羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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一層、申します!

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さて、今回は!!
 ・柱会議のつづき
 ・十二鬼月討伐
 そして久々、コソコソ?話です。 ※今回より大正です!!


どうぞ!!






恋の呼吸

<杏寿郎視点>

 

「何勝手にしゃべってんだァ?」

 

 睨まれただけで、体がビリビリ痺れるようだ…

 何と言う威圧感!これが”柱”か!!

 

 思うに父上も飛鳥殿も私に対して優しかったのだろうと思う。手心が無いと、ものすごい圧だ。恐らく気の弱い者なら気絶してしまうほどの…!!

 強い鬼と戦った猛者は佇まいからして違う!!文字通り、彼らが鬼殺隊を支えているのだ!!

 尊敬する!

 

「実弥、あまりいじめちゃいけないよ。杏寿郎はその説明をしてもらう為に呼んだんだ。」

「はっ!申し訳ありません。」

 凄い!!暴れ馬のような柱をただの一言で納めてしまうとは…

 鬼殺隊当主、産屋敷耀哉様…。不思議な声色だ。聞いているだけでとても気持ちが和らぐような…

 

「本来ならばその原因である(・・・・・)飛鳥が説明すべきなんだけど、彼女はちょっと謹慎中でね」

「「謹慎中?」」

「原因て…?」

 

「皆、槇寿郎の事を心配してるんだ。彼に起こった出来事についてその時の様子を教えてくれるかい?」

 

 お館様に言われ、俺は先ほど言おうとした事を柱達に語った。

 

「飛鳥さん…何やってんだァ?」

 

「というか、柱が大けが負わされるって…」

 

「さぞかしその現場は派手だったんだろうなァ…」

 

「ああ…おいたわしや…さぞかし無念な事だろう。」

 

「…」

 

 いや別に…、父上は死んだわけでは無いのだが?

 

「槇寿郎殿は柱古参。本来であれば皆をまとめねばならぬ立場だというのに…」

「飛鳥がキレて派手に大ケガしたとすりゃ、数ヶ月は復帰は難しいだろうなぁ…」

「柱が足りねぇ…どうしたもんか」

 

「それは問題ない!!俺も炎柱になれば!父上も安心して養生できるでしょう!」

「…」

「…」

 

「はっはっは!へぇ…」

 

「…おい、煉獄杏寿郎!随分自信があるようだなァ!そんなホイホイなれるほど柱は甘くねえんだよ!!

 

「もちろん”柱”の昇格条件は理解してます!」

「じゃあ、テメェの腕前見せてみなァ!!」

 

「不死川」

「悲鳴嶼さん頼む!お館様、お許しください」

 

 速い!まるで風の如し!!

 

「「不死川!」」

 

「早く柱になれ!駆けずり回って鬼を探せ!!」

 俺より小柄だというのに、蹴りも拳も的確で重い!!

 

「柱の数は減りっぱなしだァ!お前はいつ来る?いつ上がる!!さっさとしやがれ馬鹿野郎がァ!!」

 口は悪いが俺を激励してくれている!!?

 

「オラァ!どうした!!やり返してこいやァ!」

「!!?」

 防御に徹していたが、柱であろうと今の言葉はいただけない!!

 俺は肘打ちを掴んで止めた!

 

「殴るわけがないだろう!隊士同士の喧嘩はご法度だぞ!そもそも人を殴ってはいけない!!」

「はあ!!?」

 

そして、俺は君を殴りたくない!!ツンケンしているが熱い心の持ち主と見た!ありがとう!頑張るよ!!

「!!?」

 

「ば、馬鹿かテメェ!自分に殴りかかって来る奴に感謝すんじゃねェェェ!!」

 

「不死川の攻撃を受けきったぞ!髪色も派手だし、やるぜあいつ!!」

 

 

「実弥」

 お館様の一言で、怒鳴っていた彼がその場で即座に平伏した。

 

「…申し訳ありません。熱くなりすぎてしまいました」

「うん」

 凄い…!あれだけ荒ぶれていた彼を、一言で制した…

 

「杏寿郎」

 声をかけられ、俺もその場に正座した。

 

 

 

《実弥視点》

 

「柱になるための条件、君ならよく知ってるね。実は帝都付近で十二鬼月である可能性の高い鬼の情報が入った。君にはその討伐任務に当たってもらいたい。」

「(何だって)!!?」

 俺は思わず立ち上がりそうになった。

 お館様はいったい何を考えてる?確かにコイツは俺の攻撃を受けきった。常中も出来てるみてェだが…

 

 この半年の間に柱が二人、上弦に倒されてる。それなのに柱でもない隊士を十二鬼月の討伐に!!?

 

「お言葉ですがお館様。十二鬼月の可能性があるのであれば、我々が向かうべきかと」

 しのぶの言う通りだ!

 

「柱の君たちには空席となった柱たちの警備地区も担当してもらわないといけない。それに、帝都は槇寿郎の担当地区だからね」

「…」

 

「自身が柱足りえるというならば、言葉だけでなく実績で!そうすれば自ずと皆が認めてくれる。君の実力を示しておいで。杏寿郎」

「はいっ!」

 あのヤロウ!!涼しい顔して去っていきやがる!!

 

「ありえねぇ…なんであんなヤロウに…」

 天元がニヤニヤしながら見てやがる!!クソったれェ!!

 

「お館様にはあの青年が十二鬼月を倒す未来が見えるのですか?それとも勘…ですか?」

「勘というより確信だね。本人も聞かされていないだろうけど、槇寿郎からは彼が継子だと聞いている。口止めもされているんだけどね。」

「なんと!」

 

「それに彼は、君たち以上に飛鳥の稽古を受けている。飛鳥が言っていたよ?柱と同じ強度での稽古を行っているとね」

「「!!?」」

「煉獄杏寿郎!あの子は近いうちに鬼殺隊の運命を変えてくれる一人になる!!」

 

 

 

 


 

<蜜璃視点>

 

 東京に強い鬼が潜んでいるという…

 煉獄さんが柱合会議から帰って来ると、討伐隊が編成されて鬼の討伐に向かう事になった。

 師匠と初めて一緒に当たる任務だ!頑張らないと!!

 

 

「それでは手筈通り、二人一組で行動してもらう!鬼を発見し次第、鎹鴉にて連絡!!すぐ応援に駆けつける!それから、市民の避難を最優先とするように!!」

「「はいっ!!」」

 

「帝都の平穏を俺たちで守るぞ!」

「「はいっ!!」」

 指示を出してる煉獄さんも素敵!羽織もお揃いでうれしいわ!!

 

「任務を共にするのは初めてだな甘露寺!期待しているぞ」

「はい!」

「どうした?元気がないぞ!」

「ひゃ…はい!」

 私が緊張していると、突然子供がぶつかって来た。子供はそのまま倒れてしまった。

 ケガとかしてない?

 

「大丈夫?」

「…う…うう!わっ!!

「!!?」

 あらら、泣いちゃった!

 

「ちょっと!うちの子に何するの!?」

 この子のお母さんかしら?すごく怒ってるんだけど…

 

「いえ、私は…」

「何あんた、その髪色!!やだ…刀まで差して」

「あ…」

「わかった人攫いね!警察に突き出して…」

 私が困惑していると、煉獄さんが泣いていた子供を抱きかかえた。

 

失礼この子が転んで泣いていたもので!

「え…あらやだ…そうだったの?」

 

「へんな髪の毛…」

「うちは代々こうだ!きっとご先祖様が海老天を食べ過ぎたからだろう!」

「あはは!へんなの!!」

 せっかく煉獄さんが助けてくれたのに、私はお見合いの時の事を思い出してしまっていた。

 

 ~恐ろしい…まるで牛か豚だな。その髪色といい…君を迎えたい男なんて一生現れやしないだろう…~

 

「…」

「見た目など些末な問題だ!気に病む必要などない!!」

「はい…」

「うむ!」

 煉獄さんはそう言ってくれたけど、それでも気持ちは晴れなかった…

 

 

 

 -ドンッ-

 

 突然、ビルで爆発が起こった。しかも続けてあちこちで…!!

 悲鳴も聞こえる!!

 

「煉獄さん!私、救助に…」

「待て!」

 

 -ダン!-

 

 目の前の壁に何かが当たった音がした。

 壁に穴があいている…これは…銃弾!?

 

 煉獄さんが走り出す。建物の屋上に人影が見える!!

 煉獄さんが見えなくなると、また遠くで爆発が起こった。もしかして、鬼が複数いるって事?

 どうしよう…救助に向かった方がいいのかな?

 

 とりあえず、最初の指示に従い避難誘導を行っていると、煉獄さんの居るはずの屋上で爆発が起こった。

 

「れ…煉獄さん!」

 屋上で、上半身の無い足が動いているのが見える。あれは…鬼の足?もしかして、再生する!!?

 

「…!!」

 再生したらすぐに顎を斬らないと!!

 

 建物に向かおうとすると、後ろから髪の毛を引っ張られた。この気配…!!まさか!!?

 建物の上の足は動かなくなっていた。そして後ろから声が聞こえた。

 

「貴様、やはり煉獄の部下か?ヤツと同じく品の無い髪の毛だな」

「きゃっ!!」

 髪の毛を引っ張られて投げられた。仰向けになった私の額に銃口があてられた。

 

「心配せずとも奴は生きてる。虫の息だがな!こんな簡単に死なれては困る。復讐は奴が苦しむ方法で完成せねばならん!奴の目の前で同僚、家族を拷問して殺す。これからお前には人間が耐えられる限界の苦痛を味わってもらう。お前の命は俺の復讐で消費されるのだ。鬼殺隊に入り、奴の部下になったお前の責任だ!惨めだなあ!誰にも知られず誰にも認められず貴様らは惨めに死んでいくだけだ!!」

「…」

 目から涙が溢れていた。銃口を向けられたからじゃない。怖いからじゃない。自分を蔑む言葉の刃が痛いからだ!!

 髪の毛の事を言われたからじゃない。私自身がその事を気にしている事が!

 たまらなく悔しい!!

 

 ~ 私は好きだな、甘露寺ちゃんの髪の色!だって綺麗じゃない!! ~

 ~ 私も昔から変わってるって言われるの。でもね、これが私だからそれでいいの!それに普通って何?って思わない? ~

 

 飛鳥さんが言っていた。でも、そう思えるのは飛鳥さんが強いからだと思ってしまった。

 でもでも、私も私を認めたい!!私も飛鳥さんみたいに、自分の事を認めてあげたい!!だから…!!

 

「死にたくない!!」

「良く言った!!」

「!!?」

 

 炎の呼吸 伍ノ型 『炎虎』

 

 煉獄さんが助けてくれた!!

 

「たとえ認められずとも、鬼から人を守る為に戦う!それが鬼殺隊だ!!どれだけ惨めだろうと!俺は俺の責務を全うする!!」

 

「煉獄さん…!」

 致命傷はなさそうだけど、傷だらけだ! 私も一緒に…

 

「甘露寺!指令を変更する」

「えっ!?」

 

「今、帝都中に奴が時限式の爆弾が仕掛けられている。甘露寺は他の隊士と共に解除にあたれ!何故だかわからないが、奴は俺に執着している。だから俺が倒す!

「分かりました!!」

 私は命令に従うべく、爆弾の解除の為に他の隊士達の元へと駆けだした。

 

「俺を倒すだと?」

 後ろに鬼の怒った声を聞きながら…

 

 

 

 

 担当範囲を決めて、爆弾を探す事になった。鎹鴉が爆弾を見つけてくれた。

 

「これが爆弾…初めて見たわぁ…見つけてくれてありがとうね!!」

「サッキ言ッタ手順デ解除シテネ!」

「う…うん!わかった!」

 って言ったんだけど…地面から黒いワンちゃんみたいな動物が!!?

 

 やだなにこのワンちゃん!可愛くないわ!!

 

 刀で斬ろうとしたけれど、刀にまとわりついてくる…!!?

 

「痛っ!!」

 噛まれた!!教えてもらった炎の呼吸も上手くできない!!結局、力任せに刀を振るだけになってしまう!いつもそう!ここ(鬼殺隊)も私の居場所じゃないのかも…

 

「キャア!!」

「!!?」

 

「あなただけでも逃げなさい!!」

「わあああああ!!おかあさん!!」

 あれは…!!さっきの子供とお母さん!!?

 

 私が助けてあげなくちゃ!!

 

 それは不思議な経験だった。硬くなっていた心が、体が開放されたようだった。

 自分を襲うワンちゃんを斬る事が出来なかったのに、母子を襲うワンちゃんはあっさり斬れた。離れた場所まで一瞬で駆けつける事が出来た。考える前に体が勝手に動いた感じ。どうやって斬ったのかもわからない

 

 アオォォ

 

 可愛くないワンちゃんが吠えると、多くのワンちゃんが集まって来た。

 

「ひっ…!」

 お母さんが小さく悲鳴をあげる。男の子はお母さんの前に出る。

 煉獄さんもあの鬼と一人で戦っている。

 ここは煉獄さんから任された場所…

 

「…ボク!」

「!」

「よくお母さんについてたね!えらいぞ!」

 こんな小さな子が頑張ってるんだもん!私も負けてなんかいられない!!

 

「あの悪いワンちゃんは、お姉ちゃんが追い払うからね!!しっかりお母さんを守ってて!!」

 

 煉獄さんが言っていた。私には筋力があるからそれにかまけて力任せに腕だけで刀を振るう癖があると…

 

 ”刀は腕じゃなく全身で振るうものだ!刀の切っ先まで神経を通わせろ!刀も含めて己の身体だ!!”

 

 ごめんなさい煉獄さん!

 漸く煉獄さんの言っている事がわかりました。

 そして、思い出しました。

 私は素敵な殿方を探す事と同じくらい、私らしくいられる場所を探してたんだ!

 

 もっと柔らかく!もっとしなやかに!もっと…私らしく!!

 燃えるような恋心を剣に!!!

 

 どうしよう煉獄さん!こんな時なのに私…!!

 ドキドキが止まらないの!!!

 

「やった!!ワンちゃん全部やっつけた!!」

 やっと見つけた!これが…!!私の呼吸(恋の呼吸)!!

 

「……」

 

「あの…!怪我とかありませんか?」

 

「え…ええ、息子も大丈夫…」

「よかったです!!」

「…」

 

「もう大丈夫だよ!もうちょっとしたら黒い服を着た人達が助けに来てくれるから、それまで待っててね!お姉ちゃん、やらなきゃならない事があるからもう行くね!お母さんのいう事良く聞くんだよ?」

「ありがとう。ほら、お母さんも!」

「あ…」

 

「ありがとうお姉ちゃん!」

「ありがとう!」

「うん!」

 私は手を振り煉獄さんの所へと向かう。

 

 私、認めてもらえましたよ!煉獄さん!!

 

 

 

 私が駆けつけると、丁度煉獄さんが鬼の頸を斬ったところだった。

 

「煉獄さん!!」

「甘露寺!爆弾は?」

 

「大丈夫です!!ねー(みんな)!!」

「「はい!協力して全て解除できました!!」」

 

「そうか、良かった!!皆、よくやってくれた!!」

 

「煉獄さんこそ!十二鬼月を倒しましたね!!柱になれますね!!」

「ああ…」

 煉獄さんは、明け始めた空を見つめていた。

 

 約束を果たしましたよ

 と、誰かに呟きながら…

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 不定期に煉獄家を訪れている。

 なので、兄弟二人と甘露寺も飛鳥と稽古をしています。

 

煉獄杏寿郎:後の炎柱

 今回、十二鬼月を倒し、柱昇格条件を達成した。

 飛鳥と稽古をしていた事で、原作よりも負傷少な目で倒す事が出来た!

 

産屋敷耀哉:産屋敷家九十七代目当主

 不死川の暴走も想定内。杏寿郎が受けきる事を予想していた。

 飛鳥から、杏寿郎の実力を聞いていた事もあり、

 十二鬼月(恐らく下弦)を安心して任せる事にした。

 

不死川実弥:風柱

 杏寿郎に殴りかかったものの、実は本気を出すつもりはなかった。

 しかし、思いのほか防御が固く、ついつい力を入れてしまい、気づけば熱くなっていた。

 お館様が杏寿郎に十二鬼月を任せた事も、頭では(・・・)納得していた。

 

宇髄天元:音柱

 感情論ではなく不死川とのやり合いを見て杏寿郎の実力を判断した。

 

甘露寺蜜璃:後の恋柱

 ずっと炎の呼吸を使っていたが、自分にしっくりしていなかった。

 今回、自分の呼吸に目覚め、ドキドキする事から『恋の呼吸』と名付ける事に!

 

 

 

 


 

大正コソコソ?話

 

 ※注意:ここに出てくる商品は、令和7年のモノになります。

 

 

「飛鳥さん!!これ見てこれ見て!!私の髪みたいな色でかわいいの!!」

「あら、『抹茶と桜』ですって!おいしそうね。」

 

「そーなの!!『抹茶と桜わらびもちフラペチーノ!!』2月28日から3月11日までの期間限定メニューなんですって!!」

「それは是非、行って食さないといけないわね!」

「『ほうじ茶&クラシックティーラテ桜わらびもち入り』も同時発売なんですって!ひな祭りに合わせて食べるの良くないですか?」

その日(3月3日)は非番?」

「はい!」

「じゃあ一緒に行きましょうか!」

「はい!!」

 上役ですから私が奢りますよ!!

 大丈夫!めっちゃ食べるの知ってるから!!一緒なら私もメッチャ食べるから!!

 

 以前、杏寿郎君と蜜璃ちゃんを連れて食事に行ったら、ものスッゴい量を平らげた。

 つられて私も食べました。同じくらいの量を食べれたヨ?

 私にも大食いの素質があるなんて知らんかった…。

 その日の飲食代は3人とは思えんほどに凄かった… (料金が何人分相当なのかは、ナ・イ・ショ!)

 

 ※3人で食事に行ったのはこの物語の中の話。お店の人が目を剥いていたそうです。

 

 

 

 

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