邪兎屋の暴れ獅子   作:となりのヘテロ

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邪兎屋に元治安官ぶち込んで暴れさせるお話。
ストーリー良すぎて衝動的に書いたぜHAHAHA!


CHAPTER 000 商機×怪奇×仁義
第1話 新エリー都へようこそ


ここは新エリー都。流れ者から災害被害者、どんな奴でも自分の居場所が見つかる【奇跡の都市】

 

なんて言われちゃいるがホロウ災害は日常茶飯事、ギャングやらゴロツキ、所謂反社会勢力の連中がホロウを隠れ蓑に悪いことしまくってる。これでもまだマシな方なんだけどな、郊外はほぼ無法地帯だし

 

でも大丈夫。無闇にホロウに近づいたり、治安局とかの指示に従って生活しとけば、旧都の時のように新エリー都では問題なく生きていける

 

治安官の俺が言うんだ、間違いないぜ

 

『オラオラどうしたァ!!赤牙組(せきがぐみ)ィ!!弱すぎんぞ!!』

 

まぁ、元だけど

 

自己紹介が遅れたな、俺の名前はアルマ、アルマ・ネメオス。

治安官学校に入学し無事治安官になれたがわずか二年ほどで辞めたゴミクズでーす。色々あったんだよ…指示無視特攻したり、犯人半殺ししたり、ゴミみてーな長官ひっぱたいたり…いやーあれはスッキリした

 

「ちょっとアルマ!!何してんの早く乗って!!」

 

『もう行くのかニコ!!まだ沢山いるぜ?』

 

「おバカ!!全員倒す必要は無いの!」

 

俺をバカと呼んだこのピンク髪の女はニコ・デマラ。何でも屋『邪兎屋(じゃとや)』のボス、一応俺の上司。ディ二ーに目がない守銭奴だが、人の道を外れたことするヤツは大っ嫌いで孤児院に寄付をしたりと義侠心(ぎきょうしん)のある社長

 

『へいへい、ほんならさっさと逃げましょうやボス」

 

俺はつけていた仮面を外し、ポケットに入れて後部座席に寝っ転がる

 

「まぁまぁそう機嫌悪くすんなよ!この件が終わったら一緒にスターライトナイトを見ようぜ?」

 

「悪いなビリー、スターライトナイトはパスだ。俺はポッター・ヒルかファミリースピードが見たい」

 

そして今運転してる機械人の名はビリー・キッド。スターライトナイトとOH〜ハニーのヒロインのモニカに夢中な俺の同僚の1人。修理費と弾代がちょいと高めだが超良い奴。なんかながったらしい名前があったんだが…それはまた今度説明するさ

 

「えぇ、ファミリースピードはいいけどよ…ポッター・ヒルはな〜…」

 

ガタンッと車のルーフの上から物音がし窓からひょっこりとヘッドホンをした女が顔を覗かせる

 

「ポッター・ヒル、ファミリースピード。どっちも面白かったわ。特にポッター・ヒルは最後、主人公が」

 

「アンビー、映画についてのネタバレ喋ってみろ?お前の映画コレクション全部ルミナスクエアの海にポイしてやるからな」

 

「…それは困るわ。わかった、帰ったらみんなで見ましょ」

 

「よーし、いい子だ。ほら中入れよ」

 

爆速でネタバレをしようとした銀の髪、緑の服がトレードマークのこいつはアンビー。映画大好き、あとハンバーガーも大好きな俺の同僚。カッコつけたがりのビリー、そして調子に乗りやすいニコとは違いスマートかつスピーディに仕事をしてくれるクールなしごできガール

 

「えぇ、ありがとう。ニコ、依頼品回収完了」

 

体を起こし、座れるようにするとアンビーはまるで液体のように窓からスルッと入って席に座って手に持っていた依頼品をニコに渡した

 

「ありがとアンビー!」

 

「しっかしこんな上手くいくとはなぁ!しかも全然弾も使ってねぇ!」

 

「ええ、今のところ順調」

 

「はは、すっげーフラグ建ててる気がするんだけど大丈夫そ?」

 

「心配ご無用!アタシの完璧な策があれば、赤牙組なんて目じゃないんだから!」

 

「どうかしたの?アルマ」

 

「ん?あーいや、不完全燃焼つーかなんつーか」

 

俺がはぁ、と溜息をつきながら窓の外を見ると何やら赤い車が追いかけてくるのが見える

 

「アルマ、凄い顔してるわ」

 

「いや、完全燃焼できそうだなぁ…ってよ!!」

 

俺は窓を急いで開け、車のルーフの上に再び仮面を装着する

 

「ちょ、ちょっと!何やってんのよアルマ!!」

 

『ニコ、ちょーっと遊んでから行くからよ!先にプランの建物の中行っててくれ!』

 

「はぁ〜〜!?あんのおバカァァァアアアア!」

 

車から跳び、赤い髪をなびかせながら道路に降り立つ。そして徐々に近づいてくる赤い車はスピードを下げず、むしろ上げて近付いてきていた

 

『おいおい、お前ら習わなかったのかよ』

 

「轢いちまえ!!轢殺轢殺(れきさつれきさつ)ゥ!!!」

 

「オラァアアアアア!!死ねぇ!!」

 

『"赤"は止まれだろうがッ!!』

 

俺の拳が車体に突き刺さり、車のケツが浮く

 

「「えぇええええ!?」」

 

そしてそのまま車を持ち上げ、後ろから何台か来ていることを確認しそいつら目掛けてぶん投げた

 

『ほら返品だ受け取りやがれ!!』

 

「や、やばいバック!バックしろバッ」

 

BOOOOM!!!と派手な音を立てながら爆発する車たち、その後ろにはまた新しく来た赤牙組の追っ手であろうバイクが複数台銃を向けてきていた

 

『そんな玩具(おもちゃ)で俺が殺せるかよ!!』

 

爆発で崩れたコンクリの破片と燃えてる車のパーツを引きちぎって走ってくるバイクどものタイヤ目掛けて放り投げる

 

「うわぁあ!?」

 

「ぐええ!ぐぐっこのやろ…」

 

懲りずに銃を向けてくる赤牙組の銃を掴み、目の前でネジ切って返してやる

 

『まだまだ、遊べるよな?』

 

「ひ、ひぃいいいい!!」

 

「バケモンだ!!逃げろ、逃げろぉおおお!!」

 

これを見て赤牙組の連中は蜘蛛の子散らすようにバラバラと逃げていった

 

『…バケモンって、シリオン*1だったら銃一つや二つ軽くちぎれるだろ』

 

黒いコートに着いた汚れを払い落とし、仮面を取って車の火でタバコに火をつける

 

「はぁ、暴れたんねーがまぁ…良しとするか。ってやべ、ニコ達のとこ合流しねーと」

 

高速道路を飛び降り、十四分街の裏路地を走り抜ける。ニコの行ってた建物は道路から少し離れたとこにある誰も使ってない建物のはず…

 

「ん?電話?誰から…おっ、ニコだ」

 

なんだ?もしかしてうまくいきまくってもう事務所にいるって連絡か?

 

「はーいこちらアルマ!赤牙組の連中ボッコボコにして今…」

 

『アルマ!!大変なの!!ビリーとアンビーが共生ホロウに落ちちゃった!!』

 

「……はぁ!?」

 

『治安局のヘリがミサイルで攻撃してきて…アタシはなんとかよけれたんだけど』

 

「ニコ、六分街に行くぞ」

 

『えっ?』

 

「仲間がホロウに落ちたんなら、助けが必要だろ?それも超飛びっきり腕利きの」

 

『…ええ、そうね』

 

「依頼しに行くぞ、"パエトーン"に」

 

*1
人間とは異なる生物の特徴を持つ種族のこと。遺伝子的にその生物の本能や嗜好寄りになる人もいたりする




アルマ・ネメオス

ライオンのシリオン、獣の部分は耳と尻尾だけ。髪の毛たてがみみたいにフッサフサで後ろで纏めてる

元ネタはギリシャ神話のネメアの獅子。
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