死にゲーマー、幕末へ   作:レッサー2

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「なろう」から文章などを推敲(変更)して投稿してます。


死にゲーマー、「幕末」へ

今日、俺は一つのゲームを買った。

それは「辻斬り・狂想曲:オンライン」。通称「幕末」、噂によるとPKが普通のサイコパスだらけの地獄だとか。

家に帰った俺はすぐさま、その地獄へ入場すべく、俺はヘッドギアを装着してベッドに横たわる。

 

「名前は・・・灰狼でいいか」

 

理由は、一番ハマった死にゲーから灰の一文字、幕末に似た和風死にゲーの主人公の名前から狼の一文字を取って「灰狼」だ。

アバターを作成して幕末の世界に降り立った

 

「まずはチュートリアルからか」

 

「ようこそ天誅ゥゥ!!」

 

「・・・は?」

 

初期装備の灰狼はいきなりリスポン狩りに突き刺された。

その場に倒れ突き刺したリスポン狩りを見る。

 

「ようこそ幕末へ、じゃあな新人」

 

「隙ありだ!天誅!!」

 

「ぐはっ!」

 

灰狼をキルしたプレイヤーが他のプレイヤーにキルされる。そして死亡た灰狼は理解する。

(なるほどね。こういうゲームか)

まぁ、この手の展開は嫌というほど味わってきた対処は簡単だ。

灰狼はリスポーンすると刀を抜き背後を警戒。

 

「どうせいるんだろう、リスポン狩」

 

「上から天誅!!」

 

「上もあんのか!」

 

上からの天誅により串刺しにされ死亡。

いいね、楽しくなってきたぜ?なかなか上も警戒するゲームはなかったからな。

灰狼はリスポーンと共に刀を抜き周囲を警戒、もちろん上にも意識を割く。

 

「どうせ天誅されんなら、天誅しに行ってやるよ!」

 

「経験値足りん天」

 

「そこだな、天誅」

 

後ろから近寄ってきたリス狩りの首を切り落とす。ここの文化であろう天誅も忘れない。

 

「死にゲー何個もやってんだ、二度もリス狩」

 

「遠距離天誅!!」

 

「火縄銃もあるの?」

 

火縄銃によって撃ち抜かれ死亡。

そうだよな、幕末だもんな。火縄銃ぐらいあるよな。

 

リスポーン。刀を抜きリス狩りを天誅して少し離れたところで休憩。

 

「リス狩り三人も来やがったな、まぁ一旦ここなら安全だろう。少しは」

 

長屋の屋根に立ちながら周囲を見渡す。もちろん警戒も怠らない。

 

「このゲームに慣れるためにも、天誅しに行くか」

 

灰狼は屋根から下の道にいる音を立てないように歩くプレイヤー目掛けて飛び降りる。

 

「天誅!」

 

「え?上か」

 

ぐさり。自分がされた串刺し天誅を関係のない人に決めた。

灰狼は次の相手を求めて走り出した。

 

 

 

 

 

数時間後

灰狼の天誅した人数はもうすでに五十人は越えた。しっかりこのゲームに身体も精神も慣れてきた。

まだ初期の刀だが、まぁあんまり関係はないだろう。

そして、さらなる強敵を求めて目の前にいるプレイヤーへと挑もうとしている。

このプレイヤーが強敵だと判断した理由は、さっきからプレイヤーを天誅しまくってたからだ。

・・・なんかチェスト!!とか言ってたけど。

大丈夫だろう、俺の友人にもいる

 

「やぁ、そこのプレイヤー、一戦交えないかい?」

 

「いいですよ。じゃあ〜、天誅!!」

 

「来た!」

 

さっきまでの戦いを見てたからわかる。多分、あいつの刀を刀で受け止めたら折れるだろう。

というか、刀折って天誅してたしな。

つまり、いなしたり、避けたりが基本戦術。

 

 

 

「なかなかやりますね」

 

「死にゲーじゃ、ディレイなんて当たり前だからな」

 

相手の攻撃を見るなりすぐさま避ける。多少掠りそうならいなし、こちらが攻撃できるタイミングを待つ。

まだ初心者なんでね、一回だ。一回の攻撃で仕留めなければ死ぬ。

 

「いつまでも攻撃しないんですか?天誅!!」

 

「・・・この瞬間を待ってたぜ!!」

 

相手の袈裟斬りのような攻撃を姿勢を低くして左に回避し、刀を構える。

相手に向かって踏み込む。

踏み込む足音が一度しか鳴らない一瞬にして頭、喉、みぞおちの三箇所を突く。

一回でいいからやってみたかったんだよ。

 

「三段突き、天誅」

 

「なっ!?・・・いつのま・・・に」

 

「流石に完全再現はできないかぁ・・・疲れたな」

 

相手プレイヤーを天誅した灰狼は戦闘による疲れによりすぐさまその場を去り、ログアウトした。

 

 

 

 

 

一方、幕末内ではランカーである「誠意大将軍」が謎のプレイヤーに天誅された噂が広まっていた。

 

「なぁ聞いたか?謎のプレイヤーがランカー天誅したってよ」

 

「あぁ聞いたぜ、確か灰狼ってやつだろ」

 

「そうそう!早すぎてよくわかんない攻撃で天誅したらしいぜ」

 

「そうなのか、じゃあAGIをあげてんのかな。情報ありがとな天誅」

 

「顔は覚えた・・・ぞ」

 

「灰狼」という名は本人の知らないところで幕末中に名が知れ渡っていった。




シャンフロで一番好きなのは京極です。



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