羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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白河上皇さん、プリキュア・ライオットジャベリンさん。誤字報告ありがとうございます。

頭を垂れて、申します!
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さて今回は!
 ・炭治郎が柱稽古クリアしたよ!
 ・善逸への手紙
 ・鳴柱VS上弦の壱
です。

どうぞ!!






柱散る

「何で俺たちの岩だけこんなに大きいの?こんなの動かせるわけないじゃん!!」

 動かせない岩に向かって善逸が悲鳴をあげていた

 

「うるせぇ紋逸!!炭八郎に出来て俺に出来ねぇワケがねぇ!!行くぞおらぁ!!」

「何でそんなに前向きなの?俺もう心挫けそう!!」

 

「そういえば、禰豆子が善逸に『がんばって』って言ってたt…」

「マジで!!?ヤッホー!禰豆子さん、俺頑張ります!!」

 善逸は嬉々として岩に向かって走って行った。

 

「…って飛鳥さんが善逸に伝えてくれって…聞こえてないな。」

 

 

 

<<善逸視点>>

 

 炭治郎と伊之助が岩の課題をクリアして、俺も岩を動かせるようになってほっと一息ついた時…

 

『チュンチュンチュン』

「えっ、何?手紙…?」

 じいちゃんから手紙が届いた。

 

 何だろうと思って手紙を読んで俺は言葉を失った。

 

 

 俺が岩の上に腰かけて、途方に暮れていると炭治郎がメシを持って来てくれた。

 

「善逸!ここに居たのか。岩は動いた?」

「…あとちょっとで1町だ」

「凄いじゃないか!」

「ああ…」

 

「(なんだろう?なんだかすごく落ち込んだ感じの匂いがする…)俺、次の訓練に行くんだけど…大丈夫か?善逸…」

「次の修行に行くのか…頑張れよ。俺は…いや、もうちょっとだから頑張るよ」

「…うん。ご飯ここに置いておくからな!じゃあ行くね!!」

 

 炭治郎が俺の事を気にしてくれたけど、手紙の事は話せなかった。

 たぶん、認めたくなかったんだと思う。

 

 そして、じいちゃんとお館様に頼まれたからと、飛鳥さんがその場所に俺を連れて行ってくれた。

 

 

 

 


 

<<飛鳥視点>>

 

 上弦の壱がまだ居るかも知れない。

 

 日が昇るまで、誰もそこに行ってはならない!!

 

 

 柱稽古の最中という事もあり、その情報は一部の者にしか知らされていなかった。

 

 私は善逸君を引き連れて砧村(現在の世田谷区)に赴いた。

 辺りには民家はなく、人気(ひとけ)の無い森の中…。

 

 獪岳君がそこに横たわっていた。

 私の足元にはちぎれた勾玉の首飾りが落ちている。

 

 かなりの時間が経過した為か、血だまりは無く地面には彼を中心に黒いシミが広がっていた。

 刀は鞘に納められ彼の上に抱かれるように置かれていた。

 

 左腕は二の腕辺りで切れている。右足の太もも辺りが抉られている。

 少し離れたところには、恐らく終ノ型の痕跡であろう地面に窪みが見てとれる。

 

 他の隊士を逃がす為に…

 精一杯、柱の仕事を果たしたんだねぇ…

 

 

「アニキィー!!」

 善逸君が獪岳君の元へと走って行き、彼にしがみついて泣いている…

 

 助けられたと思ってたんだけどなぁ…

 

 せっかく柱になれたのに…

 まさか、原作通り黒死牟に出会ってしまうなんて運がない。

 

 別に推しではないけれど…

 ぶっちゃけどちらかと言えば嫌いな方のキャラだったけど…

 この世界での彼は原作とは違っていたのかも知れないけれど、実際に彼と会って彼の事を知って思った。

 原作での彼の扱いがあんまりだ!!

 と…

 

 私と出会った事が原因かどうかは知らんけど、彼の中で何かが変わり彼は途端に成長した。

 柱の中での一番の成長株は彼だと思う。超全集中も精度がかなり上がっており、赫刀の発現も目前だと思っていたのにな…

 

 もしかして…

 黒死牟との戦いで発現したかも知れないね?

 

 

「”上弦の壱”!!絶対許さないからな!!」

 善逸君が泣きながら吠えていた。

 

 私は、ちぎれた勾玉の首飾りを拾い上げた。

 

『飛鳥さんはもしかして、俺が死んだのを自分の責任(せい)だと思うかな?』

「えっ!?」

 それは、死の間際に彼が強く思った事だった。

 

『俺は弱い自分に勝つ事が出来た。最後まで誇れる自分でいられた事は飛鳥さんのおかげだと思ってる。感謝こそすれ恨む事なんてあり得ねぇ!!』

「…」

 

『でももっと…もっと一緒に居たかったなぁ…。ホント、正直そう思う。』

「…」

 

『…これ…聞いてくれるかな?聞いてくれるといいなぁ…』

 この子は何を言ってるの?

 

『飛鳥さん、俺と出会ってくれてありがとう!俺…』

「…」

 

『あなたの事を愛しています!!』

 !!?

 

「っざけんな…!!」

「!!?」

 私の口から洩れ出た言葉に善逸君がビックリしてる。私が聞いてる声は彼には聞こえないからね…

 

 しかしこのヤロー!馬鹿じゃねぇのか!!?

 なんて告白しやがんだ!!おめぇぜってー狙ってたろ!!?

 ふつー死ぬ間際に告白すっか?しかも看取れねえのが確定状態で!!?

 こんなん私以外に聞けねぇじゃん!!めっちゃムカつくんですけどォ!!?

 

「飛鳥さん?」

 私は気づかぬうちに大粒の涙を流していた。

 

 遺言…になるのかなこれ? ちがうか…

 

 でも、あたしゃ未亡人だよ?元人妻だよ?

 あんた(獪岳君)より5歳年上だよ?

 いやまあ、確かに7年前(・・・)から齢とってないかも(・・・・)だけど!!

 ビックリしたし嬉しく思うけど…

 残念ながら気持ちに応える事は出来ないね。そもそも彼死んじゃったしねぇ…

 

 

「善逸君、ヤツ(上弦の壱)は雷の呼吸の型を全部見たよ?君に手はあるの?」

「無くても闘ります!!」

 私は獪岳君の戦いの様子を善逸君に話した。

 

 

 

 

 


 

 ~ 上弦の壱:黒死牟 ~

 

「逃げれるならば見逃してやる。逃げれない者は殺すがな!!」

 そう言われて逃げる柱は居ないけど…

 

 最初に技を放ったのは獪岳君。終ノ型を放って、半数の隊士達を逃がした。

 

 恐らく自分も逃げようと思ったけれど、月の呼吸の三日月が飛んできて、それを斬り伏せる為に残ったという感じ…

 無一郎君と何度か闘ったのが生きたかな?

 

「俺は柱だ!柱は隊士を見捨てねぇ!!」

「くだらんな。それで死んだらどうする?おまえは私に勝てると思っているのか?」

 

 黒死牟は、獪岳君だけなら自分から逃げる事が可能だろうと言い切った。透明な世界に入っている彼からすると、獪岳君の脚力であれば自分から逃げ切る事が出来ると判断したのだろう。総合的な戦闘力であれば己が上だと言ってるけれど…

 

「てめぇが強いのはわかってる!」

「ならばお前も鬼になれ!上弦の数が半減してしまったからな。柱であればあの方も喜ばれよう」

 

「ならねぇよ!俺は負けねぇ!!」

「…相手との実力差も測れぬ者が柱とは…」

 

「ちげーわ!お前に勝てると思っちゃいねぇ!簡単に負けるつもりもねーけどな!!俺は二度と『弱い自分』に負けねぇって誓ったんだ!だから強いてめぇからも逃げねぇ!隊士達を絶対見捨てねぇ!!」

「!!?貴様…!今なんと言った?」

 

「あ?隊士達は絶対見捨てねぇ!!」

「違う!その前だ…」

「…あー…『弱い自分』に負けねぇ!って言ったんだ!!」

「…」

 

「それがなんだよ?」

「気に入った。お前に免じてここにいる隊士達は見逃してやろう。その代わり、お前は私を楽しませろ!!」

 本当に貴様が口にした事が事実かどうか!!

 

 獪岳君の使った型は、終ノ型 天雷大轟斬(てんらいだいごうざん)

 

 そして元々の雷の呼吸の型、壱から陸で戦っていた。

 対する黒死牟は惜しみなく壱から拾陸の技を使っていた。

 特に目を見張ったのは、獪岳君が痣を発現した後だ。

 自分の技を避け続けられるのが我慢ならなかったのか、原作のように刀を巨大化させたのだ。

 

「反則だろそれっ!!」

 獪岳君がツッコミを入れたくなる気持ちもわかる。

 間合いが倍以上に広がり、刀を振るわれる時に派生する三日月の数も増していた。攻撃を避ける事が精いっぱいで今までの雷の呼吸の型では近づく事もままならない。

 

「チッ…やっぱ、出し惜しみして勝てる相手じゃねぇか!!」

 漆ノ型 迅雷閃(じんらいせん)

 

「ほう!まさか雷の呼吸に”飛ぶ斬撃”があるとはな!!しかし、近づく事が出来ない故の苦しまぎれの技にやられるほど、私は弱くない!!」

 

「これならどうだよ!!」

 そう言って、獪岳君が黒死牟の真上に向かって飛び上がる。

 

「飛び上がるとは…空中では恰好の的だぞ?」

 その言葉を聞いて、獪岳君がニヤリと笑う!

 

「!!?」

 

 拾ノ型 雷迅一閃(らいじんいっせん)

 

 黒死牟の首が半分斬れていた。

 獪岳君の左腕が飛んだ。

 

 黒死牟の長い刀の先端が獪岳君の胸を貫いていた。

 

 

 

 私の話を聞き終わると、善逸君が何かに驚いている感じがした。

 

「どうしたの?」

「兄貴は…俺が考えた型を…使ってない!!」

 つまり、残しておいてッくれたって事…?

 まぁ単に練度が上がってなかったかもだけど…

 

「なら、それを鍛えるわよ!!」

「はい!」

 あんま、時間ないからビシバシいくよ!!

 

 

 

 

 


 

 獪岳の刀から、上弦の壱の情報がもたらされた。決戦を前にした今、とても貴重な情報である。

 さらに、新たな上弦の参の情報も手に入った。羅刹が居るとの事。

 羅刹と言っても鬼殺隊が知る羅刹の面を付けた者ではなく、見た目がそのまま羅刹の姿をした鬼らしい。

 

「獪岳のヤツ、単騎で上弦の壱の顎に刀を入れるとはやるじゃねェかァ!!仇はとってやるぜェ!!」

 

「しかし…16もの型があるとは…」

「それが全部とも限りませんけどね。」

 

「デカくなるって刀も厄介だな」

「恐らくあの刀は血鬼術で作り出したものだと思います。」

「じゃあ、武器破壊は無駄って事か…」

「ですね。」

 

「とにかく、決戦は近い。各自気合を入れてくれ!!」

「「「はい!!」」」

 

 ちなみに柱は全員、赫刀を発現した。超全集中もここぞという時に使えば一晩中でもいけるだろう!

 

 無惨の呪縛から解き放つ薬も全員に行きわたっている。

 ※それには無惨の血の毒性を中和する効果もあるので殺そうとして毒を打ち込まれても大丈夫!!

 

 閃赫刀(せんかくとう)も殆どの隊士に行きわたっている。

 あとは無惨に逃げられないようにするだけだ!!

 

 初手の薬が重要だね。準備を急がなきゃ!!

 

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 亡くなった後に告白聞かされてもねぇ…

 告白されて逃げられたようなもんじゃない?メッチャムカつく!!モヤモヤするじゃんよ!!

 柱達にも上弦の情報共有を行った。

 告られた事は誰にも言ってません。

 

炭治郎:原作主人公、オリ主の甥

 柱稽古をクリアして、緑壱壱式と稽古を重ねています。

 ヒノカミ神楽を全力で2時間舞えるようになった。

 まだたまに、飛鳥さんにダメだしくらうけど…

 

禰豆子:オリ主の姪

 既に人間に戻りました。無惨くん残念!!

 炭治郎と一緒にヒノカミ神楽を舞ってます。

 ちなみに禰豆子は一晩中舞えるってよ!

 

獪岳:鳴柱

 上弦の壱と戦って殉職

 まさかの告白をしてました。それってやっちゃダメなヤツじゃね?

 

善逸:鳴柱の継子

 兄貴の敵討ちを誓います。

 戦えるかわかんないけどね。

 

伊之助:炭治郎に必死についていっている。

 ちなみにかまぼこ隊は全員『(きのと)』に昇格しています。

 超全集中も使えるようになったし、赫刀も発現した。

 

 

雷の呼吸

 壱~陸は原作見てね!

 漆ノ型 迅雷閃(じんらいせん)

    素早い動きで相手の周りを回り、雷のような速さで斬撃波を放つ技

 拾ノ型 雷迅一閃(らいじんいっせん)

    陸ノ型 電轟雷轟(でんごうらいごう)と似ているが、こちらは抜刀術。

    雷のようにジグザグに進み放つ居合の一閃!ちなみに空を駆る

 終ノ型 天雷大轟斬(てんらいだいごうざん)

    筋肉を拡張させて放つ一発芸(逃げ技)

    剣士が剣を高く振り上げ、全力で豪快に振り下ろすことで巨大な斬撃波を放ちます。

    斬撃波が直撃する瞬間に、雷のごとく轟音が響き渡る

 

 

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