ATK1 DEF1
キヴォトスの外から来た先生。名前がないと不便なの苗字をつけました。
キヴォトスに就任したからには銃を購入するが
所持することはあれど基本握ることも引き金を引くことはない。
……我々は望む。7つの嘆きを
……我々は覚えている、ジェリコの古則を
……。
承認。「シッテムの箱」へようこそ、相良先生。
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「……私のミスでした。」
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。」
「結局、この結果にたどり着いて初めて。あなたのほうが正しかったことを悟るだなんて……。」
「……今更図々しいですが、お願いします。」
「相良先生。」
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。」
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……。」
「ですから。……大事なのは経験ではなく、選択。」
「あなたにしかできない選択の数々。」
「責任を負う者について、話したことがありましたね。」
「あの時の私にはわかりませんでしたが……。今なら理解できます。」
「大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。」
「それが意味する心延えも。」
「……」
「ですから、先生。」
「私が信じられる大人である、あなたになら、」
「この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。」
「そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。」
「だから先生、どうか……。」
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承認。「シッテムの箱」へようこそ。相良先生
生体認証及び認証書作成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。
(見たこともない教室で、一人の女の子が机の上にうつ伏せで居眠りしている)
「くうぅぅ……Zzzz」
可愛く寝息を漏らしている青い少女。白いリボンに青いセーラー服。
いくつかの机にはカバンがかけられているが肝心の生徒らしい人物は目の前の一人以外何処にも見当たらない。壁には穴が空いていて多くの机が山になっており地平線へと続く大きな海が見えた。
足元には水が溜まっていた。丁度靴の辺りまでなのだがなぜか濡れた感じはしなかった。
「かすてらには……いちごミルクより、ばななミルクのほうが……Zzzzz」
頬を突くつもりで人差し指を伸ばしてみた。しかし、今の時代セクハラなんて騒動を起こせば先生人生が終わってしまう。なので我慢して身体を揺さぶって起こした。
むくりと起き上がった少女はまだ寝ぼけているのか目が細い。
「むにゃ……んもう……ありゃ?ありゃ、ありゃりゃ……?」
すこしづつ目が冷めていっている。なんだったら目がめちゃくちゃ開いている。
「え?あれ?あれれ?せ、先生!?」
どうやら相手は私のことを知っているらしい。初対面のはず、なのだが‥
「この空間に入ってきたってことは、ま、ま、まさか相良先生……?!」
「“そうだよ。君は誰?”」
「う、うわああ!?そ、そうですね!?もうこんな時間!?」
「うわ、わああ?落ち着いて、落ち着いて……えっと…その…あっ、そうだ!まずは自己紹介から!」
そう言って椅子から勢いよく立ち上がり先生の前に立って自己紹介を開始した。
「私はアロナ!この『シッテムの箱』に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!…やっと会うことができました!私はここで先生をずっと、ずーっと待っていました!」
「“寝てたわけではなくて?”」
「あ、あうう……も、もちろんたまに居眠りしたりしたこともあるけど……」
「“よろしくね”」
「はい!よろしくお願いします!」
すると後ろから波紋が伸びてきた。
「やっと入れたぜ。ここに入るためのパスワードを聞けずに居なくなりやがって」
振り返るとサンズがスリッパのまま立っていた。