ティターンズブルーアーカイブ   作:毒撒

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お久しぶりです。尺等の都合で一部原作のシーンをカットするなどのことが今回含めこれからありますが、まぁ許してください。


第四話  地下にあるモノ

「………ここが、シャーレの地下室か?」

 

「はい。ここには、連邦生徒会長がバスク先生に残したモノがあります」

 

 無事にシャーレの建物を奪還し、ついでに戦力として戦車を手に入れたバスク・オム先生は、周囲の警戒をユウカ達に任せ、合流したリンと共に地下室を訪れていた。リンは電子式の金庫を開き、そこから白いタブレットをを取り出す。

 

「それは………タブレット端末か」

 

「このタブレットは、[シッテムの箱]と呼ばれるものです。普通のタブレットに見えますが、製造元、OS、構造………その全てが不明。連邦生徒会長は、これを先生が使えば、サンクトゥムタワーの制御権を回復できるはず、と」

 

「私が、か………」

 

 バスク先生は端末を受け取り、静かに見つめる。そして、起動しようと、電源ボタンを押してみる。

 

 

 

Coneccting To "Crate of shittem"……

 

 

 

 

システム接続パスワードをご入力ください

 

 

 

(パスワードだと?そんなもの、私は………)

 

 バスク先生の脳裏に、ふと文章が浮かび上がる。記憶にないはずの、意味も分からない文字の羅列。それを、打ち込んでみる。

 

 

………我々は望む、七つの嘆きを。

 

………我々は覚えている、ジェリコの古則を。

 

 

 

 

接続パスワード承認。

現在の接続情報者はバスク・オム、確認しました。

 

 

メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します

 

 

 

 

 バスク先生は、気がつくと不思議な空間に飛ばされていた。一見普通の教室にも見えるが、壁や天井が大きく破壊され、外には海が見え、足元には水が張っている。そして、一人の少女が、机の上にうつ伏せになって居眠りしている。

 

「どういう、状況だ………?」

 

 バスク先生は、ひとまず先にいた少女を起こそうと、彼女に近づく。

 

「むにゃぁ………うひひ、もっといっぱい食べさせてぇ………」

 

「………寝ぼけているのか」

 

 バスク先生はどう起こそうか考え、考えた結果………

 

「おい貴様、起きろ」ツンツン

 

………頬を突付くこととなった。

 

「………んむぅ?」

 

 何度か突付いた後、少女は目覚め、机から起き上がり、まだ少し寝ぼけた様子でバスク先生を見上げる。

 

「………え?あれ?あれれ!?ここにいるって事はまさか………バスク・オム先生!?」

 

「………まぁ、そうだが」

 

「うわぁぁぁ!?もうそんな時間!?え、えぇと、落ち着いて、落ち着いて………!そうだ、まずは自己紹介から!」

 

 慌てふためき、取り乱した様子の少女だったが、深呼吸をして落ち着き、再びバスク先生に話しかける。

 

「私はアロナ!このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をサポートする秘書です!」

 

「秘書、か。リンによれば、貴様ならサンクトゥムタワーの制御権を回復できると聞いたが、できるか?」

 

「早速お仕事ですね!このアロナちゃんにお任せください!」

 

 アロナはそう言うと目を瞑り、演算処理を実行する。

 

「………これでよし!出来ましたよ、先生!現在タワーは、私の統制下にあります。先生がナ承認してくだされば、権限を連邦生徒会に移管出来ます!」

 

「そうか………」

 

 バスクはアロナの仕事の速さに関心しつつ、これからのことを踏まえて、少し考える。

 

「………アロナ、連邦生徒会、そしてシャーレ………2つの組織に全く同等の権限を同時に付与することは可能か?」

 

「え?………はい、確認しましたが、大丈夫そうですね。でも、一体どうしてですか?」

 

 アロナは困惑し、バスク先生に尋ねる。バスク先生はその問いに、悪い笑みを浮かべて答える。

 

「もしもの時の保険さ。もし連邦生徒会が私を裏切るようなマネをした時はどうなるか………。それに、連邦生徒会と同等の権限を有していると考えれば、何かと役に立つだろう」

 

「な、なるほど………!凄いですバスク先生、そこまで考えているなんて………!」

 

 アロナはバスク先生の”もしも”を見据えた考えに目を輝かせ、尊敬の眼差しを向ける。バスク先生はそんなピュアな感情をぶつけられる事がとてつもなく久しぶりなため、少しむず痒く感じつつも、アロナに指示を飛ばす。

 

「………という訳だ。先程言った事を実行してくれ。それと、シャーレが権限を持っていることは、連邦生徒会には秘匿しておいてくれ。余計な処理が増えそうだからな」

 

「了解しました!」

 

 

 

「………サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認出来ました。これからは連邦生徒会長がいた頃と同じように行政管理を進められます。お疲れ様でした、バスク先生。連邦生徒会を代表して深く感謝いたします」

 

 現実に戻ってきたバスク先生は、リンから任務完了の知らせを受ける。

 

「では、施設の説明に移りますね。まず、こちらの機械についてです」

 

「あぁ、頼む」

 

リンは続けざまに、同じく地下室にある大きな機械の説明を始める。

 

「これはクラフトチェンバー。シッテムの箱の所持者のみが使用できる………簡単に言えば、とても大きな3Dプリンターです。連邦生徒会長いわく、ありとあらゆる物を生成できるらしいのですが、私達では使用できないので、このままシャーレの所有物としてお使いください」

 

「ありとあらゆる物、か………」

 

「それと、あちらの扉の先には大型の倉庫があります。クラフトチェンバーで作成したものなどは、そちらで保管してください」

 

 

「………そしてこちらが、シャーレのオフィスとなります。先生にはここでお仕事を始めることとなりますね」

 

 数分後、バスク先生はリンに案内され、オフィスに到着した。至って普通なオフィスだが、どこか落ち着きを感じる良い仕事場となっているようだ。

 

「………私は、何をすれば良いのだ?」

 

「シャーレが持つのは権限のみ、目標などはありません。ただ、出来ることなどをまとめた書類は先生のデスクに置いておきましたので、暇なときにでもご一読ください」

 

 リンは、机の上に置かれた書類の束を示す。

 

 

………その高さ、およそ30cm。

 

 

「………これで私の役目は終わりです。何かあればまた連絡しますので。では」

 

「待て」

 

 踵を返し、去ろうとするリンを、バスク先生が呼び止める。

 

「………まだ、何かありますか?」

 

 

 

 

 

「………先程鹵獲した戦車は、どこに置けば良い?」

 

「………地下の巨大倉庫につながるスロープがあるので、そちらからどうぞ」

 

………この後、ユウカ達と協力して倉庫に搬入した。その倉庫の広さを見て、バスクは内心(ビックトレーぐらいなら入りそうだな)と考えていたそうな。

 




ようやくプロローグが終わったよ………。

次回予告

対策委員会編
第五話  初出張は砂とともに
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