「じゃあいくね。サンズ」
ホシノは走り出した。その姿は二年前とは大きく変わっていた。
キレのある動き、そして迷いのない弾道はしっかりと全身に当たる距離を保ってショットガンを放つ。容赦がまったくない。
「そんな楽しそうに撃ってくるなよ。すこしは休み休みやらないか?」
「ごめんね、私の横に……いや、アビドスにはサンズが必要なんだよ…っね!!」
近距離で銃身を振り回した。
「へへ、まさか大人しくくらっ・・!?」
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一周回った銃口がサンズに向けて放たれた。
放たれた弾丸は空を進んだ。銃口の横に立って冷や汗を垂らす。
「危ないじゃないか。もう少しで死ぬところだったぜ?」
「大丈夫、あたっても色がつくだけだよ」
「オイラは弱いんだぜ?」
「私のほうが弱いならなんでココまで耐えれてるの?サンズ」
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校舎の中で二人の戦闘を見守る先生たち。
“二人はどういう関係なの?サンズはアビドス高校の生徒会役員って立ち位置になってたけど”
その質問にノノミが返答した。
「サンズは、いまは居ない梔子ユメの後輩にあたります。ユメさんが生徒会長を務める間はなんとか連邦生徒会に承認してくれていたらしいんです。だからいまの権力者は副生徒会長、小鳥遊ホシノ。あと、生徒会役員、サンズの二人だけです」
「ここ、対策委員会は連邦生徒会に承認されていません。だからあの二人が今のアビドスの正当な生徒会となります。ですが、生徒会長は知っての通り、残った二人も会長じゃないので連邦生徒会に届いてもむしされてきたのでしょう」
「サンクトゥムタワーの件をご存知ですか?…と言っても先生ですものね。活躍は知っています。現在のアビドスはそれと似た状況なのです。強いて二人。生徒会役員が居たら連邦生徒会に意見をだしやすかったでしょうけど。サンズさんは自ら連邦生徒会に向かいました」
「その二年間私たちはサンズさんが倒してくれていたヘルメット団をヴァルキューレに送り出したり、アルバイトなどで今の今まで守ることができたのです。でも、それも長続きしません。得た報奨金は早速借金返済に使われることはありませんでした。一気にためて一度で返済してすべてを終わらせるホシノ先輩の考えでしたが、ホシノ先輩はその報奨金を借金の利息返済にあてていました」
「借金を増やさず減らさず今の今まで堪えてきた中でシャーレのニュースを視ました。その隅にサンズさんをみたホシノ先輩の目には希望がみえました。そして、サンズさんがシャーレと一緒ならもしかしたら、私たちの要請がついに承認されるかもしれない。そう思って申請してみた結果。こうしてきてもらったわけです」
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確実に銃口をサンズの心臓に向けて引き金を引く。
それなのにサンズは
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「おっと」
その銃弾を瞬間移動で避けて…
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「へへ、だいぶ強くなったじゃないか」
振りかぶった銃身をまた瞬間移動で交わして。
二度目に振りかぶった銃身を地面と並行にして止め、銃口から火花を散らす
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「今のはキモがひえたぜ。ホネだけど」
それも分かっているかのように交わす。
しかし、サンズの額にはかなりの汗がながれはじめていた。
「それにしても、武器を振り回すのがそんなに好きか?」
「ううん。サンズには決して手加減しないよ」
「そ・・・そうか・・・はぁ・はぁ・・」
「だいぶ疲れてきたみたいだね。さっきから私が一方的に攻撃するだけで私に攻撃を返してこないのはなにかの作戦なのかな?」
「はは、流石にアンタを相手に回避ばっかりはキツいものがあるぜ」
サンズは屋外線より屋内という狭い空間での戦いのほうが得意だ。
それはサンズの攻撃手段が理由となる。サンズのホネは一本生やす程度サンズにとってはなんてことはない。しかし、屋内で戦闘しても屋外では簡単に避けられてしまう攻撃がほとんどである
ガスターブラスターも室内では縦に逃げるしか方法が無くても屋外だと左右どちらにも自由に避けることができる。