カードファイト!! ヴァンガードOverlord   作:リュウ・セイ

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第4話:レイの想い/漆黒の騎士、ブラスター・ダーク、現る

 

 

 

 アカマル、すごく楽しそう。

 

 アカマルのターンが終わった後、私はそんなことを思っていた。

 

 次は私のターン。私のダメージは4。正直、受けすぎた。けど、仕方がない。

 次のターンに使いたいカードがある。これは嘘じゃない。本当だ。

 けど、実のところ、初めてファイトするアカマルのために、わざと、ダメージを受けた。なんて、そう思っていたけど、ここまで楽しそうにファイトしているアカマルを見ていると、手加減なしで、本気になりそう。

 

 

 ──(いな)、本気になろう。

 

 

 そうじゃないと、アカマルのためにはならない、何より、全力で楽しんでるアカマルに失礼だ。

 それに、私は今、ものすごく、アカマルに勝ちたい。

 私のオススメを使っているのもあるけど、私の分身や仲間達が、ものすごく、暴れたくて仕方がない。

 

 

 ──だから、先に謝っておくよ、アカマル。

 

 

 口には出さないけど、私は心の中で、アカマルに謝罪した。

 

「私のターン……」

 

 カードを引き、《インフリクター・ドラゴン》を、手札から捨て、私のお気に入り……そして、覚悟を決めて、ライドデッキからカードを引き抜く──

 

 

「──さぁ、覚悟を決めるよ!漆黒の騎士!ライド!《ブラスター・ダーク》ッ!」

 

 

 ──こうして、私は漆黒の騎士、ブラスター・ダークにライドした。

 ブラスター・ダークにライドした私は、手に持っている魔剣をアカマルに向けて、宣言した。

 

「見せてあげるよ、アカマル!本気でファイトをする、私の姿を……!」

 

 

 

 

 

 ──突然、《ブラスター・ダーク》にライドしたレイは本気を出す、と、宣言した。

 それを聞いて、オレはさっきのドス黒いオーラがなんだったのか、と、少し気になっていた。

 同時に、レイはさっきまで、手加減をしていたことに、確信をつく。

 

 

 レイ 山札40→39

 

 手札4→5→4

 

 ライドデッキ2→1

 

 ドロップ1→2

 

 

 ブラスター・ダーク

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

「《ブラスター》と名のつくユニットにライドした時、《マロン》のスキルを発動。山札の上から7枚見て、《ブラスター》と名のつくユニットを1枚まで選んで、手札に加える。もっとも、このデッキに《ブラスター》を持つユニットは1枚もないけど、スキルの発動は強制だから、一応、山札の上7枚を見るね」

「……え?」

 

 デッキに入っていないのに、わざわざ、そのスキルを使うのか?

 

 いや、スキルの発動は強制だから、そこは仕方がないけど、ライドデッキに、なんで《マロン》を入れてるんだ?

 

 オレがそう疑問に思っていると、レイは山札の上から7枚のカードを確認した。

 

「フムフム……(あー、クリティカルトリガーはかなり後かー。かわりに、次のトリガーはヒールトリガーね。これは少し勿体無いことをしたな……)」

「……?」

 

 何やら、断念そうな顔をしているレイ。

 

 もしかして、1番上のカード、クリティカルトリガーだったのか?

 

 だとしたら、少し危なかった……か?

 

 いや、わからん。さっきから、レイが何を考えているのか、全然わからない!

 

「……7枚の中に《ブラスター》はなかった。この7枚を見た後、山札に戻して、デッキをシャッフル」

 

 手慣れた手つきで、デッキをシャッフルするレイ。そのまま元あった場所に戻す。

 

 

 ──そして、《ブラスター・ダーク》の下にあるカード、《ういんがる・ぶれいぶ》を移動させた。

 

 

「《ブラスター》を手札に加えなかったから、ソウルにある《ういんがる・ぶれいぶ》をスペリオルコール!」

「……え?」

 

 突然、レイが最初にライドした《ういんがる・ぶれいぶ》が、ブラスター・ダークの横に現れた。

 

 

 ういんがる・ぶれいぶ

 

 グレード0 パワー6000 星1

 

 

 え?待って?《ブラスター》を手札に加えなかったら、ユニットをコールできるの?

 

 しかも、ヴァンガードの下にあるカードを場に出せるのかよ!?

 

「これが《マロン》のスキル。《ブラスター》を手札に加えれて、加えなかったら、ヴァンガードの下にあるカード、これをソウルと言って、ソウルにある《ういんがる・ぶれいぶ》と名のつくユニットを1体、リアガードにコールできる。因みに、カードの効果で出るユニットのコールを、スペリオルコールって言うんだ」

「……」

 

 いや、いくらなんでもズルくね!?

 

 スキル盛りすぎだろ!?

 

「次に、《ブラスター・ダーク》のスキルを発動!そのコストで、自分のリアガードにいるユニット1体を退却させ、ダメージゾーンのカードを1枚、裏向きにするよ。これをカウンターブラストって言うんだ。アカマル、しっかり覚えてね?」

「お、おう、わかった」

 

 ダメージゾーンのカードを指差しながら、レイは説明した。

 しかも、しっかり覚えて、と、付け足して、だ。

 

 多分、今からカウンターブラストを持つユニットを出すからだろう。

 

「……ういんがる、私に……ブラスター・ダークに力を貸してくれる?」

「ワン!」

「ふふ、ありがとう♪」

 

 ういんがる・ぶれいぶの頭を撫でながら、レイはお礼し、ういんがる・ぶれいぶはそのまま消滅した。

 

 ただし、ういんがる・ぶれいぶの魂までは消えず、ブラスター・ダークの魔剣に光が入る。

 

 魔剣に力が入ったことを確認したレイはオレのマルチプルストローク・ドラゴンに駆け出した。

 

「さっきはやってくれたわね!覚悟なさい!《マルチプルストローク・ドラゴン》!」

「グォン?」

 

 レイはジャンプし、魔剣をマルチプルストローク・ドラゴンに向けて、切り裂いた。

 

「ギャアアァァァッ!?」

 

 切り裂かれたマルチプルストローク・ドラゴンはお叫びを上げ、消滅した。

 

 な、何が起きたんだ!?

 

 ガードしようと、手札を構えたが、何故か、カードが出ず、マルチプルストローク・ドラゴンは問題無用で倒されるし……何が一体どうなってるんだ!?

 

「これが《ブラスター・ダーク》のスキル!自分の命と、仲間の命を代償に、相手のユニットを問答無用で倒せる!さらに!『ドライブをプラス1』を与える!」

「な!?嘘だろ!?」

 

 敵のユニットを倒し、ドライブチェックが2回行えるのか!?

 強すぎないか!?ブラスター・ダーク!?

 

「さらにさらに!さっき、私の《ういんがる》が退却したから、《ブラスター・ダーク》のパワーをプラス5千!」

「ついでにパワーも上がるのか……!」

「……なーんて、これ、リアガードの時のスキルなんだよね♪」

 

 ガクッと、足のバランスを崩しそうになるが、なんとか持ち直す。

 

 なんだよ……おどかすなよ……。

 

 

 アカマル ドロップ1→2

 

 

 レイ ドロップ2→3

 

 

 だが、レイの《ブラスター・ダーク》のドライブチェックが2回(おこな)えることは変わりない。そう思ったオレは少しうんざりしていた。

 

 も、もう、これ以上、スキルはないよな?

 

 これで、クリティカルまで上がったら、もうどうしようもないんだが……。

 

「因みに、このスキル、全部、ライドフェイズに行ってるから、今からメインフェイズに入るね♪」

「うえー、マジか……」

 

 今から、メインフェイズに入って、ユニットをコールするのか……いや、嫌すぎるが!?

 

「と、その前に、《エネルギージェネレータ》のスキルで、3枚エネルギーチャージ、っと」

 

 

 レイ エネルギー0→3

 

 

 忘れずに、《エネルギージェネレータ》のスキルを解決し、レイは手札のカードを1枚選ぶ。

 

「《閃裂(せんれつ)の騎士 カルブレ》をコール!この騎士は私のお気に入りよ♪だから、覚悟してね、アカマル♪」

 

 さっきまでの黒いオーラを纏っていたのが嘘のように、レイは楽しそうに、ブラスター・ダークと同じ、漆黒の騎士、カルブレをコールした。

 

 

 レイ 手札4→3

 

 

 閃裂の騎士 カルブレ

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

「《カルブレ》のスキル!コストにカウンターブラスト1と、ソウルブラスト1を支払うよ!」

「ソウルブラスト……?」

「ヴァンガードの下にあるカードをドロップゾーンに置いて、そのコストを支払うの。これをソウルブラストって言うの。そして、《カルブレ》のソウルブラストは1枚。よって、《ブラスター・ダーク》の下のカードを1枚選んで、ドロップゾーンに置いて、そのスキルを解放する」

 

 

 レイ ドロップ3→4

 

 

 なるほど。毎ターン、ヴァンガードに重ねるのにも、意味があるのか。

 

 ただ、それだと、ソウルブラストを使える回数は3回まででは?

 

「その顔、ソウルブラストが使える回数が3回までだと思ってる?」

「え?」

 

 何故か、レイに、オレの心が読まれた。コイツ、エスパーか?

 

「あのねー、顔を見れば、誰だってわかるよ?それに、アカマルの顔、結構わかりやすいよ?少しはポーカーフェイスを覚えたら?」

「っ、そこまで言わなくて良いだろ!?」

 

 つい、ツッコミを入れてしまった。あまりにも失礼である。

 

 オレだって、ポーカーフェイスはできる……はずだ。多分だけど……。

 

「そ、それで《カルブレ》のスキルは?」

「……露骨(ろこつ)に話を変えられた。まぁ、良いや。《カルブレ》のスキルで、山札の上から3枚見て、1枚を選ぶ。それがグレード2以下のユニットなら……」

「グレード2以下のユニットなら……?」

 

 ……まさか、スペリオルコールができる、なんて言わないよな?

 

「ふふ……」

 

 突然、レイは不敵に笑った。

 

 まさか、本当にスペリオルコールができるのか!?

 

 ……そう、なのか?そうなのか!?そうじゃないよな!?

 

 そうじゃないって、言ってくれ!レイ!

 

 そう不安に思いながら、オレは心の中で叫んだ。

 

 しかし、レイは山札の上から3枚のカードを見る。その中から1枚選び、それを公開する。

 

 

 ──公開されたのは《ドリリング・エンジェル》。グレード2である。

 

 

「グレード2以下のユニットなので、リアガードにスペリオルコールッ!」

「ぎゃああぁぁぁっ!」

 

 

 レイ 山札39→38

 

 

 ドリリング・エンジェル

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

「オレが来たからには、もう安心!一瞬で、すべてを終わらせるぜ!」

「調子に乗るな、バカ天使。この俺と、マイ・ヴァンガードがいれば、何も問題ない。大体、何故、俺の後ろに立っている?」

「文句なら、マイ・ヴァンガードに言え!オレは悪くない!」

「何だと?」

「あぁん?やんのか、あーん?」

 

 ……なんか、突然、喧嘩を始めたんだけど。

 

 あの二人、仲が悪いのか?

 

「上等だ。表に出ろ。自称、天才と名乗っている、バカ天使?」

「よーし!そのケンカ、買った!やるぞ!根暗(ねくら)イケメン!」

「ちょっとー!?今、ファイト中、喧嘩なら後にしてー!」

 

 ……レイも大変だなー。

 

「……何?なんか、言いたいことあるなら、聞くけど?」

「イエ、ナンデモアリマセン」

 

 やべ、バレた。

 つい、片言(かたこと)で返したが、大丈夫だよな?

 

「……《ドリリング》のスキル。ドロップゾーンの《インフリクター・ドラゴン》を、《ブラスター・ダーク》のソウルに置いて、山札の上から3枚見て、同名カードがあれば、スペリオルコールできる」

「そ、そう何度も、スペリオルコールができるわけ──」

「ラッキー!《インフリクター・ドラゴン》をスペリオルコール!」

「──ぎゃああぁぁぁ!マジかー!」

 

 

 レイ 山札38→37

 

 ドロップ4→3

 

 

 インフリクター・ドラゴン

 

 グレード3 パワー13000 星1

 

 

 しかも、グレード3かよ!?

 

 ……いや、ちょっと待て。グレード3?

 

「ちょっと待て、レイ。お前、ズルしてねーか?」

「ん?ズル?……あー、そういうことね」

 

 何かに気付いたのか、レイは場にいる《ドリリング・エンジェル》を取り出し、それを見せながら、説明した。

 

「これはカードのスキル、つまり、《ドリリング・エンジェル》のスキルで出したから、ヴァンガードのグレードに関係なく、スペリオルコールができるんだ」

「……マジかよ」

 

 さっきから、やっていることがズルに(ひと)しいが、カードのスキルなら、仕方がないか……。

 

 いや、インチキ効果にも大概(たいがい)にしろっ!

 

「それじゃあ、バトルフェイズ♪行ってみよー!」

「こ、来なくて良いです……」

 

 もう、オレの心のライフは0……いや、6ダメージ寸前である。

 

「そんな顔をしても、ダメだよ〜♪あ、その前に、私の盤面、今、こんな感じだから、アカマル、確認してね」

「?わかった……」

 

 返答すると、突然、オレの目の前に、レイの盤面が公開された。

 

 今、レイの盤面はこんな感じだ。

 

 

 レイ

 

 前列、インフリクター・ドラゴン(R左)、ブラスター・ダーク(V中央、ソウル1)、閃裂の騎士 カルブレ(R右)

 

 後列、ペインキラー・エンジェル(R中央)、ドリリング・エンジェル(R右)

 

 

 ……なるほど。改めて見ると、手札1枚から、えぐい盤面展開だな。

 

「確認できた?」

「おう、いつでも良いぜ!」

「それじゃあ、いっくよー!まずはパワーが一番低い、《カルブレ》でアタックッ!」

「マイ・ヴァンガードの仰せのままに……いざ、参る!」

 

 カードをレストし、カルブレはレイの指示に従い、バーに憑依しているオレに向けて、駆け出した。

 

「っ、ここは……ノーガード!」

 

 対してオレはノーガードを宣言。

 

 それを聞いて、カルブレは剣で、オレを切り裂いた。

 

「っ、いってー……!」

 

 思っていたよりも、切られた箇所(かしょ)が痛い!

 

 ……この痛みをレイは耐えたのか?

 

 そう思った時、オレはできるだけ、優しく、アタックしようと思った。

 

「……ダメージチェック……ノートリガー」

 

 ある程度、痛みが引いたことを確認したオレは山札の上を捲り、トリガーがないことを、レイに知らせた。

 

 

 アカマル 山札43→42

 

 ダメージ0→1

 

 

「次はこの私!ブラスター・ダークがいくよ!」

 

 そう言って、レイは《ブラスター・ダーク》をレストした。

 

 ただ、カルブレと違い、《ブラスター・ダーク》の後ろにいる《ペインキラー・エンジェル》も、一緒にレストした。

 

「同じ縦列で、後列のグレード1以下のユニットをレストすることで、前列にいるユニットのパワーを、後列でレストしたユニットのパワー分足せる。これをブーストと呼ぶ。《ペインキラー》のブースト!《ブラスター・ダーク》でアタックッ!」

 

 

 ブラスター・ダーク

 

 パワー15000→23000

 

 

 説明しながら、レイはそう宣言し、すぐには駆け出さず、レイはオレに問いかけた。

 

「アカマル、ここはどうする?」

「当然!《ソウギョウ》と、もう1枚の《バー》でガードだ!」

 

 前のターン、ドライブチェックで手札に加えた《ソウギョウ》と、初手にあった2枚目の《バー》を、ヴァンガードの《バー》の前にあるサークル、ガーディアンサークルに置いた。

 

 

 (ほむら)闘僧(とうそう) ソウギョウ

 

 シールド15000

 

 

 鎧の化身 バー(G)

 

 シールド5000

 

 

 鎧の化身 バー(V)

 

 パワー8000→28000

 

 

「それだけで良いの?こっちはツインドライブ。つまり、ドライブチェックが2回できるよ?ワンチャン、トリガーが出ると、ガードが貫通されるよ?」

「これで良い!出ないことに祈るだけだ!」

「ッ!?そう……ならいくよ!ツインドライブ!1枚目……!?」

「……な!?」

 

 山札の上を1枚捲り、オレとレイは驚く。

 

 何故なら、捲られたカードは《ブレードフェザー・ドラゴン》。クリティカルトリガーだ。

 

「ゲット!クリティカルトリガー!パワーとクリティカルは《ブラスター・ダーク》に!」

「だー!これで2ダメージかー!」

 

 ってか、これ、完全にフラグ回収だろ!?

 

 

 ブラスター・ダーク

 

 パワー23000→33000 星1→2

 

 

「まだ2回目のドライブチェックが残ってるよ!2枚目……あ」

「げっ……」

 

 2枚目に捲られたのは《白牙(しろきば)魔女(まじょ) ディスマ》。

 またしても、クリティカルトリガーだ。

 

「ダブクリかよ!」

「仕方ないでしょ!こればっかりは運なんだからな!というか、そっちはドライブチェック1回で、クリティカル引いてるでしょ!」

「うっ……」

 

 ぐさっ!と、何かが刺さるような感じがした。

 

 いや、気のせいだ。きっと、気のせいだ。うんうん。

 

 ……やべ、人の事が言えなくなってきた。

 

「とりあえず、クリティカルは《ブラスター・ダーク》に、パワーは《インフリクター・ドラゴン》に(くば)るよ」

 

 

 ブラスター・ダーク

 

 星2→3

 

 

 インフリクター・ドラゴン

 

 パワー13000→23000

 

 

 レイ 山札37→35

 

 手札3→5

 

 

「それじゃあ、3ダメージ、いってみよー♪」

「こなくて良いから!」

「だ〜め♡」

 

 パワーとクリティカルが上がったブラスター・ダーク、もとい、レイはオレがガーディアンに出したソウギョウとバーの2体を切り倒し、そのまま、オレの腹に、剣を当てた。

 

「いってぇー!」

 

 め、めちゃくちゃ痛い!3ダメージがこんなに痛いなんて、思わなかった!

 

「さぁさぁ、ダメージチェック、いこうか♪」

「待って。腹がマジで痛いから、少し待って!」

「うーん、だ〜め♡」

 

 鬼!悪魔!人でなし!

 

 なんて、心で叫ぶが、あまりにも、痛すぎるので、口には出せない。

 

「くっそ……!ダメージチェック……1枚目、ノートリガー。2枚目……ノートリガー。3枚目……ノートリガー。1枚目もトリガーないのかよ!?」

 

 

 アカマル 山札42→39

 

 ダメージ1→4

 

 手札5→3

 

 

「《ペインキラー》のスキル。ソウルブラスト1と自身を退却させて、1枚ドロー。ありがとう、ペインキラー」

「マイ・ヴァンガードのためなら、この命、いくらでも捧げます」

 

 そう言って、ペインキラーは消滅し、レイは山札から1枚、カードを引いた。

 

 

 レイ 山札35→34

 

 手札5→6

 

 ドロップ3→4

 

 

「これで前のターンの借りは返せたね!それじゃあ、《インフリクター・ドラゴン》でアタック!」

「じゃねぇよ!痛すぎて、少し待ってくれや!」

「だ〜め♡」

 

 今後はインフリクター・ドラゴンで攻撃を宣言するレイ。

 

 

 ──ただ、それだけでは終わらなかった。

 

 

「《インフリクター・ドラゴン》のスキル!そのコストで、エネルギーブラスト3と、自分のユニットを1体退却させることで、《インフリクター・ドラゴン》のパワーをプラス1万!」

「え、エネルギーブラスト……?」

「エネルギーブラストはエネルギージェネレータに置いたエネルギーカードを指定された枚数分、消費するの。《インフリクター・ドラゴン》のエネルギーブラストは3。よって、エネルギーカードを3枚消費して、《インフリクター・ドラゴン》のスキルが発動するの。という訳で、ドリリング、ちょっと来なさい」

「ん?なんだ?……え?」

 

 突然、レイはドリリング・エンジェルを呼び出した。

 

 

 ──そして、そのドリリング・エンジェルの胸ぐらを、レイは両手で掴んだ。

 

「いっぺん、ドロップゾーン(あの世)で、反省しなさいッ!」

 

「「ええぇぇぇっー!?」」

 

 思いっきり、インフリクター・ドラゴンに投げ、オレとドリリング・エンジェルは揃って、驚き、叫び声を上げた。

 

 そのまま、ドリリング・エンジェルはインフリクター・ドラゴンの武器……斧なのか、槍なのか、よくわからない武器で、体をバラバラに切り裂かれた。

 

「ギャアアァァァッー!?」

 

 切り裂かれながらも、ドリリング・エンジェルはお叫びを上げ、無惨にも消滅した。

 

 ……うん、哀れだ。

 

 

 インフリクター・ドラゴン

 

 パワー23000→33000

 

 

 レイ ドロップ4→5

 

 エネルギー3→0

 

 

「パワー3万3千!?上がりすぎだろ!?」

「ふふ♪さぁ、この攻撃はガードする?」

「……っ」

 

 レイに言われて、オレは自分の手札を確認した。

 

 ……今の手札じゃ、あのパワーを止められない。

 

 ──それなら!

 

「ノーガードだっ!」

「グォオオォォン!」

 

 インフリクター・ドラゴンは、その不思議な武器で、オレの体に攻撃した。

 

「ぐわああぁぁぁっ!」

 

 攻撃を受けたオレはお叫びを上げ、その場で倒れ込み、意識を失った。

 

 

 




さりげなく、章を追加したんだけど、気づいてる人、どれぐらいいるかな?

それと、最初なので、二人の対戦、長いですが、後2話ぐらいで、終わる予定です。
2戦目以降はここまで長くないと思います。多分……。

それでは、次回もお楽しみに♪
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