今回は猿濃度少なめでなんか別の格闘漫画みたいな感じになってるのん…
◇◇◇
「半殺し決定ェ」
ゴオッ
「あうっ い いきなり始まるのかあっ」
東堂が先攻を仕掛け、先程まで『そうですけど何か?』botと化していた伏黒は咄嗟に構える。
ゴオッ
ヒュ───ソ
しかし東堂のライアットによって伏黒は地面から浮遊して高速で後方の壁に向かって吹き飛ばされる。
「チィッ "脱兎"!!」
ポ ポ
ポ ポ ポ
ポ ポ ポ ポ
伏黒は兎型の手印を結ぶと伏黒の影から大量の兎の式神が発生し、伏黒が壁に激突する際にクッションの役割を果たして衝撃を和らげた。
「自己紹介が遅れたな…俺の名前は東堂葵、
そんな伏黒に東堂はズンズンと重くありながら速い足取りで近づきながら彼に対する失望の涙を浮かべては拭っていた。
「うるせーよこのクソダサパイナップルヘッドその無駄に整った皮膚をメロンの皮をめくる様にベロンと切り落として絨毯にして土足で毎日踏みつけてやるよ」
(東堂……あの東堂か?!)
伏黒は息を整えながら自分に襲いかかっている人間に関する自身が知っている情報を引き出す。
(東堂葵……兄さんが言っていたな…C.D.T.Kでは一級呪霊を七体、術式込みで特級呪霊を一体祓った…ドルオタの衣を纏っている強き者と……そして……)
「アンタ…C.D.T.Kの時術式使わなかったんだってな」
「欺瞞だ。特級には使ったぞ」
(一級には使わなかったってことじゃねーかよ化け物め!)
伏黒は術式を用いずに一級討伐を可能とする東堂の怪物を超えた怪物具合に冷や汗を垂らしながらも手印を結ぶ。
「"鵺"➕"蝦蟇"……"不知井底"!」
伏黒の術式"十種影法術"は自身の影から文字通り十種の式神を手印を結ぶことで召喚できるというもの。
伏黒は術式の解釈を広げた結果、式神と式神を合成することによって新たな式神を誕生させることに成功した。
又、その式神は伏黒が生み出した式神の為、従来の式神とは違い、例えその式神が死んだとしても再び召喚することが出来る。
ズルリ……
「ゲロゲーロゲロゲーロ」
伏黒の周りを、白い翼の生えたメルヘンチックでいて気味が悪いカエルさん達が出現。カエルさんたちは飛行能力の他、伸びる舌で敵を拘束することも可能である。
(相手はゴリゴリの関節タイプ…(ゴリラだけに)……距離を取って拘束してやr 『フッ………』)
ボボボッ
パパソ パソ
「……ッッ!!後ろッ!」
ドゴッ
(よし!反応出来てる!!兄さんの鍛錬が効いてr)
ガシッ
「なにっ?!」
「身体と反射神経はブラザーが鍛えてるだけあって悪くない…だが…お前は女の趣味が薄っぺらいんだよ!!」
東堂は不知井底を殴り潰して伏黒の背後に移動していた。伏黒は肘打ちを繰り出そうとする。
ドゴオッ
しかしその肘打ちが東堂に届くことなく東堂のスープレックスが炸裂。成功すれば、カッチリと固められた地面に伏黒の頭が減り込みミシミシとイヤーな音を建てて出血するであろう。
「ぶねぇっ!」
(……ほう、頭が地面に激突する前に足で地面を踏み込み衝撃を分散、更に先程の兎の式神を再度クッションとして利用し足への負担を完全に殺している……そして極め付けは……)
「やれ!"鵺"!!」
「キョオオオオオオオ!!」
バチバチバチバチバチバチ
「ぐっ?!……ふぅ……!!」
(梟の式神による電撃!!)
東堂が伏黒の背後に周り、伏黒が肘打ちを東堂に対して仕掛けると同時にに"鵺"を召喚する為の手印を結んでいた。手印と攻撃を併合、又は手印を攻撃に転用することで手印を結ぶ際の隙を無くすことが出来る。
この戦法は彼の兄、花沢からスパーリングの際学んだことで、当初伏黒は花沢の事をただのチャランポランだと思っていたが手印の攻撃への変更又は併合を教えて貰ったことを堺に、彼のことを尊敬、信頼することとなった。
そして、鵺の電撃を喰らいほんの少しではあるが動きが鈍くなっている東堂に伏黒が仕掛ける。
スゥ~~~~~~~……………
(この動きは……)
その構えは、指を一点方向に集中させ、腕は関節が胸鎖関節、上腕肩甲関節、肘関節、手関節の計四つとは思えないほどに柔らかくしなやかに、そして俊敏に動いていた。
ヒュッ
ドゴッ
「ッッッ??!!」
伏黒の先を尖らせた拳は、東堂の身体の神経が集中している箇所を正確に打ち抜き、東堂を唸らせ動きを更に鈍らせる。その姿は正に、蛇に牙で噛まれ、神経毒を打ち込まれた獲物の如く。
伏黒は"蛇拳"を習得していた。映画、ジャッキー・○ェンに出てくる、あの蛇拳をである。
先を尖らせたその手印は蛇の様な形をしている。本来ならば蛇の式神、"大蛇"が出てくるのだが、伏黒の"大蛇"は少年院にて、宿儺と交戦し、丸呑みしたものの、内部から宿儺に切り刻まれた。
では……"大蛇"は死んだのか?
否!!!
大蛇は宿儺にバラバラにされた!もう恐らく二度と伏黒の前に動いている姿を現さないだろう!
しかし!伏黒が術式を発言してから少年院の任務のあの日まで傍で見ていた、魅せられた!大蛇の俊敏かつしなやかで豪快な動きを伏黒の脳裏はしっかりと鮮明に焼きつけ決して忘れることは無い!
大蛇の動きを熟知していたからこそ伏黒は"蛇拳"を完璧に会得出来たのだ!大蛇は、伏黒の中で
「しゃあっ」
ボボボボボボッ パソパソパソ
「うおおぉおおあああああ!!」
伏黒の怒涛の蛇拳が炸裂する。しかし、東堂は高速で動き自分への神経集中部位に蛇拳が当たるのをズラすことで防いでいた。当時、東堂は一瞬ではあるが自分に蛇の式神が襲いかかってるかの様に感じられたという。
ガシッ
「なにっ」
ドッ
「灘神影流 "大蛇固め"!!」
そんな東堂に伏黒はタックルを仕掛け、テイク・ダウンを取り、灘神影流の関節技"大蛇固め"を繰り出す。
(よしっ"大蛇固め"が決まった!後は東堂先輩の関節を極めれば……
なにっ?!)
ギュンギュン
「ふんっ!!!」
ガキィイイイイイン
「ぐあああっ」
伏黒の関節技は東堂に容易に外され、逆に伏黒が東堂に関節を極められてしまった。
「流石はブラザーの弟と言ったところか……だが、……この程度の関節技!ブラザーと同中の時に何度も極めっこを行い喰らっている!!」
(えっ 兄さんって東堂先輩と同じ中学出身なんですか?)
(後の花沢のコメント)
『欺瞞だ』
「グッ……クゥ……」
伏黒が間接を極められ、更に先程まで式神を大量に召喚し、呪力を大幅に消費したのをあって全く身動きが取れずにいる中、東堂は穏やかな気色の悪い笑みを浮かべていた。
(フッ…今でもブラザーと会った時の思い出す……そう……あれは……俺が中学で不良の番張っていた時のことだ………)
刹那、東堂の脳内に溢れ出した………
存 在 し な い 記 おk
「外 れ ろ」
ガキッ
「なにっ」
「うおおo
『なぁぁあにやってんの──────!!』
………チィッ」
東堂が花沢との思い出に浸ろうとした瞬間、狗巻は伏黒を東堂の関節技から救出し、それでも尚伏黒にとっかかろうとしている東堂をパンダが静止させる。
「なんで交流会まで我慢できないのかね。帰った帰った!大きい声出すぞ!!『イヤーン』って」
「しゃけ!梅干し!」
パンダと狗巻に静止され、東堂はやっとのこと落ち着いた。どうやら満足したらしい。
「パンダか……乙骨に伝えとけ……『お前もでろ』と」
「(……めんどくさっ)オレパンダヤンケニンゲンノコトバワカランヤンケシバクヤンケ」
ダダダダダダダ
そんな中爆速で高専を駆け巡る音が鳴り響き、東堂達の元に辿り着く。
「おーっ アオヤンやん!元気しとん?」
その姿を見た瞬間、東堂の目から涙が溢れ出てきた。
「ブ…ブラザー……!真依から話は聞いていたが本当に顔が別人の様に変わっているな…それにしても本当に久しぶりだなブラザー……こうしていると俺とお前が中学にいた時のあの日々g『真依ちゃんの居場所を教えてくれよ』」
◇◇◇
場面は変わり某日某所、ジェットは呪物コレクターの漏瑚にこんな質問を投げかけた。
「漏瑚……君は……"ガルシア・シリーズ"というものをご存知かな?」
タフという言葉は東堂の為にある。