JUTOUGH   作:魚の肝

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※"なんちゃって魂論"注意

アニメ51話真依ちゃん死ぬから泣くかなって思ったけどbgmが謎にオペラだったりジャズで陽気すぎだったりでなんかさっぱり爽やかに観れたから良かったっスね


BATTLE.16 開戦

 

 ◇◇◇

 

 パァソッ パァソッ パァソッ

 

 2018年の夏も終わりを迎え、どこか涼しげな風が吹く様になってくる。そんな森の中で早朝、上半身裸になって花沢と夜蛾は正拳突きを行っていた。

 

 三三七拍子で繰り出される空を叩き壊す拳の音から拳を元の位置に戻して空を切る音まで、とても二人が鳴らしている思えない程に音が完全に一致していた。

 

 夜蛾は正拳突きを辞める事なく花沢に話しかける。

 

 「魂の共有とはそれ即ち"対象との一体感"だ。"アーティスティックスイミング"や"シンクロダンス"、"魚群"などはどのタイミングでどう動くかを他者と予め決めておく事によって、他者を観察して真似ようとせずとも心を通わせる事ができる。」

 

「な 長っ 何言ってるんだおとん」

 

「要約すると今正拳突きを全く同じタイミングで放っているこの瞬間、私と喜一は魂が繋がっているということだ」

 

 「なんか分からんけどおとん凄いな!尊敬するわっ」

 

「喜一…何かに取り組む事においてそれを理解しているの者と余りしていない者との習得度の差は天と地だ。感覚だけでなく論理的に、それについて問われたら具体的に返答出来る程に理解した状態で取り組まなければならないんだ。いいな?」

 

「も…申しw

 

 『謝る必要はない、喜一、お前は迫り来る強敵への対策をしっかりと企てて、自分だけで抱え込まずに周りに相談し、私の鍛錬にも嫌な顔をせずに着いてきている…

 

 だからこそお前は魂を完璧に理解した時、その相手を撃ち倒せる可能性を大きく伸ばせる。

 

 お前には非がない…非がない時は…謝らくていい……!』

 

おとん……!」

 

 そこから言葉を交わす事なく約2時間、呼吸のタイミングやフォームを一致させたランニングやらストレッチなら瞑想やらをこなして特訓は終了した。

 

 「ふぃーっ 最初の時より大分合わせられる様になってきた気がするわっ」

 

「よし喜一、ここからの鍛錬はお前に事前にどのタイミングでどの鍛錬をするのかは教えて無い」

 

「えっ」

 

「勿論私の動きを目で追わないように動きをシンクロさせるんだ」

 

「えっ」

 

花沢はその時おとんの出してきた課題の無理難題さに悶絶しながらも、なんとか打倒・ハイパー・コングの為喰らいたく様になる。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

   ボッ

  

                ボボッ

 

 ギュアッ

   

      

 

 花沢が夜蛾との鍛錬を終えた後は、後輩である虎杖との合同訓練に取り組んでいる。 

 

 五条先生曰く『あっ…タフは悠仁と戦闘スタイルがほぼ一緒だから…僕よりも悠仁を強く出来るかも知れないでやんす」とのことだ。

 

 そして、花沢は特級呪霊との連戦でかなり身体が弱っているのでそのリハビリも兼ねている。現在の花沢は虎杖と実力が拮抗していた。

 

 

 

  「いいパンチとキックd ゴホッ お前こそ最強だ! この攻撃がヒットしたらどんな怪物もKOできるぜ!この世の中でこんな強烈な攻撃を撃てるヤツはいねぇ!」

 

「そいつはどうっ……もっ!!」

 

 花沢との間合いを取り、攻撃を繰り出し牽制しを数分間繰り返した後虎杖が仕掛ける。

 

  パァソッ

 

 (今っ!)

  

 ズズズ…

 

 ビュッ

 

 ("逕庭拳"!!)

 

「なにっ 『ドグオッパキパキ…』うぐっ」

 

 花沢が右腕の攻撃を当て終わった瞬間を狙い右脇腹を回り込み脇腹に逕庭拳をクリティカル・ヒットさせる。

 

 ギュソ

 

 「なにっ」

 

 「しゃあっ "弾丸滑り"!…からの…"霞突き"!」

 

 「…っ!」

 

 ズズズズズ…ビュッ

 

 バッ

 

 花沢はその衝撃を弾丸滑りで受け流した衝撃を呪力を濃く纏わせた左拳に乗せて、それを察知した虎杖が咄嗟にガードした左上半身目掛けてお見舞いする………

 

 

 ズズズズzフッ

 

 「えっ」

 

「クソボケがーっ」

 

ボッ パァソ

 

 「ぐぁぁっ……!?」

 

 …と、虎杖に思い込ませて花沢は拳に纏った濃い呪力を即座に左足に流し込む。

 

 ガードしている左半身とその衝撃に耐える為右足に呪力を無意識の内に偏らせ、若干呪力纏いが疎かになった虎杖の左足に全力のロー・キックをお見舞いした。

 

 「しゃあっ!!」

 

 ガッ ドガッ ギュルソ ガシッガシッガシッガシッ

 

 骨に直接ダメージが入り若干よろついた虎杖の隙を花沢は逃さない。素早いタックルからのスムーズなテイク・ダウン。そこからその道の職人技かの様に虎杖の関節を極めていった。

 

 「しゃあっ "堅柔固め"!!」

 

 相手を丸め込む様にして極める"襷固め"の応用形、"堅柔固め"発動。虎杖の動きを封じる。

 

 「ぐっ…くっ……!」

 

「動けば動くほど絡まるんダァ…降参してもらおうk『ドゴォッ』はうっ」

 

 逕庭拳を繰り出してからこの時まで約2秒、異常な身体能力により繰り出される衝撃より遅れた呪力が花沢の右脇腹を不意に襲った。

 

 「フンッ!」

 

ドゴッ

 

「はうっ」

 

 その隙を付いて虎杖は正確に関節技を解いて花沢と距離を取る。そんな花沢も何事も無かったかの様に構えていた。

 

 「うおおおおおっ」

 

「う お お お お お (pc書き文字)」

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 そして、そこから数分後、戦闘経験の差で花沢が辛勝した。

 

 

 「ユーリ…はぁっ…闘ってくれて"ありがとう"や」スッ

 

「そっちこそ!タフ先輩!」スッ

 

ガシッ

 

 スパーリングが終わった後は両者が握手を交わして互いに絆を深めた。

 

因みに現在呪術高専では虎杖は死亡扱いなので勿論めちゃくちゃ五条と虎杖の生存について一定期間周りにバラさないよう"縛り"をしてある。  

 

 

 ◇◇◇

 

 「鳥のささみ、納豆、卵、キムチ、トマト、その他いろいろ…その上にヨーグルトをぶっかけて…めっちゃヘルシーで旨い"キー坊丼"や」

 

「…………ぉ…ぉぉ…」

 

 本日の夕飯は花沢担当で、タフ第二章にて登場した"キー坊丼"を虎杖に振る舞う。虎杖はその食べ物をまるで台所の三角コーナーを見ているかの様な顔で見ていた。

 

 「うまっ うめーよ」

 

「あの〜…タフ先輩?いや、見た目はともかくまぁ…鶏肉、卵、キムチ、納豆の組み合わせは旨そうではあるんだけど…その〜……ヨーグルトはちょっと…」

 

美味しそうにキー坊丼を頬張る花沢に虎杖は率直な感想を申し立てる。やはりいくら虎杖でもデザートの印象があるヨーグルトをぶっかけてるキー坊丼には抵抗感があるようだ。

 

「So what?(それがどうした?)

 

『えっ なんで急に英語?』

 

 

犬はさっさと食えよ」

 

「ワン………カプ…

 

……?!あれ?!意外と美味ぇ!!」

 

 「お前ヨーグルトを甘く見たな二つの意味で

 

 『今なんか言ったタフ先輩?』

 

ヨーグルトはデザートのイメージがあるが、特に無糖のヨーグルトなどはサラダのドレッシング、カレー・タンドリーチキン・ラッシーなどのインド料理、そしてふんわりとしたオムレツを作る為にも使われるフルコンタクト乳製品だ」

 

「うまっ うめーよ」

 

呪術高専でのグルメ・ブーム時に乙骨達と深めた料理知識を披露するも虎杖は余り興味を持たずにニッコニコでキー坊丼を頬張っていた。

 

 「うんうん、先輩と後輩との友情とも違うほのぼのするやり取り…青春だねぇ…」

 

 そう言いながら五条はキー坊丼にソフールいちご味を乗っけていた。

 

 「おクスリの時間だぜ」

 

花沢は引いた。

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 「えぇ〜!?京都姉妹校交流会って…()()でやらないの?!」

 

姉妹校交流会当日、持てうる限りのキャリーバッグを持ち、オシャレなファッション服もしっかり着込んでいる釘崎の落胆している声が響く。

 

 「ああ、()()()姉妹校交流会をするんじゃなくて、()()()()()()()交流会をするんだ。去年は東京校が勝ったから今年は東京で開催されるんだ」

 

「乙骨が無双してて圧勝だったよな、なんかすげぇブチ切れ出たけど」

 

「しゃけ」

 

釘崎が明後日の方向へ大声で乙骨の愚痴を言っている所に、ぞろぞろと京都校の面々も姿を現し始めた。

 

 「わざわざお出迎えご苦労様」

 (花沢君いない…)

 

「乙骨と花沢(ブラザー)いねぇじゃん」

 

真依と東堂は奇しくも花沢がいないことに不満を覚えている。真依本人が知れば非常に不快かもしれないが。

 

「うるせぇ早く菓子折り出せゴラ、八ツ橋・くずきり・そばぼうろ」

 

「タフ・グミ」

 

 (腹減ってんのか?)と考えながら東堂は興味無さそうに東京校の人間を品定めし、「怖…」と西宮と三輪が怯え、「姉貴よりガラ悪いかもしれねぇ…」と新田弟が怯えている。

 

 「乙骨とタフがいないのはいいとして…そっちが一年二人はハンデが過ぎないか?」

 

ちょんまげの青年、与が呟く。その横で「術師に年は関係ない」と加茂が反論した。

 

 その後加茂が無意識に真依を煽り危うく喧嘩になる所だったが、庵歌姫がなんとか仲裁に入ってくれた。

 

 「……で?あの あのバカとアホは(五条とタフ君は)どこ?タフ君は秤君や乙骨君と違って海外に遠征したり謹慎喰らってないわy

 

 

 ズザザザザザザ

 

 ギャァァァォアア?!なになになになになに?!?!

 

 

 そう歌姫が告げようとした瞬間、背後から恐ろしい程のスピードで五条が顔面が血?だらけで滑り込み、歌姫は女とは思えないほどの野太い声でビビり散らかしていた。

 

 

 「五条先生!?どうしたんですか?」

 

「み…みんな、逃げて…あいつらは…"怪物を超えた怪b……"」

 

 「五条先生…?五条先生…?」

 

(何よこの茶番)

 

 明らかな五条の大根演技で周りが反応に困っていると、階段を禍々しい呪力を持った人間が上ってきた。

 

 「俺は"闇堕ち"した"タフ"だ 」

 

花沢である、花沢はコーラ瓶を開けてコーラをコップに注ぎ、

 

 コーラ瓶を飲み干してから続ける。 

 

「俺はお前らが余りにも雑魚キャラすぎて失望したよ…そこでだ!お前らの首を手土産に…より強力な相手を組むことにした…」フォソフォソ

 

そして、花沢の背後に現れたのは…

 

 「紹介しよう、復活して"闇堕ち"した虎杖悠仁だ!」

 

「どうでもいい」

 

フードを深々と被りできる限り仏頂面を保っている虎杖がいた。

 

 「知らないのか?虎は死なないんだぜ」

 

「もう虎杖とかどうでもいいだろって話」

 

花沢は虎杖の闇堕ちセリフのレパートリーの無さに戸惑いながら続けr

 

バリィッ

 

 「あっ」

 

禁断のドッキリ"二度打ち"(それ)は駄目だろ」

 

真希が花沢の方に歩み寄り、服を破くと"ドッキリ大成功"とデカデカとプリントされたTシャツが顕になった。

 

 

 花沢「……………」

真希「……………」

 

 五条「…………」

 

 その他東京校の面々「「「「………………」」」」

 

 

歌姫含む京都校の面々「「「「「「「………………」」」」」」」

 

虎杖 「あーあっ 言わんこっちゃない 言ってねぇけど」

 

 ◇姉妹校交流会、御開幕だあっ




もう東京も一年が出場してるから京都も一年を出場させようというノリで"新田弟"を出場させます


おまけを超えたおまけ


伏黒「言っときますけどこんな低レベルなドッキリ馬鹿しか引っかかりませんよ」

釘崎「そーよそーよ」

花沢「ククク…酷い言われ様だな…まぁ事実だからしょうがないけど」

真希・狗巻「「………(哀)」」
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