鈍感主人公には修羅場はないという幻想を俺のこの卵焼きでぶち壊す!!
Sideナズーリン
頭が痛い、昨日私は何をしていたのかぼんやりとしてあまり思い出せない
ただ何か、とても安心していたような。
頭の芯には眠気がまだ残っていて瞼を開くがしない。
確か今日は仕事はなかったはずだ、それに小鳥の声が響いていることを考えるとまだ早朝らしい。
もう少し寝ていようか、そう思って寝具に体を預ける。
なんだかあたたかくて、おひさまのような安心できるにおいがする。
彼に包まれているような………….彼?
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思わず飛び起きる。さっきまでの眠気はどこへやら?
心臓は早鐘を打ち頭は完全にさえている
つかんでいた布団を見るやわらかだが、明らかに自分のものではないものだ
誰かの部屋、うっすらと昨日の記憶がよみがえってくる。
確か昨日は響子と一緒に葵の所に飲みに行って、素直になれない自分が嫌になって、
飲んで、確かそれから、なんだか嫌な予感がする。思い出してはいけないような…
本能に従い封印しようとした記憶は、
「おはようネボスケ、さっさと朝飯食いな。
響子ちゃんはお前を残して昨日中に帰ったぞ。」
台所からひょこっと顔を出した男のせいで鮮明に引きずり出されたのだった。
「あ、あ、葵…」
そうだ、昨日私は彼の膝の上にのせられて、そのまま頭をなでてもらって…
『お前が昔俺にしてくれたように、悩みがあるなら俺が一緒に考えてあげるからな?
少しぐらい誰かに頼ってもいいんだぞ?』
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
眠くもない頭を強引に布団へと引きずり込む。
今まじまじと彼の顔を見たら発狂できそうだ。
なんて恥ずかしいことを言うのだと思う、恥ずかしくないのだろうか
別に私は誰かに頼りたいなんて思っていないし、そんなこと言われたって…………………
うれしくてうれしくて泣きそうだ、心も体もとろけたようになって力が入らない。
彼のやさしさが私のなかにしみこんでいく、仕事が手につかなくなったらどうするんだ!
おそらく昨日眠ってしまった私をベットまで運んでくれたのだと思う。まったく…男女が別の部屋とはいえ一つ屋根の下で寝るなんて、
彼は別になんてこともなく思っているのだろうがこっちとしてはドキドキが止まらなくなるからやめてほしい。
「なんだよいきなり叫んで...別に間違いなんておこってねえぞ?
それとも響子ちゃんから今日仕事ないって聞いてたから放置したけどほんとはあったとか?」
「そういうことじゃなくてだなぁ!!
.........昨日のこと覚えてるか?」
「..................もっちろんさぁ♪」
「しねぇ!!忘れろ!!封印しろ!!」
「足バタバタするナズちゃんきゃわいい~」
「うがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ますます布団から顔を出せなくなってしまった。
今彼の顔を見たら発狂どころか死ねそうだ
あ...涙出てきた
「てかいい加減布団から出ろ、朝飯冷えんぞ、」
「ぜっっっっっっっっ対断る!!!」
Side慧音
偶然!作りすぎてしまった肉じゃがを持ってこの道を通る。
彼は店をやっているのでもう支度のために起きているはずだ。
寝ていたら、おっ起こしてあげるのもいいかもしれない。
おすそ分けしてそのまま帰るのもそっけないと思うのでそのまま一緒に朝ごはんなんていうのもいいかもしれない
彼は村の外れに住んでいるからな、きっとプライベートな付き合いもすくないだろう。
ここは私が大事な友人として、面倒を見てあげるしかないな。
そのうちに「お前」なんて軽い口調で呼ばれるようになっちゃったりして
朝から二人でドタバタしたりして...はっ!!
いつのまにかとびらのまえに立っていた。いけないいけない、自分を失っていたようだ。
深呼吸をして扉を開く、
「おはよう葵!実は肉j...が...」
肉じゃがとか呼び捨てとかもうどうだっていい、彼のベッドの上で頬を染めている、あの女はだれだ?
Side葵
ナズが布団にもぐりこんで出てこない、むむむ...ここまで寝起きが悪かったとは。
時間にはずいぶん余裕があるとはいえ早くシーツと布団を整えたいしご飯は温かいうちに食べてほしい。そんなわけで
「いい加減目覚めやがれ~!!布団はぎとっぞこらぁ!!」
布団をつかんで思い切り引っ張る
「させるかぁ!!」
さすがは妖怪、力がすごく強い、でもなっ!!こういうのは上から引っ張る方が有利なんだよ!!
ついにネボスケから布団をはぎ取った。それにしても...暴れたから服も髪もぼさぼさだしほおは上気している、寝起きだから若干涙目だし、朝飯より洗顔が先だな。
不意に背後でドアが開く音がする
「おはよう葵!実は肉j...が...」
この声は慧音先生だ。
肉じゃがとは有り難い。早速食べさせてもらおう。
「朝早くからありがとうございます。さっそく......慧音先生?」
怖い、なんだかすごく怖い、なんだか全身から黒いオーラが出ているようにも感じられる。
冷汗が一滴背中を流れた。
「で、いったい誰なんだこの妖怪は?」
「あ、ナズーリンは最近できた寺にいて、友人です。」
あの後とりあえず朝食をという俺の提案で三人で朝食を食べることになった。
空気が重い、味が全く分からない。
「ナズーリン、こちらは慧音先生、俺の恩人だ」
「こんにちは、里の守護者、葵の『友人』のナズーリンだ。よろしく頼むよ『恩人』さん。」
「ははっ、まったくそれにしても葵、飲食業を営むお前がネズミの妖怪と仲がいいとは少しよろしくないのではないか?」
「私が部下の鼠に言ってここは荒らさないようにしているよ。ネズミというだけでそこまで言われるとは傷ついたよ。葵、撫でてくれ。」
そういって膝の上に乗ってくるナズーリン,
そのまま俺の手を取って頭を擦り付けてくる。そんな性格でしたっけ?
先生の目が怖いのですが...
「無理やり頭をなでさせるなど、葵が困っているじゃないか。
............今すぐやめろ」
先生、笑顔が怖いのですが、
「それになんで君がこんな朝早くに葵のベッドにいたんだ?」
「ただ昨日は葵に眠るまで膝の上で頭をなでてもらって、そのまま一つ屋根の裏に寝ただけさ。大丈夫、私と葵には信頼関係があるから間違いなんてないさ。
............今は」
「ずいぶんと冗談が上手じゃないか?葵も騙されているんじゃないかと心配になるほど」
「本当のことしか言ってないはずなんだが?それにさっきから顔色が悪いじゃないか、肉じゃがにでも当たったかい?かたづけようか?」
「「フフフフフフフフフフフフフフ」」
二人がこんなにも犬猿の仲だったなんて...何かあったのだろうか?
でも初対面のような感じだし...
それにしても...俺...空気?
「そうだ葵、まだ開店まではだいぶ時間があるだろう?頭が痛いから背負って家まで送ってくれないか?君になら頼ってもいいのだろう?少し甘えさせてくれないか。」
んん?まぁ頭が痛くて歩けないほどなら仕方ないか...
「いけないぞ葵、やさしさはいいことだがそのままだと、どこかの悪い妖怪にやさしさに付け込まれてしまうからな。ど・こ・かのな?」
「さすがは『先生』、説得力がある。それじゃあ、しばらくこのいえでやすませてもらおうかな?またベットと布団を借りていいかい?」
「フフフ、もう私の言いたいことはわかっているよな?」
「私も同じことを言いたい気分だよ」
「「譲る気はないから部外者として引っ込んでいな!!」」
箸を持った二人の手が同時に伸びて皿の上に残った最後の俺の特性玉子焼きをつかむ
二人はそれをにらみ合ったまま二つに割って口に入れ飲み込んだ。
玉子焼きが原因の喧嘩だったということでいいのか?
今度からはもっとたくさん焼こう...
ちなみに慧音先生が寺子屋の支度に帰った後本当におんぶで家まで送らされた...
地味に疲れたが頼りにしてくれたということでいいのかな?
慧音「最近彼とナズの距離が近い」
このネタがわかる人とはコメで楽しい話ができそうです(≧▽≦)
キャラクター的に慧音先生が優位に立つようなイベントは起きない気が...
次の話を書いた方がいいでしょうか?
ナズとの帰り道を書いたらいいでしょうか?
皆さんもインフルエンザG型には気をつけましょう