羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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白河上皇さん、誤字報告ありがとうございます。

心機一転、申します!!
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さて、今回は!!

 かまぼこ隊の初任務?
 こそこそ?話

です!

どうぞ!!






爆血(ばっけつ)

 藤の花の家紋の家に入ってしばらくすると、禰豆子が箱から出てきた。もちろん食事をする為に…

 

 炭治郎は禰豆子を二人に紹介すると、禰豆子の顔を見て、何故か驚いた善逸は突然外に飛び出して戻って来たかと思うと顔を真っ赤にしながら禰豆子に花を渡していた。

 そうかと思えば伊之助が、禰豆子に襲い掛かって投げ飛ばされて庭の木に激突した。

 そうまるで、伊之助を殴りにいった炭治郎のように…

 

 善逸が狂ったように怒りまくって伊之助を叱った。その気迫に押された伊之助は今後一切、禰豆子を襲わないと約束した。

 

 そもそも投げ飛ばされて木に激突した事で、”飛鳥>>>禰豆子>炭治郎”という序列が彼の中で出来上がり、まずは炭治郎から攻略するぞ!という感じになっていた。

 伊之助君…?善逸君の事、ガン無視っすか?

 

 全員の怪我が癒えた頃、緊急の指令が来た。

 

 三人共々那田蜘蛛山へ一刻も早く向かう事!!

 

 

 

 


 

<<善逸視点>>

 

 山に近づくにつれ、俺は自分の心が縮こまっていくのを感じていた。

 あ~…ダメだ…。これ以上先に進めない!!

 

 俺はたまらず声を出す!

 

待ってくれ!!ちょっと待ってくれないか?」

 

「どうした禰豆子?」

 いやいやいやいや炭治郎?声を上げたの俺だから!!

 

 炭治郎が箱を降ろして扉を開ける。中から禰豆子ちゃんが出て来た。

 

 ねぇ!炭治郎!?何でこんな危ない所で禰豆子ちゃんを出すの?この山に鬼が居るんだよ!!

【禰豆子も鬼だけどね?】

 

 俺も一緒に行かなきゃいけなくなるじゃんか!!

 でも!やっぱり禰豆子ちゃんはカワイイなぁ~!!

 

 

 

<<炭治郎視点>>

 

 山に近づくと禍々しい気配があたりに漂っていた。山から吹き下ろされてくる風からはとても濃い鬼の匂いを感じた。

 ここには強い鬼が居る!!

 

待ってくれ!!ちょっと待ってくれないか?」

 善逸が突然しゃがみ込んだかと思うと大声を出した。と、同時に禰豆子が箱から出たいと声を上げた。

 

「どうした禰豆子?」

 善逸が驚いたような顔をしてるけど?まぁいいか…

 

「だれかいる!!」

 禰豆子がそう言って山の方を指さすと、誰かが倒れているのが見えた。

 

「た…たす…助け…て…」

 声が聞こえた途端に、禰豆子が走り出す!

 

「隊服を着てる!!鬼殺隊員に何かあったんだ!!」

 俺たち3人も、禰豆子を追って走り出す!!

 

「大丈夫か!!どうしたんだ!!」

 

「うわぁ!!」

 隊士の体がフワリと浮かび上がる。

 

「…!!」

 

「俺にも…繋がってた!!」

「!?」

 禰豆子が跳躍して、飛鳥さんからもらった短刀を振るうと浮かび上がっていた隊士が落ちた。

 

「た…助かった!!ありがとう君…」

「じょうきょうをおしえて!やまのなかでなにがおきてるの?」

 

 ねえちょっと!禰豆子さん?

 それ、俺たちが聞かなきゃいけない事なんですが?

 

 

 


 

 原作では村田から状況を聞くのだが、山に入る前に情報を仕入れる事ができた。

 鬼が居るとの情報で、十人の隊士がこの山に来た。山に入ってしばらくしたら、隊員同士で斬り合いになったとの事。

 つまり、隊士があと9人…この山の中に居る!!

 

「あなたはここでやすんでて!それじゃみなさんいきましょ!」

 あれあれれ…?かまぼこ隊ってリーダー禰豆子だっけ?

 

 

 禰豆子が箱から出ているので、善逸も最初から一緒に山へと入っている。

 村田を発見して合流し、さらに進むと操られた隊士達が4人居た。既に隊士達に糸がついている事を把握していた炭治郎達は、その糸を斬って隊士達を解放する。しかし…

 

「糸を斬るだけじゃダメだ!!また蜘蛛が新しい糸を繋ぐ!!だから操ってる鬼を倒さないと!!」

 炭治郎と善逸、村田で糸を斬り、近くの鬼を伊之助が空間認識にて把握した。

 前方に3つ、右手に1つの鬼の気配があるとの事。

 

「結構な数の鬼が居るじゃねェか!腹が減るぜ!!」

「伊之助…?」

「それを言うなら、腕が鳴るだろ?」

「そうとも言うな!!」

 

「ここは俺に任せて、君たちは鬼を倒しに行ってくれ!!」

「えっ…」

 

「情けない所を見せたが俺も鬼殺隊の剣士だ!!ここは何とかする!!糸を斬ればいいというのがわかったし、ここで操られている者達は動きも単純だ!蜘蛛にも気をつける!!だから君たちで、操る鬼らを倒してくれ!!」

 

「…わかりました!!それじゃ善逸は右手の鬼を頼む!」

「イヤだ!!」

「えっ!?」

 

「ぜんいつおねがい!」

「わっかりました!禰豆子ちゃん、俺に任せてよ!!」

「…」

 

 

 原作とは違い禰豆子も居たので操られていた3人の隊士は誰も死なずに済んだ。

 

 禰豆子が3人を集めて寝かせてあげていた。なんか火が見えた気が?

 ってか、3人を囲むようにチョロチョロと火が燃えてない?

 えっ!あれって大丈夫なの!!?

 

「禰豆子お前、何してたんだ?」

「なおしたげた!それとまもってる!!」

「?」

 

 原作通り、累が現れ去った後、伊之助と炭治郎が首の無い操り鬼と母鬼の顎を斬って撃破した!!

 

 ちなみに善逸は、強くなってはいたものの蜘蛛に刺されてしまい、原作通りの結末に…

 

 

 

 


 

 さっき斬った鬼が言っていた。この山に十二鬼月が居ると…

 伊之助が見つけた鬼は、あとはあの子供の鬼を残すのみ…

 

「えっ!?」

 沢の向こう岸に鬼が居た!!さっきの子供の鬼と違う鬼?

 しまった!そうだ!!伊之助が察知できる範囲は限られている。見つけれた(・・・・・)鬼が4人であって、他にも鬼が居てもおかしくないんだ!!

 

「うおおお!!ぶった斬ってやるぜ!!鬼コラ!!」

「伊之助!!」

 伊之助が鬼を追う。けど、もしも他にも鬼が居たら?

 

「お父さん!!」

 

 ドン

 

 上から…!!?

 

 ガアァァァア

 

 顔が…蜘蛛!!?

 

「オ゛レの家族に゛!近づくな゛!!」

 

 ドゴッ!!

 

 

 

 

 


 

<<炭治郎視点>>

 

 咄嗟に後ろに飛んで刀の柄で受けて体への衝撃は和らげたけど、勢いを殺せずかなり飛ばされてしまった。

 無事に着地したけど、そこには二人の鬼が居た。

 

 ※ちなみに禰豆子も短刀だけど同じ対応をして飛ばされました。炭治郎より軽いので、少し遠くに着地した。

 

「何見てるの?見世物じゃないんだけど」

「…何してるんだ…!!仲間じゃ…ないのか!!」

 

「仲間?そんな薄っぺらいものと同じにするな!僕たちは家族だ!強い絆で結ばれているんだ!それにこれは僕と姉さんの問題だよ?余計な口出しするなら刻むから」

「家族も仲間も強い絆で結ばれていればどちらも同じように尊い!血の繋がりがなければ薄っぺらだなんてそんな事はない!!それに、強い絆で結ばれている者は信頼の匂いがする。だけどお前達からはそんな匂いは感じない!恐怖と憎しみと…嫌悪の匂いしかしない!!そんなものを絆とは言わない!偽物だ!!」

 

「お!丁度いいくらいの鬼がいるじゃねぇか!こんなガキの鬼なら俺でも殺れるぜ!」

「誰だ!?」

 

【あっ!サイコロステーキ先輩だ!!】

 

「お前はひっこんでろ!俺は安全に出世したいんだよ!出世すりゃあ上から支給される金も多くなるからな!隊は殆ど全滅状態だがとりあえず俺はそこそこの鬼一匹倒して下山するぜ」

「ダメだ!よせ!!君では無理だ!!」

 

 ― ブツン! ―

 

 えっ!あっ!!禰豆子!!?

 

 禰豆子に襟首を引っ張られ、その隊士は後ろに飛ばされ転がった。

 

「あーあ…きれちゃった!」

 禰豆子が斬られた手足を拾って気を失った隊士のところへ持って行く。

 

 禰豆子?どうする気なんだ?

 いや、そんなの気にしてる場合じゃないや!!

 

「何て言ったの?」

「!?」

 

「お前、いま何て言ったの?」

 凄い威圧感だ…空気が重く濃くなった。でも…

 

 飛鳥さん(オバちゃん)の威圧感よりは弱い!!

 

「何度でも言ってやる!お前達の絆は偽物だ!!」

 

 

 

 

<<累視点>>

 

「お前は一息では殺さないからね。うんとズタズタにした後で刻んでやる。でもさっきの言葉を取り消せば一息で殺してあげるよ」

「取り消さない!俺の言った事は間違ってない!!おかしいのはお前の方だ!!」

「ちがうよ。間違っているのはお前だ!!」

 

 へぇ…思ったより頭の回るヤツだ。恐怖に怯まない。…まぁ、関係ないけどね!

 ほら、僕の糸であいつの刀が切れた!!

 

 ん…?

 

 さっきの女が目の端に見えていた。というか、あれ鬼だよね?なんで人間と一緒に居るんだ?

 

 …は?

 

 なんだあの炎は!!?

 僕の糸を燃やしたかと思えば、あの馬鹿な隊士の手と足がくっついただと!!?

 何が『いたいのいたいのとんでけ』だ!!おかしいだろ?

 

 まぁいいや…とりあえず、この生意気なヤツを斬り刻んでやらないと!!

 …って、鬼が刀を持って向かってくる!!?

 しかも速い!!

 

「禰豆子!!?」

 なんだあの鬼!!僕の糸を…斬った!!?

 だけど、全部の糸を斬る事は出来ず、体のあちこちから出血している。

 

「禰豆子!禰豆子!!兄ちゃんをかばってくれたのか?…ごめんな!!」

「だ…だいじょぶ…だよ!」

 

「…お前…その鬼の兄ちゃんか?」

「だったら何だ!!」

 

「兄妹…妹は鬼になってるけど…それでも一緒にいる…」

「る、累?」

 

「妹は兄を庇った…身を挺して…!!」

「?」

 

本物の”絆”だ!!欲しい…!!」

「!!ちょっ!ちょっと待って!!待ってよお願い!私が姉さんよ?姉さんを捨てないで!!

「うるさい黙れ!!」

 僕はうるさい姉さんの顎を斬った。まぁ、斬ったところで死なないけどね。

 

「!!?」

 

「結局お前達は自分の役割をこなせなかった。いつも…どんな時も!!」

「ま、待って!ちゃんと私は姉さんだったでしょ?挽回させてよ…」

「だったら今、山の中をチョロチョロしている奴らを全員殺して来い!そしたっらさっきの事も許してやるよ」

「わ…わかった…殺して来るわ」

 まぁ、お前達はもういらないけどね!

 

「さて、話をしようか。僕は今、とても感動してるんだ。君たちの”絆”を見て体が震えた。でも君たちは僕に殺されるしかない。そんな事になったら悲しいよね?だけど回避する方法が一つだけある。」

「なにかな?」

 

「禰豆子と言ったね?君が僕の妹になる事だよ。そうすれば二人共命だけは助けてあげる」

 

「…何を言ってるのかわからない」

「お兄ちゃんは頭が悪いんだね。君の妹はちゃんとわかってるみたいだよ?」

「ばかはあなた!」

「?」

 

「おにいちゃんは、あなたのかんがえが、りかいできないいってるの!」

「僕の方が強いんだ!ちゃんと”絆”を繋ぐから心配ないよ!」

 

「ほんとに?」

「「えっ!?」」

 

「ほんとにあなたはつよいの?」

「強いよ?だって、僕は十二鬼月だからね!!」

 

 

 

 

<<炭治郎視点>>

 

「僕はね、自分の役割を理解してないヤツは生きてる必要がないと思ってる。お前はどうだ?お前の役割は何だ?お前は僕に妹を渡して消える役だ。それが出来ないなら死ぬしかない。お前は僕に勝てないからね」

 

 糸は簡単に斬れない!どうする?短くなった刀身であの子の顎が斬れるのか?もしも糸より硬かったら…

 

「…嫌な目つきだね。メラメラと…愚かだな。もしかして…勝つもりなのかな?」

 禰豆子に糸が巻き付いて、あの子の方へと飛んでいく!!?

 

「禰豆子!!」

 

「さぁ、もう奪ったよ?自分の役割を自覚した?」

「ねぇ、もうくびきったよ?」

「は?」

 

【禰豆子が日輪刀を持っていたのを忘れてた? だ・か・ら『ほんとにあなたはつよいの?』って聞いてたじゃん!!】

 

 あの子の顎が!!?

 

「えぇっ!!?」

「!!?」

 

 

 木の陰で、水柱が呆然と立ちつしていたのはナイショである。

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 会社の仕事で地方に出張中。残念ながらこのイベントには参加していません。

 

 

炭治郎:原作主人公、オリ主の甥

 実は、善逸が自分のいう事ではなく禰豆子に従った事に凹んでいた。

 禰豆子の強さを改めて感じ、今後一層強くならねば!と決意を新たにした!!

 

 

禰豆子:鬼になった炭治郎の妹、オリ主の姪

 かまぼこ隊のリーダーに就任?

 血鬼術に目覚めた。

 原作と同じく『爆血』なんですが…

 なんか違う気がする?

 日輪刀を使い、なんと十二鬼月の顎を斬った。

 そういえば、飛鳥が剣技を教えてたんだっけ…

 伊之助の認識は正しかった!!

 

 

善逸:鳴柱の弟弟子

 強さは原作よりも格段に上。

 しかしここでの結果は同じかな?

 

 

伊之助:自称森の王

 いまだ原作と同じ強さの為、父鬼に原作通りにやられてしまう。

 義勇に助けられた。

 

 

村田:先輩隊士

 今回いいトコ無しだけど、とりあえず頑張った!!

 ちなみに義勇と同期です。

 ※義勇の同期は多いのです。

 

 

角切炙宍(すみきりしゅしし):サイコロステーキ先輩

※名前は本作オリジナル。(まんまか~い!)

 炭治郎と禰豆子のおかげで命拾い。

 改心するといいけどねェ…

 (もうたぶん…彼の出番はないでしょう)

 

 

義勇:水柱

 伊之助を助けた後、炭治郎達を助けようとしたのだが、まさかの事態に目を点に…

 そのせいで、しばらく呆然と立ち尽くしてしまう。

 

 

累:十二鬼月、ちなみに下弦の参でした。

 顎を斬られた後、炭治郎が禰豆子に抱き着き、それを見て原作と同じく記憶を取り戻す。

 二人の手が優しく累の胸に触れ、涙を流して塵となる。

 

 

 

 

 

大正コソコソ?話

 

「禰豆子はいつの間に投げ技なんて覚えたんだ?」

「おにいちゃんをあすかさんがなげたでしょ?あれみておぼえた!」

 

「そうか!見取り稽古か…って、ちょっと待て!!」

 えっ!?あの時、禰豆子は箱の中…。飛鳥さんが持ってたんだけど?

 

「見えてたって事?」

「うん!!」

 

 どゆこと?

 

 炭治郎は首を傾げていた。

 

【ねえそれ、透明な世界じゃね?】

 

 

 

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