今一度、申します!
お気に入り登録してやあ!!
さて、今回は!!
外伝『冨岡義勇』
です!
どうぞ!!
姉さんの鎹鴉が手紙を運んで来た。
手紙には、飛鳥さんの実家に富岡さんが現れた!なんて話をあまね様から聞いたと書かれていた。
数日前の事らしい。
「これ、鎹鴉を使ってわざわざ伝える内容なの?」
手紙の冒頭には、『しのぶにとって一大事!』とか書かれていた。
なんのこっちゃ?
今、私の居る場所は飛鳥さんの実家から2つ山を越えた辺りの山村だ。ここにはマタギが多く暮らして居り、辺りには猪や鹿や狼、そして熊も出る。今は冬なので熊は冬眠しているが、ごく稀に冬眠出来ない熊が出る事もあるらしい。
「人喰い熊?」
「こっちじゃ『穴持たず』とも言います。山のマタギたちが大勢喰われたそうです。」
「道理で…宿場の空気が張りつめていると思いました。」
「お客さん。悪い事は言わん。すぐに帰ったほうがいいですよ?」
「ええ…でも久々の余暇ですし、生薬の買い付けは人に任せられないものも多いんですよ。それに、人を喰べた熊の
「!!?」
「もし卸されたら、是非とも私に連絡を!!」
「…」
いや、そんなにギョッとしないでほしいんですけど?念のため言っときますけど、本気ですよ私!!
でもどうなんでしょう?それは本当に熊の仕業でしょうか?
「お前!また一人で山に入ったな!!」
店の外で、なにやら怒鳴り声が聞こえた。
「一人じゃねぇ!タロもおる!」
「バカヤロウ!タロは犬だろうが!!又造の敵討ちは大人に任しとけ!!」
「…あれは?」
「八重ちゃんですか?マタギの又造の娘です。先日熊に襲われて、目の前で父親と仲間を亡くしたそうです。以来ああやって買い出しに里へ降りてくる以外はずっと雪山に入って仇を探してます。もう私…、痛々しくて…」
「そうですか…」
あの
「えっ!?」
富岡さん!?
「あ」
「…おい!」
富岡さんが、彼女の背負った銃の銃身を掴んでいた。
「人の銃に触んじゃねえっ!!」
― バキャッ ―
彼女の肘打ちを富岡さんが手のひらで受ける。
「…誰?」
「お前が八重だな?俺は義勇で隊士をしている!富岡と呼んでくれ。襲われた時の詳細を教えてもらいたい。」
「!!」
あの言い方だと、言われた側は義勇兵だと思うだろう。だから『警察の方ですか?』などと聞かれる事もない。
※飛鳥の入れ知恵です。ウソは言ってないので義勇的にもOKです。
帯刀しているのに周りの人もなんとも思わない。名前の使い方がとても
これは
「?」
おやおや?なんだか心臓の辺りがドキドキ…とは違いますね?
なんでしょう?ムカムカ?モヤモヤ…する感じ…
でも、富岡さんが来たという事は…これは恐らく鬼ですね!!
「八重!」
突然、八重さんが倒れた。私はすかさず彼女の元へ!
「…胡蝶妹?」
むっ!
なんでいつも私の事をそう呼ぶんでしょう?
「熱があります…どこかで休ませないと!富岡さん。呆けてないで手を貸してください」
「わかった。どこかに休ませる場所は?」
「こ、こちらに!!」
富岡さんが八重さんを抱えると、またモヤモヤした感じが? なんでしょうねこれ?
「目が覚めましたか?熱は下がったようですね。」
「こ…ここは?」
「薬屋さんです。お嬢さん、あなたは半日寝てたんですよ?随分とお疲れのようですね?マタギの方は得物の為に何日も山に籠る事があるとか聞きました。でもそんな体調では仇討ちなんて無理ですよ?さあ、これを飲んでください。元気が出ます」
「…」
「あの…これ何入って」
「四の五の言わずに飲んでください」
何か文句がありますか?私はニッコリ微笑んで八重さんに告げます。いいから飲めや!!
「あ、ハイ…」
あ~…富岡さんがワンちゃんと…遊んでいるというか、なすがままというか…
顔がワンちゃんのよだれでデロデロですねぇ~
「タロやめな!舐めすぎだよあんた!!」
「ご、ごめん…普段から人懐っこいコなんだけど…凄い舐めてる!!?」
「気にしないでください。富岡さんは大丈夫ですから」
なんだか助けを求められている気もしますけど…
「それよりも、お父様たちの事、心よりお悔やみ申し上げます。よろしければいくつか聞きたい事が…」
「あたしに?」
「はい。八重さんを襲ったもの、”鬼”の仕業かも知れません」
「胡蝶妹!これは俺の任務だ!俺から説明する」
むっ!またそれですか?
「自分がどんな状態か理解してます?そんなデロデロな顔して…」
「犬と遊んでただけだ」
「いいからそのまま遊んでてくださいっ!」
富岡さんが何故かシュンとして、そのまま倒れてさらに舐められている…
富岡さんの顔…そんなにおいしいのかしら?
・
・
・
「…なるほど。熊だとなると、私達の探している相手ではありませんね。」
「…これで満足?じゃあ、あたしからも質問。鬼って何?あんた達は何なの?」
「鬼とは人の血肉を喰らうバケモノです。知性があり巧妙に姿を隠しています。驚異的な生命力を持ち、手足が捥げても腹に穴が空いても再生します。弱点は日光と日輪刀という特殊な刀のみ。それすら頸を斬らねば死に至りません。」
「…」
「そんな鬼を殺す術を身に付け、人知れず鬼を狩る者たち。それが私たち鬼殺隊です。」
「鬼殺隊…。鬼は…皆殺し?」
「人を処刑人のように言わないでください。殺すのは悪鬼だけです。」
「悪鬼って?」
「人を殺して人を喰う鬼の事です。人を喰わない鬼は…保護します。」
「…そう…」
「でも、今回は違ったみたですね。八重さんさえ良ければ熊狩り、お手伝いしますよ?」
「…いや、いい。…あたしはマタギだ。仲間の仇は自分で討つ!」
「…」
「どうも、ご迷惑おかけしました。」
「ちょっと!まだ寝てないと!!」
出て行こうとする八重さんの前に富岡さんが立ちはだかった。
「夜は出歩かない方がいい」
「鬼なんてここには居ないよ!マタギが熊を
「仇討ちなら何故一人で山に入る?何か隠してる事があるんじゃないか?」
「!!」
「しつこいな!いいからそこどけよ!!」
「……少なくとも、(鬼になって)元に戻った人間を、俺は見たことがない…」
「……」
「…」
そうですよね…
隊律でも、悪鬼でない鬼は保護するとだけされていて、保護した鬼をどうするのかは具体的には決まっていませんから…
飛鳥さんはどう考えているんだろう?そもそもそんな鬼が居るのだろうか?
姉さんは… 飛鳥さんの旦那さんがそんな鬼だったと言ってたけれど…
その鬼は、飛鳥さんが…
・
・
・
「『穴持たず』…か」
「穴持たず?」
「巣穴を見つけられず、冬眠し損ねた熊の事だそうです。帰る場所も家族も居らず、冬の山を一人彷徨う哀れな獣…」
「…」
「このままじゃ、救われませんよ彼女」
私たちは、八重さんを追って山に入った。
<<義勇視点>>
― ドン ―
銃声が聞こえた。
八重の上に鬼が馬乗りになっている。鬼の口に銃を咥えさせて耐えている…
「どうして…どうしてあの時…あたしも喰ってくれなかったんだ…!」
「ヤ…エ…」
「「!!?」」
「行かないんですか?」
「いや…」
やはり…理性は保てない…か… 普通はそうだ。だが、一度見てしまうと少し期待してしまう。
「いくぞ!」
まずは、八重から鬼を引き離す!!横薙ぎの一閃で鬼の左手を斬り落とした。
「ギャアアッ!!」
「あらまあ、奇遇ですねェ!」
「胡蝶妹!そいつを頼む」
「ま…」
「いいんですか?富岡さん。何か迷いがあるのでは?」
「問題ない!」
「そうですか…」
「まっ…待って…!!」
「何をだ?」
「!!?」
「お前はもう、わかってるはずだ!」
でなければ、銃声が聞こえるはずが無い。
「あれはもう、人間の範疇を超えたバケモノ、鬼だ!!」
「…」
「覚悟を決めろ八重!あれはもう!お前の父親ではない!!」
「ガアアアアアアアッ!!」
腕から鎌のような刃物が生えだした。それを振るって投げて来た。
俺はそれを弾いて鬼に近づく!
水の呼吸、肆ノ型 打ち潮
「…………」
「!!」
斬った鬼の頸と体が崩れていく…
今聞いた言葉を、八重に伝えてやらないと…
俺は胡蝶妹の方へと視線を向ける。
八重が、銃を顎に!!?
「胡蝶妹!!」
「!!?」
ダメだ!いくら胡蝶妹でも間に合わないっ!!
だが、なぜか銃声は鳴らず、胡蝶妹が八重を押し倒した。銃は手から離れて雪の上に…
<<しのぶ視点>>
「胡蝶妹!!」
富岡さんが叫んだ。八重さんを見ると、顎に銃口を向けている。足の指で引き金を!!?
私は急いで止めに行く!
ダメだ!間に合わないっ!!
― ガッ ―
だけど、なぜか引き金が引けなかったらしい。
私は銃を押しのけ八重さんを押し倒した。
「…ふふっなんで?…なんでェ…なんでこんな時に限って裏切るかなぁ…ずっと手入れしてきたのに…!」
「…」
「死なせてェ…死なせてよォ!!」
「…八重さん」
「おっ父が人喰い鬼になって…タロも皆も家も何もかもなくなっちまって!…あんたらに何がわかんだよ…っ!!もうほっといてよ…!あたしのことなんて…」
「…」
「…言伝だ。おそらくお前に向けて…『生きろ』と」
「……何それ…?」
「…鬼の譫言など俺は知らない。」
「…富岡さん…」
そんな突き放した言い方…
「ただ…」
…えっ?
「あの鬼が…お前の父親だったのなら…、お前
「…」
なんだろう?八重さんがハッとしたような顔をしている。富岡さんの言葉が響いた…の?
「…八重さん、どうかお気持ちを強く持ってください。私たちも…そうでしたから」
私たちはその場を後にした。
日が昇り、朝食を摂る為に食堂へ…
私はそばを注文。富岡さんはなにやら品書きを指さして注文していた。
「そういえば、飛鳥さんの実家が近くにありますね?」
そばを食べながら何気に話題を振ってみた。
「みたいだな。数日前、任務で行ったらそこに居た。」
「そうですか…」
もう、姉さんったら!!やっぱり任務じゃないの!!
あれ?…もしかして…私、気にしてた?
「へい!鮭大根おまち!」
「わあ美味しそう!富岡さん好物なんでしたっけ?鮭大根」
なるほど!だから嬉々として指さし注文してたんですね?
「ああ…元々好きだったのだが、数年前…、怪我をして蝶屋敷で世話になった時に食べた『鮭大根』が格別でな!改めて好きになってしまった。」
「え?」
蝶屋敷で鮭大根が出る事などほとんどない。というか皆無である。ブリ大根ならあるけれど…
数年前(まだ義勇もしのぶも柱になっていない頃)、飛鳥から大量に鮭が蝶屋敷に送られて来た事があったのだ。
※漁業もやってる。鮭が大量に捕れたらしい
焼いたり、ホイル焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、鍋に使ったり…と、いろいろやっても消費し切れず、料理のネタが切れたとアオイが嘆いた時に、しのぶがアイディアを出した。
「ブリの替わりに鮭を使って、鮭大根にしましょう!」
と言って作ったのがそれだった。
まさか、富岡さんがあれを食べていたなんて…
いやまあ、たしかにおいしく出来た自信はあったけど…
食事を終えて帰路につく。
いろいろ生薬は買えだし、鬼も狩れた。有意義な余暇だったかな?
「お店の『鮭大根』はどうでした?」
「…まぁまぁだった。」
「まぁまぁですか…。辛口ですね」
「…蝶屋敷の方がウマい」
「はい?」
「いや、蝶屋敷の『鮭大根』を超える味には、なかなか出会えない。」
「そ、そうですか…」
「ん?どうした胡蝶妹。顔が赤いぞ?」
「そ、そんなことないですよ?」
「そうだ!今度、蝶屋敷で鮭大根が出る日がわかったら教えてくれ!」
「えっ!あ、はい。」
「頼んだぞ!」
なんて嬉しそうな顔を…
なぜか、にやけてしまうしのぶなのでした。
飛鳥:オリ主(転生者)
今回は名前だけ登場
カナエ:元花柱
しのぶが気づいていないようなので、
応援しているよりからかっている感が強い。
今回は嫉妬心を煽る感じで動いてみた!
しのぶ:蟲柱
まだ自分の気持ちにハッキリとは気づいていない。
姉の掌で踊っているかも?
義勇:水柱
実はしのぶの事を『しのぶ』と呼んだことがある。
顔を赤くして怒っていたので、『胡蝶妹』と呼ぶように…
ねぇそれ…ホンマに怒ってたん?
大正コソコソ?話
現在日本でホイル焼きが食べれるのは産屋敷と蝶屋敷と飛鳥宅!!
何故なら日本で家庭用のアルミホイルが発売されたのは1958年だから!!
初めて製造されたのは1903年フランス。造られてるならいいじゃんね?
特許横取りするつもりないからいいっしょ?
あ~…これ、〇素〇維も使う気だ!!