羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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70-90さん、誤字報告ありがとうございます!

相も変わらず、申します!
お気に入り登録しておくれやす!!

UAが10000超えとる!?あざーす!

出来ましたら、評価、感想も是非に!!

さて、今回は!!
 ・霞柱との稽古
 ・飛鳥の作った刀について
です!

どうぞ!!








忌避なる呼吸

 杏寿郎君が柱に昇格した。炎柱が二人になるかと思いきや、結局炎柱は交代という事になった。

 念のため言っとくと、決して飲んだくれていたからというわけでは無いヨ?

 槇寿郎さんはお館様から、飛鳥()と協力して後進の育成にあたってほしいと言われていた。

 柱達の稽古を率先して行ってくれるらしい。なので私は全国の育手を巡る事をメインとする事になった。

 私も柱達とは定期的に稽古を行う事になっている。

 最近は複数の柱が合同で、私を仮想『上弦』と見立てて実践形式での稽古を行ったりもしている。

 ぶっちゃけ原作の柱稽古みたいなものである。

 柱同士の連携は既にかなりスムーズになっているのではないかと思う。強度も徐々に上げているので、3人居れば上弦にも確実に勝てるレベルになっていると思う。ただし、まだ情報が得られていない上弦の壱を除いてではあるが…

 鬼舞辻無惨を除いては、一人抜きんでている鬼である。

 さて、どうしたもんか…

 

 そして柱がもう一人誕生している。

 時透無一郎君が霞柱になった。彼は義勇君と同じく鬼を50人狩っての昇格である。

 

 稽古も行ったけど、とても剣技を初めて半年ほどとは思えないほどの強さだった。

 

 

 


 

 ~ 無一郎君との稽古を終えて…

 

「お姉さん、まだ実力出し切ってないでしょう?まさか僕が先に動けなくなるなんて思わなかったなぁ…。僕を鍛えてくれた育手の人もすぐに動けなくなってたのに…」

 無一郎君は仰向けになっていた。もう立つ事も出来ないようだ。

 

「僕も、もっと鍛えないと…。ねえ、また稽古してもらってもいいかな?」

「ええ、もちろん。最初に言ったけど、私の名前は飛鳥よ!お姉さんでもいいけど名前は覚えてほしいかな?」

「うん、わかった飛鳥さん。僕、凄い人の名前はすぐに覚えられるんだ!そうじゃない人はどうでもいいからすぐに忘れちゃうんだけどね」

「そーなんだ」

 しかし、保護されて1年もしない()に柱になっちゃうなんてねぇ…。天才ってのは居るもんだ。

 

 残念なのは、この子も『日の呼吸』は無理だった。

 もしかして、この呼吸(日の呼吸)って幼い頃からやってないとダメなんじゃ?

 だとすれば、千寿郎君が会得出来ないのにも納得がいく。炎の呼吸は出来るようになったけど、私の呼吸はキツイって!

 まだ11歳だから常中も出来てないけど、恐らく今後も日の呼吸を会得するのは難しいだろう。

 

 原作通りの流れなら、最終戦まで4年弱。時間ねーな!!

 

 知ってましたか?『鬼滅の刃』って、原作開始から無残討伐まで4年でっせ?

 炭治郎が隊士になってから2年ないんよ?

 今いる子達を鍛え上げれるかどうかも難しい状況だ。

 

 そもそもの話、呼吸が使える黒死牟が『日の呼吸』を使えないのだ。

 鬼でも無理だとするならば、人が会得するのはもっとムリ。

 やはり成長する前から呼吸を覚えていかないと、日の呼吸は使えないのかも知れない。

 

 ……

 

 今、一瞬だけ、黒死牟を可哀そうだと思ってしまった。

 つまりはあれだ。彼は『緑壱の居た場所』にはたどり着けないという事だ。

 

 原作で、緑壱さんが言っていた。

 『道を極めた者が辿り付く場所はいつも同じだ。時代が変わろうとも、そこに至るまでの道のりが違おうとも、必ず同じ場所に行きつく』

 あの言葉は、緑壱さんだから言えた言葉ではないかと思う。うちの先祖が聞いたからこそ受け止められた言葉だと思う。

 黒死牟が聞いたらキレてんぞ?

 きっと、『お前が言っても説得力ねーわ!!』って怒鳴ってんぞ?

 

「飛鳥さん、どうしました?」

「あーゴメン。ちょっと考え事してたみたい。」

 やばいやばい!人と話してる最中に考え事しちゃダメじゃんね?

 

「大丈夫ですよ。僕もよく人の話を聞いてませんから!」

「いや、それダメでしょ?」

「えぇっ!!?」

 今、私もやっちゃったけど、本来ダメだかんね? ※無一郎君は喋っていたわけでは無いので今のはセーフです。

 ちゃんと話は聞かんとアカンよ?

 

 

 

 


 

<アオイ視点>

 

「飛鳥さん、先日これが届いていましたよ!」

 飛鳥さんが来たので、昨日届いた箱が置かれた倉庫へと案内した。一緒に届いた手紙を渡す。

 丁度今は手が空いているので、きよ、なほ、すみも一緒に居る。

 飛鳥さんがさっそく手紙を読んでいる。いくつもの箱が置かれているけどたぶん中身は刀よね?

 

「それは刀ですか?」

「ええそうね。これは普通の日輪刀だと思う。実は育手の所に数本ずつ置いておこうと思ってるの。」

 

 日輪刀を育手の所に?

 

「どうしてですか?」

 

「全国の育手を回ったり、最終選別通過者を大勢見て来てわかったんだけど、隊士になってから呼吸を変える子が結構多いのよ」

「そうなんですか?」

 それは知らなかった。つまり、最初に習った呼吸が合っていないという事だ。

 

「どれくらい居るんですか?」

 きよとなほが続けて質問している。

 

「3割くらいね」

「そんなに?」

 すみが驚く!確かに3割とは多いわね。でも…

 

「それと、育手のところに日輪刀を置くのとどういう関係が?」

 

「育手の所に置いて置けば、呼吸を覚えてもらった後に、日輪刀を持ってもらって色を見る事が出来るでしょう?適正の呼吸がわかったらその育手の所に移ってもらおうと思っているの。」

「なるほど…」

 

「まぁ、このやり方に反対する育手も多いんだけどね…。」

「えっ!?どうしてですか?」

「育てる人数が見入りに直結するからねェ…。呼吸を教えてはい、おしまい!!って事もあるわけだから、そりゃ反対意見も出るでしょう」

「…」

 

「でも、自分に合った呼吸を身につける方が生存率が高くなるからね。その方が良いって言ってくれる育手も居るんだよ。だからまずはそこに置かせてもらう事にしているの。」

「3割もの隊士が呼吸を変えているのだとしたら、それはまさしく死活問題です!!最終選別を通って、刀が出来たらすぐに任務ですから、その前に自分の合った呼吸を身に着けるのは大事だと思います!反対される育手の方々の事情ももちろんわかりますけど…」

 

「今は説得する材料も無いから、まずは実績を作らないとね。その上で、育手の人たちには根気よく説明してわかってもらうしかないかな…って思ってる。それに、このやり方がうまくいくなら、複数の呼吸の育手を集めた施設を作ったらいいんじゃないかと思っているの。お館様と相談中ってとこかしらね?」

「飛鳥さんの考えは相変わらず素晴らしいわ!さすがは相談役ね!」

 いつの間にか、カナエさんが後ろに居た。飛鳥さんは気づいてたみたいだけど、私は声を聞くまで分からなかった。ちょっとビックリした。

 

「鬼殺隊の強化に貢献できているならうれしいわ!」

 

「ところで、その手紙にはなんて?」

「明日もう1本、頼んでいた刀を持って来てくれるらしいわ」

「もう1本?」

 これらは全て普通の日輪刀。それとは違う刀っていう事?

 どんな刀なんだろう?

 

「『月の呼吸』の剣士が使っていた刀よ!」

「「月の呼吸?」」

 聞いた事が無い呼吸の名前。でも、カナエさんは知ってるみたい。なんか顔が青い気が…

 

「それって…まさか!!?」

「ええ、そうよ。およそ460年前、当時のお館様の頸を手土産に、鬼舞辻無惨の所に行って鬼となった柱が使っていた呼吸よ!」

「!!?」

 私は息を飲んでいた。

 カナエさんが顔を青くしていたのも無理はない。

 私も噂で聞いた事がある。その昔、鬼殺隊を裏切って鬼になった隊士が居たと…

 私が聞いたのは、その隊士がお館様の居場所を鬼舞辻に教え、当時のお館様が亡くなったという話だった。

 でもまさか!!裏切ったのが柱だったなんて!!しかも、そいつがお館様を殺していたなんて!!

 

「なんでまた…!!?」

「私はね!そいつが上弦の壱だと確信してる!」

「「!!?」」

 

「だってそうでしょ?柱が鬼になったのよ?その鬼を誰が倒せるっていうの?」

 確かにそうだ!!鬼になると身体能力が格段に向上すると言われている。柱がそんな力を手に入れたのなら、誰も敵うハズが無い!!もしかして…上弦の壱は、今の鬼殺隊でも敵わない?

 

「月の呼吸の対策が出来るなら!上弦の壱との戦いに、きっと活路が見えてくる!!」

 

 

 

 


 

 よくもまあ、こんな刀を考えたものだ。飛ぶ斬撃が使えるようになったなら、それを極めりゃよかったろうに…

 

 その刀の鎬地には、楕円形の窪みや膨らみがあり、特殊な振り方をすると細かい三日月形の風(かまいたち)が巻き起こる。

 

「なるほどねぇ…」

 原作で、黒死牟が自身で刀を作っていたのには、こんな理由があったのね?

 多数の鬼を斬ったなら、窪みや膨らみに血がついて、細かな斬撃が出せなくなってしまうだろう。

 もっとも、彼が人であった時、一度にそんなに多くの鬼と戦う機会は無かったと思うけども…

 

 しかし…

 造ってもらってなんだけど、これ考えた奴も造った奴も馬鹿じゃねぇの?まさか欠陥に気づいてない訳じゃないでしょうに…

 いや、造ってくれた人、目の前にいるんだけどさ…

 

「どうだしょう!再現できちゃろ?」

 この人どこの人(出身どこ)ですか?今の方言…じゃないのかな?

 まあいいや…

 

 この人は、『錐彫達人(きりほりたつと)』さん。刀を再現してくれた人だ。読んで字のごとくの人である。

 

「いい出来です。これなら月の呼吸の再現が可能だと思います。」

 でもこれも、たぶん実戦では使えないかもね?何本も持ち歩くものでもないからねぇ…

 

 

 

 産屋敷に残って居た資料と、刀鍛冶の里に残って居た資料を掛け合わせても初期の頃の刀しか再現する事は出来なかった。

 理由は単純。月の呼吸が忌避(きひ)されているからだ。

 初期の資料が残っていたのは、この剣士が創意工夫を持ってこの呼吸を昇華していたから。

 刀鍛冶たちも隊士達も彼を尊敬していたから。

 

 ただ、ある日を境に彼は変わってしまったらしい。

 痣の者が25歳程でたて続けに亡くなった。彼も痣の者だった。

 24歳を迎えていた彼は、傍から見ても知れるほど、人が変わってしまったらしい。

 

 そして、その彼の前に鬼舞辻無惨が現れる。

 

「私は呼吸とやらを使える剣士を鬼にしてみたい」

 

 あと1年しか無いと思われる寿命が、あと1年しか研鑽出来ないという絶望が、彼を鬼へと向かわせた。

 

 裏切るからにはと、戦国武士らしく己の決意を見せる為にお館様の首を取ったのだろう。

 そんな事さえしなければ、ここまで忌避される事はなかったと思う。

 

 事情を知れば、剣士としての想いは分らんでもない。

 本当に、痣の者が25歳で亡くなるとするならば…だけどね。

 

 

 月の呼吸を使う剣士が居るならば、刀の改善・改善も出来るだろうけど…

 私が使っても意味無いしねぇ…

 ちょっと探してみようかしら?(さすがにいねェーか?)

 

「あっ!」

「?」

 無一郎君なら、いけるかも?

 

 お館様に相談してみよーっと!!

 

 

 

 


 

《天元視点》

 

「月の呼吸、壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)

 横薙ぎに一閃する、単純な居合斬り。飛鳥が刀を振ると、複数の小さな三日月型の斬撃が視認出来た。

 刀身の斬撃と、複数の小さな斬撃が一振りで生じるってのは正直厄介極まりねぇ!!しかもあの三日月、不規則に飛鳥の周りを飛んで、防御にもなってやがるじゃねぇか!

 何て派手な呼吸だよ!!ってか飛鳥の奴、こんな呼吸をいつの間に!!?

 

「弐ノ型 珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)

 切り上げるようにして正面に三連の斬撃を放つ。これにも細かな三日月が…

 飛鳥は刀がミソとか言ってやがったが、刀の振り方にも何か秘密がありそうだ。振り抜く刀の長さが伸びたり縮んだりして見える。振り抜きながらその場で突いたり引いたりしてんのか?弧を描くように飛ぶ三日月はそうやって生み出されてるって寸法か…

 

「参ノ型 厭忌月・銷り(えんきづき・つがり)

 左右から横薙ぎの2連撃。1本の刀だというのに同時に放たれた斬撃のようだ。これにも三日月が添えられる。

 これが上弦の壱の攻撃か…!確かに初見じゃヤベェかも…。無一郎は難なく避けてやがるが俺でもキッツいぞ?

 

「飛鳥さん!これって2割くらいの強度ですか?」

「まだこの呼吸と刀に慣れてないから3割強よ!!」

「マジかよ!!」

 半分の力も出してねぇってか?

 

「まだまだ行くよ!肆ノ型 遠禍ノ霞(えんかのかすみ)

 大きく弧を描いて斬撃を放つ。これには大きな三日月が!

 ありゃなんだ?

 大きな三日月同士がぶつかって!細かい三日月になりやがっただと!?

 

「伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)

 飛鳥が回転しながら刀を振るう!三日月が竜巻のように連なって相手に向かう!

 他の技に比べりゃ攻撃力は大したことねぇだろうが、対処が難しそうだ!!

 

「月の呼吸はこんな感じ。とりあえず、鬼殺隊に残って居る記録から再現出来たのは伍までかな。恐らく上弦の壱はそれ以上の型を持っていると思うけどね。」

「きっと、今見せてもらった型も改良改善されているでしょうね。」

「それに、この刀は初期のものだから、恐らく刀も改良されているとみて間違いない。」

 

「この呼吸を無一郎に教えるのか?」

「先祖の呼吸なら馴染むかも知れないと思ってね!」

「なんだって!!?」

 

「その昔、お館様の頸を狩って鬼になったのって、僕の先祖だったみたいなんですよ!」

おまっ!何涼しい顔して言ってんだよ!!ってあれ?無一郎が始まりの呼吸の剣士の子孫だと、あまね様が言ってなかったか?」

 

「月の呼吸の剣士はね、始まりの呼吸の剣士のお兄さんなんだよ」

「兄弟って事か?」

 

「双子だったらしいよ?」

「!!?」

 

「どうした、無一郎?」

「なんだかわからいけど、心臓が跳ねた気がした。」

「?」

 

「お館様は、月の呼吸を無一郎君に教える事を迷ってらっしゃったけどね…」

「だろうな」

「忌諱されていたんでしょう?」

 

「昔の柱とかにも聞いてみたが、月の呼吸の存在は知ってるが、どんなもんかはわからねぇってよ」

「知っているのはお館様と煉獄さんくらいだったんじゃないかな?」

 

「ところで、どうやってお館様を説得したんですか?」

 

「月の呼吸はね、5大流派の派生じゃないんだよ。」

「「えっ!!?」」

 

「日の呼吸からの派生。言うなれば5大流派と同じなの。いいえ、継げる者が居ない程に強力な呼吸なんだよ!」

 

 

 ちなみに無一郎は、数日で飛鳥の見せた呼吸を再現して見せた。

 天才ってのは居るもんだ!

 

 俺がそう言うと、無一郎は薄笑いを浮かべた。

 

「飛鳥さんには敵いませんよ。僕が天才なら飛鳥さんは天災ですからね!」

「ははは!言い得て妙だな!」

 無一郎も上手い事を言う。こいつが冗談云うのを初めて聞いた。

 

「そうだな!確かに飛鳥は天災だ!!ん?あれ?無一郎…、何処行った?」

 一瞬目を離した隙に、無一郎の姿が消えていた。そしてなぜか二の腕に鳥肌が立っていた。

 

「!!?」

 俺の(うしろ)に、殺気を放つ者が居た(飛鳥が立っていた)!!

 

 

 

 仁王立ち?

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 産屋敷家と煉獄家の資料から、月の呼吸を再現して見せた。

 肆ノ型、はオリジナルです。

 ちなみに飛鳥は原作で出て来た技は全て使えます。※資料に無いので使いません。

 

煉獄杏寿郎:炎柱

 結局原作通り、炎柱交代。

 それでも父ちゃんは強いので、柱の強化に(いそ)しんでます。

 ※ちゃんと千寿郎も鍛えてます。

 

時透無一郎:霞柱

 月の呼吸も会得して、柱の名前が変わるかも?

 霞月(かげつ)、月霞(つきがさ)

 でも2文字の呼吸ってあったっけ?

 あー…炭治郎が水と日を合体させてたから別に霞でいっか!

 

産屋敷耀哉:産屋敷家九十七代目当主

 飛鳥から月の呼吸を再現出来た事を聞き、ちょっと微妙な顔をした。

 同じく上弦の壱が当時の月柱だろうとの予想を聞き、確かにそうだと頷いた。

 月の呼吸は強力な武器になる。そう考えて、飛鳥の提案を受け入れる。

 

宇髄天元:音柱

 この一件で、無一郎が天才だと思い知らされた。

 少し心が挫けかけていたが、無一郎の冗談?で救われた。

 実は、無一郎以上に飛鳥に脅威を感じている。

 鳥肌が立つほどに…

 あの後、天元の身に何が起きたのか?

 無一郎:僕は知らない

 

錐彫達人:飛鳥担当の刀鍛冶 ※他の人の刀も造ってます。

 刀に細工を施す事に秀でた刀鍛冶師。鋼鐵塚蛍の兄弟子で、

 彼がただ一人逆らえない人という設定です。

 

 

 

 


 

 大正コソコソ?話

 

「確かに、無一郎なら会得するかも知れないね」

 そう言って、しばらくお館様は口を噤んだ。

 続く言葉は否定の言葉かも知れない。忌諱される呼吸ゆえに…

 月柱の血を引いているというのも躊躇する理由かも知れない。

 

「月の呼吸は5大流派からの派生ではありません。日の呼吸からの派生であり、柱の前では言えませんが、5大流派よりも強力な呼吸です!」

「!!?」

 日の呼吸には届かないけれど、日に次いで、身体能力を強化できる呼吸だ。

 それゆえに呼吸の継承も難しかったハズ。継承されなかった理由は、なにも忌諱されただけではないと思う。

 

「つまり鬼殺隊にとって大きな武器になるという事か…わかった。無一郎の判断に委ねよう」

 

 無一郎君は霞柱のままで、月の呼吸も会得した。

 複合技が楽しみね!!

 

 上弦戦で月の呼吸を使ったら、相手がビビって楽勝か?

 

 

 

 

 

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