異世界サモナー、神話の怪物達と現代で無双する~俺と契約した最強召喚獣たちの愛が重すぎる~   作:鬼怒藍落

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第41話:お疲れ様パーティー

「……今更だけど、カグラさんの家は何処だ?」

 

 パーティーはカグラさん……改め神那椿(かんなつばき)さんの家でやると聞き、その家は高尾山にあると聞いたが……正確な場所を聞くのを忘れていた。

 わかりやすいでござるよ! とは言われたけど、こんな広い場所で俺が家を見つけれるわけがない。

 

「……式に聞くか」

 

 悩んでいても仕方ないので、俺はすぐに諦めて式にメッセージを送れば山頂にあるとのことだったので、ルナに運んで貰うことにした。

 

「っし到着、皆は……もういるのかよ」

 

 辿り着いた山頂の広場に皆の気配を感じたのでそっちに向かう。

 そしてそこに着けば、俺に気づいたのか黒い私服姿のカイザーが手を振ってくれた。

 

「む? おぉ我が友霊真よ! 無事着いたようだな!」

 

「五郎、朝からうるさい。霊真はよく来れたね、迎え頼むつもりだったんだけど」

 

「了解って言ってから五分もかかってないぞ? ……速すぎるだろ、その狼」

 

「ルナは自慢の相棒だしな……それより椿さんの家は?」

 

「あっち、ほらあのでかいの」

 

 式が顎で刺した場所を見れば、そこにはテーマパークかな? と思えるくらいのデカい武家屋敷があった。それこそ家が何個入るんだろうって思えるくらいのもので、一般庶民の俺からすると到底入れないような何かだった。

 

「え、アレに入るのか?」

 

「まあそうだな、あそこが椿の家だし」

 

「……りありー?」

 

「まじだって、というか待たせてるし入ろうぜ」

 

 準備できてねぇよ……とか思うも、待たせるのは確かに悪いということでルナに人型に戻って貰った俺は、皆のあとについて巨大武家屋敷に足を踏み入れた。

 

「皆殿ーこんにちはでござる! 迷わなかったでござるか?」

 

「まあ何度も来てるしな、霊真が心配だったがこれたし大丈夫っぽいぞ」

 

「……ん、我が友は方向音痴なのか?」

 

「才能レベルですごいよ、逆方向行くのが当たり前かな?」

 

「それは、凄いな」

 

「複雑な地図が悪いんだ。一度行った場所は流石に分かる」

 

 ……弁解しておくが、俺は方向音痴というわけじゃなくて初見の場所に辿り着くことが出来ないだけなんだ。ただ地図読むのが苦手なだけで、異世界でも仲間に頼りっきりだったが、一度行ったらテレポートあるしなんとかなってた。

 

「まあなんであれ、早速ご飯を用意してるので食べるでござるよ! 積もる話と会わせたい幼馴染もいるでござるし」

 

「あーそういえば、会わせたい子ってどんな人なんだ? 急だったし、なんか教えられないんだろ?」

 

「そこは本人の希望だからすまぬでござる……それにちょっと準備してから来るそうなので、遅れるとも言ってたでござる」

 

「俺に会いたい奴ねぇ……物好きだな」

 

 ……椿さんの知り合いの時点で信用はしているが、ほぼ面識がないはずの彼女の知り合いが何の用なのだろうか? 

 一応伝えられた限りだと外国の人らしいので、余計に面識がなくまじで会いたい理由が不明。もしかして、お前がSランクなど認めないとか言われるかもしれないけど、そんな人と彼女が俺を会わせそうにないし……。

 

 そんな事を考えながらも、あまりにも豪華な品々が並んだ廊下を歩き……椿さんの私室に向かった俺等は、そこで満漢全席も真っ青なレベルの料理と相対した。

 

「え、これを食べるのか?」

 

「足りないでござるか? それならもっと作って貰うでござるが……」

 

 品目を楽しそうに紹介する椿さんを尻目に、俺は皆に軽く耳打ちしたんだが……なんか死んだ目で色々返された。

 

「――お前等これ多くない?」

 

「あぁ、お前はまだまともな感性してるんだな親友」

 

「…………ねえ霊真、椿とのご飯の後ってねダイエットが必要なの」

 

「ヴァルキュリアがいないと我等は太るのだ――しかも善意だから断りにくくてな」

 

「…………ちょっと俺もソルとか呼ぶか」

 

 目の前にあるのはよく外国の映画で見るような長い机にこれでもか! と詰められたご飯の山。到底人が食べれる量ではなく、召喚獣の皆を何人か呼べば食べれそうではあるが……どう見てもまともな量じゃなかった。

 

「【サモン】アルゴル、リコリス、ソル……あとベヒ子」

 

 この四人なら魔力消費も少なく済むし、比較的に食べる量が多い仲間なので問題ないだろうと呼んだのだが……呼んだ皆を見て、なんか式の奴が微妙な顔をした。

 

「見事に美少女ばっかりだな……召喚獣って獣の姿じゃねぇのか?」

 

「あーこいつらはちょっと特殊なんだよ……まぁベヒーモスに関しては本当になんで同じ姿か分からないけど」

 

「こっちが元の姿だから……魔獣形態はお母さんに頼まれたからなってただけ」

 

「ふーん……で、親友としては誰が本命だ?」

 

「ねぇよ、大事な仲間にそんなの向けれるか」

 

「…………大変だね、ルナちゃん達」

 

「この鈍感ますたはどうやったら変わるんだろうね……」

 

 なんか酷いこと言われてるぅとか思いながらも……俺達は料理を食べ始めることにした。圧倒的な量の料理の大群だが、それはどれもが美味しく……異世界の食事になれていた召喚獣達が目をめっちゃ輝かせて食べていてそれが微笑ましかった。

 

「あ、ちょっと水取ってくる」

 

「拙者が行くでござるよ?」

 

「いや流石にキッチンくらい分かるって……」

 

「それはそうでござるが……まあそう言うなら、この部屋曲がって右の方にあるでござるよー」

 

 助かるとそういった俺は、そのまま部屋を出て……キッチンを六分ぐらいかけて見つけたのは良いもの――帰り道がどれも同じような作りすぎてすぐに迷った。

 ……流石にダサいと思ってので、俺は反則かもしれないが魔力探知を使って皆を見つけ部屋に戻ることにする。

 

「――皆殿目を瞑るでござる! 特に五郎と式!」

 

「……なにがあったのラウラ?」

 

「……目に刺突はやめろぉ! というか誰だ今の!?」

 

「バンダナ最強……あってよかったわまじで」

 

「…………ふぇ、誰か私を殺――して……くれ」

 

「なんで貴方がここにいるの!?」

 

 すると……さっきまでいた椿さんの部屋から転移魔法の気配を感じ、それと同時に慌ただしい声が場を支配した。

 何があったか心配で急いで部屋に戻ってみた光景は――。

 

「霊真殿今は不味――」

 

「よし――死ぬか、今まで感謝だ椿」

 

 目をアルゴルの蛇に潰されたカイザーとバンダナを下げて目を隠す式……そしてすっごく異世界で見たことあるかつての仲間が全裸でエプロン一つ纏った姿だった。

 一切の不純物のない銀色の髪に限界なのか涙を流す深紅の瞳……そして俺に見られたことで命を諦めたのか自分の能力で紅い短剣を作り――それを首に。

 

「ちょ、待て待てうぇいとだラウラァ!? 落ち着け、ほんとマジで何も見てないから!」

 

「それは無理があるよ……ますた」

 

「わぁカオスだね~おもしろ」

 

 ……死んだ目で話すルナに、ケラケラと飯を頬張るソル。

 二人の性格の違いは分かりやすいが……誰かに状況を説明して欲しかった。

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