異世界転生すると美少女になれるって本当ですか!?   作:DENROK

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6話

 

 

 

 

「外?は?青空?青い、空?」

 

 インランもモモンガも、青空と聞いてピンと来ない世代だ。

 

「青空ですか。見てみましょうよ。インランさん」

 

 なんかヨーガの奥義みたいな状態で骨格が固まってしまったのか、霊験あらたかそうなオブジェになったモモンガが提案してくる。

 

「しゃあ!行くわよサトルちゃん!」

 

「モモンガです」

 

「ばか!そういう意味じゃないわよ!あんたは見たくないの!?」

 

「ああ、そういう意味ですか。勿論、この目で見たいですね~」

 

 

 

 


 

 

 

 

「外だ!」

 

 一瞬目を離せば、はるか遠くの草原の上に、少女の人影が見えた。

 

「ねえ!ほら!こんなに空気が綺麗で……」

 

 そして一瞬視界から消えたと思えば、隣に少女が現れる。その手には草で編まれた輪。

 

「はいこれ、手錠ね」

「まじかよ」

 

 濃い影に彩られた姿を見ると、不思議な気持ちになる。

 

「……ふぅ」

 

 思わず草原に仰向けに倒れ込んでしまう。

 

「ギャー!?」

 

 完璧なポジショニング。良い日除けである。

 


 

「報告したいことが!おや?後にした方がよろしいですかな?」

 

 少女の衣服の裾を掴む白骨死体という、何かの絵画にありそうな現場に割って入る姿があった。

 一瞬、誰の声かと二人はそちらを見て、懐かしい姿に驚くも、それがパンドラズ・アクターだと分かると、何とも言えない気分になる。

 

「じゃれ合うお二人はとても微笑ましいのですが、これは重要な議題!お許しを!」

 

 埴輪に戻って大仰に捲し立てる姿に、モモンガは夢ならもう少しマシな物が見たいと愚痴る。口直しの様に目線が少女に向かうが、スケベな目線に敏感なインランが本気の威嚇を見せるので姿勢を正した。要するに顎に銃口である。

 

「なるほど、あっちに強い気配ね」

 

「は!特に濃度が高い気配が致しました!」

 

 とあるナザリックメンバーの能力の一つに、強敵がどの方角に居るのかなどを調べる技能がある。こういうのはまずだいたいでいいので無視できない脅威から探るのが無難である。

 方角。濃度と来たか。

 

「濃度って何?」

 

「これは失礼。……輝きですかな」

 

「もっと分かんないんだけど」

 

「推測するにおそらくデータ量のことでしょう」

 

「経験値とかじゃない?」

 

 帽子をくいくいと直しながら、腰を振って埴輪が言葉を続ける。

 

「それが、既存の感覚とも違うのです。それで言い換えを探してみたのですが。ただ大小はかなりハッキリ分かりますな」

 

「これってヤバイやつじゃないの?」

 

「やはりそう思いますよね」

 

 不明なものに近づくのはユグドラシルでは禁忌である。

 往々にして、この様な場合の解決策は自分を信じないことだ。つまりサイコロを振るのである。

 

「じゃあ、ルーレット作りましょうか」

 

「ふむ、今回はダーツでどうですか?」

 

「それルーレットの代わりにはなんないわよ?」

 

「え?そうなんですね」

 

 まあ、いつものことだ。かつての様な大所帯ではないが。

 

 

 

 

 

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