羅刹は今日も夜に舞う   作:槙 秀人

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白河上皇さん、誤字報告ありがとうございます。

一段と、申します!
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さて、今回は!
 数日前のお話
 柱集結→無限城へ!
 上弦と遭遇
です。

ちょいと短めです。どうぞ!!







無限城へ

「五日以内に…無惨が産屋敷邸(ここ)にくる」

 産屋敷邸の一室で、お館様が行冥さんと私にそう告げた。

 

「…何故そのように思われるのですか?」

「ふふ…ただの勘だよ。理屈はない。」

「…」

 本当に恐ろしい人だと思う。

 柱の館の近辺の索敵が始まり数週間…。あと数日もすれば鳴女はここ(産屋敷邸)を探しあてるだろう。もちろんこの事は私以外、鬼殺隊の誰も知らないハズの事。

 近いうちに…というのであればまだしも、五日以内とは恐れ入る。

 

「他の子供たちは、私自身を囮に使う事を承知しないだろう。行冥、飛鳥。君たちにしか頼めない。」

「御意。お館様の頼みとあらば…」

「…承知いたしました。」

 

「ありがとう。どうかもうこれ以上…子供たちが死なない事を願って…」

 

 

 


 

 本当は、屋敷に仕掛けられた爆弾を全部入れ替えようと思ったんだけどね?

 

 天元君と打ち合わせしていろいろ爆弾作ってもらったんだけど、

  1.お館様が死んだと柱達に思わせる。

  2.同じく無惨にもそう思わせる。

  3.無惨に致命傷を負わせ、その場に縫い留め薬を打つ隙を作る。

  4.岩柱が先制の一撃を喰らわせる。

 以上の4つを叶える為には派手な爆発だけじゃダメ!それ相応の破壊力も必要だったので、天元君作の爆弾は使えない事が判明した。

 うんまぁこの事、天元君には伝えてないけども…

 せっかく作ってもらったので、天元君には私が裏切った?なんて思ってもらおうって事でカナエちゃんにも仕込んどいた。

 

 

 ~ ~ ~

 

「鬼を人間に戻す薬が出来るとわかっていたら、旦那を斬らなくてもよかったのになァ…」

「…」

 ぶっちゃけこれは半分本気の発言だ。ただし、あの時そうしていたら(・・・・・・・)、今の様な状況にはなっていなかっただろう。

 最悪の場合、私は無惨と鬼殺隊の双方と敵対していたかも知れない。

 そうなっていたら、私は西藤を去らねばならず(産屋敷家に関係は確実にバレるだろうからね…)、今ごろ柱は全滅していた事だろう。

 この手であまねさんや耀哉君を手にかけていたかも知れないと思うとゾッとする。

 

 それはともかく…

 私が裏切った? と、柱達に伝えてほしいとお願いした。

 

「どうして?」

光ちゃん(天元の妹)の気が緩むと思う。」

 光ちゃんが私に懐いて?くれていた事はカナエちゃんも知っている。私が裏切ったと無惨()側に伝われば、彼女も少しは気が楽になるんじゃないかしら?

 

「それだけの為に?」

光ちゃん(輝夜)の願いは天元君と本気で戦う事なのよ。」

「えっ?」

 

「だから最終戦では、天元君は光ちゃん(上弦の弐)と戦う事になってるの!」

「どうしてそんな事を…(飛鳥さんが知ってるの)?」

 

「無惨の元には羅刹側(私ら)間者(スパイ)が居るの!!」

「!!?」

 

 ~ ~ ~

 

 

 

<<行冥視点>>

 

 やはり!聞いていた通り無惨は顎を斬っても死なない!!

 

 ― 飛鳥が確認してくれたけど、いくら柱達が強くなったとはいえ赫刀で無惨の急所を斬り続ける事には無理がある。だから無惨を倒すには日が昇るまでの持久戦になるだろう ―

 

 お館様の言は正しい!

 さらにこの肉体の再生速度!音でも知れる!今まで退治した鬼の比ではない!!

 

 お館様による爆破と、協力者による弱体化があってもこれ程の余力を残している状態!!夜明けまで…この化け物と戦い続ける事がはたして…

 

 岩の呼吸 参ノ型 岩躯の膚

 

 無惨が攻撃を繰り出して来た事を察知した私は、技を繰り出し相殺した。

 

「テメェかァアア!お館様にィイ!何しやがったァア―!!!」

 

 柱達が集結した!お館様の采配…見事なり!!

 

「お館様ァ!!」

「お館様!!」

 

無惨だ!!奴が鬼舞辻無惨だ!!聞いてた通り、ヤツは顎を斬っても死なない!!」

 

「コイツがァ!!?」

「あれが…!!」

「あの男が!!」

 

「無惨!!」

 

「!!?」

 この声は…!何故に柱で無い者がココに…!?

 いや…彼であれば大丈夫か!!

 

 月の呼吸 壱ノ型

 炎の呼吸 壱ノ型

 蟲の呼吸 飛蝗の舞

 音の呼吸 陸ノ型

 蛇の呼吸 壱ノ型

 恋の呼吸 伍ノ型

 水の呼吸 参ノ型

 風の呼吸 漆ノ型

 

 ヒノカミ神楽 陽華突…

 

 

 

「くっくっく…」

「「「!!?」」」

 

「こんなモノで私を固定して、本気で勝てると思っているのか?マヌケな鬼狩り共めが!!」

「何を言って…」

 

 べんっ!

 

 琵琶の音が聞こえたかと思うと足元に、突然襖が出現した!!?

 

 

「貴様らがこれから行くのは地獄だぞ!!目障りな鬼狩り共め!貴様らは今宵皆殺しだ!!」

 

地獄に行くのはお前だ無惨!!絶対に逃がさない!必ずお前を倒してみせる!!

「できるものならやってみろ!竈門!炭治郎!!

 

 

 

 

 


 

 健康体となったお館様が、自らを囮にしてその命を散らしたというのは柱達にとって衝撃以外のなにものでもなかった。

 無惨を逃さずおびき出すには、そこまでしないとムリなのだとお館様が判断した故の事である。

 柱達が事前に知っていたなら絶対に阻止した事だ。お館様の言った通り、行冥以外は受け入れないだろう。

 

 恐らくは原作以上に怒りが込み上げているに違い無い

 

 

 

 ~ 上弦の弐 輝夜(かぐや) ~

 

<<杏寿郎視点>>

 

「なぁ飛鳥…あの打ち合わせはなんだったんだ?相談役の館を派手に吹っ飛ばしたって聞いたぞ?お前、頭でも派手にやられたか?」

「産屋敷家は自ら爆死を選んだんだ。それくらい、とっくにあんたも理解してるでしょうが。」

「ふざけんな!それを止めるために動いたんだろが!ってまさか…俺が作った爆弾()最初(はなっ)からお前の計画通りってわけか?」

「相談役の館の連中なんて私にとっては足枷だからね。このタイミングで消えてもらうほうがスッキリするだろ?」

 

「派手に信じられねぇよ…飛鳥お前、一体何があったってんだ!?」

「あんたら鬼殺隊が悪いのさ!隊律を変えたところで何も変わりはしなかった。私が居なかったら禰豆子はあの場で殺されていた。そんな組織は願い下げなんだよ!!」

「そんな前から…」

 

「お兄ちゃん!飛鳥さんとの言い争いはその辺にして、私と本気で戦ってよ!そのために私は無惨の血を受け入れて鬼になったんだから!」

 【『無惨』と言っても呪いは発動しません。キーワードは『鬼舞辻』です。】

 

 よもやよもやだ!飛鳥殿が裏切るなどとは信じられん!!それにしても天元の妹が兄と戦うために鬼になったとは…

 

「こんな奴…!仲間じゃねぇよ、クソったれ!派手に裏切りやがって!!」

「…」

 

「炎柱は任せて!光ちゃんは天元君と思いっ切り闘っちゃいな!」

「もちろん、そのつもりよ!」

 

 

 

 ~ 上弦の壱 黒死牟 ~

 

《無一郎視点》

 

 飛鳥さんから聞かされていた情報とは異なり、目の前の鬼は『巌勝』と名乗った。

 似顔絵で見た顔とは違い目は一対で、刀もギョロ目のついたものではなく、普通の日輪刀に見える。

 いやあれは…!『月の呼吸の剣士の刀』!!

 聞いてた通り、この男は僕の遠い祖先らしい。

 圧も、もの凄い強者のそれだけど…

 うん、でも!飛鳥さんが怒った時の圧に比べたらなんちゃないね!!

 

「ほう…!その刀、私が考えたものより進化しているな。お前が当代の月柱か?」

「僕に『月の呼吸』を教えてくれた人が月柱と言うに相応しい。(もっともあの人は日柱だろうけど…)僕は霞柱だよ」

「霞と言えどその刀を持つという事は…」

「そうだね。」

 まずは先制の一撃!!

 

 月の呼吸…

 

「「壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)!!」」

 

 2つの月の呼吸がぶつかった!!

 

 

 

 ~ 上弦の参 羅刹鬼 ~

 

<<伊之助視点>>

 

「おいカナヲ!なんだか変な感じだな。こいつ、普通のガキじゃねぇぞ!」

「そうね、気をつけて。」

 

 なんだこのガキ!ニヤニヤしやがって!!

 

「君たちは二人とも柱じゃないんでしょ?つまんないなぁ…」

 何だとコイツ!!ん…!あの目の中の文字…上弦の参!!?

 

テメェ!!上弦の参だな!俺にはバレバレだぜ!!テメェは上から四番目だって事を俺は知ってる!!テメェを倒せば俺は柱だ!!」

 

「いや別に…隠してないから!でも、参って言ったのに四番目?バカなのかな?」

「バカはテメェだ!1番は…あのなんちゃら無惨だろうが!!」

「あ~…なるほどね!バカって言ってゴメンね!」

「おう!許してやるぜ!謝ったからな!!」

 

 誰も気にしちゃいないけど、青い羅刹の面を着けた男が後ろでズッコケていた。

 

 

 

 


 

飛鳥:オリ主(転生者)

 鬼殺隊を裏切ったテイ?で動いている。お館様から依頼を受けた後、

 (実は承知してねーよ!)無限城で会ったら速攻バレると

 思ったので、自分が『赤羅刹』だという事を行冥にバラした。

 

 

炭治郎:原作主人公 オリ主の甥

 原作同様、義勇と行動を共にしている。

 上弦の伍、黒華(くろはな)と遭遇し、義勇に協力してもらい顎を斬る。

 倒したら何か小さな箱を落としたので見てみると、

 片方に『上弦』、もう片方に『弐』と書かれたコンタクトレンズだった。

 【あれあれ?これってもしかして…!?】

 

 

義勇:水柱

 炭治郎と一緒に上弦の伍を倒す。

 炭治郎が拾ったコンタクトレンズを見て、はっとする。

「(あれ…?コイツの事倒しちゃって良かったの…かな?)」

 キョドっていると炭治郎が首を傾げていた。

「(あー…!!炭治郎が斬ったんだからきっとセーフだ!!)」

 自分に言い聞かせてた。

 

 

行冥:岩柱

 お館様から信頼されているのは嬉しいが、ツライ任務を賜った。

 飛鳥から、自分が『赤羅刹』だと教えてもらった。

 知っているのは自分だけと言われ、なんでみんなしてそう言う事するかな?

 と、ちょっと途方にくれていたのはナイショである。

 

 

無一郎:霞柱

 上弦の壱と遭遇したと思ったら、聞いてた姿と違うのでビックリ!

 自分の祖先だと聞いてたけどあんまり感慨は湧かなかった。

 原作ではビビったけど、もっと圧の強い女性(ひと)知ってるから!!

 

 

天元:音柱

 上弦を倒したら隠居するはずが、実家が鬼殺隊と関わりそのまま柱を続ける事に…

 実はあの時、善逸・伊之助に顎を譲ったのも何割かは言い訳する為だったりする。

 

 

杏寿郎:炎柱

 飛鳥が裏切った?と聞かされ飛鳥と戦うも、

 稽古をつけてもらっているような感じになり、裏切っていないと確信する。

「(飛鳥殿は裏切ってなどいない!何か理由があるのだろう!!)」

 

 

実弥:風柱

 無限城の一室で、涙を流しながら一人静かに瞑想してる。

 そこに鬼どもが大挙して押し寄せ、次々に斬り伏せ咆哮をあげる!

「塵共がァ!!てめェら全部!皆殺しにしてやらアァ!!」

 

 

蜜璃:恋柱

 原作同様、上弦の肆 鳴女と戦っています。

 小芭内と一緒なので張り切ってます。

 

 

小芭内:蛇柱

 原作同様、上弦の肆 鳴女と戦っています。

 蜜璃と一緒なのでちょっとカッコつけ!

 

 

しのぶ:蟲柱

 上弦の肆 鳴女と戦っています。

 年下ですけど既婚者なので、二人のやり取りを見てホッコリしている。

 

 

巌勝:上弦の壱 黒死牟

 なぜか人間の姿に戻っている。

 無惨からは「二度と私にその顔を見せるな!!」と怒られた。

 ※会う時は頭巾を着けるようにしています。

 

 

光:天元の妹、上弦の弐:輝夜

 鬼になる前から、どうにかして天元と本気で戦いたいと思っていた。

 羅刹鬼から飛鳥が鬼殺隊を裏切ったと聞かされ、罪悪感が少し減る。

 

 

羅刹鬼:上弦の参

 460年前に無惨の呪縛から外れた鬼。

 飢饉の時に無惨の気まぐれで鬼にされた。鬼になった時の年齢は13歳

 鬼になる前にそうとは知らずに人肉を食べており、鬼になってから人を喰って吐いた。

 ※鬼になる前に食した肉が人肉だったと知った為…

 以来、獣を狩るようになる。

 西藤家の所有する山でひっそりと暮らしていたが、飛鳥と遭遇し保護され現在に至る。

 

 

鳴女:上弦の肆

 琵琶の鬼

 無惨を敬う数少ない鬼の一人。

 

 

黒華(くろはな):上弦の伍

 あっさり炭治郎に顎を斬られました。

 実は飛鳥がずっと探していた鬼です。

 

 

 





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