英雄の末弟と英雄を目指す白兎   作:ケツアゴ

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多分主人公の好感度は一度に三十とか上がります 信頼から先は急に難しい

なので仲間の呼び方は適当ってか気紛れで決まってます


英雄とは

 何故かこの大陸の人間には適応されてないが、ソウル……魂の力は本人の経験や素質によって形を変える。 

 

 姉貴みたいに無限のソウルとか未だに良く分からねえ力の持ち主もあるが、俺の方はウォーロックやクレリックといった魔法系に加え、罠の解除や探索に向いたソウルにも適性があったらしくってな。

 

 まあ、それがどうかしたかって言うと……。

 

「おい、まただよ……」

 

「勝率七割って所か? 転移魔法に目覚める事といい、どれだけ幸運なんだ……?」

 

 この大規模な賭博場、カジノっつったか? 酒場でのテーブルゲームや姉貴が一山当てた例の宝箱以外のギャンブルは知らない俺だったが、今やってるダイスのゲームは似たのを知っていた。

 

 グラップス? ちょっと違った気もするが、そんな感じのゲームで、交代で変わる投げ手が転がした二個のダイスが七か十一になれば即勝ち、確か即負けパターンも二個あって、それ以外だと出した数字を指標としてダイスを振るう、そんな感じだ。

 

 世界の中心と評されるオラリオ最大のカジノなら利用客も招待状を持ってる奴だけ、絶好のカモか有力者、動く金の量も他とは違う。

 

 そんな客が固唾を飲んで見守るのは俺が参加しているテーブル。目の前には山盛りになったチップが幾つも積み上げられ、俺に番が回って来たから転がせば出目の合計は十一。

 

「よっしゃあ! これなら娼館丸々貸切に出来るぞ!」

 

「それでアマゾネスに財布も精も搾り取られるってか?」

 

 ボールスはそれでも良いんだって感じで俺の肩に手を置いてるが、俺って好みはそばに居て落ち着けるタイプっつーか、大人しくって気品があるタイプっつーか、アトレイア様なんだよな。

 

 それにしても七割か……調子が悪い。六割に留める予定だったのに緊張か?

 

 俺の肩に置かれた指が勝ち過ぎだって告げて来るし、軽く首を横に振ってそろそろ退き際かと訊ねれば肯定のサインが返って来た。

 

 そう、やろうと思えば全ての番で勝ち続けるのも可能だ。サイコロの質を手の中で転がして確かめ、台の僅かな歪みを目で確かめて数度振るえばクセは理解出来る。

 

 器用さの才能を上げてくれるソウルの最高峰を得てるからな。それに不良貴族から教わったし、この程度なら楽勝だよ。

 

 実際、リヴィラの街でボールス達から結構毟り取ったからこそ誘われたんだが、上の方の人間が様子を見に来たし潮時って奴だ。

 

 あまり悪目立ちすれば周囲から余計な嫉妬を買うし、もっと面白いゲームをって感じで奥の部屋に誘われるから適度に負けておけってボールスから言われてたしな。

 

 他の客の番に適当に賭けて増えたり減ったり、そして俺の順番で得たチップの六割を賭ければ場は一気に盛り上がる。

 最低限の賭け金から此処迄増やしたんだ、そりゃ盛り上がるだろうさ。

 

「ありゃりゃ、流れが変わったし……腹も減ったな」

 

 結果は俺の負けで終わり、大きく目減りしたチップを前に肩を竦めて立ち上がる。

 

「豊穣の女主人で高い酒飲むにゃ十分だな。早速行こうぜ」

 

「俺、酒飲めねえ。それにエルフは苦手って言ったじゃんかよ……」

 

 この流れも全部打ち合わせ通り、快進撃が終わったとギャラリーも自分達の遊びに戻り、オーナーらしきドワーフも奥に引っ込んで行った。

 

 まあ、それでも持ち込んだ金は百倍以上に増えたんだ、今後は利用しないだろうが感謝するぜ。

 

 それにしてもだ、この大陸に来てからの日々は悪くない。旅の最初は餓鬼だったし、成長し始めた頃は戦況の悪化やらシャリの暗躍やらだった。

 だから歳が離れてようが馬鹿騒ぎするのって楽しんだよな。

 

 チップを換金、俺の取り分は約九百万ヴァリスと結構な額だ。飯は奢りだから俺だけ美味い物を食うのは気が咎めないが……ちょっと金が邪魔だな。

 ボールス達は手形を貰って後日換金に来るらしいが、俺はちょっと現金が必要だった。

 

「悪い。ちょっと立ち飲み屋ででも行って時間潰しておいてくれ。行く所があるんだ」

 

 金の入った袋を抱え、大通りの方へと向かった俺が辿り着いたのは最大手の薬屋、ウチが借金を抱えているディアンケヒト・ファミリアのホームだ。

 

 もう日が沈んでいるが店は開いており、棚の整理をしているリルビー、こっちでは小人(パルゥム)と呼ぶ種族の女の姿が見えた。

 

 他の客は居ないみたいだし、さっさと済ませる為に正面から入らせてもらうか。

 

「邪魔するぞ」

 

「あら、どうかしましたか? もしや以前の申し出を受けてくれる気になりました?」

 

 彼女はアミッド、俺よりも年下に見えるが種族的な特徴なだけで年上らしい。

 そーいや中身も餓鬼っぽかったよな、仲間だったリルビーの一人が。

 

 出会ったのはオラリオに来て三日目の事だった。

 

 

 

「こりゃ酷ぇ。殆ど炭になってやがる」

 

 中層に進出したばかりの冒険者の多くの命を奪って来たらしいヘルハウンドも経験を積めば対処出来る相手でしかないが、今回ばかりは運が悪かった。

 

 その日、偶々複数のファミリアの冒険者が十八階層への通路近くで鉢合わせ、先に行くのは何処かで揉めた。

 元々が荒くれ者が多い仕事だ、その内暴言も出るし手も出して、当然みたいに武器を使い始めた。

 

 そんな人間同士の諍いをダンジョンは見逃さない。少し離れた場所で起きたヘルハウンドの大量発生も争いの最中で気が付かず、開かれた口の奥が赤く光って初めて気が付いたが遅かった。

 

 炎の威力を減衰させる火蜥蜴の護符も数十体の吐き出す炎を前にすれば気休め程度、

 初激で焼け死ななかった冒険者は押し合いながらも十八階層に傾れ込み、ヘルハウンドを引き連れてリヴィラの街まで辿り着いた生き残りが今まさに寝かされてる連中だ。

 

「迷惑な話だぜ。こっちにも結構な被害が出ちまってよ」

 

 物資を持ってテレポートしてみればそこら辺に焼き焦げた跡が残ってるわ、火傷負ってる奴は多いわでビックリしたが、生き残りの話を又聞きして納得だ。

 

「戦争に参加した事があるんだが、あの時もこんな感じだったよ」

 

 斬られて貫かれて魔法で焼かれて凍らされ、手足や目を失った兵士が大勢寝かされた場所が俺の戦場だ。

 

 人間同士の殺し合いは賊相手に経験したが、俺が配属されたのは後衛。ヒーラースペルが使えるからって理由だし、名目上は公爵の異母兄弟である姉貴が伝手を使って頼んでくれたらしい。

 

 自分の意思で姉貴達に同行しておいて、戦争になったら守られるだけ。それでも必死に命を繋ぎ止めようとするが、治療よりも負傷者が出る速度の方が速い。

 

 ああ、確かに大勢救えて表彰もされた。でも、救えなかった命ももっと多いんだ。

 成長して魔法の数も効果も大きく増えた今だからこそ、あの時に今の半分の力でもあったら、そんな風に思えちまう。

 

「……言っとくが毎回じゃねえからな。贖罪の旅をしてる救世主じゃねえんだ、俺は。それに欠損までは治らねえから文句は無しだ。【イクスキュアス】」

 

 うん、ちょっと考え無しだったかもな。せめて此処の常識に合わせて無詠唱らしく規模を抑えた【キュアス】にしておくべきだった。

 

 広範囲を包む淡い光、範囲が足りないからとデュアルスペルを使い二つ同時発動した魔法は周囲一帯の冒険者を包み込み、その傷を完全に癒した。

 

 炭化した部分は本来の肌の色に戻り、欠損部分も塞がっている。複数人に対する完全回復魔法、流石に少し疲れを感じる中、慌ただしい足音と声が聞こえて来た。

 

 

「今のは一体っ!?」

 

 更に付け加えるならオラリオ随一の治療師であるアミッドが来ていて、治療に必要な物資をかき集めている所だったらしい。

 

 

「ボールス、今回の治療費は要らねえって伝えといてくれ。金貰ったら、逆に金払えば良いって連中が寄って来るだろうしよ」

 

 その説明を受けた俺は軽く項垂れる。力を示しすぎるってのはネメアさんや姉貴の件で面倒になるって分かってたのによ。

 

 でも、後悔はしてないんだがな。面倒な事は別物って事で。

 

 

 

 

 

「治療院で働くってんならお断りだ。少し金が入ったから借金返済の足しにしようと思って来たんだが」

 

 その件があってからアミッドから勧誘を受ける事になった。当然断ってるけれどな。

 

 俺は先にミアハに誘われたし、ボールスの取引に応じた。儲けがどうとか必要とされているとかじゃねえ、どっちが先かってのは重要な事なんだよ。

 

「そうですか……。では、気が変わった時に教えて下さい。ディアンケヒト様はお出かけなので私が額を確認して受け取りの証文をお渡ししますが、何故わざわざ? 明日にはローンの回収に向かう予定でしたのに」

 

「俺が渡しても素直に受け取るタイプじゃねえからな。それに金なんて食うに困るレベルじゃなけりゃ別にそこまで欲しくないし」

 

 お前が来る前の事だから、とか言って断りそうな気がするし、先に渡しちまえばミアハが嫌いらしいディアンケヒトは俺が渡した分の返金なんて了承しないだろう。

 

 何時抜けるかも分からず、今後面倒に巻き込む事を考えたらな……。

 

 因みに俺に支払わせた事への嫌味は受けろ。それも仕事だ。

 

「変わっていますね。この街に冒険者になりに来る方なんてお金や名声が欲しいというのが多いのに」

 

「別に金持ちになりたい訳じゃねえし、名声とかも別にな……」

 

 山の様な金銀財宝よりも両親が遺してくれて姉貴が帰る場所である黄金に輝く畑の方が俺にとっては価値がある。

 それに冒険者としての名声だって、姉貴と一緒に旅をして一緒に戦った時点でな?

 

「誰かに助けられた俺が他の誰かを助けるのは当然だろ? あの時に助けた連中にも代金の代わりに似た事を頼んだし」

 

 あくまで俺の意思だから強制はしねえが、別の誰かを助けてくれたら嬉しい。

 治療したのも俺がやりたいからやった。うん、だからこれも俺が好きにやるだけだ。

 

「団長に頼まれた採取の品だが、扱い切れずに無駄になりそうな分は寄付するから、後はそっちが好きにしてくれ。あっ、変なのに集られても困るから匿名な」

 

「本当に変わった方ですね、貴方は」

 

 笑うなよ、恥ずかしいだろ……。

 

 俺の言葉に最初キョトンとしたアミッドだが、直ぐに口元に手を当てて笑い始める。

 ほら、もうお喋りは終えて金の勘定してくれよ。さっさと飯食いに行きたいんだからよ。

 

 

 

「何時でも胸を張って会いたい英雄が居るんでね」

 

 さてと、ボールス達はもう少し待たせる事になりそうだな。

 

 

 

 

「いや、待たせたのは俺だし、奢りなままなのは嬉しいんだが……飯は?」

 

「おいおい、色気より食い気か? 若いんだからガツガツ行けっての」

 

 支払いの証文を受け取って直ぐに合流したんだが、すっかり酒臭い状態のボールス達に肩を組まれて連れて来られたのは食欲を誘う香りじゃなく、色香漂う歓楽街だった。

 

 臭っ! 酒臭っ! 相当飲んでんな……。

 

 文化とかもごちゃ混ぜに乱立する店から顔を出す娼婦の姿をチラ見しつつ冷やかして回る。

 適当な酒場で飯でも食いたいんだが、どうも女に直行したい感じだな。

 

「どの女にする? ……あっ、もしやそっち系か?」

 

「初恋相手のお姉さんが熱の籠った視線を送る相手は姉貴だったって話するか? ダンジョンにテレポートしてよ」

 

「よし! あの店とか良いな! 極東風の奴!」

 

「ああ、あの建物ね。俺は先ず何か腹に入れて……」

 

 何となく視線を向けた先、そこで俺に電流走る。蘇る初恋の瞬間、姉貴のお供でアトレイア様を夜の街に連れ出したり旅の話をした甘酸っぱい記憶。

 

 狐の耳を生やした少女と目が合った瞬間、俺の思考は数秒止まった。

 

「おい、どうした? 飯行くか?^l」

 

「……いや、良い。さっさと行こう」

 

 彼女を抱きたいってよりも名前を知りたい声を聞きたいって想いが心の中を駆け巡る。

 そのまま俺はボールス達と一緒に店の中へと入って行った。

 

 

 

「春姫と申します。今宵一晩の関係では御座いますが、どうか可愛がって下さいませ」

 

「ギルです……」

 

 ……ヤバい、近くで見たら更に好みだ。

 

 何処か陰のある物静かそうな感じとか、太陽と月なら月の方なお姉さんとか俺の好みでしかない。

 思考が定まらない中、ガチガチに緊張した俺の手に柔らかい手が添えられる。

 

「緊張なさっているのですね? 大丈夫、春姫めにどうかお任せ下さいませ」

 

 そっと近付けられる顔。手は俺の服に掛けられてそのまま脱がされ……。

 

 

「ま、待った。夜は長いんだし、先ずはお話でも……うん」

 

 脱がされる直前に俺はその動きを制する。無理! このまま進めるとか絶対無理だから!

 

 

「えっと、俺って別の大陸から来たもんでこっちとかに詳しくなくてさ。えっと……英雄譚とか詳しい?」

 

 いや、何やってんのさ、俺ぇええええっ!?

 

 よりにもよって英雄譚とか色気も無いし、呆れられるだろ!? 姉貴が色気の欠片も無いからって俺まで色気の無い話してどうすんだ!

 

 ほら、春姫さんだって驚いて固まって……。

 

 

「英雄譚なら春姫も大好きで御座います! それでギル様の故郷にはどの様な話が伝わっておいででっ!」

 

 あれ? 食いつきが良い?

 

 話題を振った途端、物憂げな色気は何処かに吹っ飛んで少女の様な明るい表情へと変わり、耳も尻尾も興味深々とばかりに動いている。

 

 

「えっと、じゃあ先ずは獅子帝ネメアが皇帝から課せられた試練についての話を……」

 

 まあ、俺も好きだけれどね? 

 

 

 それにしても第一印象はアトレイア様だったのに、英雄の話になった途端にティアナっぽくなったな、この人。

 

 取り敢えず今のままだと谷間とか丸見えだから少し離れてもらってから話を始める。

 伝聞の話、そして主観を出来るだけ抜いた体験談を……。

 

 

 

 

「まあ! うっかりで竜殺しになったという話を剣聖を倒す事で?」

 

「そうそう。それで妬みからの悪評を打ち消したんだ。ああ、それと他にもあって、盲目のお姫様様に光を与える為に秘宝を求めて遺跡に行ったって話聞くかい?」

 

「是非っ!」

 

 例えば、自称勇者に重傷を負わされた友人の敵討ちの旅に出て、最後には友人と共に仇を許した少年。

 

 例えば、知能と理性を得て、やがて英雄の証を富豪から与えられたゴブリン達。

 

 例えば、嘘から始まった伝説のフライパンを探す旅。

 

 爆発娘の傍迷惑な伝説の魔法を巡る旅。

 

 俺の仲間や関わった人達の旅路を物語として語り、そして春姫が知る話を聞く。

 とても楽しい時間、娼館に何をしに来たかも忘れる位にな。

 

 あっ、でも少し気になった所がある。娼婦が破滅の象徴だって扱われる事だ。

 

 理由がだぜ?

 

「それって妙じゃねえか? 暗殺者だろうがクソ貴族だろうが救おうとするのが真の英雄ってもんだろ」

 

「そう…でしょうか……? ですが娼婦とは……」

 

「いや、暗殺者の方がヤバイだろ。相手が誰だろうが救ってこその英雄だ。少なくとも俺が誇りに思う英雄はそんな存在だからな。……あっ、悪い悪い。続き話してくれ」

 

 何処ぞの暗殺集団の首領で大陸中からソウルを集めて神になろうとした救世主さえも姉貴は救ってみせた。

 自分に冤罪を着せて命令をして来た反乱軍のリーダーさえもだ。

 

 物語の人物だろうが誰かを見捨てる奴が英雄なんて俺は認めたくないんだよ。

 

 

「……寝ちまったか」

 

 どれだけ話し込んだのか分からないまま、春姫は何時の間にか寝ていて、冷えない様に布団を上から掛けた所で空腹が戻って来る。

 

 あー、腹減った。でも、この時間に屋台とかやってんのかな?

 

 

「さっきから……いや、最初から盗み聞きしてた人、此処ってルームサービスみたいの有るか? 飯食ってねえんだ」

 

「なんだ、気が付いてたのかい。驚きだね」

 

 壁にもたれ掛かって直ぐ横の扉に向かって話し掛ければアマゾネスの姉御っぽいのが顔を見せる。

 あー、海賊の所の女船長がこんな感じだったな。何処でハイエルフと知り合ったんだか、マジで。

 

「気配には敏感でね。それで俺がこの子を攫うとでも思ったのかい? それなら最初から入れなけりゃ良いのに過保護だね」

 

 テレポート使えば連れ出しは簡単、それを警戒したんだと思ったが、彼女は何か特別なのか?

 

「その馬鹿娘が粗相を働かないか心配だっただけさ。最近噂になってる『運び屋』相手にね」

 

「成る程、慣れている手付きじゃなかったのは失敗ばかりだったからか。……布団に寝かせたいんだが、俺が体に触るのはちょっとな。どうせ奢りで来たし、帰るから布団で寝かせておいてくれ」

 

 寝込み襲う趣味もねえしな。そんな感じに呟くとアマゾネスは腹を抱えて笑い出す。

 どうも今日は笑われる日だな、おい。

 

「面白いね、アンタ。追加料金は要らないからアタシが食ってやろうか? 童貞だろう?」

 

「遠慮します。……ああ、次は自分の金で話だけしに来ると伝えておいてくれ。楽しかったからな」

 

 これ以上はちょっと恥ずかしいので直ぐにその場からテレポートして消える。

 

 

 やれやれ、金を稼ぐ理由が増えたな。

 

 

 

 

 

 

「変だが面白い坊主だったね、春姫。珍しく安らかに寝ちまって。……にしても贖罪の旅に出た救世主? 似た感じの噂を他所から来た客から聞いた気が……偶然かね?」




感想待ってます   大きく関わるかは未定な彼の影
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