来た声は…
「私です。今日は行兄様にお詫びしたくて飛鳥さんに無理を聞いていただきました!!」
「その声は…!!まさか…!!!」
忘れるはずが…忘れられるはずが無い。
あの日、私が守れた唯一の子… そして…
~ あの人は化け物!みんなあの人が!!みんな殺した! ~
駆けつけた人にそう言った子だ。
「沙代です。あなたに命を救って頂いた。それなのに…私は!!ごめんなさい!ごめんなさい!!私、私!!」
私は言葉を失っていた。だが…!今ここには沙代だけでなく獪岳も居る。柱として無様な姿は晒せない!!
私は拳を握り、呼吸を整えた。
「彼女とは、数日前に育手の所で会いました。」
「なんと!沙代まで鬼殺隊に!?」
泣きじゃくり、言葉が続かなくなってしまっ沙代に代わり、飛鳥殿が沙代のこれまでの事について説明してくれた。
「あの日、沙代ちゃんが『あの人』と云ったのは、鬼のことだったんです。けれど、鬼は塵になって消えてしまい、血だらけの悲鳴嶼さんだけが残されていた。」
命の危険があるような恐怖体験をした後に、うまく話せるはずもない。大人でもムリだと思うような事を4歳の女の子に求めるのは酷というものだ。
わかっていたのだ最初から!!沙代が私を犯人だと言うわけなど無いと!!
けれどあの日、子供達に裏切られてしまった私には、何も…誰も信じる事が出来なくなっていた。
そもそもの話、誰が見聞きしたとしても、あの場の状況から犯人は私になっていただろう。あの時、たとえ沙代が真実を
「沙代ちゃんは、恐怖と混乱で駆け付けた人に上手く伝えられなかったみたいです。」
だから警察に何度も行ったようだ。けれど、気が触れたか、もしくは世話になった人を庇う為のウソだと思われてしまい、ほとんど門前払いになっていた。
その後、私は産屋敷の計らいで独房から出られたわけだが、沙代からすれば突然独房から私が消えたように思えただろう。
「悲鳴嶼さんに濡れ衣を着せてしまった事をずっと後悔していて、謝るために行方を探していたそうです。」
「…」
「それから、あの日…子供達は逃げたわけではなかったそうです。健太君と朝吉君は納屋に武器を取りに行き、美咲ちゃんは助けを呼びに外に出たようです。3人がそう言っているのを沙代ちゃんが聞いています。」
「そう…だったのか…」
私の目からは涙が溢れていた。
「もう一つ、行兄様に伝えたい事が…」
「沙代ちゃん?」
これ以上、いったい何を?
「あの日、私を守ってくれてありがとうございました!あの時…、お礼も言えず、申し訳ありませんでした!!」
「う、うぅ…」
耐えきれず、私の口から嗚咽が漏れていた。
両目からボロボロと零れ落ちる涙を止められなくなっていた。
ああ…そうだ。私は沙代の口からこの言葉を聞きたかったのだ。
何年も前の事だけれど…、ようやく私は救われたような気がしていた。
<獪岳視点>
いよいよ、俺の番だ。
沙代と同じく、俺も行兄に謝罪した。けれど、行兄の反応は俺にとっては意外なものだった。
「私も獪岳には謝らなくてはならない。私が見熟だった為にお前には要らぬ苦労をかけていた。すまなかった。」
「行兄はなんも悪くねェだろ?悪いのは広太と朝吉だ!!」
朝吉は広太に引っ張られていたから厳密には広太一人が悪者なんだけどな!!
「いやそれも、私の未熟さが招いた事だ。あの子達の気持ちをきちんと理解できていなかった結果、あの事件が起こった。寺のお金の件についても、増えていた事があったのに私はそれを放置した。米が少なくなったのも私が確認すべきだった…」
行兄は何を言ってるんだ?ただでさえ、俺達は行兄に世話になりっぱなしだったんだ。そんなに過保護にされたら、寺から出る事さえ出来なくなるだろ?
「なんもかんも行兄がやったら、あいつら成長できねぇだろ!あれはあれでよかったんだよ!」
そうだ。あれはあれで良かったんだ。唯一良くなかったのは、俺が現れたから…!!
「俺があの寺に転がり込まなけりゃ、あいつらは、ずっと仲良くやってたはずだ!!」
「それはどうかな?」
「「!!?」」
突然、俺の言葉を飛鳥さんが否定した。
「獪岳君は、単なるきっかけに過ぎないと思うよ?遅かれ早かれ寺の生活は破綻してたと思う。たとえそうじゃなかったとしても仮定の話を今しても意味は無いよ。」
<行冥視点>
「でも…鬼を寺に向かわせたのは、確かに俺なんだ!その罪は消えない…」
「悲鳴嶼さん。獪岳君は己の行いを悔い、その罪を背負っていく覚悟を持っています。」
「よくわかった」
二人の話を聞いて、あの日の出来事が不幸な出来事が重なった結果だという事はわかった。
獪岳が、己の罪に向き合い背負う覚悟を持ったという事もわかった。
ならば、私のやる事は…
「獪岳。庭に出なさい」
<獪岳視点>
「獪岳!お前の覚悟の程を見せてみろ!!」
庭に出た俺に対して行兄は、木刀を投げてよこしてそう言った。
木刀を拾って構えると、行兄が数倍デカく見えた気がした。
「これまでの鍛錬で、お前が培ってきたもの全てをぶつけて来い!私がお前の覚悟を見てやろう!!」
これは殺気だ!なんという威圧感…!!これが…柱か!!
胸を借りるつもりなんて言ってる場合じゃねぇぞこれ!下手したら殺される!!
けど…
「俺はもう逃げねぇって決めたんだ!!」
行兄の威圧で全身の震えが止まらない。でも、だから何だ!俺の覚悟を見せるんだ!!
俺は無言のまま木刀を構え、これから放つ一撃に全てを籠める為に集中していく。
「これは稽古でも試合でもない!実戦だと思え!!」
「望むところだ!行くぞ!!」
「来い!」
- 雷の呼吸 -
持てる力を全て出し切れ!!今はそれだけ考えろ!!
「壱ノ型!霹靂一閃!!」
渾身の力で土を蹴り、一気に間合いを詰めて抜刀術の横一閃を放つ。これまでで一番の出来だと思える霹靂一閃だ。
「ムン!」
対する行兄は、渾身の力を込めて木刀を横一文字に振り抜いた。
二つの木刀がぶつかり合う。
「ぐはぁっ…!」
次の瞬間、俺は庭の隅まで吹っ飛ばされていた。地面に落ちて転がって、壁にぶつかってようやく止まる。
マジかよ!桁が…違いすぎんだろ!!
俺が立ち上がると、行兄の顔に笑みが浮かんでいるのが見えた。
手元の木刀を見ると柄の部分しか残っていない。どうやら粉々になったらしい。行兄の持っている木刀は中程あたりで折れていた。
「よくぞここまで鍛え上げた!よくぞここまで練り上げた!!」
うまく動けない俺の所に、行兄が近づいて来てそう言った。
「獪岳よ、お前の覚悟。これまで培ってきたもの。しかと見せてもらった。」
「行兄…」
「だが、お前の行いが子ども達の命を奪った事実は消えはしない。その罪はとても大きくそして重い。その事はわかっているな?」
「…はい」
「ならば、その覚悟を持って、鬼殺隊の隊士として戦うのだ。鬼を倒し、一人でも多くの人を救うのだ。それがあの子達に対してお前が出来る唯一の償いなのだから!!」
「行兄…、俺!頑張ります!!」
「うむ!」
俺の言葉を聞きながら、行兄は数珠を手に合掌していた。
飛鳥:オリ主(転生者)
原作柱稽古の岩柱の修行にて岩を一町押すというのがありましたが、
飛鳥もそれをやっていた事が判明。
飛鳥が強い事を知っている悲鳴嶼は、自分でもなかなか押せないくらいの
大きさの岩をシャレで飛鳥に押させてみた。
難なく押してしまったので、顔を引きつらせていたとかいないとか…
悲鳴嶼:岩柱
思いかけず、ダブルパンチを食らってしまい、精神的にかなり削られた。
飛鳥に対して少し、この人『苛めっ子』気質なんじゃね?
と、疑惑の目を向けている。
同時に彼女のおかげで過去のトラウマを解消出来た事に感謝もしている。
稲玉獪岳:桑島の弟子、善逸の兄弟子
恩人が生きている事を知り安堵した。
沙代から寺の事を聞き、広太の事を責めたい気持ちを持ったが、
鬼を寺に向かわせた事の責任は自分にあると思い直した。(自分の罪から逃げなかった)
飛鳥はその様子を見て、彼の成長を感じ嬉しく思っている。
悲鳴嶼に今の自分の全力をぶつけ、隊士として頑張っていく事を誓った。
沙代:悲鳴嶼が寺で保護していた子の唯一の生き残り
隊士になってから会いにくるつもりだったが、飛鳥に言われて会いに来た。
そもそも隊士になろう思ったのも、悲鳴嶼に会う為だったんだもんね?
せっかく全集中の呼吸が出来るようになったので、隠として鬼殺隊に属する事に。
※後日、お館様の計らいで、飛鳥付きになりました。
寺の子供達:原作23巻75頁(後ろ3人、前4人)
後ろ右:広太 後ろ右:朝吉 後ろ中:大輝
前左:美咲 前左から2番目:拓也
前右:健太 前右から2番目:真菜
※勝手に名前をつけています。
どこかに設定があって名前が違ってたらゴメンして