羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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とりもなおさず、申します!

お気に入り登録してほしか!!

 さて、今回は!

 ・いよいよ炭治郎が最終選別に!!

  コソコソ?話 前回のつづき

です

どうぞ!!







手鬼の代わり

 腕が千切れそうになる程に刀を振った。足が千切れそうになる程に山道を走った。

 真菰さんから、ヒノカミ神楽の呼吸法で全集中をやってみろと言われ、水の呼吸に比べて何十倍もキツかったけれどがんばった!

 それでも、ずっと錆兎には勝てなかった…

 

 半年が過ぎようとする頃、ヒノカミ神楽の呼吸でも全集中がだいぶ続けられるようになっていた。水の呼吸なら起きている時なら常に全集中が続けらるほどに…

 

 その日…

 いつものように俺が錆兎に挑みに行くと、錆兎は木刀ではなく真剣を持っていた。

 

「ようやく、全集中の呼吸の扱いがマシになってきた。顔も男の顔になったな。」

「今日こそ勝つ!」

 

 真正面からの真剣勝負は単純だ。より強く、より早い方が勝つ!!

 

 俺はヒノカミ神楽の呼吸法で全集中を行い踏み込んだ!

 一瞬で勝負は決まった!この日、この瞬間、初めて俺の刃が先に錆兎に届いた。

 

 錆兎の面が縦に裂け、初めて錆兎の顔を見た。

 

 俺が勝ったというのに…いや、俺が勝ったからこそなのかも知れない。錆兎は笑っていた。

 泣きそうな、それでいて嬉しそうな安心したような笑顔だった。

 

「最終選別、がんばれよ!」

 錆兎の声が、姿が…霞の中に消えていく…

 

 気が付くと、俺の刀は岩を斬っていた。

 

 

 

「まさかこんなに早く、この岩を斬ってしまうとは…炭治郎、お前は凄い子だ!!」

「あの…真菰さんは?」

 真菰さんから鱗滝さんには錆兎の話はしないようにと厳命されている。

 大変な事になるかもしれないと言われたので話せない。

 考えてみればあたりまえかも知れない。恐らく鱗滝さんは錆兎の事を知っていると思う。俺に修行を付けてくれていた事を鱗滝さんが知ったら恐らく錆兎はすごく怒られるんじゃないだろうか?

 だから黙っている事にする!!

 

「あの子は任務に出かけて行った。お前が戻る頃にはここに戻っているだろう。”最終選別”必ず生きて戻れ!!お前の帰りを儂らはここで待っている!!」

 

 

 

 

 


 

 最終選別が行われるのは、”藤襲山(ふじかさねやま)”と呼ばれる藤の花が狂い咲く不思議な山の中だった。

 そこは一年中、藤の花が咲き乱れ、鬼の牢獄となっているらしい。最終選別の為に、捕えられた鬼がそこに放たれているそうだ。

 

 俺が集合場所に到着すると、そこには既に30人を超える人が集まっていた。

 飛鳥さん(オバちゃん)から聞いていた。

 年に2回ほどある最終選別には何度参加してもいいそうで、参加者はいつも50人近くになるらしい。

 ちなみに大勢の鬼殺隊の人も監視役として参加しており、最終選別は一つの行事になっているとの事。

 

「皆様。今宵は最終選別にお集まりくださり、ありがとうございます。この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり、外に出る事は出来ません。」

「山の麓から中腹にかけて、鬼共の嫌う藤の花が1年中狂い咲いているからでございます。」

 

「「しかし、ここから先は藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で七日間生き抜く。それが最終選別の条件でございます。」」

「なお、敷地内には鬼殺隊の隊士達が、皆様の監視役兼護衛として配置されています。皆様が、棄権の意思を示した時、重度の負傷など命が危険に晒された時、明らかな不正行為があった時。以上三つに該当しない限り、隊士は姿を見せる事はありません。あくまでも緊急時の備えとご理解ください。」

 

「「では、行ってらっしゃいませ」」

 

 進行役の口上を聞き終え、参加者たちは敷地の中へと散っていく

 7日間の最終選別が始まった!!

 

 

「オイオイてめェは向こうに行け!コイツは俺が喰う!」

「ふざけんな!貴様が失せろ!!」

 俺の目の前では二人の鬼が言い争いを始めていた。どうやら俺をどちがが喰うかで揉めているらしい。

 初めての実践が、いきなり二人の鬼になるなんて!!

 

「「俺の得物だ!!」」

 二人の鬼が同時に俺に向かってくる。でも…

 

 真菰さんに比べれば、全然遅い!!

 

 水の呼吸、肆ノ型 打ち潮!!

 

 勝てた!!

 鍛錬は無駄じゃなかった!!ちゃんと身についてる!!

 

 鬼の顎が硬くても、岩を斬ったお前ならやれる筈!!

 錆兎の言った通りだ!!

 

 

 

 

 - シャリン! -

 

 遠くで鈴の音が聞こえた

 

「!!」

 …この匂いは…あの日(・・・)家で嗅いだ匂いに似てる!!

 

 けど、この匂いは人喰い鬼とは違う感じだ。どちらかと言うと禰豆子に似てる。

 

 あの日…

 

 家の近くには人とは違う匂いが3つあった。

 一つは禰豆子、そして今嗅いだ匂いに近いもの。それと途方もなく濃い人喰い鬼の匂い!!

 

 これはもしかして…茂が言ってた仮面を着けた人かもしれない。

 でも…どうしてその人がココに居る?もしかしてその人も鬼なのか?

 それで捕まってココに居る?

 

 それともその人の仲間かも?

 

 まさか、最終選別の参加者か? いや、集合場所ではこんな匂いはしなかった!

 

 

「さあて!お前がどれだけ鍛えて来たのか見てやろう!!」

「!!?」

 

 振り向くと、そこには、目鼻を隠す青い鬼のような面を着けた人がいた。

 

 

 

 


 

<<青い面の男視点>>

 

 おいおいマジか?

 コイツ…社長と同じ呼吸使ってんじゃねぇかよ!!

 

 はあ?水の呼吸って言ってなかったっけ?

 

 いや…呼吸音を良く聞けば、動く際には水の呼吸、攻撃する際に呼吸を切り変えている。

 消費を抑える為なのか?それとも偶々かはわからんが…

 

 最終選別はまだ初日…。あと7日ある事を考えれば妥当な選択と言えるかもな

 

(確かに、水の呼吸よりも攻撃に威力が乗っている。相手を見て使い分けているならスゲーけどよ?)

 

 そんじゃ、強度を上げてみっか!!

 

 さて…おめーはどうする?

 

 

 

 

<<炭治郎視点>>

 

 匂いが変わった!?空気が重い!!!

 

 この(鬼?)!ものすごく強い!!

 

 蹴りが飛んできて、後ろに飛びながら柄で受ける。

 

「ぐっ!!」

 

 速度と威力がさっきまでとじゃ別人だ!!

 

 攻撃の威力を削りきれなかった!腕が痺れてる!?

 

 

 ダメだ!この(鬼?)には、今の俺じゃ勝てない!!

 

 でも…逃げるにしても、隙が無い!!

 

 いったいどうしたら…

 

 

「おっ!うまそうなガキが居るじゃねぇか!」

「だいぶ疲れているみてェだなぁ!!」

 

「失せろ。コイツは俺が相手をしている!!」

 

「なんだおめぇは!」

「てめぇ新入りだろ?新入りは先輩に獲物を譲るんだよ!!」

「じゃあ、おめえもどっか行け!ここじゃあ俺が一番先輩だ!!」

 

「「あ゛?」」

 

 あの(鬼?)の視線が逸れた!

 

 今だ!!

 

 俺はヒノカミ神楽の呼吸を使い、全力でその場から立ち去った!

 

 

 

 

<<青い面の男視点>>

 

 逃げれたか。運が良かったな…!

 

 まぁ別に…逃げれなくたって殺しゃしねぇけどよ!

 

 そもそもそこで(・・・)見られてんだし…

 

「つか、おめーホントに鬼か?」

「なんか匂いがちがうなぁ…」

 

「そりゃそうだ!俺は人喰い鬼(おめーら)とはちがうからな!!」

「「!!?」」

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

「何で…体が崩れんだよ!!まさかそれ…鬼狩りの…!!?」

 俺は、短刀を逆手に持っていた。

 

「その面!お前…まさか…!羅刹!!?」

「ご名答!!」

 

 2体の鬼はそこで狩られて塵となる。

 

 目撃情報は少ない方がいい。

 

「俺は自衛団(・・・)だけどな!誰も聞いてねーか…。そんじゃま、帰るとしますかね!」

 周りを見回し誰も居ない事を確認してっと!

 

「たのんます!!」

 俺は、空に向かって声を上げる。

 

 - シャリン! -

 

 鈴の音が鳴り、俺は元居た場所(・・・・・)へと移動した。

 

 

 

 


 

<<飛鳥視点>>

 

「お帰りなさいませ」

「おめでとうございます。ご無事でなによりです」

 

 炭治郎の最終選別が無事に終わった。とりあえず、手鬼の代わりに遭遇したようで、運よく逃げれていい経験になったと思う。

 今回の最終選別通過者は、ここにいる7人と、既に(勝手に)下山した、伊之助君を合わせた8人だ。ちなみに原作よりも4人多いのは、2度目3度目の参加者が居るからだ。

 

 私は今、進行役の二人(輝利哉君とかなたちゃん)の後ろに居る。理由は暴力沙汰阻止の為。

 

 私の姿を見た炭治郎と善逸君とカナヲちゃんがビックリしていたので、口元に1本指を立てて静かにするよう伝える。

 

 

「で? 俺はこれからどうすりゃいい。刀は?」

 一人だけ、イラついとりますなぁ…

 

「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測り、その後は階級を刻ませていただきます。」

「階級は十段階ございます。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸……今現在の皆様は、一番下の癸でございます。」

 

「刀は?」

「本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日となります。さらに、今からは鎹鴉をつけさせていただきます。」

 パン!パン!!と、かなたちゃんがが二回ほど手を鳴らすと、鴉と雀が舞い降りた。

 やっぱり善逸君のは雀なんだ…

 

「え? 鴉? これ、雀じゃね?」

 

「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます。」

 

 

「ギャアッ!!」

「!!」

 

「どうでもいいんだよ鴉なんて!!」

 声を荒げて歩を進め、かなたちゃんに向かって近づく玄弥君。どーでもいいけど周りに当たり散らしすぎ!!

 

 私はすかさずかなたちゃんの前に回り込み、玄弥君の拳を受け止めた。

 

「!!?」

 玄弥君は驚いたように目を丸くする。

 

「君は何をイライラしてるのかな?」

「刀だよ刀!!今すぐ刀をよこせ!!鬼殺隊の刀!”色変わりの刀”!!」

 コイツ、話聞いてなかったのか?

 

「いでぇっ!!!?」

 私は受け止めた拳を握り、そのまま腕を捻り上げた。

 顔を歪める玄弥君。私はすかさず彼の耳元で、彼を静める呪文を呟いた。

 

「!!?」

 

「頭は冷えた?」

「す…すみませんでした。」

 

「謝るのは私じゃないわよ?」

 

「悪かった…八つ当たりしちまって…」

「いいえ、大丈夫です。それでは話を続けます。」

 

 全員が鋼を選んで、最終選別は終わりを告げた。

 

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 今回は監視役で参加してました。

 ちなみの鬼殺隊の規模は原作よりも大所帯になっています。

 最終選別改善が一番の効果となっています。

 

青い面の男:どこぞの社員?

 炭治郎の修行の成果を確認?

 自分の事を見た鬼を狩った

 

炭治郎:原作主人公

 オリ主の甥

 全集中常中修得まであとわずか!!

 それ、はやくね?

 

錆兎:鱗滝の弟子、義勇と真菰の兄弟子

 炭治郎に何か勘違いされてるかも?

 

真菰:水柱の継子

 鱗滝の弟子で養子

 鱗滝さんに錆兎の事を言わないようにと炭治郎に厳命した。

 

善逸:鳴柱の弟弟子

 原作みたいにネガティブ発言はありませんでした。

 だって、兄弟子柱ですもん!

 

玄弥:風柱の実弟

 原作ではかなたちゃんを殴って炭治郎に腕を折られていましたが…

 飛鳥の呪文は兄の事。そして殴ろうとした相手が誰か?という事。

「私が止めなかったら、おめーの兄貴は大変な事になってただろーなァ?どうすんだァ?まだ暴れんのかァ?」

 喋り方が実弥君化してる!!? ← はい、ワザとです。

 ちなみに、飛鳥と玄弥は初対面。育手は相談役に彼の事を隠していました。理由はアレです。

 

カナヲ:蟲柱の義妹

 姉たちが知らない間に最終選別に参加した。

 後に飛鳥は胡蝶姉妹に『なんで止めなかったんですか?』と詰め寄られる事になるが、二人が許したもんだと思ったと伝える。何せ日輪刀持ってたもんで…

 ちなみにカナヲが持っていたのはカナエさんの刀でした。

 

伊之助:原作登場人物

 一番最初に戻って来て、話を聞いて、鋼を選んで

 さっさと一人で帰りました。

 それ、いいの?

 

 

 

 

 

大正コソコソ?話 ~前回からのつづき

 

 ちょっとでもいいから誰かの(幸せを守る)手助けができたらいいですね?

 

「それが君がうち(会社)で働く理由かい?」

「まあ、そうですね。」

 

「なるほどね」

「?」

 

「いや、経理の寿君(課長さん)から変わった子が居るって聞いてね。名前を聞いたらよく提案書を書いている子と同じ名前だったから」

「えっ?あれ読んでくれてるんですか?」

「言い出したのは僕だからね。でもなかなかいい意見は出てこなくって、もうやめようかと思ってたんだよ」

「そう…ですか…。」

「いや、君の意見はいいと思う。だから話を聞きに来た!!」

「!!?」

 

 これが一郎さん(旦那)との出会いだった。

 

 孤児院などの施設の設立。

  優秀な子は高等教育に進んでもらい、可能なら将来会社に入ってもらって貢献してもらう。

 

 産業の連結

  賛同してくれる農家を集めて共同体をつくる。年配の方には指導員をお願いする。

 

 直売所や飲食店の開設

 

 夢はどんどん広がった。

 

 そんな矢先にあの事件が起こった。

 

 

 

「素敵な方だったんですね…」

「そうね。二人で思い描いた事は実現していない事が多いんだけど、準備はいろいろしてあってね…」

 そんな事されてちゃやめらんないっしょ?

 

「ところで飛鳥さん」

「はい?」

「実弥君の質問の答えがまだ聞けてませんけど?」

「うっ!!」

 

「「「!!!」」」

 

 みんなの圧がすげーよぉ~!

 いや別に…そんな大したこと言われてないよ?マヂで!!

 

「…普通に、『結婚してください』ですよ」

 すっげーハズいんですけども?

 

「場所は?」

「時間は?」

「どんな感じで言われたの?」

「それを言う前には、どんな話をしていたんですか?」

 質問多いて!!みなさんすげー興奮してません?

 つか、実弥君が置き去りなのでは?

 

「夕食後…家(当時一人暮らしの貸家)まで歩いて送ってくれた時、言われたのは家の近くだったかな?その前は彼の両親の話をしてたと思う。ほんとに何気なく、言われた言葉も厳密には『僕と結婚してくれません?』ってな感じ?」

「「…」」

 無言になられると怖いんですが? つか、そんなまじまじと私の顔見んといて!!

 

「…なんですか?」

「飛鳥さん、顔赤い…」

 

 誰の責任(せい)だと思っとるん?

 

 そんなん当たり前じゃろがい!!

 

 

 

 

 

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