模型屋は異世界にもあります   作:eriza7170

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第9話 魔王軍幹部、再び

『緊急!緊急!至急冒険者は装備を持ち正門までお願いします!市民の皆様は正門から離れ避難してください!特にカズマさんのパーティとニホンジンの皆さんはとくに合流をお願いします!』

 

「離せケイディアン!俺は避難するぞ!名指しなんてろくなことにならん!スペースマリーン!勝手にエンジンをつけるんじゃあない!」

 

「天使様!連れていきましょう!あー!無駄に力のあるパワーアーマーつけたからって抵抗しないでください上官殿!コミッサーに撃たれますよ敵前逃亡なんて!」

 

「出発しますよー」

 

 

にげようとしたらケイディアン数名につかまり、その後正門へと連れていかれた俺はカズマパーティと合流した。

どうやらカズマも逃げようとしたらしくダクネスに首根っこつかまっている。

 

正門へと目を向けるとそこには魔王軍幹部のベルディアが前回と同じ馬を連れながらそこにいた。

 

初心者狩りは行わないんじゃなかったのか、そういいたくなるが相手は魔王軍、簡単に嘘をつくのだろうと思っていたが、状況が違うらしい。

 

 

「お前らには失望したぞ!あの騎士の鏡のような女を見殺しにした上に!」

 

 

どうやらダクネスの呪いが解かれたことは知られていないようだ、アクアが解いたと知られていればアクアを集中狙いされなかねないので助かった

しかし、上に?最近は爆裂魔法も放ってないし……放ってない?あの爆裂魔が?

なにか嫌な予感がすると同時に答えがベルディアから返ってきた。

 

 

「また毎日毎日マァイニチ!!!爆裂魔法を俺の城に叩き込んでくるのは何事だああああああああああ!?!?!??!?」

 

 

まっすぐめぐみんを見つめる、誰が手伝ってだ?そんな視線を送るとカズマがめぐみんにつかみかかっていた。

 

 

「お前また性懲りもなくあの城に行ってたのか!?おいこっちを向けロリっ子!!!」

 

「違います!あー!眼帯をひっぱらないでください!私はもうあの固くて大きいものじゃないと満足できないからだにィー゛ッ゛」

 

「そうよ!あいつのせいでカエル以外のクエストが受けれないだから八つ当たり位仕方ないじゃない!」

 

「アクアお前もか!お前だけ馬小屋でも特に寒い部屋にしてやるからな!!!」

 

「なんでよー!!!」

 

 

この隙に昨日売りに出せたスペースマリーン数名を召喚した、ブレイドガードベテランを四人召喚して有事に備えておこう。

 

 

「でも私の浄化魔法が効くのはわかってるのよ!」

 

 

【セイクリッド・ターンアンデット】

 

 

アクアの浄化魔法がベルディアに直撃すると同時にどこか、やつがニヤリと笑った気がした。

 

ベルディアが何かを地面に投げると同時にドォンという音と共に煙が現れ、アクアの浄化魔法と激突する。

 

 

「クク、ハーッハッハッハ!このアイテムは使えるなァ゛ー゛!?」

 

 

アクアの浄化魔法が効かないと分かったと同時にブレイドガード達が手持ちのボルトピストルやプラズマピストルの嵐をお見舞いする。

 

初撃はベルディアに当たったが第二撃あたりから防ぎはじめ、数秒が経ったらすべての攻撃が彼の剣によって弾かれ始めた。

 

 

「いきなり攻撃するなんて貴様らの持っている盾と剣と騎士道はお飾りか!?」

 

「戦いの聖典には奇襲攻撃万歳と書いてありますので」

 

 

運転手のスペースマリーンが突撃し、ベルディアにチェーンソードの一撃を加えるが、これもどこか効いていない。

攻撃のバリアか?そんな予想が俺の頭に建てられる、ならばバリアを無効化せねばと俺はワニの手伝いでもらったアクア印の聖水を手に持ち、ぶん投げた。

 

 

「なんだこの水ァ゛ヅ゛ゥイ!?」

 

「死になさい異端者」

 

 

スペースマリーンのチェーンソードが相手の腹部に突き刺さると同時に振り上げる、戦いの聖典にも乗っている由緒正しい人体の弱点を突きまくった殺し方だ。

 

だがここで容赦をするスペースマリーンではない、次に彼は肩からチェーンソードを突き刺し心の像を狙った。

アンデッドは浄化魔法以外で痛みを感じない、その判断はよかったのだろう、だがタイミングが悪かった。

 

「いかん!上だ!」

 

 

ブレイドガードの一人が叫ぶ、何故?と思いベルディアをよく観察した、同時に感づいたのは彼の手元に頭がないことだ、デュラハンでもあるやつは頭と体がくっついていない。

 

上を見ればすでにデュラハンの頭が上に投げられており、同時に気づいたベテランガードからのボルトピストルの攻撃を受けながらも俯瞰した視点のの確保に成功していた。

 

まさか水が当たる前に上に投げたことでバリアの無効化を体だけに留めたのか。

 

ベルディアが大剣を回転切りし、奇襲攻撃を放っていたブレイドガード三人とチェーンソードのスペースマリーンを吹き飛ばした。

 

 

「ぐぅ!?」

 

「なんと!?」

 

 

スペースマリーンの数百キロの重みを感じさせない吹き飛び方を見て冷汗が止まらない、喧嘩を売る相手を間違えたとしか言えないが、ここが正念場なのだから仕方ないだろう。

 

 

「まずはそこのやつ!トドメだ!」

 

 

ベルディアが飛び上がり、チェーンソードのスペースマリーンへと斬りかかる、今ミニチュアに戻すだけでは間に合わない速度に目を背けそうになる。

 

 

「ピュアクリエイトウォーター!」

 

 

ふとカズマが一般魔法である水を出すだけの魔法を繰り出した、繰り出した相手はスペースマリーンだ。

 

こんな時にふざけているのか?と思ったが、何故かベルディアがその場から飛び去り距離を離していた。

 

気づく。

 

 

「奴は水に弱いぞー!!!!!!!!!」

 

 

俺は力いっぱい叫んだ。

 

 

「ピュアクリエイトウォーター!」

 

「ピュアクリエイトウォーター!」

 

「ピュアクリエイトウォーター!」

 

「だらっしゃい!俺の弱点を知ったからっていい気になるなよ!」

 

 

ベルディアが攻勢を逆転させ、防戦一方になる、既に一般魔法の的となったベルディアにできることは同時に藩たれているラスガンやボルドピストル、プラズマピストルの弾丸を瞬間的に判断して弾き飛ばすくらいだ。

 

 

「いけ!アンデッドたちよ!生者を蹂躙せよ!

 

 

数十体のアンデッドが姿を現す、次々と黒いカーテン的なものから召喚されてくるのを見ると、普通なら絶望感がいっぱいなのだろう、普通ならば。

 

だがここには対軍勢のエキスパートがいるのだ。

 

 

「撃て、めぐみぃいいいん!!!!」

 

「真打登場!そして同時に放ちます!エクスプロオオオオオオオオオジョン!!!!!」

 

 

軍勢の真ん中に何重にも重なった魔法的な紋章が現れると同時に、軍勢は何事かも認識する間もなく爆発、身を焦がす憤怒のほむらに抱きかかえられ、消えた。

 

 

「俺のアンデッドの軍勢が!?」

 

「隙ありよ腐れアンデッド!私の得意魔法行くわよ!」

 

 

アクアが叫ぶ、きっとターンアデッドだろうなと思いきや別の魔法が飛んでくることとなる。

 

 

「水の女神印!セイクリッド!!!!ゴッドブロオオオオオオオオ!!!!」

 

 

水の噴射を利用して飛び上がったアクアはその勢いのままにベルディアへと突撃、それをただ受けるベルディアではなかったが、ガードした剣は微塵にも砕かれ、スペースマリーンが傷をつけた鎧へと拳が突き刺さった。

 

心の像を砕かれたベルディアは言葉も発する暇もなく浄化され、土へと帰った。

 

 

魔王軍幹部ベルディア、ここに再び死す

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