質問なんスけど……原作死亡キャラを全員生存ルート執筆していいのか教えてくれよ。この路線だと内容が激甘ハッピーハッピーになっちゃうんだよね。
◇◇◇
「グルルルルルルル……」
(嘘……まだ意識あるわけ?)
真依が釘崎と交戦の末にチョークスリーパーを仕掛けてから数分、未だに意識を失っておらず、鬼気迫る表情でチョークスリーパーを外そうとしている。釘崎の過剰な程のプライドの高さに驚愕しながらも真依は絶対にチョークスリーパーを外そうとしなかった。
「おい真依、その辺にしとけ。野薔薇のヤツもう気絶してるぞ。」
「えっ」
「………………」
(い……いつの間にノびてる…いや、違う、これは……)
そんな真依の元に真希が訪れ、外す様に要求する。いつの間にか唸り声は止んでいて、ふと真依が釘崎の方を見てみると白目を剥いて必死に首にしがみついていた腕はだらんと垂れていた。
「いやでも真希この女花沢君のこと蛆虫っt『いいから外せ、外さなかったから私が力ずくにでも外すぞ』
フンッやれるものならやってみなさいよ。呪力無いくせに『呪力ねーのは関係ねーだろ大体そんなに闘いたいなら交流会でやればいいじゃねーか』
そ……それは……」
姉妹は釘崎をチョークスリーパーから外せ外さないで口喧嘩を繰り広げ、最終的に真依は真希にに言いくるめられ渋々外す。
スッ トサ……
「はいっ ちゃんと外したわよ、これで文句は無いわよn
『しゃあっ』
ゴッ
『はうっ』
私が貴方の気絶の振りに気づかないとでも?背後から襲おうとするなんて随分と性根が腐ってるようね、もしかしてさっき蛆虫蛆虫言いまくってたのは自己紹介だったのかしら?」
釘崎は真依が自分へのチョーク・スリーパーを外して背を向けた瞬間絞め落とそうとするも真依のノールックの裏拳が釘崎の顔面に炸裂、釘崎が顔を抑えて悶えている前で真希がやれやれと溜め息を吐いていた。
「落とs
『帰るぞ真依』
……チッ」
真依が釘崎を絞め落とそうとした刹那、彼女の元へ東堂が髪をポリポリと掻きながら現れた。
「フッ……楽しんでたようだな」
『冗談!私はまだこれからなんですけど!』
……はぁ〜〜…あのなぁ…お前と違って俺は暇じゃないんだ…まだ東京に大事な用があんだよ」
真依が太腿に付けている銃を取り出し釘崎の頭部に突きつけるも東堂は真依に対して分かりやすく大きな溜め息を吐く。その時の東堂のなんとも表現し難い癪に障る顔に真依は青筋をたてていた。
「ふぅん…で?その大事な用って何よ」
「よく聞いてくれたな真依……そう、今日俺はこのイベントの為に東京に来たといっても過言ではない!
高田ちゃんの!個握にな!!!」
「「「ふぅん ああそう」」」
東堂が何処から取り出したのかは分からないが、身長180cmの高身長アイドル、高田延子との握手会のチケットを二枚女性陣に見せつける。彼女らはまるで興味が無いかの様な反応をして東堂に冷ややかな視線を向けていた。
「もちろんお前の分も買ってあるぞ花沢!『えっ』」
「おーっ 真依やん 元気しとん?」
花
沢
!
花沢が視界に入った途端、真依の顔は赤くなって熱を帯びている。
(真依?!今まで…私のこと…ちゃん付けしてくれてたのに…でも…これはこれで……♡)
釘崎が完全に気絶したのを確認すると、真依は真希や東堂に気づかれないようにさりげなく花沢の方に身体を寄せていく。(二人には真依が花沢の方に近づいているのはバレバレなのだが)
「アオヤン感謝するよ!ワシの分の高田ちゃんの握手チケを買ってくて完全復活だ!…しゃあけど……ばあっ!!」
ピラッ
「??!!」
花沢が勢いよく上着を捲りバキバキに割れたシックス・パックが顕になる。腹筋とズボンの間には高田ちゃんの個握チケットが挟まっていた。
「おおっ!花沢も持っていたのか!」
「当たり前のことを抜かすな!ワシは南京町のブタマンと同じくらい高田ちゃんが好きやねんで。
「フッ…肌身離さず持っておくとは…見事だなブラザー…(ニコッ」
「はうっ…♡」クラ…
東堂は自分に肉迫するほどの花沢の高田ちゃんへの直向きな思いに尊敬と共に危機感を覚え、真依は花沢の上半身の裸が顕になり思わず目が眩み、重心が崩れる。
ガッ ガシッ
「ッッッ…!♡♡」
「大丈夫っスか?」
倒れそうな真依を花沢が力強く受け止め抱きしめる。真依の顔が爆発を起こしたかの様に火照り、花沢を抱き返した。彼女はそのしなやかでムッチリと柔らかい身体で花沢に巻き付いている。
ムニュッギュウウウウウウ…
「喜ー君…会いたかった」
「ワシと同じ意見だな……」
(やばっ 今日の真依ちゃんめちゃくちゃ綺麗に見えるっ 参ったなぁ まるで天女だよ♡しかも意外と笑顔が可愛い…)
花沢も顔を赤らめて、双方赤面したまま抱きつき合いイチャイチャしている。真希はその様子にほんの少し引いていた。
「う……ん……ゲッ!」
気絶していた釘崎も目を覚まし、二人のイチャ付き具合に思わず声が漏れた。
「あっ ワシはこの後真依ちゃん、アオヤンと一緒に東京回るから…真希姉は日下部のガキッにそう伝えて欲しいでヤンス」
「いいけど…」
(なんでタフはあのオッサンをガキ呼ばわりしてるんだ……?)
「あら?あなたいつの間に起きてたの?言っとくけど交流会ではこんなんじゃ済まさないから」
真依はそう捨て台詞を吐くと、三人は真希達の元から居なくなった。
「…真希先輩、花沢とあの女が結婚してるって本当だったんですね…正直伏黒のデマかと思ってましたよ…なんか…ラブラブすぎじゃない…?」
「あぁ、まぁ…色々あってな…それにしてもあのベタつき具合には少し恐ろしく感じる時があるがな……まぁ納得は出来るけど」
釘崎は座り込んだまま真希に語り掛ける。どうやら真依との戦闘で体力を消耗して動けなくなっているらしい。
「野薔薇立てるか?」
「いや…ちょっと無理っぽいです……」
「しょうがねぇ…なっ!
『ガバアッ』
んしょっ!」
「ありがとうございます…」
真希は立ち上がれない釘崎を背負った。がっしりとした背中に釘崎は驚きそうになる。
「あの……真希さん?」
「ん?なんだ?」
「その…あの女の言ったこと本当なんですか?呪力が無いって……」
釘崎が真希に問いかけ、真希は釘崎を背負ったまま一瞬固まるも、またいつもの調子に戻った。
「あぁ、呪力がねーからこの眼鏡がねーと呪霊は見えねぇし、呪具を使わねぇと祓えねぇよ…」
「じゃあ…なんで呪術師なんか…」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに真希は口角を上げてニヒルな笑みを浮かべる。
「下剋上だよ。今まで私を馬鹿にしてきた連中がいざ私が大物術師になった時どんな顔すんのかってよ」
その言葉を聞くと、釘崎は納得したかの様に笑み、浮かべ同時にプライドが高く、確固たる自分の信念を持っている釘崎にとって、真希にシンパシーを感じ、尊重するようになる。
「私…真希先輩のこと尊敬していますよっ」ニカッ
「ふぅん ああそう」
◇◇◇
「それでよ〜西校んとこの田沼がよ〜」
「ギャハハハマジかよそれ!ヤッベェ!!」
(ったく…映画館にいる時くらい静かにしろよ……)
平日、東京の某映画館、新作『ミミズ人間3』が上映されている人があまりいないガランとした寂しげな場所に、ガラの悪い映画のマナーを守らない野蛮人三人組の大きな談笑する声が響く。
(しかもこいつら…僕と同じ学校のやつらで…且つ僕をいじめてきた奴じゃないか……あの高校の偏差値でもこんな人種はいるんだな…)
三人組の遥か後ろの席に座っている少年、吉野順平は心に思いこそすれど実際に三人組の方に注意しにはいかない。返り討ちにあることを十二分に理解しているからだ。しかし野蛮人達の声で映画の音が掻き消されているのもまた事実。吉野はただ黙って泣き寝入りすることしかできなかった。そんな時である。
「君達……マナーは守ろうね」
ピタッ
「ヴェッ」
「ッッッ??!!」
吉野は自身の目を疑った。野蛮人達の背後に急に顔にツギハギとした傷があるオッドアイの美青年が現れ、彼が野蛮人達に触れると野蛮人は奇声をあげながら顔が変色、変形、肥大化し目からは血が溢れて動かなくなった。
何かの幻覚だと自分に言い聞かせて目を擦った後また目を開いても同じ光景のままだ。完全に吉野はこの状況に目が離さないでいた。
そして、この状況に目が離せない人間がもう二人……
(チィッ、なんだって映画館に特級クラスの呪霊がいるんだよ(ヒュソカッカッ)
(見たところ接触して発動するタイプの術式のようね、しかもおそらく触れるだけで対象を殺せる術式…迂闊に仕掛けるのは危険よ喜ー君)
高田ちゃんの個握に行った後東堂と別れ、映画を一緒に観に行っていた花沢と真依であった。
うおおおおっ 高評価と感想をくれえっ 俺は高評価と感想がなきゃ生きていけないんだあっ