JUTOUGH   作:魚の肝

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別作品で『禪院扇の息子はお兄ちゃんを遂行する』を御投稿したあっ

今回は短めっス


BATTLE.20 犬 

 

 ◇◇◇

 

 ("胸板"に"11の数字"?!この男ってま…まさか…

 

 悪魔王子…?)

 

 花沢は過去にガルシア2号に遭遇した経験から胸元に"11"の数字を刻んでいるキャプテン・マッスルを名乗るこの男が"TOUGH外伝 龍を継ぐ男"のガルシア11号こと、悪魔王子であると推測するが、今それどころではないので一時キャプテン・マッスルの正体については保留としておく事にした。

 

  「名は虎杖悠仁 "宿儺の器"だ。 かなり強い。

 

 そして…"突然変異の心臓"を持つ青年でもある。」

 

 

「なにっ なんだあっ」

 

 

◇◇◇

 

 

 

 「…………誰だ?不愉快だ、消えろ」

 

時は遡り、虎杖の生得領域内…言わば心の中で彼の中に潜む宿儺が虎杖と縛りを結び蘇らせた直後、突如現れた()()()()()()に命令する。

 

 男は呪術全盛の時代である平安時代最強の呪いの王を目の前にして一切畏怖する様子は無い。それは自身が絶対的強者であるが故の余裕なのか、はたまた無知故の蛮勇なのかは宿儺ですら知る由は無い。

 

 男は宿儺にニヤリと僅かに口角を上げた。

 

 「ククク…虎杖にh

 

『ピッ』

 

おーっ 怖ィイ」

 

「ほう…」

 

 男が話そうとした瞬間宿儺の不可視の斬撃が放たれ、それを視覚以外の感覚で感じ取り避ける。宿儺はそんな彼を見て口元を緩める。

 

 自身の攻撃を避けた事による男への感心などでは無い…

 

 弱い癖に態度だけは一丁前の虎杖小僧に実質的に閉じ込められている余りにも退屈なこの現状を紛らわせてくれる丁度良い玩具である事を確信したからだ。

 

 「ケヒッ…中々良い動きをするな…」

 

「最後まで聞けよ…俺はお前が虎杖に受肉する遥か前に虎杖に移植された心臓の持ち主なんだ…バースト・ハートに耐える事が出来る突然変異体(ミュータント)である俺の心臓"ガルシア・ハート"が移植されている……

 

 

 お前に心臓を引っ張り出されたのがトリガーとなって虎杖に取り込まれ消えかけていた俺の魂が引っ張りだされたんだ

 

 つまり、俺を殺すということは心臓が止まるということ…虎杖が死ぬということ…結果的にお前が死ぬということなんだあっ」

 

宿儺はこの男が虎杖の肉体の記憶に刻まれていて認知していたタフ・シリーズという漫画の設定である"バースト・ハート"と"ガルシア・ハート"をさも現実にあるかの様に説明した時は舐めているのか、殺されない為のデマを言っているのかと

 

 半ば不機嫌に疑いの色を示していたが、目の前の男の魂から観測するに嘘を言っていない事を知るのは容易であった。それにこの目の前の男は人間では無く怨霊の様な存在…呪力を用いなければ触れることすら出来ない。

 

 つまり少年院の時の様な、呪力を用いず心臓を抜き取り虎杖は死ぬが呪いである自分は死なないといった裏技は通用しない。

 

 「チッ…俺の機嫌を損ねる様な真似はするなよ…痴れ者」

 

 宿儺は渋々ながらも男の存在を受け入れる。一人であの不愉快な小僧に時が来るまで閉じ込められ退屈な時間を浪費するよりマシだと無理矢理好意的に考えることにしたのだった。

 

「ちゃんと名前で呼んでくれよ、俺の名前はガルシア12号… ()()()によって作られた…"龍を継ぐ男だ"」

 

 ◇◇◇

 

 

「しかもこの戦いには絶対守らなければならない条件がある

 

 虎杖を倒すには徒手空拳でなければならない

 

 銃や刃物などの武器は使用禁止

 

 なぜなら万が一にも"心臓"を傷つけてはならないからだ

 

 何よりも"心臓"が大事なんだ

 

 ぶっちゃけこのガキの命なんてどうでもいいんだ

 

 "心臓"さえ生きていればなぁ

 

 さぁ腕に自信のある呪詛師は今すぐ高専へ行け

 

 虎杖を失神KOさせろ

 

 急げっ 乗り遅れるな 5000万ドルを掴むんだ

 

 "タイガー・ラッシュ"だ」

 

その言葉を最期に動画は途切れる。

 

(クソッ…コイツらが勝負を終え弱ってる時に後倒れてる術師を人質に取って虎杖悠仁の居場所を吐かせる算段だったのn

 

『しゃあっ』ガシッ ギュウウウウ

 

はうっ」

 

用済みとなった蛯名を頸動脈を圧迫することで気絶させ、被り物を剥ぎ取り関節を外して与の拘束具で身動きを完全に封じる。

 

 「これ以上は危険や、倒れてる皆を家入さんの元へ持っていって虎杖に助太刀に行くぞ

 

 『おう』

 

よしっ それじゃあ新田と加茂を…」

 

「待ってくれ、花沢」

 

 そう言って花沢は加茂と新田を運ぼうとすると、与がそれを静止する。

 

 「俺が加茂を持つ、両手が塞がっちまうだろ?」

 

「しかし…ムター…お前足に負担が…」

 

「問題無ぇよ!心配すんな」

 

そう言って与は加茂を、花沢は新田を担いで医務室の方へ向かう。

 

 「後、花沢…お前がドッキリで空気を滑り散らかして渡し損ねてた()()…今伏黒の元へ向かわせてる」

 

「◇ アレとは一体……!」

 

「ほら!アレだよ!この前弟に渡したいっつって頼み込んだじゃねぇかよお前」

 

「あっ あれかあっ」

 

 

◇◇◇

 

 「チッ…マジか…」

 

「ツナマヨ…」

 

「?ねすで師術呪の専高は達方貴」

 

 二級呪霊を祓うべく森を散策して合流した伏黒と狗巻はその二級呪霊の生首を持っている特級呪霊"花御"と出くわす。想定外の出来事が発生するがこの異常事態に気づき高専関係者が参戦してくるまで時間を稼ぐべく臨戦態勢に入る二人。

 

 

 ガサ…ガサゴソ…ガサガサガサ

 

 そして、その間合いにある一匹の生物が乱入する。

 

 ドッ

 

「?!」

 

「いくら?!」

 

 「あ…あれは……」

 

(玉犬?!)

 

 少年院で特級呪霊に殺された玉犬・白は与に改造され呪骸へと生まれ変わった。

 

 その首筋にはD-51なる文字が刻まれていた。

 

 

◇D-51が本気になればウイルスのスピードで大量殺人する…!




チー付与御アニメ化だあっ
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