羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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白河上皇さん、誤字報告ありがとうございます。

決然として、申します
お気に入り登録の協力を!!

さて、今回は!!
 竈門家衝撃の事実?
 無限城でのひとコマ
 刀鍛冶の里での上弦戦
です。

 文字数が多くなってしまい、スンマセン

ではどうぞ!!







無惨の望む鬼

 珠世が鬼殺隊に持ち込んだ、”鬼を無惨の呪縛から解放する薬”。これにより、少ないながらも鬼から情報を得る事が出来るようになっていた。恐怖によって鬼を縛り付けていた無惨の失策と言える。

 

 無惨が鬼を増やす理由は大きく3つ。

 多くの鬼を各地に生み出す事により、鬼殺隊の戦力を分散し自分への捜索の手が及ばないようにする事。故にコントロール出来ずとも無駄に鬼を増やしている。逆にそれが鬼の不満になっているらしい。餌場(言ってて気分悪いけど…)が重なっている事が多く、鬼同士の争いになる事もあり、結果として鬼殺隊に発見されやすくなってしまうとの事。

 次に、青い彼岸花の捜索。これは、鬼だけに探させるのは失策だった事が判明している。

 最後に、太陽を克服する鬼が生まれるかも知れないという期待である。

 

 産屋敷家や鬼殺隊を根絶やしにする…

 という事も言われているけど、それはどうやら後付けらしい。(もしくは十二鬼月に与えられた使命なのかも?)

 

 

「これは血清だと思うのですが、誰の血から作られたんですか?」

 カナエはド直球に珠世に問いかけた。

 

「飛鳥さんの血です。炭治郎さんや禰豆子さん、葵枝さん(炭治郎の母)の血から作った血清でも同じ効果を確認出来ました。」

「やはり、そうですか…」

 だからあの()は自我を保っていられたんだ!!

 

「竈門家の血には、無惨の呪縛を受け付けない力があるのかもしれません!!」

 

 

 

 


 

<<飛鳥視点>>

 

 緑壱さんの刀から得た情報は、竈門家にとって衝撃の事実(?)と言っていいかも知れない。

 

 私は、緑壱さんの刀から残留思念を読み取った。その時違和感を感じていた。

 その違和感は、緑壱さんの耳に飾りが無かったことだと分かった。(※里の人の目に映る緑壱の姿を見た。)

 しかしそれが分かると、別の疑問が生じていた。緑壱さんの腰には脇差が指してあったのだ。

 

 耳飾りが無かった事から、竈門家を訪れた後に刀鍛冶の里に入ったのは明らかだ。

 しかし…耳飾りと脇差が竈門家に伝わっているのだが?

 

 どゆこと?

 

 私はそれを探るべく、禰豆子の持ってる脇差と炭治郎の耳飾りから残留思念を読み取らせてもらった。しかし竈門家で代々受け継がれて来た為に、緑壱さんの記録を読み取る事は出来なかった。

 ただ、竈門家に痣者が生まれるようになったのは、炭吉(緑壱さんに助けられた私らの先祖)の孫の代からだという事はわかった。

 

 想像でしかないけれど…

 緑壱さんは鬼殺隊を追放された後、子を設けたのではあるまいか?

 

 そしてその子が竈門家に脇差を持って入った(・・・)のではないか?

 (炭吉の息子の嫁か娘婿に…)

 

 竈門家がヒノカミ神楽(日の呼吸)使える(・・・)のは、緑壱さんの血を引いているからなのかもしれない。

 

 

 

 


 

 飛鳥たちが刀鍛冶の里に滞在し始めてから1ヶ月が経過した頃…

 

 無限城に、鬼らしい姿(・・・・・)をした鬼が現れた。

 

「…熊鍋にしようと思っていたのだが…」

 山中で熊と戦っている最中にここに呼び出されたらしい。

 

「ヒョッ!これはこれは羅刹鬼様!いつもながら鬼らしいお姿ですな」

「気に入らんか?ならば普通の姿に戻るとしよう。」

 羅刹鬼と呼ばれた大男はそう言うと、累ほどの小さな男の子の姿に変わった。

 

「これでいいか?」

「いえ、別に…」

 

「恐ろしい恐ろしい…わずか四年の間に上弦の鬼が3人もやられてしまうとは!!」

 

「これで全員揃ったね。という事は、今回やられたのは陸って事か」

 

「ヒョッ!輝夜(かぐや)様!!全員…?では黒死牟様は?」

 

「私はここにいる。無惨様がおみえだ!」

 

 鬼達とは上下逆さまに無惨がスーツ姿で現れた。試験管が並べられた机にて何やら実験を行っているようだ。

 

「妓夫太郎が死んだ。上弦の月がまた(・・)欠けた」

 

「天兄は強いからね。いくら2人同時に首を斬らなきゃならないとしても陸じゃムリよ。」

 

「…今回ばかりは相手が悪かった。妓夫太郎の毒が無効化されてしまったからな。2人で戦えればよかったが、分断されて各個撃破されてしまった。」

 

「ヒョッ?毒が無効化されたですと!!」

 

「鬼の娘の血鬼術が厄介だ。…いや、もうどうでもいい。」

【いやいやよくないでしょ?その辺の情報もっと渡したげて!】

 ※無惨は禰豆子の強さを良く分かっていません。十二鬼月2人倒してるんだけどね?

 

「6年前…羅刹が現れてからというもの、何かが変わってしまった。いまだヤツの正体もわからない。だがもうそれもいい。私はお前たちに期待しない。」

 

「僕の事?」

「違う違う!前の弐と参を狩ったヤツ!!」

「あ~…!あいつの事か!!」

 羅刹鬼が間抜けな顔をしながら自分を指さし、輝夜が手と首を振り違うと否定する。

 新参の上弦二人の様子は場違いだった。

 

「「「…」」」

 

「産屋敷家一族は未だ健在。何百年経っても”青い彼岸花”は見つからない。私は…貴様らの存在理由がわからなくなってきた。」

 

「ヒイイッ御許しくださいませ」

「返す…言葉も…ない…」

 

「私も産屋敷の館の場所は確認できなかったからなぁ…。」

 

「無惨様!!私は違います!貴方様の望みに一歩近づく為の情報を私は掴みました。数刻前!!」

 

「…玉壺。ならば半天狗と共に其処へ向かえ。私の望みに近づくかどうか見せてもらう。」

 

 べんッ!!

 

 無惨の姿が見えなくなった。

 

「ヒィィ!承知致しました…!!」

「(そんな…!私が掴んだ情報なのに…御無体な…でもそこがいい…)」

 

「…上弦2人を向かわせるのか…。鬼殺隊の重要拠点って感じかな?」

「ヒョッ!!(なんてスルドイ!!)」

 

「(無惨が鬼の考えている事がわかるというのは本当らしい。だとしたら、僕ら(・・)は何も考えてないと思われてるんだろうなァ…)」

 

「鳴女殿!!私と半天狗を同じ場所へ飛ばしてくだされ!!」

「ヒィィ」

 

 べべべん!!

 

 玉壺と半天狗が消えた。

 

「僕は産屋敷の館を探してみるよ。鳴女さん!僕を柱の館の近くに飛ばして!!」

 

 べん!!

 

「それじゃあ、私は鳴女ちゃんとお茶でもしてようかな?」

「そうですね」

「…」

 黒死牟が立ち上がる。

 

「黒死牟さんはどちらへ?」

「鬼狩りの…柱の数が…多過ぎる。」

 黒死牟の姿も消えた。今のは鳴女ちゃん?

 

「私、黒死牟さんがココから出るの初めて見るかも…」

「黒死牟様が出かけられるのは年に数回ですからね。」

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「玉壺の張った網に煉獄親子が引っ掛かったようです。」

「やっぱり網を張ってたか…」

 この時代、まだまだ車は一般的では無いからね。

 車を使った後に、同じ場所に柱が移動すればそりゃ網にもかかるでしょう。

 

 実はこれ…耀哉君の案だけど…

 

『珍しいモノが通った後に柱が動けば目立つよね?』

 そりゃもう、イタズラっ子の様な顔して楽しそうに!!

 

 当然この事は里の人全員が知っており、既に空里に7割の人が移動済。

 そちらが新しい刀鍛冶の里として機能し始めている。

 

 ちなみに、かまぼこ隊は全員知りません。

 敵を騙すには味方から…

 炭治郎と禰豆子はウソ下手だし、善逸君・伊之助君はうるせーし…

 あの子らに教えたら台無しだからね!

 

「来るのは玉壺?」

「いえ、玉壺と半天狗の2人です。」

 つまり原作通りと言う事か…

 

 煉獄さん親子を見たから2名にしたのかな?

 

 さて…!!

 それでは仕上げにかかるとしますかね!!

 

 

 

 


 

 飛鳥とかまぼこ隊は刀鍛冶の里に2ヶ月ほど滞在していた。

 その間、柱は入れ替わり里を訪れ、緑壱シリーズ&飛鳥と稽古を積んでいた。

 そして柱の全員が超全集中の呼吸による赫刀を発現する事が出来るようになっていた。

 ちなみに痣を発現している者はまだ居ない。強いて言うなら『日の呼吸』の全集中を行った時、炭治郎の額の痣が濃くなるくらいだろうか?

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 飛鳥は禰豆子に言い聞かす。

 

「これは重要な任務です!」

「!!?」

 

「禰豆子は炭治郎の補助(サポート)に専念しなさい。決して鬼の顎を斬ってはいけません(・・・・・・・・・)!」

「…どうして?」

 

「炭治郎を強くする為よ!」

「わたしがまもってあげれるよ?」

「そうね。でも、それだと炭治郎が拗ねちゃうんじゃない?」

「!!…そうかも…。わかった!わたしおにいちゃんをつよくする!!」

 

 

 

 

 


 

「…まるで里全体が寝静まっているかのようだ。だがそれもまたいい…ヒョヒョッ!ここを潰せば鬼狩り共を、確実に弱体化させられる!!」

 里の温泉の近くの階段で、突然現れた壺から鬼が顔を出す。

 

 ~ ~ ~

 

「急がねば!急がねば…!!玉壺のおかげで里は見つかった!けれどもあの御方はお怒りじゃ…!早う早う、皆殺しにせねば…!あの御方に楯突く者共を…!!」

 

 飛鳥とかまぼこ隊と玄弥のいる部屋の屋根の上。震える一人の鬼が居た。

 

 

 

 

<<飛鳥視点>>

 

 事ここに至っては、さすがに黙っているのもあれなので、炭治郎たちには今日、上弦2人がココを襲いに来ると伝えている。善逸君だけパニクってたけど、他は大丈夫だった。

 炭治郎は里の人を心配したけど、既に避難済だと伝えると安心していた。

 

 現在の里の状況は? というと、

 里の人は数名残して避難済。残っているのは鬼に襲われ四肢のどこかを欠損し、刀鍛冶として生きていけなくなった者。少しでも役に立ちたいと囮を買ってでてくれた。

 刀鍛冶の里に常中していた隊士達も、里の人達と一緒に新しい里に移動済である。

 

 鬼は共闘する事はほとんどない。上弦ともなれば尚の事…

 里に2人が来るとしても単騎で戦うだろうと予測して、私らも仕事場側と住居側の二手に分かれる事にした。

 仕事場側には無一郎君と煉獄家族と真菰ちゃん。

 住居側には私とかまぼこ隊と玄弥君だ。

 蜜璃ちゃんと小芭内君はデート…もとい、蜜璃ちゃんの担当地区の見回り中。一刻(いっとき)(※約2時間)ほどで戻って来る予定。

 

 そして今、引き戸を開けて這うように部屋に入って来たのは半天狗。

 額に角と大きなコブをつけた小柄な老人に見える(・・・・・・)鬼。

 私だけは映像で(・・・)見知っているので一目で判別する事が出来た。

 みんなには鬼が出ても慌てて斬りに行くなと言ってある。

 まずは私が会話する事になっているのだ。

 

「ヒィィ…」

「何が『ヒィィ』だ!そんな弱っちい声で俺様に挑むつもりかよ!もっと強そうに吠えやがれ!!」

「おい!」

 てめぇ!人の話聞いてんのかゴラァ!!

 

 私が青筋浮かべて微笑むと、途端に伊之助君がおとなしくなった。

 

「「「!!?」」」

 他のみんなは震えてる?

 

「ヒィィイッ!!」

 ついでに半天狗までもが震えてる…

 

 

「鬼殺隊で相談役をしている飛鳥と申します。そちらは上弦の鬼とお見受けしますが?」

「し、知って…どうするつもりじゃ?」

 

「これを…差し上げようかと思いまして!」

 私は懐から小瓶を取り出し、畳の上に置く。

 

「…そ、それは?」

鬼の首領(鬼舞辻無惨)の呪縛から、あなた(・・・)を解放する薬です!」

「「「!!?」」」

 この薬の存在を知っているのは産屋敷家と胡蝶姉妹と珠世さん。みんなは知らないので驚いてるね。

 

「…じゅ、呪縛とは…いったいなんのことを言っておるのじゃ!?」

 知ってるだろうに…

 半天狗が私に問いかけてきた。その意図はこちらがきちんとソレを把握しているのか問いたいのかな?

 

()の名前を言うと発動する『自滅の呪い』。常に思考を読まれ監視されているという事も呪いと言えるかも知れませんね?」

「そ、それを…飲んだ鬼はおるのか?」

 

「何人も居ますよ?」

「飲んだ鬼は…その後、どうしておる?」

 

「呪縛から解放されて自由を謳歌しています。」

「「「えぇっ!!?」」」

 

「自由を謳歌じゃと?もちろん人は喰えんのじゃろう?」

 そんなんあったり前やんけ!!

 

「熊などの害獣を食べています。人など喰わずとも十分との事です。」

「…ウソじゃ!ウソに決まっておる!!儂は騙されんぞ!!」

 

「既に100名を超える者が、一つの島(・・・・)で暮らしています。あなたも呪縛から解放されて、そちらに行かれてみたらいかがです?」

 呪縛から解放された鬼達が離島で暮らしているのは事実です。

 山中に集落作ろうと思ったんだけど、呪縛から解放されるまで人を喰ってた鬼も多かったので、『はぐれ』になられたら厄介だからと離島を住処にする事となったのです。

 産屋敷家ってすごいね。無人島まで持ってやんの。

 (聞いたら他にもあるってよ!!マヂか!!?)

 

「呪縛から解放されれば、上司(無惨)に怯える日々は終わりを告げます。どうですか?それをグイっと飲んでみては?」

 

 ー ゴクリッ!! ー

 

 半天狗が生唾を呑み込んだ。そして激しく首を振る!!

 

「いやいやいやいや!!あの御方を裏切る事など出来るものか!!恐ろし過ぎるわ!!

「恐ろしいならなおのこと!一回それ飲んでみましょう!!さぁさぁ!さぁさぁ!さぁさぁ!!さぁさぁ!!!

 私はクスリの瓶を開け、半天狗に差し出した。

 

「すまんのぉ…って飲むわけないじゃろが!!なんと怖しいおなごじゃ!!危うく薬を飲んでしまう所であったわ!!」

「チッ…」

「「「舌打ちした!!?」」」

 

 

 


 

「死ね!鬼狩り共!!」

 叫び声がしたかと思うと、巨大な金魚が5体現れ口から毒針を発射してきた。

 これは、上弦の伍”玉壺”の血鬼術だ。

 

()けろ!毒針だ!!」

 槇寿郎が叫び、一斉に後方へ下がりながら毒針を斬り落とす。さすがに柱相当が3人居れば5匹程度の攻撃ならどうとでもなる。

 毒針を避けた後、反転してツッコミ5体の金魚は斬り刻まれた。

 

「ヒョッ…!これは僥倖!!柱が2人に元柱!喰らい尽くせば力は増す上、私の芸術の材料に相応しそうな子供も混じっている!しかも女の隊士まで!!」

 壺から姿を出した玉壺が、二つの口から舌を出しながらニヤニヤ笑う。

 

「宇随の妹から情報を仕入れたか!!」

「さて、どうでしょう?」

 

 

 

 


 

<<炭治郎視点>>

 

 飛鳥さんと鬼との交渉?は決裂。上弦の肆は無惨の呪縛を解くという薬を飲むのを拒絶した。

 飛鳥さんが顎を斬った事で鬼が2体に分離した。その一人が団扇で飛鳥さんを吹き飛ばした!!

 

 伊之助と玄弥が2体の鬼を斬ると、さらにそれぞれが2体に分離。全部で4人の鬼になった!!

 

 そこで禰豆子が動いた。建物は天井が吹き飛んでいて空が見えていた。禰豆子は上に跳躍して…

 

「「「えっ!!?」」」

 禰豆子が爆血を放つ。鬼だけでなく俺たちまでも爆血の炎が包む!!

 爆血の炎は熱くない。鬼を燃やす炎かと思ったけれど、降りて来た禰豆子も一緒に燃えている。

 

「なんじゃこれは?」

「炎のようだが何も燃やせないとは!哀くなるのう」

「良いではないか!!なんともないなら喜ばしい!」

「あの鬼娘と闘ったら楽しそうだな!!」

 

「おい、お前ら自分の刀見てみろ!!」

 伊之助が叫ぶ!刀が爆血の炎で…!!

 

「「「赫くなってる!!?」」」

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 禰豆子が使った血鬼術(爆血)の効果がわかって来た。まず、鬼達の攻撃の威力が弱められている!!

 飛鳥さんが吹き飛ばされた団扇を振られても風が起きない。

 錫杖を振り回す鬼は雷が使えないと怒鳴っている。

 鳥のような鬼は口から(超音波の)衝撃波を放つみたいだけれど、上弦とは思えないほどとても弱いものだった。

 

 さらに、日輪刀が赫くなった。これは飛鳥さんが言っていた鬼の再生を阻害する『赫刀』だ!!

 禰豆子の爆血で赫くなった刀…

 

  爆血刀!! -

 

 禰豆子は支援に徹している様で、炎が消えないように定期的に爆血を放っている。俺たち4人はそれぞれ鬼と戦った!!

 

「何だこの斬撃は!!再生できぬ!!灼けるように痛い!!」

 斬られた鬼が困惑していた。傷の治りが遅いらしい。

 

「落ち着け見苦しい!!遅いが再生自体は出来ている!!」

 

 4人の鬼の顎を同時に斬ったのに、この鬼は死なない…

 顎が弱点じゃないって事か!!?

 

 …いや違う!!

 

 ”5人目が居るんだ!!”

 

 

 

 


 

 ここ(刀鍛冶の里)に来て、いいや…ここに来る前からいろんな人と話をして…

 頭の中の霞が少しずつ晴れてきている気がする…

 

 ~ ささいな事柄が始まりとなり、君の頭の中の霞を鮮やかに晴らしてくれるよ。失った記憶は必ず戻る。心配いらない ~

 

 お館様は言ってたけれど、僕の心にそれ(・・)に耐えれるだけの力は付いているんだろうか?

 

 ・

 ・

 ・

 

「金魚の化け物が里の中に散らばった!無一郎と杏寿郎は2人で上弦を討て!奴が倒れても化け物が消えない事を想定して俺は真菰と千寿郎を連れて化け物たちを倒して回る!!」

「「わかりました」」

 

「無一郎、いくぞ!」

「はい!」

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 宇随さんの言ってた通りだ。この鬼、お馬鹿さんだなぁ…

 

 予測不能な突然現れる壺から壺へと移れる(すべ)を、最終形態になる事で捨てちゃうなんて…

 速度が増してるようだけど、瞬間移動よりは確実に劣る。

 

「柱2人を相手にしているのに、それで勝てると思ってるのかな?」

「黙れ黙れ!『無一郎の無は無能の無』!!貴様には私の真の姿の凄さがわからないのだ!!」

 

「えっ!?」

 今の言葉…誰かに言われた事がある!

 

「余所見をするな!無一郎!!」

 僕を襲った毒針を、杏寿郎さんが斬り落とす!

 

「今は戦いに集中しろ!!」

「…はい」

 

「ヒョヒョッ!その小僧はいてもいなくても(・・・・・・・・)変わらない(・・・・・)んじゃないか?いや、むしろ足手まといか?」

 まただ!今の言葉も前に言われた気がする!!

 

「違うぞ!玉壺!!『無一郎の無は無限の無』!!自分以外の誰かのために無限の力を出せる者だ!!」

 兄さん(・・・)!!?

 

 ― パリンッ!! ―

 

 耳の奥で陶器のようなものが割れる音がした。

 突然、頭の中の霞が晴れた!!

 

 全部思い出したよ炭治郎!僕の父は君たち(・・)と同じ赤い瞳の人だった!!

 

「杏寿郎さん!こいつは僕に任せてください!!」

 無一郎は霞の呼吸で超全集中!赫刀を発現させた後、月の呼吸に移行した。

 

「ヒョッ!その呼吸音は!!?」

 玉壺にとっては災難だった。

 その昔、玉壺は上弦の壱と戦った。一瞬で勝負はついたがその時に聞いたものと同じ呼吸音が聞こえていた。

 恐怖に体が強張った。逃げろ逃げろと頭の中を思考が巡る。しかし体がうまく動かない。

 

 月の呼吸 肆ノ型 遠禍ノ霞(えんかのかすみ)

 

 玉壺は天地を逆に見た。

 

 

 

 


 

<<炭治郎視点>>

 

 5人目の鬼を見つけたけれど、『怒』の鬼が他の3人を吸収して1人の強力な鬼になった。

 禰豆子が疲れてしまった為に、爆血による無効化もなくなった!!

 衝撃波(超音波)で善逸が耳をやられて気絶した。団扇で伊之助が飛ばされ木に叩きつけられ動けなくなった。

 

 そこに、甘露寺さんと伊黒さんが駆けつけてくれて、さらに飛鳥さんも戻ってきた。

 

 強力な鬼は柱3人?に任せて俺たちは5人目の鬼を追った!

 

 俺と玄弥と禰豆子でなんとか鬼の顎を斬ったけど、鬼はそのまま逃げていく!!?

 斬られた鬼の舌を見ると”恨”と書かれていた。

 

 違う!!本体は”怯”だった!!

 

 本体がいきなり遠くへ離れたなら匂いで気づいたはず!本体はまだ近くにいる!!

 もしかして…あの鬼の中に本体が居るのか!!?

 

 俺は逃げる鬼を追いながら、本体を必死に探そうと凝視した。

 すると、なぜか鬼の体が透けてきた!!

 

 見つけた!!心臓の中だ!!

 

 もうすぐ朝日が昇ろうとする時刻。逃げる鬼の先には森がある。

 せっかくここまで追い詰めたのに、このままだと逃げられてしまう!?

 

 禰豆子が俺と顎の無い鬼をも追い越して、おもむろに地面に手を付け爆血を放つ!!

 

 ゴウゥッ!

 

 炎の壁が円を描いて顎の無い鬼を囲む!!この炎は鬼を燃やす炎である。人は燃えない!!

 

 覚悟しろ!今度こそおしまいだ!!

 

 俺は炎の壁を通り抜け、ヒノカミ神楽『灼骨炎陽』で心臓の中に隠れた鬼の顎を斬った!!

 

 

 

 


 

 日が射して、半天狗は崩れる(まなこ)で日の光を浴びる禰豆子を見た。

 そして無惨が狂喜する!!

 

「よくやった!!よくぞ太陽を克服した鬼を見つけてくれたな半天狗!!あの鬼を喰らえば!私も太陽を克服できる!!」

【いやいやいやいや無惨くん?あなた禰豆子に斬られるよ?】

 

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 半天狗が現れた際、爺さんの姿の時に赫刀で顎を斬ったら倒せると思っていた。

 しかし、かまぼこ隊の実践訓練の為にそれをしなかった。

 禰豆子の血鬼術の力も確認したかったしね!!

 半天狗の合体鬼と戦った時は、おばみつのサポートに徹してました。

 実は一人で闘ってみたかったけど我慢した。

 

炭治郎:原作主人公、オリ主の甥

 本人は気づいていないが、ヒノカミ神楽で全集中を行いしばらくすると痣が濃くなる。

 要するに心拍数が上がり、体温も上昇しているって事だね?

 飛鳥が炭治郎に確認すると、

「なんかこう、グワーってきて、ガーってなって、おなかとかもググーッって締まって、心臓がバクンバクンして全身がメキメキって感じになるんです!!」

(・.・)ソ、ソーナンダ…

 

禰豆子:鬼になったオリ主の姪

 血鬼術がさらにとんでもねー事が判明。

 血鬼術がほぼ無効化されるんだってよ!

 禰豆子最強説!!?

 

善逸:鳴柱の継子

 禰豆子の血鬼術の凄さにちょっと引いてる。

 超全集中修得まであと一歩!

 

伊之助:森の王

 自分の刀が赫刀になるのを見てカッケー!!とテンション爆上がり!

 超全集中修得に意欲的になった

 

無一郎:霞柱

 月の呼吸も使えます。刀は月柱の刀の改良版!!

 今回、記憶を取り戻しました。

 何気に痣も発現してました!! ← 杏寿郎君が見てました。

 

煉獄家族:ずっと逗留していたわけではありません。他の柱と交代です。

     千寿郎君が居ないと食事もままならないため一緒に行動している感じ?

     それでいいのか?煉獄家!!

 

真菰:水柱の継子

 ちょっと気になる人が出来たかも?

 

蜜璃:恋柱

 原作同様、ココで本気を出しました!!

 そして痣を発現しました!!

 

小芭内:蛇柱

 蜜璃の凄さを目の当たりにして、惚れなおしました。

 蜜璃の痣を見て心配になり、飛鳥に相談してました。

 

『はぐれ』:無惨の呪縛から外れた鬼で、人喰いを続けている者を指す。

      実は大勢いるらしい。区別がつかないので正確な数もわからない。

      ※少ないながらも増えてもいる?

      無惨からの指令が無いので、目立つ動きが無い。

      故に鬼殺隊に狩られる事も少ないのが特徴。

 

 

 ※この話の中の設定

  緑壱は子(娘)を授かったが、母親は産後肥立ちが悪く亡くなりました。

  どうするか悩んだ挙句、竈門家に子供を預かってもらう事にした。

  ※お金を持って行ったが受取を拒否された。

  鬼を狩る日々を過ごしながら、緑壱は年に数回竈門家を訪れていました。

  そして娘に呼吸と神楽を教えました。

  ヒノカミ神楽が女性向きだと飛鳥が思ったのはそれが要因かも知れません。

 

 

 

 大正コソコソ?話

 

 ~ みつりちゃんの隊服 ~

 

 柱になった蜜璃ちゃんが、しのぶちゃんの隊服を見て言った。

 

「何でしのぶちゃんは普通の隊服なの!?私これ(・・)なのに!女の子みんなこうだと思ってたのに!!」

 気づくの遅くない?これまでにも女性の隊士と任務一緒にしてたよね?

 

「あー…私も最初はそれ(・・)を渡されましたよ」

「えっホント?じゃあどうして…」

 

「そりゃあ、前田さんの目の前で油をかけて燃やしましてやりましたから!」

 しのぶは左額に青筋を立てた状態で微笑みながらそう言った。

 

「し、しのぶちゃん?」

 蜜璃ちゃんが引いている。

 

「そういえば、しのぶちゃん」

「はい、なんでしょう?飛鳥さん」

 

「カナヲちゃんの隊服なんだけど…」

「しのぶちゃんのと同じよね?あ、でも彼女はスカートか!!」

 

「そうなんだけど、気づかない程度に少しづつ、スカートの丈短くなってる気がするのよねェ…」

「!!?」

 

「確か、隊士に成りたての時はブーツの上が隠れるくらい長かったと思うんだけど…」

「確かに!でも今は膝が見えてますね。」

「…」

 あ、しのぶちゃんの青筋の数が増えた。

 

「あんの…エロゲスメガネェ!!」

「しのぶちゃん!!?笑顔でその声、怖すぎる!!」

 

「前田さん、まだアレ(・・)続けてたんですねぇ…」

「「カナエさんっ!!?」」

 

「どうかなさいました?」

 そこにはニッコリ微笑む蝶屋敷の主が居た。後ろに般若が透けて見える気が…?

 

 警告します!胡蝶姉妹がご立腹です!!

 

 危うし前田まさお!!

 

 …ご愁傷様

 

 

前田まさお

 隠の中にあって隊服(詰襟)の製作・修復を担当する縫製係として辣腕を振るう技巧者の一人。

 好みの女性隊士の隊服には、独断でアレンジを加える癖があり、『ゲスメガネ』と呼ばれている。

 ちなみにカナエに(あの)隊服を渡した時は、しばらく入院したらしい。

 




2025/05/26
 ツギハギな感じになっているので
 後日書き直すかも…
 重ね重ねスンマセン m(_~_)m

2025/05/30
 修正しました。
 まだツギハギ感はなくなりませんがとりあえず…
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