スケルトンの青春   作:袴田

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狐坂ワカモ
ATK 426 DEF 108
百鬼夜行連合学院所属、
しかし停学処分となった後に矯正局へと入れられ、さらにそこから脱獄した「七囚人」の一人。

無差別かつ大規模な破壊行為により「災厄の狐」と呼ばれ恐れられる少女。
動機も目的も一切が謎に包まれている。
仮面の下に隠された素顔は鬼のように怖い、悪魔のように醜いなどの噂が絶えないが、
知らないものは大抵恐ろしく感じられるものである。


シャーレ建物の地下 

建物の地下には、主犯のワカモが居た。

 

「うーん……これが一体何なのか、まったくわかりませんね。これでは壊そうにも……」

 

「“「あっ・・・」”」

サンズと先生は同時に声を漏らす。

 

「……あら?」

 

「“ねぇサンズ、怪しい生徒と出くわしてしまったよ”」

 

「彼女を生徒としてみてやれるとは、とんだお人好しなんだな・・・」

 

ワカモの視線はサンズではなく先生に向けられていた。

すこしずつ近づいて顔が目と鼻の先になった。

サンズは感づかれない程度に左眼を黄色く光らせた。

 

「……」

「“・・・(ねえサンズ。助け・・何その目カッコよ)”」

 

先生と目が合う、しかし助けるわけでも無く、ただ動かずにワカモの動きを観察していた。

 

「あ、あぁ……し、し…失礼いたしましたー!!\\\\\」

 

「・・・?」

ワカモが走りだして建物を去った。

先生はワカモを目で追ったが、サンズの目のことを思い出してハッとサンズを見る。

彼の目は最初に会ったときと変わらず黒くそしてその中の瞳孔が白くなっていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数分後………

「お待たせしました…?何かありましたか?」

 

「“ううん、大丈夫”」

 

「……そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています」

 

リンは先生にスッとタブレット端末を手渡そうと前に出した。

「受け取ってください。これが、連邦生徒会長が先生に残したもの『シッテムの箱』です」

(“……何処かで聞いたことがある”)

「連邦生徒会長は、このタブレットで制御権を回復させられるって言ってたぜ?」

「そういえば、サンズが言うには起動できたらしいんですけど……」

「あいにく、パスワードが分からなくってな、結局閉じてしまったぜ」

先生はタブレットを見つめる。その異様な感じにリンはその場を離れた。

「“ね、サンズ。君は起動はできたんだよね?ていうことは、君は生徒じゃないっていうってこと?”」

「・・・さあな」

「“・・・そっか”」

サンズはその場を去り、リンのもとに向かおうとするところを先生が手を引いて止めた。

「“君はココに残ってて”」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

システム接続パスワードをご入力ください。

「“・・・パスワードは・・・”」

 

先生は自分の意志ではなく、決められたレールを走る列車のように動いた。

キーボードに向かって打った文字は・・・

 

……我々は望む、七つの(なげ)きを。

……我々は覚えている、ジェリコの古則(こそく)

 




真紅の災厄
ATK 154
ワカモの愛用するライフル。

古風な外観に反して、いつも炎と火薬の匂いを漂わせている。
現在は先生の身の回りの「邪魔もの」に向けて放たれることが多い。
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