異世界サモナー、神話の怪物達と現代で無双する~俺と契約した最強召喚獣たちの愛が重すぎる~   作:鬼怒藍落

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第119話:共闘開始

 俺と逢魔さんは新幹線で静岡県にやってきた。

 富士山の近くの樹海にあるダンジョンらしいのでここまで来たんだが……こういう場所にもダンジョンが出来るのは驚きだ。

 ……なんかこの分だと海の中にもダンジョンありそうだよなぁとそんな事を思ってしまうが、前のミソロジーダンジョンが空に出来たことを考えるとあながち出現しそうで笑えなかった。

 

「富士の樹海自体がダンジョンになってるからな今は……管理厳しいが、一応顔パスでいけるぞ」

 

 そんな事を言われながらも、樹海の入り口に行けばそこには白い建物と警備員らしき……というか自衛隊の格好をした人がいて、逢魔さんを見るなり敬礼してきた。

 

「お疲れだ……変わりねぇか?」

「はい逢魔殿が来るという事で警備は固めておきました。それで、そちらの方が、【召英殿(ヴァルハラ)】狩谷霊真殿でしょうか?」

「あ、はい……よろしくお願いします?」

 

 自衛隊の方と関わる事なんて殆どないし、畏まってそう返してしまう。

 それを見て軽快に笑ってくれたが、少し恥ずかしくて顔を逸らした。

 

「はい、よろしくお願いします――そうだ霊真殿、逢魔殿を頼みます」

「急になんだよ……」

「だって貴方はよく無茶しますし、それに前線に出すぎです。私達が頼りないのは分かりますが……それを考えると同じSランクの霊真殿に任せるのが無難でしょう?」

「言うようになったな、お前」

「そりゃあ五年は関わりありますしね」

 

 そんな二人のやり取りを見て、仲はいいんだろうとそう思えた。

 初めて会ったときや対抗戦で見せた怒りのイメージが先行してしまうが、彼の素は本来こっちなんだろう。

 

 樹海を囲む柵、それを管理しているだろう目の前の建物。

 逢魔さんと樹海に挑むまでの時間をそこで過ごして軽い食事を取る。

 そのまま準備を追えた俺達は、柵の一部を開けて貰い……【天華】の前座とされる浸食型とされている特異なAランクダンジョン【試練の樹海】に挑むことになった。

 

「【デュアルサモン】ルナ・マナガルム、バロール・シャムロック」

 

 そこで俺が喚び出すのは、頼りになるルナとバロール。

 どれだけのモンスターがいるのかは分からないが、Aランクのダンジョンを効率よく進む場合はバロールがいた方が良いという判断。

 それに逢魔さんの速度を考えると、ルナに乗った方が良いと思ったからだ。

 

「最近(わたくし)、よく喚ばれますね……それで、貴方がシャクラさんの後任ですか」

「そういうお前は、【召英殿(ヴァルハラ)】の召喚獣か。なんで目隠ししてるんだ?」

「貴方は耐えれるでしょうが、私見た者の命を奪うので」

「それはまた強力だな……」

 

 ルナは獣の姿で喚んだからいいが、基本人型しかないバロールが早速逢魔さんと会話を始めた。逢魔さんは、目隠ししているバロールの事が気になったようで、そんな事を聞き……慣れているからかバロールはそう返す。

 

「おそらくですが、この森にいる魔物でしたら……破瞳がいいでしょうし、楽に進めると思いますよ?」

「それは助かるな……じゃあ、早速行くか」

 

 逢魔さんは雷を解放して移動を始めて、俺は俺でバロールと一緒にルナに乗って一気に進む。道中でゾンビのような魔物や植物が命を持ったようなトレントが現れるが――その悉くがバロールによって破壊されて消えていった。

 

「楽すぎるな……」

「効く相手だけですけどね」

「それでも破格だな……なぁ【召英殿(ヴァルハラ)】お前の召喚獣ってあとどれだけ強いのがいるんだ? シャクラに聞いてはいるが……気になってな」

「頼むんだが二つ名で呼ぶのやめてくれ、あんたに呼ばれるのはなんか違和感ある」

「じゃあ……霊真、でいいのか?」

「そうしてくれると助かる」

 

 シャクラ云々を抜きにしても、この人に二つ名で呼ばれるのはなんか嫌で、俺はそこで改めて頼んだ。二つ名だと距離を感じるってのもあるけど、本当に感覚的になんか嫌なんだ。

 

「じゃあお前もだが、さん付け止めてくれ……なんかまじで嫌だ」

「……あー分かったよ。逢魔……これでいいか?」

「それで頼んだ――っとデカいの来るぞ!」

 

 逢魔がそういった瞬間に、地面から植物が伸び始めて……そのままそれが龍を象る。そいつは四足歩行の魔物であり、生気のない目で俺達を睨んできた。

 

「――こいつは?」

「トレントドラゴン――【天華】を守る番人だ」

「なる程な、で……どう倒せば?」

「核を壊せば一発なんだがこの大きさは初めてだ。それだけ核が守られてる筈だぞ――でもまぁ、任せろ。インペイルズ・トネール」

 

 魔法の起動、そしてそれに伴う現象が起こり……鋭い雷が相手の体を貫き破壊する。槍の形をした雷が、一直線に相手を貫いたことで核が破壊されたのか、トレントドラゴンの形が崩れた。

 

「じゃあ――入るぞ、霊真」

 

 倒れた相手の奥を見れば、そこには洞窟に続く道が……洞穴のように開いたそれに、俺達は足を踏み入ることになり……そのまま先へと進むことに。

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