都市の鎖   作:エ・駄・死だな

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今回からもう一人の主人公視点ですよ!しばらくはこの子視点になる予定!
…ちなみに、リバー達の物語が「ねじれ探偵」とか所謂スピンオフで、この子の物語が「library of ruina」とかのメイン筋です!




library of ruinaのネタバレが含まれます!まずはlibrary of ruinaを買ってプレイし終わってから読もう!





 鎖を切って、抜け出す力
都市  ─アラス視点─


 

 

 

 

 

 

 

……都市。人が紡ぐ矛盾と悪意で成る牢獄…

 

 

そんなところに、とある一人のフィクサーがいた。

 

 

 

これは、都市の中から繋ぐもう一つの記録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚める。

年中鳴り響く隣の店からの音楽で脳が覚醒していく。

いつものように身支度を済ませ、玄関に挟まれている紙を見る。

 

「12区を拠点とする組織、「白錠縄」ついに都市悪夢に指定される。指定された原因としては───」パタン。

…最近はもっぱら都市の星や都市悪夢に上げられた組織や個人が多い。その理由の大半は…

一度閉じた協会が出した紙を捲ってみてみると、

「───最近発生したねじれ武器もといFEGOを所持している組織員が多く見られるというのが有力と言われる。また───」

「…またか。」

このねじれ武器。ねじれと共通点が多いということからねじれ武器、また、L社が販売していたEGOにも似ていたということでFEGOとも呼ばれる。このFEGOが発現していることで格上げされることが多い。

 

都市において「壊れなくてかさばらない、ある程度の質の良さを持つ武器」というのは高位のフィクサーでもかなり貴重であり、アドバンテージでもある。他にも盗られなかったり整備の必要がなかったりと、今までの武器の常識を壊す代物だ。ただ、あくまでも「ある程度の質」だったりそもそもFEGOを発現していない奴らが大多数なので、工房や武具店などは今でも利用者は多数いる。

 

それでもFEGOは都市に良くも悪くも強力な影響を及ぼした。協会や組織、ましてや翼ですらFEGO持ちをせっせと集めているし、都市災害もFEGOがあるかないかも判断の一つになった。これが良い事なのかは、頭とかの上位者以外わからないだろう。

 

 

…協会、それもハナ協会がこちらにこの紙を送るということは……

紙の中にもう一つ、一回り小さい紙が挟まれている。

 

 

───────────────────

ハナ協会所属特色フィクサー白い波紋へ。

先日都市災害級が都市の星となった「白錠縄」を殲滅、または解散させよ。

期限は3日間。迅速に対応せよ。

報酬は依頼解決後ハナ協会本部で用意する。

───────────────────

 

 

 

 

……そう、依頼だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここらへんか。」

今回依頼された組織は旧L社の巣跡地にアジトを構え、その周辺に勢力を伸ばしている。早速探してみるか。

 

 

 

 

 

 

 

街中を歩いていくと、そこかしこに人が当然のように出歩いている。

 

「……不気味だな。」

 

本当に不気味だ。裏路地、ましてや恐らくここにも勢力は伸ばされている。

なのに何故人が出歩いている?普通は恐れ慄いて別の場所に逃げる筈だし、出歩いている人を見ても都市の星に対抗する実力や勇気が見られない。これではまるで…

 

「おい。お前、フィクサーか?」

 

…後ろから話しかけられた。振り返ると、少し厳つい男が怪訝そうな目で見ている。

 

「…あぁ、俺はフィクサーだ。今依頼解決中でな、邪魔はしないでほしい。」

別に隠す程のことでもないので明かしておく。これで退いてくれると助かるんだが…

 

「依頼って言うと、ここらへんに構えてる「白錠縄」か。」

…なんだ、何を探っている?…もしかしたら有益な情報を出すかもしれない。もし組織員でも、すぐに拘束して吐かせれば良いだけだ…

 

「そんな所だな、アジトの場所を知ってるなら教えてくれないか?」

 

「…そうか、それなら…」

 

 

ガキィィィィン!!

 

 

「…っ、危ねぇな?」

「…ハンドガンで受け止めるとはな?…お前、高位フィクサーだろ。なら、」

 

何をしてくる?いや、何かする前に拘束すれば…

 

「全員、かかれぇぇ!!!」

 

ッチ、呼ばれたか、しかしここには一般人ぐらいしか…

 

 

 

 

「う、うおおおおおお!!!」

「かかれぇぇぇぇぇ!!!!」

「お、俺たちの暮らしを守るんだぁぁ!!」

「一斉でか、かかれば、俺らの敵じゃない筈だ!」

 

「マジか!?」

 

さっきまで大人しかった奴らが急に武器構えながら突っ込んできた!どういうことだよ!?

 

「急に襲いかかってきやがって、せわしねぇな?!」

「よっ…と!」

 

ドォン!ドン!

 

とりあえず二人!このまま…

 

「……ヒィ!!」

「…し、死んだ!隣にいた奴が…!」

「お、おい!狼狽えるな!あのフィクサーを殺さねぇと結局全員死ぬんだぞ!」

「あ、あぁ!行くぞ!!奴はハンドガンだ!数で攻めれば対処できなく成る筈だ!」

 

………なるほど?

 

「よそ見してんじゃ……グホェ!??!」

「んな初歩的なミスするかよ。……じゃ死ね。」

 

競り合っていた男の顎を蹴り上げ、銃を構える。

 

ドン!!

 

「…一旦状況整理だな。」

 

 

「奴が逃げたぞ!追え!!」

「く、クソッ!速ぇ!こ、このままじゃ!!」

「大丈夫だ!周辺の奴らには伝えてる!この先でバリケードを作れば、や、奴は袋小路だ!」

 

 

 

逃げながら考える。

あの男が言うまで奴らは襲ってこなかった……それに、「白錠縄」の組員は多くても50人程度。追いかけてくる連中だけでも20、30はいる。…他にも、一人二人死んだだけで狼狽える戦闘経験のなさ、奴らの「守る」などの発言やなぜか震えた声。これから考えられることは……

 

「十中八九、そういう契約か、従わされてるかだよな。」

 

恐らく、組織が殺さない、逆に他の組織が来たら守る。代わりに侵入者が来たら殺せ的なことを言ったんだろう。それと同時に、失敗したら殺すとも。

 

組織側は従わない奴は殺すか追い出すかすれば良いし、住民側も組織に守られるし、侵入者も集まればどうにかできる奴ばっかだったんだろう。いざとなったら逃げればいいし、表面上は良い契約だ。そう、表面上はな。

 

そうやって甘い餌にかかった馬鹿どもがあれか……哀れだな?

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって逃げてると、奴らが言ってたバリケードが見えてきた。バリケードは、鉄製でできた丈夫そうな物だ。

 

「意外と、しっかりしてるんだな?これじゃ守る以外にも武具とかの提供もありそうだ……それなら、」

 

 

 

 

 

少し手荒にやっても、文句は言われなさそうだな…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

F社の「妖精」、J社の「施錠」………この二つをP社の「箱」で包み、近づける…

 

 

 

 

 

…二つは反発し合い、やがて放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピキピキッ

ドドカァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

バリケードを優に超え、その熱物体は通る所全てを破壊し、蒸発させてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

裏路地後の明るくなり始めたL社周辺を照らし、やがて天に昇って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

派手にやりすぎたな…

 

…こうなった以上、とりあえずこいつらも殺すか。報告されると厄介だし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁ!!や、やめてく」ドンッ!

「ひっ!お、俺は何もしてな」バンッ!

「ま、待ってくれ!降参す」ドコンッ!

 

 

 

 

 

 

ドンバンバキュンガンドンババンガガガンドドンバババババババババババッッッッ!

 

 

 

 

 

 

 

ハンドガンがまるでマシンガンのように高速で弾を放つ。

L社から作られた二丁のハンドガン。弾が無限に出るということで今も使っているが、威力も申し分ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…全滅か。」

「個人的な問題で殺して悪かったが、仕方ないよな?」

 

後は組織を潰すだけなんだが…恐らく、そろそろ…

 

 

 

 

 

 

 

「…来たな。」

後ろから15人程度の人の群れがこっちに向かって来る。

この騒ぎを見て組織の奴らが飛び出して来たんだろう、さっきの奴らとは違って全員ちゃんとした武装をしている。中には、見慣れない武器も混じっているようだ。

 

「個人フィクサー風情が都市の星を堕とせるとでも!?」

群れの先頭にいる奴がこちらに吠えて来た。

 

「全員、あまり近づきすぎるな!一網打尽にされるぞ!」

先頭にいる奴がそう言うと、奴らはまるでリウ協会のような

動きでこちらに詰め寄ってくる。

 

先程の攻撃を見て、固まるのは悪手だと考えたのだろう。だが、アレは連発はできない。勝手に警戒してくれて嬉しい誤算だ。

 

「組織の連携も取れていて、尚且つ全員が低く見積もっても2級以上…流石は都市の星だな?」

 

「四方八方から飛びかかれ!まずはあの銃を抑えるんだ!」

…だが、それでも所詮二級、1級下位程度。

「遠距離部隊!奴に銃を撃たせるな!」

強い奴でも1級中位程度だろう。

「かかれぇぇぇぇぇ!」

…正直コレを使わなくても勝てるんだが、

「折角貰ったんだ、使わないと損だな?」

実験台になってもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     T社、「加速」「遅延」

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだ?急に雰囲気が変わ」

「速い!全員気をつ」

「違う!俺らが遅くなっ」

「怯むな!タイミングを見極めて反撃す」

 

 

 

 

 

21…22…23…24人目っと。

 

 

「…あ?お…お前ら……?」

 

「全員死んでるよ、後ろにいる遠距離部隊もだ………さて、仲間の情報を吐いてもらおうか…?」

 

 

 

「ば、化物…化物だ!こ、殺される!他の仲間も、全員!殺されるんだぁぁぁ!」

 

「…面倒臭いな。」

 

パニックになってるか。幾ら都市の星の組織員でも、こうなりゃそうなるか。

 

「…おい、お前が情報を吐けば、お前だけは化物に殺されなくて済むんだぞ?」

「…っあ。い、嫌だ!どうせ吐いても殺すだろ!この化物が!」

 

実際そうなんだが……しゃくらくせぇ。殺すか…今の身体なら、30分程度で見つかるだろ…

 

 

「…じゃあ、死ね…」

そう言って引き金を引こうとした時。

 

 

 

バコォォォォォン!!!

 

 

 

白い鞭のようなものが壁を破壊して飛び出してきた。

 

 

「次から次へと…ほんと忙しねぇな?」

 

 

その壁の中から、少し老けている男がでできた。

 

 

 

 

 

「状況的に…お前がボスってことか。随分と遅かったな、もう30は殺したぞ。」

 

「私が確かにボスだ……仲間が殺されたのならば、仇を討つのが仲間というもの!貴様を仇として殺し、地獄に送らせてやろう!」

 

 

再び白い鞭が放たれる。恐らくアレは…FEGOか。

 

 

………!

 

 

「っと!…自分で命令させながら仇討ちがどうのって、とんだ逆恨みだなぁ!?こいつらが死んだのはお前のせいだろ!」

 

 

鞭が想像以上に速い!「加速」がなければ当たっていた。あの鞭の威力はわからないが、碌な物ではないな?

 

 

 

「だからこそ、せめてもの供養として貴様を殺すのだ!そうじゃなければ、顔も見せれないわぁ!」

 

 

そう言って鞭を振り回す。迂闊に近寄れないな、

 

奴は両手から鞭を出し、一つは標的に向かって放ち、もう一つは自分の周りに振り回して防御に使っているようだ。

 

 

 

「まさか簡単に死ねると思うなよ?ありとあらゆる方法で貴様を壊し、殺してくれよう!そして、貴様が殺した仲間に貴様の首を示すのだ!」

 

 

 

…都市、それも裏路地の組織の絆が固いって、とんだ笑い話だ。都市の組織を探しても、そんな組織は100もいかないだろうな。

 

 

 

「っっと。危ない危ない…」

 

 

 

当たったらどうなるかわからない以上、無闇矢鱈に突っ込むのは愚策か………それなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     N社「記憶貯蔵」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N社の特異点を利用した、1人分の記憶と経験を一時的に補完できるキューブ。これであの先頭にいた奴の経験を抽出した。妙に偉そうだから何か持ってるかと思っていたが…見事に的中したそうだ。

 

 

 

 

 

あの鞭は掴めない。それに、的中すると精神にダメージを与えるようだ。

 

 

「どうした、撃ってみよ?まぁ、撃った所で、この鞭にはたき落とされるのがわかっているがな。」

 

 

 

 

 

「…っち。」

 

まさか先日都市の星になったような組織にここまで手こずるとは思っていなかった。そろそろ奴の部下も到着するだろう。……なら!

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当はこんなもの使いたくはないんだがな……!」

 

 

 

 

 

「時間が無いんだ、次でその腹と胸開けてやるよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

G社「軽量化」「重量化」

L社「エンケファリン」

W社「空間切断」T社「超加速」

 

 

 

 

 

 

 

軽量化とエンケファリンドーピングで身体能力を底上げし、W社の空間切断で鞭ごと空間を切り取る。そして、T社で数秒間音すら超える速さで加速し1発ぶち込む。あの状態じゃないと加速による負荷や使用後の副作用でボロボロになるが、今の身体なら耐え切れる筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1対1では今の所最大打点。こんなやつに使うとは思わなかったが……

 

 

 

 

「有難いと思えよ、特色の本気が見られるんだ。じっくりみるといいさ。ただし、」

 

 

 

 

「コレが見られるならなぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

「なっっっ……?!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタッ。

 

 

 

 

 

気付く頃にはもう息絶えていた。

奴は殴られたことすら気付かず死んだ。

 

 

「…都市の人間にしては、まだいい死に方なんじゃ無いか?」

都市にはできるだけの苦痛を持って死ぬ奴もいる。その中で苦痛すら感じずに死ぬってのは余程幸運だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボ、ボス…」

いつのまにか、奴の部下が来ていた。声が震えているのは、恐らくこれから自分にかかる惨劇を浮かべたのだろう。

「…覚悟はできてるよな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「依頼解決、感謝させていただく。最近勢力を伸ばしていた奴らでな、あのまま放置していれば指に入っていた可能性もある。そういう事でも、この3日間で堕としたのは流石と言うべきか。」

 

 

 

「……どーも。」

 

 

今いる場所は、なんとハナ協会本部。

 

あの後ハナ協会に報告し、セブン協会による捜査により都市の星「白錠縄」が解散、もとい組織員が全滅してることを証明し、報酬を受け取りに来た。

 

 

 

「こちら、報酬の2百万眼(アン)だ。」

そういうと、後ろからケースが運ばれて来た。ケースには、

P社のロゴか入っている。

 

「これからも、ご協力して頂くと幸いだ。」

 

 

「…もちろん。これからも贔屓させていただくよ。」

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

報酬をもらった後、家に帰る途中…

 

 

 

 

 

 

 

「…マジ?何の用ですか?」

「まぁまぁ、そんな警戒しない。何も取って食おうなんてことじゃないから。」

 

と、言ってもな……

 

「…あんたとは絶ッ対関わりたくないんですけど…」

 

「弟子にそんなこと言われるなんて、悲しくなって来たねぇ?わたしゃそんな子に育てた記憶はないんだけど?」

 

どの口が……

 

「特色同士、仲良くしようじゃないか?化物小僧。」

 

「…誰が怪物だよ?…紫の涙。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで何も言わずに逃げていたら面倒臭いことに巻き込まれなかったかもしれない。

でも、あそこで逃げても結局避けられない事だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







終わった〜翼の特異点理解するのすごい疲れた〜。

…ちなみに時間軸としては図書館が追放されてから数週間ぐらい経った時!この時リバー達はもう出発し始めているぞ!

この子に関しては次の資料集で詳しく説明するけど、色々な特異点を使うってことだけ覚えておくれ!
次話の読んでね〜評価欲しい〜アンケートしたい〜(強欲な壺)

EGO発現するオリキャラは……

  • たくさんいた方が良い!
  • 少人数で良いかな…
  • そもそも居なくて良い。
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