JUTOUGH   作:魚の肝

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※おまけを超えたおまけ

釘崎vs.西宮戦の掛け合い。真依の禪院家絡みのアレコレが花沢によって消えるッしたからただの煽り合いで勃発するって設定っス

釘「命令されたからって相手校の生徒殺そうとするって頭腐ってんの?あっ だからそんな藁納豆みたいな馬鹿げた髪型してんのね!?自覚出来て偉いじゃん!!ついでに頭髪も納豆クセェみたいだし。まぁ自覚しているだけで実際に改善の方向に向かえないのがアンタの頭が腐ってる何よりの証左なんだけどさ」

西「殺す」





ムフフフ…後、嘘喰いとっても面白いのん


BATTLE.25 害悪戦法

 

 ◇◇◇

 

 「…成ったなブラザー…」

 

  「ロックですねぇ…おめでとう!これでユーリは立派な呪術師になった…多くの呪霊を祓い、多くの呪詛師をぶちのめせる男になった……!」パチパチ…

 

 虎杖が花御に初めての"黒閃"の発動に、東堂は腕を組んで後方彼氏面を浮かべ、花沢は穏やかなしたり顔でパチパチと拍手を送っている。

 

 「……………これが、"黒s

 

『しゃあっ ブラック・フラッシュ』

 

……ブラック・フラッシュ…!」

 

 ズズズズズ……

 

 虎杖の両の拳を纏う呪力が今良り濃く、大きく洗練され、湧き上がっていく。虎杖はその呪力の質を肌で感じ、興奮と共に驚嘆した。

 

 (これ…本当に俺の呪力か…?)

 

 「呪力の"味"を理解したんだ… お前は今まで口に入れたことの無い食材を手当たり次第に鍋に投入している状態だった…だが『黒閃』を経て呪力の味を理解した今、呪術師(シェフ)として数秒前のお前のとは別次元の域に君臨している。おめでとうブラザー…お前は更に強くなれる」

 

「ククク…ブラック・フラッシュは通常の約2.5乗の威力の破壊力、領域展開や反転術式を会得するまでの道のりをグッと短くさせる呪力の理解度への上昇…そしてアスリートでいうゾーンの状態に入らせる完全現象だぁ…偶然だろうが何より発動させたことが大切なんだ、発動さえ出来ればなぁ……見事やな…ニコッ」

 

「東堂…タフ先輩……!」

 

 男三人組の結束が更に頑強な物となる。その間に花御は宿儺の器を手助けする目の前の謎の男二人組の推察と共に虎杖の黒閃による肉体の損傷を再生の完了させていた。

 

パキパキパキパキ……

 

「あなた方には…少々本気を出した方が良さそうだ」

 

 花御が布で覆い隠していた、腕頭部が大きな花が生えた漆黒の左腕を解放する。

 

 「さぁブラザー…調理を始めようか」

 

「ユーリがアオヤンと俺を支え、俺がアオヤンとユーリを支え、アオヤンが俺とユーリを支える……普通に"最強"だ ゴングを鳴らせっ 戦闘開始だっ GOーッ」

 

ズアッ

 

 「なにっ」

 

虎杖達3人の前に花御は津波を思わせる程の広範囲かつ大量の樹木による波状攻撃が襲いかかる。

 

 「ビビるな!その分強度と速度は低い!」

 

 ヌッ

 

ビュビュッ

 

 「「「しゃあっ」」」

 

大量の波状攻撃を飛び越えるなりして捌く三人の背後から樹木に隠れていた花御が呪いの種子を飛ばすも3人は難なく躱し、三者一斉に打撃を繰り出そうとする。

 

 パッ

 

 「なにっ」

 

 「!!!」

 

 ボボボッ

 

しかし花御が術式を解除し、三人への攻撃であり足場でもあった大量の樹木がシャボン玉の如く綺麗に消え去り、空中に投げ出された三人を串刺しにせんとする。

 

 「「ブラザー!!」」

 

「しゃあっ 灘神影流"魂貫拳"」

 

 「ッッッ!!」

 

パァソ

 

 東堂と虎杖は空中で互いを蹴り合い、間一髪で樹木攻撃を躱し、花沢は空間の面を捉えて花御の弱点である木の幹目掛けて"魂貫拳"を繰り出し、花御はそれを腕をクロスさせて防御する。

 

 ギュアッ

 

 「なにっ」

 

ボッ

 

 「ぐああああっ」

 

しかし、花沢の放った呪力が花御のガードした腕を蛇の様に伝い、腕から首へ、首から弱点へ移動して衝撃がクリーンヒットする。

 

 「あうっ…はうっ」

 

グラ…

 

 「効いている 効いているぞっ」

 

 花御の体勢が一時的にぐらつき、そこに隙ありと言わんばかりに花沢の蓮撃が打ち込まれる。

 

  「腐ったスイカみたいにしてやるよ しゃあっ "灘神影流オリジナル" "レイ突・コンビネーション"」

 

ボボボボボボッ

 

 花沢は静虎も会得できなかった鬼龍の技、レイ突のラッシュを花御の弱点である木の幹に叩き込もうとするが、花御は花沢の攻撃に沿って木の根を生やして受け流そうとする。

 

 

 パパパァソ バキバキバキバキバキバキバキ

 

 「な なにっ」

 

「確かに恵の言う通り真人や蛆虫、戦争呪霊みたいな他の特級呪霊達と違ってお前はタフやね……

 

しゃあけど…残念ながらハイパー・コング程ではないわ!」

 

 花沢の一心不乱な渾身のラッシュが花御の表皮をまるで指で押し潰したポイフルの如き亀裂を全面に走らせ、粉々にして多大なるダメージを与えてくる。

 

 「 ぐちゃぐちゃに潰してやるよ」

 

 

 ドドドドドドド

 

 (くっ…お、重い…が…しかし…!)

 

スッ…

 

花御は花沢にボコボコに殴られ血反吐を吐きながらも背後に木の鞠を出現させて串刺しを計る。花沢はどうやら後ろの鞠に気づいていないようだ。

 

 今なら確実に殺せると油断せずに悟られずに、花沢の攻撃に対応しながらも仕切れず押されているこの現状を維持して花沢に自分を釘付けにさせる。

 

 (今ッッッ)

 

 パソ

 

ドシュッ

 

 (な…なにっ)

 

 

 しかし、花沢は花御の木の根の餌食にはならず、それどころか花御が木の根に串刺しにされる。空気の破裂音と共に花沢と花御の位置が入れ替わっていたのだ。

 

 

 

 (こ…これは……………ッ?!

 

 『パソパソパソパソパソ』

 

な…なんだ…この動きは)(パソパソ

 

 花御は先程の破裂音の音源に目を向けると、東堂が拍手をして虎杖と位置を入れ替えながら猛スピードで接近している。

 

「俺の術式は……相手と自分の位置を入れ替える、"不義遊戯"!

 手を叩くのが発動条件だ…一つ言っておくぞブラザーズ…止まるな…そして俺を信じろ!」

 

「OK!二つね」

 

「多勢に無勢だいっけぇっ」

 

 

ドドドドドパソパソパソパソドドドド

 

 

 (………………………)

 

この時、花御は拍手音と共に位置を入れ替わりまくりながらも接近する三人(ゴリラ共)を前にして、自然を破壊する人間への嫌悪や苛立ち・はたまた哀愁とも違う、別の感情を抱いていた………

 

 

 

 ザザーソ ザザザザーソ

 

 

 「花御はさ…もっと正直になりなよ」

 

「?」

 

高専に侵入する数刻前…花御が陀艮の領域であるビーチでゴミ一つない透き通った周期的に心地よい音を立てて波打つ海を眺めている時の事であった。

 

 真人はビーチパラソルの下ビーチチェアに横たわりながら花御に諭すかの様に話しかけている。

 

 (……何も偽っているわけではありませんよ)

 

「嘘つきって言ってるわけじゃないさ 君の戦う目的は知っているよ、でも『戦う』という過程自体をもっと楽しんだら?って言っているんだ」

 

テレパシーで返してきた花御に真人は先ほどまで読んでいた本、『GOKUSAI』を閉じて横たわったままの姿勢で花御の方に顔を向けた。

 

ザザーソ ザザザーソ

 

 (真人は楽しいのですか?)

 

「そりゃあもちろん!…まぁ俺が闘いに意味を見出したのは最近なんだけどね……

 

天敵に出会して心躍った(虎杖悠仁と闘った)のも格上に出会し恐怖する(ハイパー・コングと闘った)のも今思えば良い刺激だった…!

 

 そもそも論、好きに食って寝て犯す人間から生まれたのが俺たちなんだよ……むしろ過程楽しむのが一番の本質なのかもしれないよ

 

……花御、君の魂は窮屈そうだ、まだまだ"魂"の底が見えない、本当はもっと強いんじゃないの…?」

 

 

「………………」

 

「目的の実現だけを追い求めるだけの闘いなんて…そんなのバトルじゃねーよバカヤロー バトルしようぜ!

 

  ザザザザバーソ

 

 

 ビーチの波が一際大きく音を立てて砂浜を濡らす。花御は少しではあるがこの時の波の乱れに自分の揺らいでいる心を重ねていた。

 

 

 

 ◆

 

 

 (嗚呼……真人…!私は今…!闘いを!楽しんでいます……!!)

 

 三人との闘争の最中、花御は闘いの"愉悦"を覚えた。

 

 己と遜色無い強者達との練り上げられた術式と体術を随時的確に繰り出し合い。

 

 そしてその中での駆け引きや、相手の僅かな弱点を見つけ出し、それによって構想される数々の勝利方程式から実行と失敗を繰り返して最適の一つの道のりへの絞り込み合い。

 

 敵の命を脅かすと同時に敵に命を脅かされる…正負の激情が脳内を駆け巡る刺激に身を狂わせた。

 

 花御は右腕と解放した左の黒腕を、羽化した蝶の様に優雅に、そして大胆に広げて三人らを向かい入れる。

 

 (来なさい!全員この惑星の生贄に導いて差し上げましょう!!)

 

 歯が剥き出しになっている口角が変わらずとも、そのテレパシーの声色から花御の感情が興奮で昂っているのを理解できた。

 

 「「「しゃあっ」」」

 

 

 

     ゴッ

 

 

 濃密な()(植物)の重々しい音が空気を叩き闘いの火蓋は切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 パソ 

 

「ばあっ "超危険宿儺の器" 虎杖悠仁でェーす」

 

(ッッッ?!)

 

 ドゴォッ

 

 パソ

 

 ドスドスドス

 

 バキィッ

 

「木の根攻撃弱くて効いてないヨォォォ そうか!君は思想強き者で性根が腐ってるから木の根も腐ってて脆いんだね! かわいそ…」

 

 (……ッッッ!!)

 

 ボボボッ

 

 ギュソ

 

「これが幽玄の躱し」

 

 パソ

 

「手を叩いたからと言って入れ替わるとは限らない」

 

パソ

 

「黒閃」

 

 バチィイッソッ

 

パソ

 

「これが幽g

 

『パソ』

 

  黒閃ッッッッ」

 

 

 

 バッチィィィィィィソ

 

 

 

 

 「う

 

 

 

     

 

 

          あ」

 

花御は三人によって蹂躙されていた。

 

  東堂の不義遊戯で自分と相手、相手と相手の位置を入れ替えては自分の攻撃を不発させ、花沢の"四人霞"で攻撃を躱され、拍手の音に警戒すればそれを勘づかれて拍手のみを行い位置の入れ替えを行わないブラフを差し込み、虎杖に何度も黒閃を打ち込まされる。

 

 闘いの愉悦はとうの昔に消え去って、花御に残っているのは以前の様にあるのは三人への嫌悪や苛立ちであった。

 

 

 

 ダァソッ

 

 「「「ッッッ?!」」」

 

 

 シュアアアア………

 

 

 そして花御はその苛立ちを掻き消す様に左手を地面に打ち付けると、次の瞬間、花御の周りの広大な樹々や植物がまるで高速再生されたかの様に目に見えて枯れ萎み、朽ちていく。

 

 

 

 「周りの植物の生命と引き換えに膨大な呪力を得る事が出来るこの技は…出来るなら使いたくは無かったが……!」

 

「環境活動家の定石だ。当の本人が一番環境破壊をしていたりする。」

 

 

 

 「黙レェェェェッ!貴様ら全員自然の餌だあっ!」

 

 

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