小鳥遊ホシノの愛銃
ホシノが愛用しているシンプルなデザインのショットガン。
基本的に怠けたがりの彼女だが、銃の整備だけは絶対に怠らない。
「・・・・・・・」
目の前のサンズは消えていた。
代わりに居たところには壁に弾丸の跡が残っていた。
「おぉっとそうは問屋がおろさねぇ」
すぐ横にいたサンズの目の前には回復したヘルメット団が銃口をこちらに向けていた。
「ク、クッソォ・・・。化け物、っが!!」
彼女の体には見たことのない青く光る骨が突き刺さり、彼女はヘルメット越しにでも伝わる絶望の香りが漂う。
「ハハ、生きて帰れるだろうぜ?オレの
目の前には一度全身で受け止めたことのある見慣れた巨大な砲口が奇妙な発射音を出して光で彼女を包みこんだ。
「私のときには見たことのない攻撃手段がありましたね。あの時は手を抜いてたんですか?」
「あのときはホンキだったんだぜ?けど、しかたないことにザイコがなかったんだ、スッカラカンだったんだぜ。スケルトンみたいに」
いつもと変わらないテンションでスケルトンは話し始めた。
それはユメ先輩がいたときと同じように、私に気を遣わせないためなのか。
「相変わらず、あなたは優しいんですね、所々倒れているヘルメット団見てきましたけど殺してはいないようですし」
「そんなことはないぜ?だってココにくるまでイシキのあるニンゲンはだれひとりいなかっただろ?」
「それは確かに意識は失っていた。けれど誰一人、ヘイローを破壊された人はいなかった」
「・・・・・・」
「やっぱり優しいんですね」
サンズは動かない。ホシノはサンズに一步歩み始める。生徒会室に向かって。
サンズはそれに目をむけたあと、階段を降りて昇降口へと向かう。
「・・・ついてきてはくれないんですね」
「いえ、私が代わりにとしてついてきました☆」
声のする方に振り向いた。十六夜ノノミ
彼女と先輩を重ねた私には僅かな希望をいだいていた。それを打ち砕かれたような、悲壮感が心を包み込む。
「どうしたの?ノノミちゃん。ここは、高等学校だよ。君はハイランダーに進学するんじゃなかったっけ?」
「私には!このゴールドカードがあります。なのでこのアビドスの借金を全額返済できます」
「それはだめだよ。そんなことしたら、ココはアビドスじゃなくなる」
「なら、一緒に借金を返済しましょう!私はアビドスに進学します!」
「でも・・・」
「ーーーでもじゃないです。私は頼まれたんですよ。サンズさんに」
彼が?なぜ?
「サンズさんは連邦生徒会に招集されたらしいです。連邦生徒会会長直属らしいです」
「それって。要するにアビドスを離れるってこと?」
聞いていない。
なぜ私にはなにも言わなかったんだろう。
「連邦生徒会で働いて、そのお金をアビドスに回してくれるって言っていました。私はそれまでのアビドスと、ホシノ先輩といっしょにいてくれって頼まれたんです。アナタはユメさんを引きずっていますから、すこしでも早く立ち直るために私が、そばにいてあげてほしいって。私はユメさんに似ているらしいので」
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時は少し遡り、校舎の階段を降りていると・・・
「アンタは、ノノミか。さっきホシノとあったぜ。追っかけてきてくれたんだよな。ありがとう」
「いえ、別に大丈夫ですよ」
「助かった。ありがとう。あっそれと。ついでに渡しておくものがある」
「なんで、、キャッ!?・・・こ、これって」
「あぁ、オレのネームプレートだ。多分二度と使うことはないからな」
「そ、それって!!」
「あぁ、アビドスを離れる。・・・安心しろ。次の新天地は連邦生徒会だ」