死にゲーマー、幕末へ   作:レッサー2

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満月の夜、死神との邂逅

「レイドボスの討伐後、3分後にイベント終了?」

 

運営から突如来た報告。俺はそのレイドボスが目の前に見える死神であることを察した。

俺以外にここに居る猛者は、レイドボスさんに当千、サンラクの計4人。

周りの二つ名を持たないプレイヤー達は一斉に死神から距離を取った、理由はスコアを守るため。が大半だろう。

・・・出現と同時に死神に首を飛ばされた、唯一剣と針千本は少しかわいそうだが、この死神は俺たちが討伐させてもらうぜ。

 

「あの死神はこの4人で討伐する感じかな?」

 

当千が他の3人に確認。

 

「なら一時休天誅で」

 

「・・・良いね」

 

「報酬は早い者勝ちってことで行こうぜ」

 

俺に続いてレイドボスさん、サンラクがそれに応える。

それと同時に死神が動く。

 

「っ!」

 

一瞬で刀を抜き、瞬時に俺の後ろへ移動した死神によって振るわれる大鎌をいなし、距離を取る。

この距離間ならほぼ瞬間移動に近い速度で背後を取れるらしい。

・・・このメンバーじゃ対人戦しか脳がない俺にはちょっと出番ないかもなぁ。

 

「天誅!」

 

当千が死神へ刀を振るう。しかし、消えるようにそれを躱す死神。

 

「勇者さんよ、抜け駆けはダメだぜ」

 

遠くから死神の動きを観察していたサンラクが当千に話しかける。レイドボスさんは追撃のために死神へ接近している。

レイドボスVSレイドボスの戦闘が始まった。レイドボスさんは大鎌を避けながら死神へ攻撃をし続ける。

 

「レイドボスさんで討伐できそうか?」

 

消えるように移動する死神に何度も攻撃を当てるレイドボスさんを見て、俺は近くに居たサンラクに話しかける。

 

「初心者よ。幕末のレイドボスは第二形態があることが前提だぜ?」

 

サンラクがそう言うと同時に、死神の背後から6本の黒い触手が現れ、レイドボスさんへ一斉に襲いかかる。

その触手を斬り落としながら戦闘を継続するレイドボスさん。

しかし、斬られた触手は切断部から再生し苛烈さを増して再度襲いかかる。

 

「そろそろ助太刀に行こうか」

 

HPバーがあるなら今、半分ってところだろう。そろそろ参戦しなきゃ報酬だけ漁夫る奴みたいだ。

俺、当千、サンラクの3人が死神へ斬りかかりにいく。

迎撃すべく触手は2本、俺へ向かってくる。それを斬り飛ばしさらに距離を詰める。

もちろん再生し背後から迫る触手にも気をつける。あの触手は一撃で致命傷になるだろうし。

 

「「天誅!!」」

 

3人が叫び、レイドボスさんとの戦闘に夢中な死神を斬る。

・・・骨のため斬った感触が全くない。本当に減ってる?

ぐったりするようにその場で動かなくなる死神。一度距離を取り、死神を観察する。

レイドボスさんとサンラクも距離を取る。

 

「勇者!死神を解釈してやれ」

 

サンラクが当千に手柄を譲る。それを聞き当千が死神の首元へ斬りかかる。

不思議に思いサンラクの方を見る・・・あの般若面、笑ってね?

 

 

 

唐突に死神が天を仰ぎ、奇声を上げる。

奇声と共に死神から発せられた衝撃波は当千を吹き飛ばした。

当千は死んではいないが脱落だろう。まぁ、御愁傷様。

死神からは冷気が溢れ、地面を凍らせている。触手はなくなっている。

冷気によって大鎌を作り出し片手に持つ、大鎌の二刀流だ。

 

「やっぱ第三形態があると思ったぜ。すまんな、勇者よ」

 

笑顔のサンラクと、少し違う笑顔のレイドボスさん。俺も刀を抜き、戦闘に備える。

HPバーは2つあるタイプか。




同時刻
死神の他にボスが2体出現していた。

ボス側    プレイヤー側

吸血鬼  VS デュラハン

魔女&黒猫VS 吹雪狩&京極&紅蓮寧土
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