ペンライトの光明   作:ゴリラとの逢瀬

14 / 17
お気に入りが増える、閲覧数も増える、素敵です…見てくれた方々に感謝を。

…原作キャラの口調難しすぎます。

私から出力されている以上間違いなのは違いないのですが、せめて近づけたいものです。

そして原作よろしく二十話、八話、八話の繰り返しは難しく、区切りは自分で決めます、申し訳ないです。


十二話 旧友

『あんた、こんな時間に何してんの?』

 

ここに居ないはずの声が突然聞こえ、パソコンを見れば、知らない内にナイトコードにログインしていた。

 

「?君の方こそ何やってるの、レモン」

 

ミュートを解除し、未旱に対して疑問を投げる。

 …聴かれたかな、独り言。

 

『…べっつにー?ただ一人で作業してたらナイトコードにログインしたほたるが見えただけよ』

 

「…聴いた?」

 

『はぁん?何のことだかさっぱり』

 

 聴かれたんだろうな、だからと言って掘り下げる必要も無いけど。

 

「そう、それで?何が気になるの」

 

『完成した曲をアップロードなりすると思ってたから待ってたのよ、いつまで経っても来ないからクソだなぁって思っただけぇ』

 

 …確かにできた曲をナイトコードにアップロードして批評会と洒落込む、他三人の通例になってはいる。

 だが今わざわざ出すべきじゃないのも理解してると思うんだけど。

 

「…今出す必要があるの?」

 

『出す必要があると言うより、出すからナイトコードにログインしたんじゃないの?この時間に』

 

「…間違えてログインしたんだ、ごめん」

 

『ウケる、そんな事あるんだ?考え事で誤操作?』

 

「そうじゃないかな、とにかく、僕はこのまま落ちるから。作業、頑張ってね」

 

『言うて私の作業内容MVの演出なんだけどね?面白いわよ?絵をぐるぐるするの、陶芸みたいで』

 

「面白いか知らないけど、レモンが来る前に既にやってるよ」

 

『それもそうね、じゃあね…次声聴くのいつになるやら?』

 

「ナイトコードでしか話していないね、確かに」

 

『オフ会拒否ってんのアンタでしょ』

 

「時間の無駄」

 

『おまっ…』

 

 未旱の言葉も聴かずにナイトコードからログアウトした。…もう日が昇ってる。

 眠れずに目元にクマを作ってしまい、バレかけたこともあるので化粧品を買ってはいたけど、思ったより早く出番が来たな。

 …学校へ行く準備をしよう。

 

 …

 

未旱に独り言を聴かれてから数日、特に何も起こる事も無く、『OWN』の活動もつつがない。

 だが時折まふゆはうわごとのように「足りない」とこぼしている、それに対して僕ができることと言えば、今まで通りのことをする他ない、休むことも我慢することも、決めるのはまふゆだから。

 

「予定がないし、母さんも仕事だから、外に出たけど…」

 

 万人は、外にさえ出れば気持ちの整理がつく、アイデアが湧き出る等、気持ちの良い変化を言葉にするが、それは余裕のない人間にとって、まずその行動を取れるのか、したとしてもどれ程の効果があるのだろうか。

 …外に出て考えたとしても、こんな事ばかり考えてしまうのも、僕のダメな所だろう。

 

 …?白髪?銀髪?の子が倒れてる。

 

「あれ、何だろう」

 

 熱中症かな…自販機があるのはわかったし、水分を渡してベンチに座らせよう。

 

「すいません、立てますか?直ぐそこにベンチがあるので、そこまで…奏?」

 

「…け、螢?ひさし、ぶり」

 

 そこには息を切らして膝をつき、青褪めた顔をしたかつてのクラスメイトが居た。

 この子、こんな貧弱だったっけ。

 

「あ、ありがとう…改めて、久しぶり、螢」

 

「うん、久しぶりだね?まさかこんな再会の仕方になるなんて…本当に大丈夫?目的の場所まで付き添うよ?」

 

 ひとまず、奏をベンチに座らせて、飲料を渡す。

 …コレが所謂、噂をすればなんとやらって事かな。

 

「う、ごめん…そこまでお世話になるのは…」

 

「また倒れて、今度は誰も助けに来なかったらどうするの、そうじゃなくても、ここ最近物騒なんだから…場所言って、ね?」

 

「…音楽ショップだよ、故障したヘッドフォンが直ったから、取りに行こうとして、それで」

 

「え?…奏の家とそんなに離れてなかった記憶なんだけど、引っ越したの?」

 

「う…その、ただの、運動不足」

 

 そう言って恥ずかしそうに顔を俯かせる奏は、何となく、昔と変わっていなさそうな印象を受ける。

 雰囲気は大きく変わった、だが父親が倒れたのだから、変わらないと行けない時もある…僕も、そうなれたらな。

 

「…引きこもり?」

 

「うっ…そうなんだけど、曲を作ってて」

 

 …曲?奏、まだ作っていたんだ。

 本当に、優しい子。

 

「曲?どんな曲なの?良かったら聴かせて欲しいな」

 

「ご、ごめん、今は手元に無いから聴かせられな…あ、螢のスマホから、聴いてみる?」

 

「…投稿もしてるんだ、すごいね、奏は」

 

「うん、人を救う曲を、作らないといけないから」

 

『人を救う曲を作る』そう言う奏は、脅されているようにも、自分の意思で決めているようにも見えた。

 人を救う曲、あの子の大きな変化になにか…いや、偶然だろう。

 

「人を救う曲…素敵で、大きな夢だね、奏ならきっとできるよ…それと」

 

「ありがとう…何?」

 

「奏のお父さんが倒れた時、何も声をかけてあげられなくて、ごめん…友人だったのに、僕は何も力になれてなかったや」

 

 父親が奏に対してコンプレックスを抱いてしまっていた事や、彼女を養うために自分を追い詰めてしまった事、気付いていたこと全部を言わずに、ただ謝罪だけを伝える。

 …言ってしまえば、彼女からは恨まれるのだろうか、それとも感謝されるのだろうか。

 言わないと決めた以上、分からなくなるが。

 

「……螢が謝る事じゃ無い、コレはわたしの罪で、背負うものだから」

 

「…罪?」

 

「…ううん、こっちの話だから、気にしないで」

 

 罪、罪?罪。

 …なんで、お父さんが倒れた事で、そう思うんだろう。

あの人の、理想と現実のギャップを感じ取れなかったことからだろうか、ソレとも。

 

 ()()が、奏に何か言ったのだろうか。

 

「…だとしても、関係、ないか」

 

「…どうしたの?螢」

 

「ううん!何も無いよ!ソレよりもホラ、そろそろつくよ、体の方は大丈夫?」

 

「う、うん…ねぇ、そろそろ、手を離して貰えると…支えてくれるのありがたいんだけど」

 

 そう言えば、手を握って、歩幅を合わせたんだった。

 …改めて思うけど、僕より背が低いの、珍しいな…僕は一体何を考えているんだろう。

 

「あっ…ご、ごめんね?支えるつもりだったとは言え、こんな」

 

「ううん、気にしてないよ、ありがとう螢」

 

「そう、良かった…ね、本当に大丈夫?あんなの見た後だから、少し心配なんだ」

 

「大丈夫…飲み物も貰ったし、休みながら帰るから、ありがとう」

 

「そう、なら信じるよ…あっ、奏」

 

「どうしたの?」

 

「そう言えば、どんな名前で、曲を投稿してるか聴いてないなって」

 

「…そう、だね、えっと、名前は『25時、ナイトコードで。』だよ」

 

「『25時、ナイトコードで。』…わかった、後で曲、聴かせてもらうね」




最後までお読みいただき、ありがとうございます。

曲聴きつつ後の展開考えはしてるんですが…なんかこう、そのキャラの目指してる夢はあるのかって不安になります、調べた上で出鱈目書いてる不義理をしてる以上は、なんとか絵とかギター関連はちゃんと活かしたいんですがね…。

後何と言っても原作キャラの口調が難しい、ホントに。

コメント、評価、大歓迎です、誤字報告も是非どしどしと。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。