読みずらかったらすいません
バスに乗りぼんやりと外の景色を眺める。普段はあまり見ることのない海が見え始めてきた。
今日はよく晴れていて水平線の向こうまでよく見える。
”きれいだ”
ふとそんな言葉を口につく。今私はとある学校に向かっている。始まりは一通のメールだった。
ある日、私はいつも通りシャーレで仕事をしていた。するとアロナが声をかけてきた。
「先生!なにやらメールが来ていますよ。オデュッセイア海洋学校からのようです」
”ああ。ありがとうアロナ”
「(∀`*ゞ)エヘヘ。どういたしまして!」
早速届いたメールを確認した。メールの内容はこうだった。
『初めまして先生。
私たちはオデュッセイア海洋学校の捕鯨部です。
最近、自分たちの部活で問題がある生徒がいるんです。
私たちじゃもうどうしようもないので、助けていただけないでしょうか。
どうか良い返事をお待ちしています。』
オデュッセイア海洋学校。今まであまり行ったことのない学校だ。どんな学校かはなんとなく理解はしているが、詳しくはわからない。とりあえず行ってみようか。
「問題のある生徒ですか。いったいどんな問題があるんでしょうか?」
「不明。この文章からはわかりません」
”アロナ、プラナ、すぐに向かおうか”
「はい!わかりました!」
「了解です。先生」
そうして今オデュッセイア海洋学校に向かっている。もうすぐ学校に到着する。いったいどんな生徒に出会うのだろうか。
”着いた。ここがオデュッセイア海洋学校か”
バスから降り、あたりを見渡す。美しい海と調和するように学校が建っていた。青を基調としたとても美しい建物だった。普段聞かない海鳥の声に耳を傾け、ゆっくりと歩き出す。
”まずは捕鯨部を探そうか”
あたりを歩きまわり捕鯨部の居場所を探す。とはいっても、やみくもに歩いても見つからない。誰かに聞ければいいが。
”あっ。おーい。そこの君。ちょっといいかな”
少し離れたところで歩いている生徒に向かって声をかける。すると気が付いたのかこっちに向かってきてくれた。
「はい。なんでしょうか?」
”初めまして。捕鯨部の場所を探しているんだけど、どこかな?”
「捕鯨部ですか?でしたら、今から向かうところだったので一緒に行きましょうか」
”本当かい。じゃあ案内をよろしくね”
そう言って彼女とともに歩き出す。
”君は捕鯨部なの?”
「いえ。私は捕鯨部ではなく、生徒会のものです」
”そうだったんだ。なんで捕鯨部に向かっているの?”
「ここ最近、捕鯨部の人たちがどこかおかしいと報告を受けたんです。その調査のために、私が向かうことになったんです」
”なるほど。おかしいってどんなところがおかしいの?”
「何か隠し事をしているような感じなんです。この間部長の方と会ったんですが、どこか変な感じがしたんです。どこか焦点が合わない時があって、まるで亡霊のようでした」
”そうだったんだ。ありがとう色々と教えてくれて”
「いえ。どういたしまして。あっ、つきました。ここが捕鯨部の港です」
そう言って彼女が足を止め、私もつられて足を止めた。とても大きな港だ。捕鯨船を止めるのにはこれほどまでに大きな港が必要なのかと感じた。
「おそらく部長はこちらのドックにいるはずです。行きましょうか」
そう言われ彼女についていく。移動している間も美しい海に目を奪われ落ちないように注意しながら歩いていく。しばらく歩くと、巨大なドックの前に建つ、一つの建物の前についた。
「生徒会です。だれかいますか?」
そう言って彼女は建物の扉をノックする。中から1つの足音が聞こえ、ゆっくりと扉は開いた。
「やあ。よく来てくれたね。歓迎するよ生徒会の」
そう言って中から出てきたのは、少し疲れた顔をした少女だった。
「...そっちの大人は?」
”初めまして。私はシャーレの先生だよ”
「おお!先生、来てくれたのか。歓迎するよ。どうぞ中へ」
そう言って私たちを招き入れてくれた。中に入ると、整ったきれいな部屋が広がっていた。いくつか大きな銛や小さな船が置いてあったりはするがそれでも整った印象を受ける。
「そこの椅子に座ってくれ。早速話をしよう」
そう言って捕鯨部の部長は私たちを来客用の長椅子に座らせ、彼女も私たちの正面に机を挟んで座った。
「それじゃあまずは生徒会の、あんたの話を聞こうか」
そう言って捕鯨部の部長は話を促した。
「はい。私は今回捕鯨部の調査に来ました」
「調査?」
「はい。ここ最近捕鯨部は何かを隠したいように私たちへの態度があからさまに変わっています。先日お会いした時も、どこか上の空で会議の話をあまり聞いていませんでしたよね?」
「いや~、それは~」
「それに、ここ最近捕鯨部の部員とまともにあっていないといった報告も上がっています」
「そう、か」
「心当たりがおありですよね?」
焦るように目をそらし頭をかく部長。明らかに何かを隠しているのは明白であり、生徒会の子はそれを問い詰める。
「いったい何があったのか、教えてください」
「......わかった、教える。ただこれは先生の依頼にも関係することだ。先生もよく聞いててくれ」
”わかった”
そう言って部長はゆっくりと語り始めた。
「数か月前、捕鯨部で大きな事故があったんだ。鯨に襲われる事故が」
”そんな事故があったの?”
「はい、ありました。生徒会も報告を受けています。確か、けが人も多く出たとの話ですが」
「ああ。船は大破し、船員の多くは重傷を負った」
“それは....悲惨な事故だったね”
「その事故をアタシらは重く受け止め、その鯨を討伐することにしたのさ」
「生徒会の方でも今現在情報を集めているところです」
「けど、成果は芳しくなくてな。あの鯨の場所をおおよそ割り出せてはいるんだが、誰も行く気がなくてな」
「まあ、あれほど大きな事故を起こした鯨とは誰もやり合いたくありませんよね」
「ああ。下手をしたら死にに行くかもしれないからな」
「だが、たった1人だけ行くと言った奴がいるんだ」
「えっ!」
生徒会の子が驚いていた。おそらく知らされていなかったんだろう。
「そいつはこう言ったんだ、
『あの白鯨を狩るのはワタシだ!ワタシだけだ!ワタシ以外が狩ることは許さん!』
と」
「そいつは、あの事故の時船に乗っていたやつだった。片足を食いちぎられる大怪我を負っていたのに一ヶ月足らずで戻ってきた」
「アタシはあまりの気迫に怖気ちまった。そのせいであいつを止めることができなかった」
「先生、どうかそいつを止めてほしい。止めなくても、
あいつの狩を、終わらせてやって欲しい」
そう言って部長は頭を下げる。真剣に部員のことを考えていることがひしひしと伝わってくる。
“わかった。なんとかしてみるよ”
私は2つ返事でそれに応える。
「いいのか先生!本当にいいのか!」
“元々、問題の生徒とは話してみる気だったからね。問題ないよ”
「っ!ありがとう、先生」
そう言って彼女はまた頭を下げる。優しい子だ。
「それじゃあさっそk「待ってください」
そう言って生徒会の子が割って入って来た。
「その生徒と、私も会います」
”「!?」“
予想外の言葉だった。
「おいおい、あんたがついてくる意味はないんじゃないか?」
「私は生徒会として、問題を調査する必要があります。そして今回の場合、その生徒に出会えば大方の問題はわかるはずです」
「まあそうかもしれないが、いいのか?」
“彼女が来るというなら止めないよ”
「危険は承知の上です」
「そう、か。わかったあたしも一緒に行こう」
「いいんですか?」
「下手したらあいつの船ににらなくちゃいけない。そうなった時に多少なりとも頼れる存在がいるだろ?」
「それも、そうですね」
“助かるよ”
「そうと決まれば、早速行くか」
そう言うと部長は部屋の片隅に置いてあった大きな銛を手に取った。
「そんな大きな銛を使うんですか?」
「コレくらい大きくないと鯨は倒せないぞ」
「......私には捕鯨は無理そうですね」
「はっ!軟弱だな」
そう言って彼女は笑い飛ばした。
“そういえば、その生徒の名前はなんて言うんだい?”
「あいつの名前は『永夜ハブ』
皆からは『エイハブ』と呼ばれている」
白鯨って小説面白いですよね。
自分はまだまともに読めていないんですけど。