どう頑張っても主人公がフェードアウトしてしまうんだが!? 作:銀の弾丸
原作開始
あの後、意外なことに何もなく。
アリアや間宮のところに戻って、仕事を終わらせたり一悶着あったりと……で、気付いたころには夜が明けていた。
……んー、まぁ1日くらいなら。
「で、アリア。来るのか」
『ええ、間違いなく。余程のことがないなら、
「……全く、備えた次の日に活躍するとは、整備した甲斐があるってもんだね」
俺に容赦がない。
アリアは少なくとも寝れた……筈だ、それでもコンディションは整えられているだろうさ、アリアだし。
俺? 男子寮に帰った後も色々と整備してた、寝れるわけがないよな。
顔も知らない親父殿はなーにやってんだろうな。
「1人でどうにでもなると?」
『あんたなら絶対やらかさないでしょ?』
「信頼どうも。……しっかし、どうして
『さぁね。でも尻尾を出したのなら追うだけよ』
「心強いねぇ。……独りで勝手に独走すんなよ、追う方は大変だ」
『約束はしないわ。……あたしは
「はっ、俺やレキと一緒に、『武偵殺し』に踊らされてる以上、
『ぷっ……あんたのそのセンス、好きよ』
「ほんとにそれ褒めてるのか?」
そういや原作でもそうだったなこれ?
曲の比喩ってホームズ家特有の笑いのツボなのだろうか。
「……げっ」
『どうしたの?』
「すまん、しばらくそっちには行けなさそうだわ」
『はぁ? 何よそれ』
「
『! そう、応援はいるかしら?』
「……欲しいが、そうも言ってられない状況だ。1人でやる」
『そう……じゃあ、
「待ち合わせ時間にゃ間に合わん」
『
「ご期待に添えますよう、努力させてもらいますよ
『ふふ……じゃ、後でね』
期待が重いよ期待が。
もう1人の方は別の意味で重いし……今もやべぇ。
『チャリに、近付きやがるな、でございます』
『お前は、これから、蜂の巣に、なりやがり、ます』
『覚悟しやがりなさい、ませ』
「なるかよ」
目の前に迫るは、
これが人生、ハードモードって奴ですか、そうですか。
「全く、持てる奴ってのは困るね……!」
『『『ぶっ殺しやがられろ』』』
「断る。まだまだ死ぬわけにはいかんのでな」
「それでそれで? 始まりの弾合戦はどうなったの?」
「さぁ……アリアは遠山のクラスにいた筈……か?」
「俺が行った頃には、セグウェイの残りとやり合ってたぞ、アリア1人で」
「え、あの後残党でも来てたの?」
「かも知れん」
原作でもアリアが追えなかった理由は、足が銃弾に取られてたってのは知ってるが。
それだけでSランクを抑え切れるのかって言うアレよな。
「顔は真っ赤だったし何かしらはあっただろうさ。俺にも色々聞いて来たし」
「なんて?」
「『あ、あの公然猥褻男はどこの誰っ!?』……って」
「ぷっ。……くく、さっすが神崎さん、期待を裏切らない言葉だ」
「目の前で対処しなきゃならん俺は笑えんがな」
遠山ってちゃんと強いからな……銃弾に銃弾ぶつけて、相手の銃口に戻すとか言う天才なバカの
「……でさ」
「なんだ」
「
「いや、何も。……何でそう思うんだよ」
「そう感じたから。……神崎さんほどじゃないけど、割と当たる気がする」
「気がするだけかよ。何も隠してねぇよ、伝えなきゃならんことは伝えた」
「ふーん」
隠してはいるんだが、まあ。
峰との因縁、まだ不確かな情報多いし伝えるに伝えられんのよな……こいつからバレるとも限らないが、演技上手そうだし。
「まあ、別に良いけどさー」
「必要最低限でいい……って言う約束だしな」
俺らは互いに異端である、この世界において。
だって前世あるってそれだけで……ねぇ?
「『関係はバレない様にする。表向きはただの友人』……だよな」
「うん、情報も必要な時に必要な分だけ。……まあ、関係は最悪バレても良いんだけどさ」
「バレてそこから探られても、俺たち説明できないがな」
「そーなんだよねぇ」
バレると危ないってか、説明できない、本気で。
「誰が納得するんだろうな。前世ありますって」
「しないから隠してるんでしょ」
「そりゃそうだ」
ホームズとかそのレベルで理論を展開できる怪物くらいじゃなかろうか。
いや納得されてもこっちが困るが。
「お先真っ暗だ、俺の身が持つかねぇ」
「ボロボロだもんねぇ。手当のしがいがあったよ?」
「嬉しくねぇな」
知り合いってことで担当にさせられたらしい、ご愁傷様。
「神に祈る? 上手くいきます様にって」
「無神論者だぞ、俺は」
「神はいるのに?」
「人が縋り畏れるものが神であって、神を名乗るもののことじゃねぇだろ」
「あはっ、確かに?」
「人が従えようってものを、人が対処できてしまうものを神とは言わないよねぇ」
「そう思うぜ、個人的には」
そう言う意味では、金色は本当の意味での神様だな。
他はまぁ……技術の進歩ってことで、利用されたりしてるし、うん。
「オーパーツだし凄いのはそう」
「ま、そんな個人の主観を語り合う場所でもないだろ、辞めようぜ」
「ん、了解。……と言うか、イッチ大丈夫? ほんとにボロボロだけど」
「支障はねぇよ。ちょっと数と殺意がな」
何でセグウェイにUZIだけじゃなくて自爆装置取り付けてんだろうか。
お陰でキツかった、ほんとに。
「あはは、これからも苦労しそうだねぇ」
「笑えん。……ま、そうなったら存分に手を借りさせてもらうさ」
「神崎さんたちの?」
「それも。後お前もだよ霧崎」
「え?」
「いざって時には、頼りにしてるぜ」
「弱いけど、私」
「アホ言え、強さは俺の担当だろうが。今のところ」
「その他はお前の方が大体得手だろうが。そっちだよ」
「そっか。……そっか、うん、まぁ、存分に頼られてあげる」
「どうした?」
「何でもない。……なんか、ちょっとね」
「そうかい」
「……頭痛いなぁ……」