“おーい、サンズー?”
寝息を立ててスヤスヤと眠るサンズ…
それを目で確認した先生はサンズを起こすという選択肢は無かった…
「・・・zzz」
“・・・また今度でいいかな”
仮眠室の扉をそっと閉めて執務室へと歩いていった…
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「“・・・貴方がアビドスで出現した謎のスケルトン?だいぶ可愛らしいからほっといてもいいような”」
「ダメです…しっかりと仕事をしてください」
サンズの視界には2つの人物を捉えていた。
部屋に3人いながら目の前のふたりだけの会話になって言っているのでとりあえずなにか話そうと声を出す。
「・・・挨拶がまだだったな。オイラはサンズ、みてのとおりスケルトンだぜ」
「……私は行政官の七神リン、そして…」
目の前のモンスター相手にかなり警戒しているエルフ耳の青髪長髪の七神リンといった人物は自分の自己紹介を終えると次の人物の方を目で見る。
「“私は連邦生徒会の生徒会長!……よろしくね〜!サンズ”」
全く警戒心や敵意が感じられない生徒会長。
「それでは相手に名前が伝わらないです!ちゃんと自己紹介してください!」
青筋を額に浮かべ生徒会長に向けて声を上げるリン。
「あー、大丈夫だぜ。まぁ、少し気になるところはあるけど」
まぁこれ以上爆発させない為に落ち着くよう促した。
「“……これから君には2年間、連邦生徒会が秘密裏に保護します”」
「2年間?それが過ぎたら俺は自由の身か?」
「“いや?別にそういうわけじゃないけど、2年過ぎたら今度は別の所に行ってもらう”」
「……なぁ、ひとつ聞いていいか?」
「“……何?サンズ”」
「オマエ、何回目だ?」
その質問に、生徒会長はニヤッと笑って返事した。
「“覚えてなーい。でも、知ったんだよ…みんなから超人って崇められても、私でも解決できない問題が残ってるんだよ…それを解決するために……君のその質問も何回目になるかな”」
「……オマエ、それはケツイなのか?」
「そうかもね、私はこのキヴォトスを守るとケツイしてから何度もループしてる……でもぉ、もうしんどいんだよ……何度も何度も、何度も何度も何度も何度も…………私は超人なんかじゃない。だから先生に任せようと…」
生徒会長の顔には七神リンという人物と話していた頃とは全く異なり、一人の少女と化していた。
「まぁ、そんな気を張る必要は無いんじゃないか?少なくとも、超人なアンタも今のような威厳何も無いアンタも全部アンタだ・・・だから、その。なんだ2年間間だけだろ?その後はオイラとその先生に任せろ・・・だから2年間くらい働こうな?」
「オイラもコツコツ手助けするから・・・・・・ガイコツだけに?!」ツクテーン
「……ふふっ。ありがと、サンズ」
「やっぱり呼んで正解だったかな」
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「・・・んー、よく寝たぜ」
背筋を伸ばし背骨が何回かポキポキとなった。
時計を確認してゆっくり着替え執務室へと歩く。
執務室の扉を開けるといつものような笑顔で先生が挨拶をしてきた。
“おはよう、サンズ。何かいい夢でも見れた?”
「ん?どうしてそんなこと聞くんだ?」
先生はニヤッと笑って顔を指さして
“だって顔がにやけてるもん”
と言った。
「へへ、とびきりのギャグを思い付いたんだぜ・・・聞いてくれるか?」
“ウッ、少し遠慮しとこうかな”
「へへ、仕方ないよな」