ふうまが雷にオーク4人の相手を任せ、救出任務を先を急ぐ中。
雷は悠々とオーク達とイカサマありきのブラックジャックを楽しんでいた。
左右の後方から2匹のショットガンを突きつけたオークが雷の頭部を狙っているが、気にした様子をみせることなく淡々と配られたカードを確認し21を越えないようにカードを揃えていく。
作戦として正面突破を提案していたが、雑にウザ絡みをした彼女はオークから銃口を突きつけられ敵に招かれる形で正面玄関から堂々と侵入と言う形を取った。
「…………おおっと」
「デカ女。またバスト*1だぜ? 次、バストしたら俺の肉棒をテメエのデカパイでホットドッグにしてもらおうか!」
「掛け金0で、上と下の口でご奉仕な!」
「ケツ穴にも捩じり込んで喘がせてやるよ!」
「穴の具合が良かったら飼ってやるからせいぜい頑張んな!」
「「「「ギャハハハハハハッ」」」」
言わずもがなイカサマによるバーストである。
対戦相手がオークなら、カードを配るディーラーもオークなのだ。雷を監視するのもオーク。まさに出来レース。
「いいよ。…………次のゲームをしよう。今度は私がシャッフルする」
「ゲェヘッヘッヘ! いいぜぇ?」
オーク達に見せびらかすようにショットガンシャッフルを繰り返してカードを混ぜ、時間を稼ぐ。
5度ほど繰り返したのちにディーラーへ束を託し、またカードが配られ始める。
次の敗北も決まっているが、真剣に取り組むような姿を見せてオークを楽しませ邸宅からの意識を逸らせる。
しかしその表情は焦ってはいない。不利な状況で、このゲームでは敗北が決まっている状況でさえ楽しみを見つけてスリルな状況と追い詰められている危機感を謳歌している。
目は口程に物を言うことを意識しているのか、常に視線は配られた手札と相手の手札。そして対戦相手とディーラーのみに視線を制御している。たまに背後で銃口を向けているオークにも。
「…………ヒット」
「オープンカード13か良い手札だな?」
「…………スタンド」
「はい!ブラックジャックゥ!!」
「ざぁんねぇーん!」
「……おっと逃げようなんて考えるなよ?」
「俺は逃げても良いと思ってるぜ? 逃げたところで足をぶち抜いてから犯してやるから安心して逃げな?」
「こんな辺鄙な土地じゃ助けも悲鳴も誰にも届かねえからなぁ!」
「「「「ギャハハハハハハッ!」」」」
オーク達の下衆な笑い声がこだまする。
2階に潜む家主が外を確認することは無い。
警笛もまだ響かない。
つまり警笛が鳴っていないのなら、ふうまはまだ救助に成功していない。
オークが肩を掴むも雷の身体が大きいだけに大した体格差にはならない。ならないが、時間はまだ稼ぐ必要性は残されていた。
オークと交尾して楽しませることができれば時間を稼げるではあるだろうが、その段階に至るには早すぎると判断したのだろう。交尾を始める前に、上着のボタンの1つを外そうとするが取りやめて、そのまま彼女は肘をテーブルの上につける。
それから誘うような挑戦的な目で腕相撲の姿勢を取る。
「おっ?」
「おいおい、正気か~?」
「…………悪あがき」
オークは人間の数倍もの腕力差があり、人の数倍にも及ぶ。
それは人類がチンパンジーに握力勝負を挑むようなもの。
明らかに無謀な挑戦。
「悪あがき、ねぇ。最後の余興としては、おもしれーじゃねえか!」
「やっちまえ!その腕を折ってからおっぱじめようや!」
しかし、あからさまな出来レースとメスを目前に気分が舞い上がっているオークも、無謀な挑戦、分かり切った余興に乗る。どうあがいてもこの女は俺達の肉袋になると。腕を折ればそれだけ抵抗は弱々しいものになると。骨折による激痛で膣や肛門の締まりも良くなると。
自分達が手のひらで踊らされていることもつゆ知らず。
「…………ん」
「デカ女、オメー犯し殺すには惜しいな。終わったら俺が飼ってやる」
机上のカードがバラバラと地面に落ちながら掌が合わさる。
これからの粘着質な交尾を表すように汗がじんわりとまじりあう。
「やれー!」
「イケーッ!」
「じゃ、ファイトォ!」
時間稼ぎの腕相撲が始まった。
………
……
…