カードファイト!! ヴァンガードOverlord   作:リュウ・セイ

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第5話:共鳴/神話に眠る聖剣の竜、舞い降りる

 

 

 

「あーあ、やっぱり、こうなったか……」

 

 なんとなく、こうなることは予想していた。

 

 アカマルが倒れたことに、私は自分の中のイメージが現実になって、少しうんざりしていた。

 

 私が本気を出す時、《ブラスター・ダーク》にライドすると、ほとんどの人は、クレイの中で倒れ込んで、現実で、私の怖さに怯えて、逃げ出すんだよね。

 

 アカマルはそうはならない。

 

 (ひそ)かに、そう想っていた自分がいて、恥ずかしい。

 

「……また、一人になるんだ、私」

 

 ふっと、私は無意識にそう呟いていた。

 

 バーに憑依したまま、アカマルを見て、私は背を向けて、現実世界に戻ろうとした。

 

 

 

 ──その時だ。

 

 

「まだ……オレのダメージチェックは終わっていない……」

「!?アカ、マル……?」

 

 突然、アカマルの声がした。

 振り向くと、バーに憑依していたはずが、いつも間にか霊体の姿で、アカマルが立ち上がっていた。

 

 

 

 

 

 ──僕は夢を見ていた。

 

 変な話だ。ファイト中に夢を見るなんて。しかも、イメージの中で。

 

 なんて、不思議な話じゃないか。

 

 レイが言っていたな。イメージ力次第で、惑星クレイのどこかにいけるって……。

 

 だったら、ここは惑星クレイの……墓場か?

 

「否。ここは惑星クレイではない。我とお前だけの世界だ」

「……え?」

 

 ふっと、声がした。

 初めて聞くはずの声なのに、不思議と、聞き慣れた声だ。

 

 視線を向けると、そこには何もなく、僅かに、丸い球体が見えた。

 

「……誰だ?お前は?」

「誰?だと?知らないわけではない」

「……」

 

 いや、その姿で言われても、知らないし、わからないし……。

 

「……まぁ、良い。貴様はこんなところで終わっていいはずではないだろ?」

「……」

 

 確かに。言われてみれば、そうだな。

 

 不思議と、力が入った。立ち上がる力。手を動かす力……体全体に、力が入り、不思議と、コイツの正体が頭の中に浮かび上がった。

 

「だったら、お前の力を貸せよ──ドラゴニック・オーバーロードっ!」

「……ふっ、良いだろう」

 

 それを聞いて、オレは夢から覚めた。

 

 

 

 

 突然、霊体の姿で立ち上がったアカマルに、私は驚いていた。

 

「……アカマル、まだファイトを続けるの?」

「……ああ、続けるさ」

「怖くないの?」

「怖いさ。けど……それ以上に、オレは今、すごく、ワクワクしている!」

「──ッ!?」

 

 満面の笑顔で、アカマルは答えた。まるで、太陽のように。

 

「初めてやるカードファイト。こんなにワクワクして、心が……魂が燃えるなんて、初める前のオレにはイメージできなかった。けど」

「けど?」

「今のオレは……イメージできる!初めて良かった!もっと早く始めれば良かったって、思うぐらいに……そう感じる!」

「……」

 

 そっか。アカマルは私とのファイト、ワクワクしてくれたんだ。

 

 初めてだよ。全力を出した私のファイトを肯定してくれたのが……。

 

 初めて、自分の在り方に肯定してくれた人がいた。

 その人は私にとって、大切な人で、私の心を暖めてくれる。不思議な人だ。

 

 ああ、これが恋ってやつなんだ。

 

 そう感じた時、私は不思議と、いつものように、笑えた。

 

「それなら、大丈夫だよ!これから始めれば、まだ追いつくよ!」

 

 なんて、そう簡単に追いつかせるわけ、ないけどね。

 

「そうか……なら、まずはこのファイト、全力で楽しんで、勝ってやる!」

「ふふ、そう簡単には勝たせないよ♪」

 

 こうして、私達のファイトが再開した。

 

 

 

 

 

「まずはダメージチェック!」

 

 意識を失っていたから、インフリクター・ドラゴンの攻撃で、まだダメージチェックを行なっていなかったオレは山札の上に手を置く。

 

 ダメージはお互いに、4対4。同点だが、盤面と手札の差が広がりすぎている。

 

 故に、ここでオレが捲るべきトリガーはヒールトリガーか、ドロートリガーの2択。

 

 オレのデッキはクリティカルが最大8枚入っている。

 残りの8枚のトリガーの枚数はヒールが4枚、ドローが3枚、オーバートリガーが1枚。

 フロントトリガーは1枚も入れてない。あまり、このデッキに合ってない気がしたからだ。

 

 んで、今はクリティカルトリガーが1枚見えている。が……。

 

「残りのデッキ枚数的に、トリガーが出るかは……微妙だな……」

 

 けど、悪くない賭けだ。

 

 そう思った時、オレは山札の上を捲った。

 

「……!」

 

 捲られたカードに、オレは静かに驚いた。

 

 それは《フレアヴェイル・ドラゴン》。ドロートリガーだ。

 

「ゲット!ドロートリガー!1枚引いて、《バー》のパワーをプラス1万!」

 

 

 アカマル 山札39→37

 

 手札3→4

 

 ダメージ4→5

 

 

 鎧の化身 バー

 

 パワー8000→18000

 

 

「ここでドロートリガーか……運がいいね、アカマル。私はこれでターンエンド」

 

 

 ターン3

 

 レイ

 手札6

 山札34

 ライドデッキ1

 ドロップ5

 ダメージ4(表2、裏2)

 クレスト、《エネルギージェネレータ》(エネルギー0)

 フィールド

 セットオーダー、なし

 前列、《インフリクター・ドラゴン》(R左)、《ブラスター・ダーク》(V中央、ソウル0)、《閃裂の騎士 カルブレ》(R右)

 後列、なし

 

 

 アカマル

 手札4

 山札37

 ライドデッキ2

 ドロップ4

 ダメージ5(表5)

 クレスト、《エネルギージェネレータ》(エネルギー3)

 フィールド

 セットオーダー、なし

 前列、《鎧の化身 バー》(V中央、ソウル1)、《ドラゴンモンク・ゴジョー》(R右)

 後列、なし

 

 

「よし!オレのターン!まずはスタンドフェイズで、ユニットをすべてスタンド!そして、ドロー!エネルギーチャージ!」

 

 自分のターンになったオレはレストしているユニットをすべてスタンドさせ、カードを引き、《ジェネレータ》のスキルを忘れずに先に解決し、手札を1枚、ドロップゾーンに置いた。

 

「そっちが漆黒の騎士なら、こっちは竜騎士だ!竜と共に駆け巡れ!ライド!《ドラゴンナイト・ネハーレン》っ!」

 

 

 アカマル 山札37→36

 

 手札4→5→4

 

 ドロップ4→5

 

 ライドデッキ2→1

 

 エネルギー3→6

 

 

 ドラゴンナイト・ネハーレン

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

「《ネハーレン》にライド時、《バー》のスキルが発動!カウンターブラスト1して、山札からグレード1のユニットを手札に加えられる!」

 

 新たな憑依先、ドラゴンナイト・ネハーレンにライドしたオレはソウルにある《バー》のスキルを解決し、山札を見る。

 

 次のターン、確実に生き残るには……これだ!

 

「オレは《猛火(もうか)守護者(しゅごしゃ) モンジュ》を手札に加える!」

「完全ガードね。次のターン、確実に生き残るための手段ってわけね」

「ああ!そして、オレは《ゴジョー》を後ろに下げ、もう一体の《ネハーレン》をコール!さらに、《マルチプルストローク》を、もう一度、左側にコール!」

 

 

 アカマル 山札36→35

 

 手札4→5→3

 

 

 ドラゴンナイト・ネハーレン(R)

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

 マルチプルストローク・ドラゴン

 

 グレード1 パワー8000 星1

 

 

「《マルチプルストローク》の永続スキル!相手のドロップゾーンにカードが5枚以上あれば、パワープラス5千!」

 

 

 マルチプルストローク・ドラゴン

 

 パワー8000→13000

 

 

「グオォォン!」

 

 パワーが上がったのか、マルチプルストロークはお叫びをあげる。

 

 よし!これで準備は整った!

 

 ──後は!

 

「自分のファイトを……信じるだけだ!《マルチプルストローク》で、《カルブレ》にアタックっ!」

「!?(リアガードに攻撃!?インターセプトを警戒してるの……?)ノーガード!」

 

 拳に雷を纏い、マルチプルストロークはカルブレに殴り、吹き飛ばした。

 

「ク……申し訳ありません。マイ・ヴァンガード……」

 

 吹き飛ばされたカルブレは壁にぶつかり、レイに謝罪して、姿を消した。

 

 

 レイ ドロップ5→6

 

 

「……やってくれるわね、アカマル」

 

 おー、怖いな。けど、容赦はしないぜ!何故なら……!

 

「オレのアタックはまだ終わらない!《ゴジョー》のブースト、リアガードの《ネハーレン》で、《インフリクター》にアタックっ!」

「そうはさけない!《ディスマ》でガード!」

 

 

 ドラゴンナイト・ネハーレン(R)

 

 パワー10000→18000

 

 

 白牙の魔女 ディスマ

 

 シールド15000

 

 

 インフリクター・ドラゴン

 

 パワー13000→28000

 

 

 レイ 手札6→5

 

 ドロップ6→7

 

 

 今後は防いだか。だが、手札を1枚減らせた。

 

 このまま押し通す!

 

「今後はヴァンガードの《ネハーレン》で、《ブラスター・ダーク》にアタックっ!」

「《ブレードフェザー・ドラゴン》でガード!」

 

 

 ブレードフェザー・ドラゴン

 

 シールド15000

 

 

 ブラスター・ダーク

 

 パワー10000→25000

 

 

 またしてもガード。だが、まだドライブチェックが残っている!

 

「いくぜ、ドライブチェック!」

 

 勢いよく、山札を捲ると、右上に治が記されたユニット、《(ほむら)巫女(みこ) ローナ》だった。

 

 これは……ヒールトリガーだ!

 

「ゲット!ヒールトリガー!オレのダメージがレイより多いから、1枚選んで、ドロップゾーンに!さらに!《ネハーレン》のパワーをプラス1万!」

 

 オレは《バー》のスキルで、コストに使った裏向きのカードを選び、それをドロップゾーンに置いた。

 

 

 アカマル 山札35→34

 

 手札3→4

 

 ダメージ5→4

 

 ドロップ4→5

 

 

 ドラゴンナイト・ネハーレン

 

 パワー10000→20000

 

 

 レイ 手札5→4

 

 ドロップ7→8

 

 

「パワーが上がっても、こっちのダメージは通らないよ!」

「あー、けどよ!」

「ッ……」

 

 オレはドラゴンから飛び降り、レイに……ブラスター・ダークに近づき、槍を振り下ろした。

 

 それを見たレイは一瞬驚くも、魔剣で迎え撃ち、オレ達は鍔迫(つばぜ)()いを繰り広げた。

 

「……何の真似?」

「こうやって、気持ちを伝えられるだろ?ヴァンガードは!」

「ッ……そうね」

 

 一瞬、驚くレイ。だが、それはすぐに満面の笑顔を、オレに見せた。

 

「こういうファイトも、悪くないわね……」

「だろ?だからレイ、見せてくれよ!お前の本当の姿を!お前の分身を!」

「ッ!?……ええ、いいわよ!私の本当の姿、見せてあげる!」

「そうこなくっちゃ!オレはこれで、ターンエンド!」

 

 ヒールトリガーのおかげて、ダメージを1つ、回復できた。

 手札には完全ガードがある。確実に1回の攻撃は防げる。

 

 だけど、まだ少し、オレには不安な気持ちが残っていた。

 

 次のレイのターン。オレはレイの攻撃を耐えられるだろうか?

 

 いや、耐えてみせる!

 

 そして、必ず、ドラゴニック・オーバーロードに繋いでみせる!

 

 

 ターン4

 

 レイ

 手札4

 山札34

 ライドデッキ1

 ドロップ8

 ダメージ4(表2、裏2)

 クレスト、《エネルギージェネレータ》(エネルギー0)

 フィールド

 セットオーダー、なし

 前列、《インフリクター・ドラゴン》(R左)、《ブラスター・ダーク》(V中央、ソウル0)

 後列、なし

 

 

 アカマル

 手札4

 山札34

 ライドデッキ1

 ドロップ5

 ダメージ4(表4)

 クレスト、《エネルギージェネレータ》(エネルギー6)

 フィールド

 セットオーダー、なし

 前列、《マルチプルストローク・ドラゴン》(R左)、《ドラゴンナイト・ネハーレン》(V中央、ソウル2)、《ドラゴンナイト・ネハーレン》(R右)

 後列、《ドラゴンモンク・ゴジョー》(R右)

 

 

 

 

 

 私の本当の姿を見せてほしい、か……。

 

 アカマルはすごいなー。思ったことを口に出して、初めてやるカードファイトを楽しんでる……。

 

 しかも、相手はこの私。本当にすごいよ。

 

 純粋で、真っ直ぐで、太陽みたいに眩しい……。

 

 

 ──だけど、負ける気はないけどね。

 

 

「私のスタンドアンドドロー。《エネルギージェネレータ》のスキルで、3枚エネルギーチャージ……」

 

 

 レイ 山札34→33

 

 手札4→5→4

 

 ドロップ8→9

 

 エネルギー0→3

 

 

 手札を捨てて、ライドデッキの最後のカードを見て、私はふっと、思った。

 

 なんとなく、で、決めたカードだけど、ある意味、正解だったかも……。

 

 はじめてファイトするアカマルにとっても、相手が私であることも、アカマルにみせる、“私の分身”が、このカードで良かった……。

 

 そう思った時、私はこのカードに想いを乗せて、口にした。

 

「神話に眠りし、聖剣よ!星の竜となって、その姿を現せ!これが私の分身!──そして、私の(つるぎ)よ!ライド!《剣聖(けんせい)騎竜(きりゅう) グラムグレイス》ッ!」

 

 上空から光が降り、光は私を包み込んだ。

 

 漆黒の騎士から離れ、私は新たな憑依先に、憑依した。

 

 

 

 

 

 光が晴れると、そこには漆黒の騎士の姿はなく、かわりに、機械的な竜に憑依したレイの姿があった。

 

「これが私の分身にして、私の剣!剣聖騎竜 グラムグレイス!この姿になったら最後、誰も私の前には立っていられないよ!」

「す、すげぇ……」

 

 さっきまで、禍々(まがまが)しいほどの黒いオーラを具現化(ぐげんか)した漆黒の騎士とは違い、神々(こうごう)しく、(まぶ)しいほどに、かっこいい竜の姿に、オレは見惚れていた。

 

 これがレイの分身……グラムグレイス!

 

 なんというか……。

 

「かっけぇ……かっけぇよ、レイ!これがお前の本当の姿なんだな!」

「ええ、そうよ♪かっこいいでしょ?」

「ああ!すごくかっこいいっ!」

 

 さっきからオレ、かっこいいしか言ってないな。他の言葉を言うべきか?

 

 ……いや。この場で相応(ふさわ)しい言葉はかっこいいしかないな。

 

 

 剣聖騎竜 グラムグレイス

 

 グレード3 パワー13000 星1

 

「かっこいいだけじゃないよ?スキルもすごいんだから!という訳で、《グラムグレイス》のスキルを発動!カウンターブラスト1とソウルブラスト1で、山札の上から1枚引いて、手札からユニットを1体、中央後列にスペリオルコール!このスキルでスペリオルコールされたユニットのパワーはプラス1万される!《フェルンバエル》をスペリオルコール!」

 

 

 翔刃(しょうじん)騎士(きし) フェルンバエル

 

 グレード3 星1

 

 パワー13000→23000

 

 

 レイ 山札33→32

 

 手札4→5→4

 

 ドロップ9→10

 

 

 今度は白い騎士か。しかも、《グラムグレイス》の後ろにコール……何かあるな。

 

 今までのレイのプレイングや、ユニットのスキルを考えると、後列からのアタックか、ブーストを()るかの二択だな。

 

「その顔、何かに気づいてるって顔だね」

「……まーな。ここまで来たら、何が来てもおかしくないからな」

「……そうね。隠すつもりはないから、先に言っておくね。《グラムグレイス》のスキルでスペリオルコールされたユニットは、このターン、後列からアタックできて、バトル終了時に、《グラムグレイス》のソウルに置かれて、1枚ドローができる」

「……マジ?」

「マジよ」

 

 マジか。一番、来てほしくないスキルが当たったな。パワー増加(ぞうか)に加えて、アタック後にソウルブラストのコスト確保(かくほ)と、次のターンの防除拡大、もとい、手札補助ができるって、強すぎないか?

 

 というか、レイの国家、ケテルサンクチュアリのカードって、全部こうなの?

 

「さ〜らに!空いてる右列に《ダヴン》をコール!《インフリクター》の後ろに《らんぐどしゃ》をコール!」

 

 さらにレイは2体のユニットをコールした。

 どうやら、このターンで、決着をつけるつもりだ。

 

 

 翔鎌(しょうれん)の騎士 ダヴン

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

 ディヴァインシスター らんぐどしゃ

 

 グレード2 パワー10000 星1

 

 

 レイ 手札4→2

 

 

「さぁ、アカマル!私の攻撃に耐えられるものなら耐えてみなさい!」

 

 

 

 

 

「ブラスター・ダークに、グラムグレイスか……」

 

 

 ──懐かしいな。

 

 

 仕事の合間に、僕はレイとアカマルの対戦を覗いて、密かに、そう思った。

 

 というか、レイちゃん。今回はグラムグレイスなのか……。

 

 いつもは“黒いドラゴン”を使うのに……相手がアカマル君だからか?

 

 ……まぁ、いいや。

 

 それはそれとして、アカマルはこのターン、レイの攻撃を耐えられるかな?

 

 手札は4枚。その内、2枚は完全ガードと、シールド1万5千の《焔の巫女 ローナ》か……。

 

 少なくとも、2回は耐えれて、攻撃は1回、受ける感じかな……?

 

 後1回は──

 

「──運次第だね。手札に1万5千がもう1枚あればいいけど……」

 

 まぁ、この辺は“アイツ”次第だ。

 

 アイツは気まぐれだけど、弱いヤツはあっさり見放すからな……。

 

 ……まぁ、多分、大丈夫かな。少なくとも、今回は力を貸してくれると思うから。

 

 ──だから、アカマルくん。

 

「君は、君が信じるように、やりたいように、イメージして、戦うんだ。なーんてね。カッコつけすぎたかな……」

 

 まぁ、見ている人がいないんだけどね……。

 

 

「店長!このパック、買いたいんだけどー!」

 

「店長!このカードの裁定、教えてー!」

 

「店長!このカード、どうやったら使えば……」

 

「店長!このカード、もう少し、安くできないっすかー?」

 

 

「……」

 

 やれやれ。店長は辛いな。

 

 呑気に、二人の対戦を観戦もできない……。

 

「はいはーい。順番に対応するから、少し待ってねー」

 

 さて、お仕事、頑張りますか!

 

 

 

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