001
はい、どうも主人公です、名前?そんなことは重要ではないんですよ。
「なんで異世界で俺はプラモ屋でバイトしてんだ!?どうなってんだこの世界!」
「うるさいぞカズマくん」
「ほほう、この爆裂魔法エフェクトいいですね、ダース単位で買いましょうカズマ!」
「なんで私のはガレージキットでエリスのはプラモな訳!?私もプラモとして売ってよ店長さーん!」
「売れ行きの問題だ、エリスは国教で、あんたは田舎の都市で崇められてるだけだろ」
「カズマさん!聞いた!?これこそ背教ってものよ!いいじゃないの私が売られててもー!」
「うるせぇぞ駄女神が!売り上げに貢献しないなら帰れ!あとめぐみんは自力で買え!ねだるな!」
現在私はバイトを雇ったと思ったら別の迷惑客がついてきたところです。
どうなってんだこの世界。
「はぁ、疲れた」
「おつかれっす店長」
結局のところ、あの二人は何も買わずに帰っていたに足して、アクア女神像のプラモをアクシズ教の建物で売ることになってしまった。
顔の良さだけは認めてやろうというところだ、性格と能力の使い方はクソだが。
「しかしこんな辺鄙な街で同郷の者と会うなんてな、普通チートを持ったら王都にいくもんだが。」
「あー、こっちにもいろいろありまして……えぇほんといろいろ、いろいろと、店長こそなんでアクセルの街にいるんすか?」
「プラモ屋つったら田舎と都市の間にあるもんだ、そういうことだよ」
「店長もダメな側だった」
「なんだとぉ」
そんな生活になっている、アクセルの街で模型屋をやっている俺がなぜそんなことになったかと言えば、過去に遡る必要があるだろう。
002
「あなたは死んでしまいました。」
「いや、死んでないが」
いきなり齟齬がある感じになったのは俺、藻家京志郎が訳の分からない場所にいきなり飛ばされたことに怒り狂っているところだ。
「いえ、あなたは死んだんです、死んでないとこの場所にはこれないんです、だからあなたは死んだことにしないとダメなんです。」
「始末書かぁ」
「ご理解が早くて助かります、ではこちらを」
そういって手渡されたのは本であった、分厚い本、読むのに時間がかかるであろうそれだが、触れたとたん中身がなぜか全部分かった。
親切仕様なのだろうか?
「それは異世界でチートを使えるようになる本です、何をお選びになりますか?あなたは何をしたいですか?」
「何をしたいかかぁ」
「そうです、ドラゴンを倒したい、黄金を手に入れたい、農業がしたいなど、たくさんありますよ」
「模型屋」
「ほう」
「模型屋になりたい」
体が光った、これはチートをもらったということだろうか?
「ようこそ転生者、素晴らしい世界があなたを待っています。」
そうして俺はアクセルの街にやってきたのだった。
しばらく主人公の自分語りが続きます