広告でよく見る『虫になれッ!』君に転生してしまった件について 作:K+#ガソ林
夢を見ていた。
ドロヘドロの夢だ。うーん、しかし精巧だな。いや、現実か...。
「おはよう玉木」
「おはようカイマン」
俺がホールに来てから数日間が経っていた。恵比寿の顔面の皮が剥がれたり、リビングデッドデイで魔法使い達にカイマンが殺されたりとイベントがあった。おそらくこの次は...。
(そろそろカスカベ先生とのイベントか)
カスカベ先生はアイ=コールマンの真実を知っている。カイマンに真実を語るはずだ。気が憂鬱だな...。
「ほら、いくぜ。乗れよ」
特定の日時を知るわけでないし、病欠は効かない。そもそも居候だしな。死の足音が聞こえるようだ。
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カスカベ先生の屋敷に到着。俺は覚悟を決めた。
幽霊屋敷を真面目に探索した俺たちは、こたつのある部屋にたどりつく。ニカイドウが栄養補給のために冷蔵庫のものでおせちを作り、俺たちがそれを楽しんでいるところにカスカベ先生が突如として現れた。
原作通りだな。
「カスカベ先生は子どもだったのか?」
「いや、魔法の実験台にされて若返っちゃってね...得した!」
「それはそうとカスカベ先生。アイ=コールマンって知ってるか?」
「...彼の知り合いかい?」
カイマンは事情を説明した。俺は最後の晩餐にと、おせちを詰め込む。うまし糧。
「私の記憶とは違うな。君...アイ君は廃物湖に飛び込んだ後、手術を受けて...死んだ。魔法使いに殺されたんだ。少なくとも彼の頭はトカゲではなかったよ。」
「なるほど。玉木、おまえは嘘をついていたんだな?」
「...」
ニカイドウが追求する。カイマンもこっちを睨みつけていた。やれやれ、年貢の納めどころってワケか...。この台詞いいな。使おう。
「やれやれ、年貢の納めどころってワケか...」
「玉木、ワケを話してくれねえか。おまえは真面目に仕事をしていたし、悪いやつじゃねえことはわかる」
「いいだろう。今から話すのは"真実"だ」
今回は割と完璧なことを話すつもりである。
「俺はおまえに嘘をついていた。俺は...魔法使いなんだ。でも、練習とかはしたくなかった。会話ができるとなると、ちょっとな...。だが、俺は魔法使い殺しのカイマンの噂を聞いて、おまえに興味を抱いたんだ」
「俺の魔法は、物体の過去を読み取ることができる。おまえの体からおまえの過去を読み取ってみた」
「おまえは死体になった後、よみがえったのだ。そしてドアをくぐり、魔法使いの世界で活動し始めた。たくさんの魔法使いを殺していた。そのときには目のあたりにタトゥーをしていたし、きっとおまえは、「十字目」という魔法を使えないグループの用心棒か何かだったのだろう」
「おまえは魔法使いを殺し、魔法の源である悪魔腫瘍を収集していた。そして、おまえは殺してはいけない魔法使いを殺してしまった。「呪い」の魔法使いだ。おまえは呪いの魔法によって祟られ、今の姿になってしまったのだ。」
「カイマン、忠告しておくが、おまえの顔を戻す手段はない。悪魔の力でも使わない限りな...。基本的に魔法は、術者が死ねば解ける。でも「呪い」は死者が発動する魔法だ!解くことはできないのだ...」
またまたホラを吹いてしまった。恵比寿のことを言っても良かったが、恵比寿は魔法使いの中でも最強な「煙」という男の配下だ。煙とは絶対に敵対したくない。
「な、なんだとう!?」
「そんな...」
(だが、過去を読み取るだけの魔法ならなぜ練習を躊躇った?というか、カイマンに使ってる時点で魔法の練習を躊躇ってないじゃないか。アイツまたホラを…。)
「...カイマン。おまえとは一緒に居られない。おまえは魔法使いを殺すんだろ?」
俺はケツのあたりにドアを出した。そろそろ自宅に帰りたかったのだ。
「おれが稼いだ金はみんなニカイドウへのツケの返済に当ててくれ」
「お、おい待てっ!」
「じゃあな、カイマン...。それとニカイドウ。楽しかったよ。」
俺の体は落ちてゆく---。