スケルトンの青春   作:袴田

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とりま、予定としてはこのままアビドス2章完結。
飛ばし飛ばしで二次創作ルート持ち込みたいな。なんて



終幕 アビドス高校#15

 

飛んでくる弾丸をホネの壁が抑える。

紫色の弾丸は、少なくともイオリが砕いた時より固く多く太くなっているはずなのにヒナはポキポキと折り攻める。

 

「あれ〜?結構ホンキなんだけどな」

 

「そう?その割には随分と余裕そうだけれど?」

 

サンズの声に、ヒナは余裕そうに返す。

サンズも未だ余裕がありそうと思う。

 

便利屋はススーっといつの間にか路地に隠れ、他の風紀委員はサンズとヒナの1体1についていける訳もなく、イオリやチナツ、バーチャルアコの3人は戦うヒナを見て心配の眼差しと、好意の眼差しを向けている。

 

ヒナの弾丸はさらに威力を増していき、これまで3発で砕けたホネが2発、そのうち1発の弾丸で砕けるようになっている。

 

サンズはそれに勘づきながらも飛んでくる弾丸を全て回避してホネを投げたりガスターブラスターを放ったり応戦する。

 

「あなたの手札はそれまでなのね。遠目で見てたけど…ホネを飛ばすのと、その光線の攻撃のみ。生えてくるのはそこまで細かく出せるとは思わなかったから一撃貰っちゃったけどその他は大したことないわね…頑張れば1発の弾丸で砕けちゃう……。そろそろ負けを認める気にはならないかしら?サンズ」

 

「へ、へへへ。普通に強いじゃん。ホシノと同等…もしくはそれ以上だぜ?」

 

「小鳥遊ホシノ?まさか……」

 

そうヒナが口にした瞬間…先生の後ろからガシャンと音がした。

勢いよく振り向くと、そこには盾を広げて片手に愛銃を持つホシノが立っていた。

 

「うへ〜ひどい有様だねぇ〜。」

“「「「ホシノ!(先輩!)」」」”

 

小鳥遊ホシノが戦闘準備を終えて立っていた。

 

「へへへ、遅いぜ?寝坊か?」

 

「うへ〜、まあそんなとこ」

 

「小鳥遊ホシノ。まだここに居残ってたなんてね…情報部にいた頃、要注意生徒のひとりが貴方だったわ。今でも覚えてるくらいには内容の濃い報告書だったからね」

 

「みんな〜、立てるー?」

 

ホシノの声を聞いてボロボロのシロコは安心して倒れそうになる。

直前でサンズが肩を貸してシロコを立たせる。

「うへ〜シロコちゃん大分やられちゃったね〜」

 

「んっ!…ま、まだいける」

 

「無理はダメだよ?シロコちゃん」

 

「私は……さっき休んだのでだいぶ動けますよ〜!ホシノ先輩!」

 

「私も、援護は任せてください。まだ痛みますけど…いけます!」

 

「え、わ、わわわ、わたしだって!みんなの役に立つわよー!」

 

ノノミ、アヤネ、セリカが立ち上がる。

シロコも根性で自立しホシノの横に並ぶ。

 

「改めて、アビドス対策委員会。全員集合かな」

 

(小鳥遊ホシノ…サンズ。情報部にいた頃各学園の要注意人物として挙げられてた。

サンズについては連邦生徒会が各学園の上層部に連絡して知る人は知るけどほとんど秘匿されてきた。

あの事件以降サンズは消えたけどホシノは最後まで残ってたなんてね)

 

「ところで、アコ?どうしてこんな所でこんな大部隊で戦闘していたの?」

 

「そ、それは!便利屋を捕まえるために…」

 

「 便利屋なんて居ないじゃない」

 

「え?、あれ?!たしかにさっきまでここに!」

 

「もういいわ、アコ。通信を切って風紀委員会室で待ってなさい。待機命令よ」

 

「……はい。」

 

さっきまでの戦闘などまるで無かったかのように話が切り替わった。

 

アコを移していたドローンは投影を辞めるとどこかに飛んでいってしまった。

 

「どーする?ヒナちゃん…仕切り直す?」

 

「……はあ、みんな、撤収」

 

「えぇ?」

 

ヒナは手に構えていた銃の銃口を下げ対策委員会側に深々と頭を下げた。

 

「事前通達なしでの無断兵力運用、そして、他校自治区で騒ぎを起こしたこと。このことについては、ゲヘナ風紀委員長空崎ヒナより、アビドス対策委員会に公式に謝罪する」

 

「え?!…委員長?!いいの!?」

 

「イオリ?話聞いてなかった?撤収よ」

 

「う……うん」

 

 

 

 

………………………………………………

…………………………………………

…………………………………

 

「良い戦いだったわ。サンズ」

 

「今回は流石に骨が折れたぜ…ホネだけに」

 

「フフ、また戦いましょ?」

 

「……こりゃ骨が何本あっても足りないぜ……」

 

「ところで先生、シャーレである貴方に言っておきたい事があるのだけど」

 

“ん?”

 

「情報部が掴んだ情報なのだけれど、ここの土地は学校近辺を除きほとんどがカイザーの自治区となっているわ…それに、カイザーが何か砂漠の方で作業をしていると……普段なら教える必要のないことだけと念の為先生……とサンズにだけね」

 

“聞かないふりしても無駄だったね。サンズ”

ヒナとすれ違ったと見せかけて、ムーンウォークで気配なくヒナの背後をとったサンズだったが、気配が隠し切れてなかったのか、ヒナの方が1枚上手で気付いていた。

 

「へへへ、大丈夫。先生から言わない限り口は割らないぜ…オイラの口は硬いんだ…なんせホネだからな?」

 

“ありがとう、ヒナ。助かった”

 

「あ、あと。何かあれば言ってちょうだい。力になれることがあったら風紀委員会として協力するわ」

 

そう言ってヒナ率いるゲヘナ風紀委員会は撤収していった。

一日のうちに色んなことが溜まりまくり、郊外の病院で見てもらった後解散となった。

 

ついでに、病院にて対策委員会は柴大将のお見舞いに向かった。

 

あまり傷の着くことのなかったホシノとサンズは先にアビドスに帰り……

 

「オイラ、屋外での戦いはあんまり好きじゃないんだぜ?」

 

「室内だと私が色々壊しちゃうから仕方ないよね」

 

アビドス高校運動場に銃撃と砂煙が立ち込める。

 

「サンズってさ……委員長ちゃんと戦ってる時、重力操作使わなかっでしょ?なんで?」

 

「なくても時間稼ぎはできるって思ったからな……」

 

「ふーん。だいぶ低く見てるんだね…私には勝てるかどう……かっ!!」

 

「フッ……まあな。そう簡単に勝てるとは思ってなかっんだぜ?これでも…見るだけで強さくらいわかるんだ」

 

砂煙が開けていく…

 

「そう、じゃあ今の私とあの時の委員長ちゃんならどっちが強い?」

 

ホシノは左手に盾、右手に愛銃を砂煙に向けている。

 

「まぁ、「……?!」五分五分かもな」

サンズはホシノの背中をタッチしてそういった。

 

ホシノは盾を振り回した。

が当たる前にサンズがバックステップで回避する。

サンズは腕を前に伸ばして生成したホネをホシノに飛ばす。

ホシノは受け止めることなく軽やかに左右にステップを踏み、飛んでくるホネを回避しながら前のサンズに向かって突撃をする。

 

ホシノの銃口がサンズの頭を捉えた……刹那、銃口が右にズレた。

左側から飛んできていた…小さなホネが良いスピードで愛銃にあたって逸らされた。

そのほの反動を力に左手に持つ盾を右に振りかぶった。

ソレを回避される。ことを見越しかわされた盾を地面に突き刺して盾に力を込めて自分の体をサンズの方に押し出す。

サンズは一瞬焦った様な顔をしたが……もう既に居ない。

 

「フゥ、いまのは焦ったぜ?」

 

「そのテレポートずるくなーい?」

 

「そんなのされたら今頃死んでるぜ?」

 

ホシノは突き刺した盾を引っこ抜き改めてサンズに向けて構える。

 

「まだやるのか?」

 

「サンズの手の内は全部理解してるんだよ?」

 

「だったらいつか勝てるってか?」

 

「いつか勝てるじゃなくて、倒してあげる」

 

「へへ、そりゃ怖い」

 

サンズの瞳はホシノを写している。正確には見るからに理解できる。ホシノのケツイを瞳に焼き付けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は静かに教室に戻る。

 

 

 

翌日……

各々持ち帰った情報を整理した。

 

アビドス委員5人と先生が教室で会議をする中、せっかくの晴天に布団は勿体ないと感じたサンズが屋上で昼寝を堪能していると……

 

「クックックッ……」

 

「……zzzZZZ」

 

「サンズさんがまさかアビドスに戻ってくるとは、いやはや驚きました」

 

「アビドスは1度落ち着いたらまた出るつもりなんだけどな」

 

律儀に扉から入ってきた黒服の背中にガスターブラスターの照準を合わせる。

 

「交渉をしにきたのですよ?それとも。あなたの世界では交渉相手に銃口を向けて話し合うのですか?」

 

「…… へへ、で?何の用だ?」

 

ガスターブラスターを消した後、サンズは視線だけを黒服に向けてここに来た理由を聞いた。

 

「もしも、元の世界に帰れるとしたら…

あなたは帰りたいですか?」

 

「……」

 

「確実に……とは言えません。が……キヴォトス最高の神秘、小鳥遊ホシノさんの研究によっては可能ではありますね」

 

「つまり?」

 

「実験を手伝ってくれるのであれば元の世界に帰れなくもない……という話です。もちろん時間はかかるでしょう。しかし確実に成果はあると思います」

 

「早く帰りたいな……ここの空気は綺麗すぎる。俺一人じゃ勿体ないんだぜ」

 

「ということは「だが。」……?」

 

「一応は命の恩人だ。オイラにはホシノの借りを返さなくちゃならないからな。まだ帰るつもりはない。それに……オイラが帰りたい時に帰る。まだもう少しここの空気を吸っていたいんだぜ」

 

「それが…小鳥遊ホシノさんの願いだとしても?」

 

「そんときゃ…帰らないぜ…二度と同じことが起きないように」

 

「……ふむ、過去に何があったか。などあまり興味はありませんが…そうですね。本日は帰らせてもらいましょう。残念です。同じ神秘を流れるサンズさんを実験しても結果は変わらなかったでしょうに」

 

瞬間、扉のノブが曲がるのを確認する。

誰かが屋上に入ろうとしてきている。

“サーンうわぁ?!…なんで扉前で待機してんの?!さっきまでいなかったよね?!”

 

咄嗟に瞬間移動で扉前に待機して先生を屋上に入らせない。

 

「流石に屋上でお昼寝はキツイぜ。暑すぎた」

 

“だよね。早く行こう。”

 

先生は扉からくるっと回って階段を降りる。

サンズが黒服の方に目をやると「行ってください」と一言。

 

「……ホシノの神秘はオレに流れてるんだったな。少しなら分けてやる、ただ。研究結果は今度オレに教えてくれ」

 

サンズはホネを1本。軽いダンベルサイズの長さにして捨てた。

 

「クックックッ、ありがとうございます。サンズさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、部屋に集まったみんなが改めて情報を確かめあった。

過去に退去指示があったこと。

カイザーがアビドス自治区のほとんどを手にしてしまったこと。

砂漠で何か企んでいること。

 

その結果。

結論が着いた。

「そうだ。アビドス砂漠へ行こう」




文字のかさ増し多くて死にそうw
ギャグセンスないからサンズがサンズできてなくて泣く
後、ただヒナちゃんとサンズ戦わせたかったからホシノの到着遅らせた。戦闘描写苦手なくせに戦闘描写が好きなんすよ。許してね♡
はー、もしこの作品が完結できる日が来たときたら……
それは俺の葬式だろうねw
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