SEEDに転生、偽レッドフードが行く リメイク版 作:ぷくぷく麦茶
「おいキラ、そっちの姉ちゃんは大丈夫か?」
「あまり大丈夫には見えません…早くどこかで治療しなくちゃ!」
キラの言う通り、いい加減弾丸も取ってやんねえとまずいからなぁ…そうして周りを見渡してみる。
「さて、となると病院の近くにでも…おい嘘だろアイツら!」
ジンとの戦闘を終わらせたレッドフード達は近くの安全な場所に移動していると、そこで見たのは公園にいたミリアリア達三人の姿がそこにあった。すぐ公園にストライクを降ろし、三人と合流しその後は気を失っている彼女を寝かせてから、攻撃された病院の僅かに残った薬でレッドフードは彼女の手当てをしてやった。
「おーいお前ら、ち~と集まんな。大事な話があっからよ。」
彼女の呼びかけでキラ達は『なんだ?なんだ?』と集まる。
「お前ら、ちと悪いんだけどしばらくこの姉ちゃん見といてやってくんねえか?」
「分かりましたが・・・レッドフードさん、何処かに行くんですか?」
キラがそう言うとミリアリア達に動揺が走った。
「そんな!?フーさんがいないなら、オレ達どうすればいいんですか!」
「そうだよ!またザフトの奴らが来たら、今度こそ死んじゃいますって!!」
「あ~もう、大丈夫だっつうの!別にお前ら見捨てるなんてしねぇよ。近くにオレのMSがあったからちと取りに行くだけだよ!」
「フーさんもMS乗りだったんですか?…」
他の奴らも驚き不安な空気なっていくのだが、俺がMS乗りと聞くとキラ以外の三人が驚いていた。当然だな…そもそもそういった話なんざしたこともなかったし、する必要もなかったからだ。
「ま~な。仕事柄、乗る時もあらぁな…だがそんな事言ってる場合でもねぇ、今のうちにできることしてぇんだよ。」
「わかりました!ここは俺たちに任しといてくださいよ!」
「んじゃ!すぐ戻るからその姉ちゃんにも目ぇ覚めたら言っといてくれ!」
その場を離れ、通信を繋げるも…やはりジャミングがまだ続いている。ならやっぱりこの特殊通信機でなら!
「ハロ!聞こえるか!」
『ハロハロ!』
「わりぃな、ちと遅くなっちまった、オレの機体の準備は?」
『デキテルデキテル!』『ジュンビオッケ!ジュンビオッケ!』
「よっしゃ!こっちまで寄越してくれ!」
『ゲート前ゲート前!』『トウチャク!トウチャク!』
すると、ゲート前まできた俺は立ち止まると、宇宙港のサブゲートが開きそこからMSが出現した。
「さて、久しぶりにちとお灸を据えてやるかね~!」
その機体は輸送業に入る前──自分の機体としていたのを改修、退職金代わりにもらっていったこの赤黒く塗装された長距離強行偵察複座型ジン。
〈長距離強行偵察複座型ジン·ハイマニューバ〉
「ハロ!久しぶりの戦闘だ、鈍ってねえだろぅな?」
『ジョウトウ!ジョウトウ!』『ヤッテヤンゼ!』
「よっしゃ!んじゃまぁ…行ってみっか!!」
レッドフードはその機体のコックピットに乗り、その瞬間…その真紅に染まったMSのモノアイは光を放つ。キラ達の下へ轟音と共に飛び立ってくのであった。コロニー内ではメビウスゼロとザフトのMSシグーが戦闘を行い彼らは徐々にコロニー内へと戦火を広げ、爆発と共に侵入してきた。
「(ええぃ、ムウ・ラ・フラガ!あまり時間を掛けたくは無いのだが・・・ん?あれは・・・)」
コロニーに入ったザフトのエース、ラウ・ル・クルーゼが視界に捉えたのはストライクの姿だった。
「こんなところにいたとは!早々に破壊させてもらおう!」
キラ達はトラックに入っている装備を付けている途中だったのだがその瞬間、シグーの放った弾丸が襲ってくる。だがすんでの所でキラの乗ったストライクが盾になって難を逃れた。フェイズシフト装甲…通称・PS装甲によって防ぐことができたからだ。効果が無いと分かりシグーは再び攻撃をするため重斬刀を抜き襲い掛かる。
「ならば…これならどうだ!」
ラウ・ル・クルーゼの乗るシグーはストライクに対して接近戦で切りつけるが──その瞬間クルーゼは体中から一気に自身の本能が必死に訴える。今、上昇せねば死ぬぞ……とクルーゼはその瞬間、真っ先に攻撃を中断し一気に上昇した。すると突如自身の機体を何者かが狙撃し持っていた
(危なかった、しかしなんだ今のは!!……いや待て──この攻撃を知っている…こんな攻撃してくるのは……まさかっ!!)
クルーゼはこの狙撃を知っている──なにせ幾度となく
「通信だと?誰だ一体…『よぉラウ坊…久しぶりだなぁ…えぇ?』──なっ!!?」
視線を向けるとそこに複座型ジン·ハイマニューバが見下ろしていた。偵察機とは思えぬ紅い機体カラー、肩に写る傷だらけのエンブレム……何よりその声の主で全てを悟る。あぁ全て分かった…思い出してしまった、この呼び方…この声…この攻撃…そして赤狼のエンブレム──なぜ……。
「なぜ…いや、よもやこのような場所におられたとはね──
「なんだ、ようやく思い出したかラウ坊?だいぶ勘が鈍ったんじゃないのかおい!あははは」
「忘れるわけない、なんせ散々貴女にしごかれてはね?元・教官殿」
それを聞いたレッドフードは少し懐かしさを感じながら再び話はじめた。
『ラウ坊、此処は見逃せ』
「ふっ…出来ない────と言ったら?」
『ははは───頼んでんじゃねぇのよ」
──これは命令である…二度は言わん──
その瞬間周囲の空気がいっきに凍りつき、周りを飛んでいた【エンデュミオンの鷹】ムウ・ラ・フラガやストライクに乗っていたマリューもが感じ取る──心臓を鷲掴みされたかのように辛うじて息ができる程のプレッシャーに襲われた。
「(おいおい…マジかよ。)──なんでアイツまでいんの…!」
「(なに!?何が起きてるの!?体が……重い…息が…今動けば確実に!!)」
ミリアリア、カズイ、サイ、トールはいったい何が起こっているのか分らずにいたが、マリューがあんなにも冷や汗を流す、何が起こっているか分からずにいたその一方…マリューは訓練された軍人だからわかる感覚──銃を突きつけられまさに死のうという瞬間のこの恐怖──
「──はぁ………わかりました、此処は貴女に免じ一度引かせてもらいます……」
二人の間に数秒間だけ沈黙が続くが、クルーゼが再び口を開き話し出しその言葉と共に周りを襲ったプレッシャーは消えて通信越しに笑い声が聞こえた。
『あっはははは!そうかい!そりゃよかったよ。ラウ坊』
「…………それでは失礼させてもらおう」
その後ラウ・ル・クルーゼの乗ったシグーは一時撤退したが、奴が諦めるとは思えない……あの後、突如爆発したかと思いきや、その後アークエンジェルが飛行していた。まあここも原作でも分かっていたのでそこは問題なかった。
俺はキラ達と合流したはいいけども、それからが大変だった。マリューには銃を向けられ、質問攻めになったがこっちの身分とそのIDを見せた───それでも信用してもらえなかったのだが、キラ達の必死の説得にマリューは仕方ないと協力をすることに応じる。
キラ達と同じく秘密を知ってしまったからしばらく監視するため、常に行動を共にしてもらうと言ってきた。つまりあれか!一緒にお風呂からおやすみまでってこt──
「ちょっ!?そこまでしないわよ!!///」
現在移動中・・・
「ハロ」
『ハロハロ♪』
「悪いんだがしばらくはアークエンジェルと行動することになったからそこんとこよろしく頼むわ。」
『リョウカイリョウカイ!』
「さてさて、こっからが大変だな~っと!にしてもあれだな。」
『ハロハロ?』『ドウシタドウシタ?』
「イヤー!間近のマリューさんはやっぱり、オッパイでっけえな~マジ……グヘヘ」
「(!?今一瞬寒気がしたような……気のせいかしら)」
俺達はアークエンジェルに合流するため移動した。到着しマリューたちは艦にいた兵士たちと、顔合わせし事情を話しているのだがコーディネイターだと判り周りは警戒し始める。だが──
「おいおい、そのへんにしとけよ。大の大人が寄って集って大人気ねぇぜ?」
レッドフードはそう言うと、マリューもヘリオポリスは中立国のコロニーなのだからと皆に言い聞かせ納得した。無論ムウも悪気があって言ったわけでもなく、ただ聞きたかっただけだったと彼は言うのだがだが、それよりもムウは警戒したのはキラではなくレッドフードに対してだった。
「俺が一番驚いたのはアンタよ…まさかザフトの【
「【エンデュミオンの鷹】──お前さんとは戦う事は無いから安心しろ。それに……今じゃ只の運び屋でね、ジャンク屋でも知ってんだぜ?」
すると周りの軍人たちが驚きはじめた、マリューは輸送業のレッドフードしか知らなかったので聞くのだが、それを聞いた厶ウは少し呆れながら説明してくれた。
「ご…ごめんなさい、それでその彼女が【
「───まぁいいか……コイツは【
キラ達はそれを聞きレッドフードに視線が集まる、よせやい照れるZE///
「地球連合がプラントに宣戦布告し、月から宇宙艦隊が出撃したんだが、その攻撃対象が農業用プラント【ユニウスセブン】だったんだが──艦隊がプラントに着く前に全滅したのさ」
「「「全滅!?」」」
「そっ…さらに言うと、その艦隊が一発のミサイルを撃ったはいいが、そのミサイルってのがな…」
ムウは言い淀み、マリューやキラ達は首をかしげるとレッドフードが話し始めた。
「まぁまぁ──その話はまた今度…それよりもだ!今はもう輸送専門だし?おたくらと戦う気は無いから安心しろ、もしまた奴らが来たらオレはガキ共守る為に戦うさ…にししっ♪」
オレはキラたちの頭を撫でながら言うが、マリューはともかく他の連中は余り信用してはいなかったが─その中にも輸送屋としてのレッドフードの事を知っている者もおり暫く話し合っていた。その後しばらくマリューを始めナタル、ムウはレッドフードに対し軽い事情聴取をした、今は余りに時間が無いだと。
聴取を終えてキラ達を休ませるために部屋を用意してもらった。ミリアリア達は怖がると思ったが、キラ達は自分たちを守ってくれたレッドフードに対し感謝しかないと逆に懐かれ、しばらく離して貰えなかった。
一方、ザフト艦ヴェサリウスでは、クルーゼをはじめザフト兵士たちがブリッジに集まりざわついていた。
「それは本当なんですか!?クルーゼ隊長!」
「あぁ、シグーの映像と音声を見れば一目瞭然だ…」
それを聞いたアデス艦長をはじめ周りの人間も驚きを隠せずにいた─なにせ彼女は…プラントに撃ち込まれそうになった核を止める為にその身を犠牲にして、そのまま死んだと思われていた……だがクルーゼは話を続ける。
「我々の任務は《G》の奪取…もしくは破壊が目的だ。今ここで任務を放棄するわけにはいかない」
「しかしまさか……あの人が生きていたなんて。この事をプラントに報告しますか?」
「それについては私からする。さて……今後の作戦だが少し変更しようか」
相手はかの伝説の狙撃手【
まさにクルーゼ\(^o^)/オワタなのである。
「隊長!このまま何もせず引くことなどできません!!例え相手が誰であろうと、やられっぱなしは性に合いません!」
すると一人の一般兵がクルーゼに進言したのはミゲル・アイマンであった。最初にやられたミゲルは一方的にやられたのが我慢ならなかったのだろう。どう足掻いても勝てる保証はないに等しいが、それでもあのG兵器だけでも破壊せねばならない……やむを得ないか。
「そこまで言うなら出撃を許可する、ただし危険と思えばすぐに撤退しろ。──いいな?」
クルーゼは念を押してそう命令し、ミゲルは出撃が決定した。
「そういえば、アスランの容態はどうなんだ?」
「アスランなら今医療室で現在治療中で全治三日だそうです。なんでも…突然赤い髪の女に突如ドロップキックを受けたとかなんとか…「ぷっ」クルーゼ隊長?いかがなされましたか?」
「いや、何でもない───気にするな。」
「失礼しました!」
(ふぅ──アスラン……仮にも自分の母の命の恩人にドロップキックされるとは……哀れな────し…しかしWWW)
クルーゼはアスランを哀れに思いながらも、その光景を想像してしまい笑いを必死に堪えていたのであった。